イチゴ生産日本一を誇る栃木県真岡市の、旧二宮町にある道の駅。開業は1997年で、栃木県で2番目に誕生した道の駅です。二宮町が真岡市と合併したのは2009年。10年以上の期間、二宮町の道の駅として営業してきました。
そして2020年3月に商業棟が建て直され、リニューアルオープンしました。以前とは全く違うお店に変わっています。

道の駅のコンセプトは「イチゴ」。リニューアル前から「いちご展示温室」、「いちごふれあい館」、「いちご情報館」があります。

ただし今回取材時は、コロナ対策で休館中。内部の状況は確認できませんでした。

新商業棟の壁面にも、イチゴがデザインされています。

駐車場は普通車約50台を収容。身障者用駐車スペースはリニューアル前と同じ場所に2台分あります。下の写真の屋根は、急速充電スペースのもの。身障者用駐車スペースは屋根なしです。

今回取材時、トイレ棟は改装工事中でした。まもなく、新しいバリアフリートイレが誕生することと思われます。もちろん、工事中ですが旧来のバリアフリートイレは使用できます。

新商業棟はバリアフリー設計。出入口は2か所で自動ドア。店内の通路幅は余裕があります。

農産物・いちご販売コーナー、お土産コーナー、パン工房、スイーツ工房、ジェラート販売コーナー、食堂があります。

食堂は「おもてなし広場」。店内で購入した商品ならここで飲食できます。食堂の名物は「いちごカレー」です。

おもてなし広場内は、フラットでスペースに余裕があり、可動式のテーブル席が配置されています。

真岡市の旧二宮町は、かつて二宮尊徳が活躍した地で、町には「二宮尊徳資料館」があります。別稿で掲載しているのでぜひご覧ください。
二宮尊徳は、役人としてこの地に36歳から52歳までの26年間を過ごしたということ。「勤労」「分度」「推譲」の「報徳の教え」は、この地で実践された行政手法ということです。
二宮尊徳といえば小田原の人。この地はかつて小田原藩の飛び地「下野国桜町領」。この飛び地のエリア経済再生のために、二宮尊徳は小田原から役人として赴任し活躍しました。

新商業棟の開業で、「道の駅にのみや」はバリアフリーレベルが向上しました。トイレ棟の改修により、さらにバリアフリーな施設になりそうです。
栃木県の道の駅を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年8月に執筆しました)