陶芸のまち益子 城内坂と共販センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

栃木県益子町のメインストリート「城内坂」と、中心施設「益子焼窯元共販センター」のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは益子駅から徒歩15分程度の案内です。

メインストリートに近い無料駐車場は、町営が4か所、共販センターの駐車場が第一から第四まであります。ただし陶器市の期間中は、有料になりかつ大混雑します。

4か所の町営無料駐車場は、中心部までやや距離があり、近い順に収用台数が30台、40台、50台、150台です。

共販センターの第一駐車場は混雑していることが多く、身障者用駐車スペースはありません。第二駐車場も同様です。

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共販センター裏側の第三駐車場は比較的空いていることが多い駐車場です。第三駐車場には、スペースは普通区画と同じですが身障者用駐車スペースが2台分設けられています。

陶芸のまち益子

共販センター第三駐車場は、「益子陶芸美術館」がある「陶芸メッセ・益子」へ車で向かう起点です。「益子陶芸美術館」は別稿で掲載していますので、ぜひご覧ください。

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共販センター第三駐車場を利用した場合は、共販センター新館の店内を通行して城内坂方面へ移動します。

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第三駐車場側の共販センター新館出入口は、段差解消されていますが手動ドアです。

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共販センターの新館の館内はフラットな構造です。新館は益子焼商品、新鮮野菜などの農作物や加工食品、地元の銘菓などが販売されている共販センター内では最大の建物です。店内1Fは車椅子で利用できます。

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ただし2Fへは階段のみです。2Fレストランは車椅子では利用できません。

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店内を通行して共販センター第一駐車場側のメインの出入口に移動できます。

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共販センターのバリアフリートイレは、新館内ではなく第一駐車場の横、「ギャラリー花陶狸」にあります。

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一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

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共販センター第一駐車場の出入口に、全長約11ⅿの「益子ぽんたくん」がいます。第一駐車場からぽんたくん付近までは上り坂です。

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ぽんたくんの先が城内坂です。この付近はお店が並ぶ城内坂の、坂の上になります。緩やかな坂の両側に益子焼のお店、カフェ、ギャラリーなどが約30店並びます。

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城内坂の歩道は、やや経年劣化している箇所がありますが、バリアフリー化されています。坂の傾斜はきつくはないので、車椅子で散策できます。

陶芸のまち益子

車椅子で利用できるお店が数多くあります。その一方で段差、未舗装路、店舗の狭さなどの問題で、車椅子では利用しにくいお店もあります。ほとんどのお店は、店前が駐車場なので、お目当てのお店が決まっている場合は、店前駐車場の利用が便利です。

陶芸のまち益子

城内坂にある公衆トイレには、バリアフリートイレが用意されています。

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陶芸のまち益子のメインストリートは、坂道は通りますが車椅子で移動でき、焼き物選びを楽しめます。

(本稿は2022年9月に執筆しました)

栃木県 道の駅ましこ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

栃木県益子町の「道の駅ましこ」は、食と器の展示、移住の相談窓口などがある、益子の魅力を発信する施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

2016年に誕生した「道の駅ましこ」は、施設全体段差の無い構造です。身障者用駐車区画は屋根無しで2か所に合計7台分用意されています。

道の駅ましこ

バリアフリートイレは屋外から利用する24時間トイレに1つあります。

道の駅ましこ

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

道の駅ましこ

そして施設棟内にも1一つバリアフリートイレがあります。屋内トイレのバリアフリートイレはスペースが狭く、車椅子が一台入るといっぱいのサイズで、介助者と利用するのは難しいトイレです。足が悪く杖を使うレベルの人なら、使いやすいサイズのトイレです。

道の駅ましこ

総合案内は「ましこのコンシェルジェ」。観光案内、シーズン中は「イチゴ狩り」の受付、レンタサイクルの手配などを行います。また「移住・定住サポート」も担当。住居の不動産情報の掲示があります。フラットな空間なので、車椅子での総合案内の利用は可能です。

道の駅ましこ

館内には「作家棚」があり、益子焼の作家150人のカップが展示されています。フラットでスペースにゆとりがあるので、車椅子で鑑賞できます。

道の駅ましこ

レストランはバリアフリーです。益子の食材を活かし、益子焼の器を使用する食事処は「おもてなしカフェレストランましこのごはん」。店内はフラット、可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。フラットなテラス席もあります。ランチメニューでは、ごはん、お味噌汁、お茶はセルフサービスです。

ショップの品揃えは多種多彩。工芸品から加工品、お菓子、農産物と、地元の産品が並びます。ジャムやドレッシング、プリンなど、オリジナル企画商品も積極的に開発。通路幅に余裕があるので、多少の混雑程度なら車椅子で買い物ができます。

道の駅ましこは、建築物としても見る価値があります。

道の駅ましこ

木と土と煉瓦。栃木、益子の魅力を表現した建築デザインです。什器やゴミ箱なども注目です。

道の駅ましこ

「道の駅ましこ」は、上質で上品な益子の魅力を発信するバリアフリー施設です。トイレを介助者と利用する車椅子利用者は、屋外から利用するトイレの利用をお薦めします。

栃木県の道の駅を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年9月に加筆しました)

陶芸メッセ・益子 益子陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

栃木県益子町の代表的な文化施設が「陶芸メッセ・益子」で、その中核施設が「益子陶芸美術館」です。美術館は1993年に開館した施設ですが、バリアフリーで車椅子での利用は可能です。有料の「益子陶芸美術館」と「笹島喜平館」の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助人1名が無料に減免されます。

焼き物の町「益子」

車椅子利用者は車の利用が便利です。アクセスルートは、「益子共販センター」の第三駐車場が起点です。

陶芸のまち益子

途中に4か所ほど一般駐車場があり、最後の4番目の駐車場を過ぎて、しばらく進むと美術館に到着します。美術館の正面入口前に、縦列駐車で2台分の身障者専用駐車スペースがあります。

「益子陶芸美術館」は、コの字型に配置された2F構造で、常設展と企画展のコーナーがあり、定期的に展示物が入れ替わります。館内はフラットな構造で、エレベーターが1基ある、車椅子で観覧できる施設です。

車椅子で行く焼き物の町「益子」バリアフリー情報

コの字型の正面からみて左側は、ミニ展示室と喫茶、土産物のコーナー。益子焼も売っています。バリアフリートイレは喫茶コーナーの隣にあります。

隣接する「笹島喜平館」へは、バリアフリーに移動できます。「笹島喜平館」内は小さな展示室があり、棟方志功氏の弟子、木版画家の笹島喜平氏の作品が展示されています。館内はバリアフリーで、車椅子での利用に問題はありません

車椅子で行く焼き物の町「益子」バリアフリー情報

「益子陶芸美術館」は山頂にあります。山の中腹に「陶芸メッセ・益子」の施設として、益子焼の名工濱田庄司氏が住んでいた邸宅を移築した「旧濱田庄司邸」。濱田庄司氏が生前愛用していた焼き窯を移築復元した「登り窯」。そして「陶芸工房」があります。

陶芸メッセ・益子

これらはバリアフリーではありませんが、近くに駐車スペースがあるので、無理のない範囲なら車椅子から見学ができます。

バリアフリー施設「道の駅ましこ」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年に執筆しました)