宇都宮美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

宇都宮美術館

栃木県宇都宮市の郊外「うつのみや文化の森」内にある美術館です。開館は1997年。特産の大谷石が使用された素敵な建物です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

宇都宮美術館

うつのみや文化の森は、宇都宮市の中心部から北へ約5kmの地点にある、広さ26haの公園です。山ひとつが公園として開発されたイメージで、宇都宮美術館はその頂上付近に建ちます。

アクセスは車が便利です。公園来園者用の200台を収容する大きな無料駐車場があります。この一般駐車場は、美術館のかなり手前にあります。一般駐車場から宇都宮美術館までは、段差路を避けると数百メートルの距離の坂道を上がるルートになります。

そのため、高齢者と身障者用の駐車場が、宇都宮美術館の近くに設けられています。一般駐車場の先に進み、一般車両通行禁止の掲示を越えて車を進めてください。

宇都宮美術館まで100mほどの地点から、高齢者用の駐車場が2ヵ所にあります。収容台数は計19台分です。ただしこの付近はまだ坂道の途中です。

坂道を上りきった、宇都宮美術館が見える地点に身障者用駐車区画が屋根なしで6台分用意されています。

宇都宮美術館

ここからはほぼフラットな舗装路を約50m移動すれば、宇都宮美術館のエントランスに到着します。

宇都宮美術館

フラットな舗装路通り、美術館のエントランスに向かいます。館の出入口は自動ドアで段差はありません。

宇都宮美術館

館内に入るとエントランスホールがあります。

宇都宮美術館

その横に情報コーナーとミュージアムショップがあります。

宇都宮美術館

宇都宮美術館

すべてフラットな床面で、車椅子での移動に問題はありません。

宇都宮美術館

ホールの先の受付で観覧手続きを行います。宇都宮美術館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して、無料鑑賞券を発行していただきます。

宇都宮美術館

バリアフリートイレはエントランス横の無料ゾーンと、展示室のある有料ゾーンのそれぞれにあります。

宇都宮美術館

両トイレとも、スペースは一般的なサイズで、ウォシュレット付きの便器が備えられています。レストラン内のトイレも、車椅子対応と案内されています。

宇都宮美術館

展示室のバリアフリー状況です。展示室は3室あります。展示室1が常設展。展示室2と3が企画展に使われます。3つの展示室をつなぐ空間が中央ホールで、このホールも展示室の機能を有しています。

宇都宮美術館

いずれの展示室もフラットで広い、バリアフリー仕様の展示スペースです。

宇都宮美術館

宇都宮美術館は館内から窓越しにみえる景色が魅力的です。受付から展示室に向かうプロムナードはデザインされた空間です。

宇都宮美術館

開放的な窓から、美術館のお庭がよく見えます。お庭には大きなアートオブジェがあります。

宇都宮美術館

展示室から出口に向かうコリドールからは、うつのみや文化の森の自然が楽しめます。

宇都宮美術館

宇都宮美術館

レストランの状況です。併設されているレストランは無料ゾーンにあります。高級感があるレストランで、結婚式など各種のパーティーが出来るそうです。美術館に入らずに外から直接レストランに入店できるスロープもあります。

宇都宮美術館

宇都宮市制100周年を記念して開館した美術館です。車でアクセスして、身障者用駐車スペースを利用すれば、宇都宮美術館は車椅子で問題なく利用できるバリアフリー施設です。

(本稿は2020年11月に執筆しました)

栃木県立美術館のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。