栃木県益子町の「道の駅ましこ」は、食と器の展示、移住の相談窓口などがある、益子の魅力を発信する施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
2016年に誕生した「道の駅ましこ」は、施設全体段差の無い構造です。身障者用駐車区画は屋根無しで2か所に合計7台分用意されています。
バリアフリートイレは屋外から利用する24時間トイレに1つあります。
スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。
そして施設棟内にも1一つバリアフリートイレがあります。屋内トイレのバリアフリートイレはスペースが狭く、車椅子が一台入るといっぱいのサイズで、介助者と利用するのは難しいトイレです。足が悪く杖を使うレベルの人なら、使いやすいサイズのトイレです。
総合案内は「ましこのコンシェルジェ」。観光案内、シーズン中は「イチゴ狩り」の受付、レンタサイクルの手配などを行います。また「移住・定住サポート」も担当。住居の不動産情報の掲示があります。フラットな空間なので、車椅子での総合案内の利用は可能です。
館内には「作家棚」があり、益子焼の作家150人のカップが展示されています。フラットでスペースにゆとりがあるので、車椅子で鑑賞できます。
レストランはバリアフリーです。益子の食材を活かし、益子焼の器を使用する食事処は「おもてなしカフェレストランましこのごはん」。店内はフラット、可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。フラットなテラス席もあります。ランチメニューでは、ごはん、お味噌汁、お茶はセルフサービスです。
ショップの品揃えは多種多彩。工芸品から加工品、お菓子、農産物と、地元の産品が並びます。ジャムやドレッシング、プリンなど、オリジナル企画商品も積極的に開発。通路幅に余裕があるので、多少の混雑程度なら車椅子で買い物ができます。
道の駅ましこは、建築物としても見る価値があります。
木と土と煉瓦。栃木、益子の魅力を表現した建築デザインです。什器やゴミ箱なども注目です。
「道の駅ましこ」は、上質で上品な益子の魅力を発信するバリアフリー施設です。トイレを介助者と利用する車椅子利用者は、屋外から利用するトイレの利用をお薦めします。
栃木県の道の駅を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年9月に加筆しました)