栃木県さくら市の「道の駅きつれがわ」は、古さと新しさが混在する施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー情報を紹介します。
「道の駅きつれがわ」は2001年に供用が開始された道の駅です。日帰り温泉施設がある大型施設で集客力があります。
駐車場は大きく3つのエリアに分かれ、2エリア内に身障者用駐車区画が計4台分用意されています。駐車場は開業以来大きな改修は行われていません。身障者用駐車区画は一般駐車区画と同じエリアの設計で、そこから車道を渡り施設に向かう構造です。
施設は日帰り温泉がある「本館」と、ショップが入る「新館」があります。施設周辺は車椅子で移動可能ですが、一部段差や小さなデコボコがある箇所があるので、車椅子では慎重にルートを選んでください。
トイレはトイレ棟と本館、新館内にあり、いずれもバリアフリートイレが用意されています。下の写真は新館内のトイレです。スペースはやや狭い個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。
以前は車椅子で利用しにくいショップや売店が並んでいました。2017年にそれらを建て直して開業した「新館」はバリアフリー施設です。
内装は綺麗で演出上の工夫があり、通路幅は広く、什器はお洒落。フードコートは小規模ながら、車椅子で通行できる通路幅が確保されています。人気施設なので極端に混雑することがあり、それが車椅子利用上の問題点です。
「新館」開業と同時に「大正ロマン、大正モダン」が施設のコンセプトになりました。さくら市は「野口雨情」と縁があり、商店街には古い建物が残り、里山がある。「新館」内は「大正」をテーマに演出されています。
無料で利用できる足湯は、入口で靴を脱いで利用します。車椅子向きではありません。
「道の駅きつれがわ」は、「新館」は最先端のバリアフリー施設です。その一方、駐車場など施設の一部はバリアフリーレベルが昔のまま。古さと新しさが混在する道の駅です。