大洗から那珂湊へ 車椅子で訪ねる茨城バリアフリードライブコース

茨城県の大洗から那珂湊にかけて、車椅子で利用できるバリアフリー施設が数多くあります。その中から障がいのある家族と一緒に利用できる、ドライブでの立ち寄り先にお薦めできる施設、お店、観光スポットを紹介します。

「高速道路から大洗港へ」

「水戸大洗ic」から大洗港に向かいます。この区間の道路は整備が進んでいます。距離は約5km、10分程度でicから港に到着します。

大洗港には以下のバリアフリーな観光施設があります。

〇大洗わくわく科学館

エネルギーに関する展示解説がある、子供向きの有料施設です。入館料金は障害者減免制度があります。

〇大洗シーサイドステーション

元はアウトレットだった施設で、直売所、グルメ店、物販店などがあります。

大洗シーサイドステーション

〇大洗マリンタワー

高さ60mの展望タワーです。入館料は障害者減免制度があります。

大洗マリンタワー

〇かねふくめんたいパーク大洗

明太子の製造工場で、工場見学、直売所、明太子おにぎりなどがあるフードコートがあります。

かねふくめんたいパーク大洗

なお魚屋と農産物直売所がある「海・山直売センターいきいき」も、バリアフリーのレベルは下がりますが、車椅子で買い物が出来ます。

海・山直売センターいきいき

「高台の神社と博物館へ」

港から離れて高台に向かいます。大洗磯前神社と幕末と明治の博物館に立ち寄ります。

〇大洗磯前神社

一の鳥居は海中に建つ大洗を象徴する神社です。神社なので多少のデコボコや段差はありますが、車利用で高台の駐車場を利用すれば、車椅子で参拝可能です。海岸からの参道は階段ルートです。

大洗磯前神社

〇大洗町幕末と明治の博物館

幕末から明治維新の時代に活躍した、田中光顕伯爵が創立した博物館です。「常陽明治記念館」として昭和4年に開館。平成9年に新館を増設し、旧館をリニューアルして「大洗町幕末と明治の博物館」になりました。車椅子で観覧できます。観覧料は障がい者減免制度があります。

大洗町幕末と明治の博物館

「水族館から海門橋を渡る」

海沿いに戻り、バリアフリー施設「アクアワールド茨城県大洗水族館」を見学。その先は「海門橋」を渡り、那珂湊に入ります。

水族館はバリアフリー施設です。駐車場は施設に近い大型バス用の駐車場に進み、係員に車椅子利用を申告し、誘導に従ってください。観覧料は障がい者減免制度があり、半額に減免されます。

アクアワールド茨城県大洗水族館

「那珂湊おさかな市場へ」

人気の観光スポットです。公的な市場ではなく、経営が異なるなる多数の魚屋が集積したエリアです。身障者用駐車スペースがある大きな有料駐車場が整備されています。週末は有料の臨時駐車場も利用できます。

那珂湊おさかな市場へ

ひたちなか市の神社「酒列磯前(さかつらいいそさき)神社」は100m以上続く樹のトンネル参道「樹叢(じゅそう)」がある趣のある古社ですが、段差や路面のデコボコが激しく車椅子での参拝には不向きです。

酒列磯前(さかつらいいそさき)神社

「干し芋の名店から高速道路へ」

那珂湊おさかな市場から高速道路へのアクセスは「ひたちなかic」の利用が便利です。その通り道にあるバリアフリーな干し芋の名店を紹介します。

〇ほしいも専門店大丸屋

巨大な石の干し芋モニュメントと恐竜の彫刻があるお店です。エントランス周辺はスロープ対応、店内はスペースに余裕があるバリアフリー仕様で、綺麗な障害者用トイレがあります。

大丸屋から「ひたちなかic」までは4km弱で10分かからずに高速道路にアクセスできます。

ほしいも専門店大丸屋

大洗から那珂湊にかけて、車椅子で観光や買い物ができる施設があり、バリアフリードライブが楽しめます。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

京都 将軍塚青龍殿 車椅子拝観ガイド バリアフリー情報

京都東山の山頂に平成26年に建立されました。「青龍殿」には国宝「青不動」が安置され、その裏には京都を一望する「大舞台」があります。隣接する「将軍塚」は桓武天皇が平安京遷都の安泰を記念した場所です。

新しく誕生した施設ですが、車椅子では利用できない箇所があります。現地の状況を紹介します。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

場所は東山の山頂です。傾斜の強い坂道を上ります。アクセスは車が便利。無料駐車場が用意されています。駐車場は「福徳門」内にあります。車で門をくぐり「青龍殿」の正面を通り過ぎると駐車場があります。身障者用駐車区画の設定はありません。駐車場からは東山の東側の風景がよく見えます。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

駐車場から「青龍殿」正面へ向かいます。受付があるので拝観料を支払います。拝観料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で「大人料金」が100円減免されます。受付は段差の上なので、介助者がいると助かります。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

通常の進行ルートは段差のある受付の前から進みますが、バリアフリールートはその右側にあります。途中に竹のバーが置かれているので、自分で持ち上げて通過します。ここは介助者がいると助かります。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

「青龍殿」は入口に段差があり、中は土足禁止で靴を脱いで入ります。屋内用の車椅子は用意されています。何らかの方法で段差を上がり、靴を脱ぎ、屋内用車椅子に乗り換えができる人は、「青龍殿」内部に入ることが出来ます。

青龍殿内のバリアフリー状況です。国宝「青不動」は「青龍殿」の奥に安置され、通常は複製画を拝観します。

複製画の手前に2段の段差があります。そして2つ目の段差床面へは床暖房システム保護のため、屋内用車椅子の乗り上げは禁止です。

「青龍殿」は巨大な建築物ですが、内部には「青不動」複製画以外には、特に拝観する仏様はいらっしゃいません。

大舞台のバリアフリー状況です。「青龍殿」の裏側に京都市内を一望する「大舞台」があります。広さは清水寺の舞台の4.6倍です。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

「大舞台」へは「青龍殿」の横からフラットな舗装路で移動できます。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

「大舞台」はフラットな木製デッキです。車椅子で問題なく移動できます。「大舞台」の入口近くにトイレ棟があり、バリアフリートイレがあります。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

見学コースは次に「将軍塚」の周囲に向かいます。「青龍殿」の前から、「将軍塚」を一周する通路はすべて砂利路面。車椅子ではかなり苦戦する路面です。「将軍塚」そのものは、小さな丸い山のような形状なので、無理をして周回見学路に進んでも、見える外見にあまり変化はありません。その先にある展望台は階段で上がります。車椅子では利用できません。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

車椅子で無理をして「将軍塚」を回ると、その先は「庭園」になります。この園内の通路は隙間のある石畳で、車椅子での通行は困難です。砂利路面を引き返します。

見学コースから外れないように、コース外のルートにつながる個所には、竹のバーが置かれています。来た道を逆流して砂利路面コースで戻ります。

京都 将軍塚青龍殿 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

「大舞台」は車椅子で利用でき、フラットな床面から京都の街並みを眺望できます。「青龍殿」内は段差のある土足禁止施設、「将軍塚」は砂利路面、「庭園」は車椅子通行不能です。「将軍塚青龍殿」は、ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、無理のない範囲で拝観することをお薦めします。

(本稿は2020年3月の取材に基づいています)

外房のバリアフリー展望台 飯岡刑部岬展望館 車椅子利用ガイド

千葉県旭市の「飯岡刑部岬展望館」は、車椅子で素晴らしい眺望を楽しめるバリアフリーな展望施設です。現地の状況を紹介します。

飯岡刑部岬展望館

高さ約60mの断崖絶壁に建つ展望施設で、アクセスは車が便利です。飯岡漁港の先から国道を離れ、急こう配の坂を上ります。約60台を収容する無料駐車場があり、身障者用駐車区画が2台分用意されています。

飯岡刑部岬展望館

2001年に開館した施設で、入館は無料です。

飯岡刑部岬展望館

一帯が公園として整備され、遊歩道があり、車椅子で快適に移動できます。敷地内に小さな飯岡灯台があり、問題なく車椅子で行くことが出来ます。

飯岡刑部岬展望館

飯岡刑部岬展望館は、3フロア構造の施設です。

飯岡刑部岬展望館

エレベーターが1基あり、1Fにはバリアフリートイレが用意されています。

飯岡刑部岬展望館

刑部岬からの景観です。眼下には飯岡漁港が広がります。

飯岡刑部岬展望館

ここは南から見た場合は「九十九里海岸」の終点であり、銚子方面へは東洋のドーバー「屏風ヶ浦」の始まりの地点になります。岬から外房の海の右手を見れば、九十九里海岸の全景が臨め、その先には富士山が見えます。サンセットが美しい角度の眺めです。

飯岡刑部岬展望館

左手は屏風ヶ浦を臨み、日本最大規模の風力発電風車群が並びます。こちらはサンライズが美しい眺望になります。

外房のバリアフリー展望台 飯岡刑部岬展望館 車椅子利用ガイド

夜はどちらを見ても明かりが美しい、夜景スポットです。

外房のバリアフリー展望台 飯岡刑部岬展望館 車椅子利用ガイド

2Fは屋内から眺望を楽しむフロアです。寒い冬でも2Fは安心して利用できます。室内はフラット構造で、車椅子で利用できます。

飯岡刑部岬展望館

パネル展示などができるイベントスペースとしても利用されています。

飯岡刑部岬展望館

3Fが展望施設としてはメインの屋外型の展望フロアです。

飯岡刑部岬展望館

屋外型といっても屋根があり、小雨程度なら、問題なく利用できる展望フロアです。

飯岡刑部岬展望館

別称は「光と風の展望館」。車椅子で360度の眺望が楽しめます。

飯岡刑部岬展望館

飯岡刑部岬展望館は、車椅子で眺望を楽しめるバリアフリー展望施設です。

(本稿は2020年9月に加筆修正しました)

旭市にある「道の駅季楽里あさひ」を別稿で紹介しています。ご参照ください。