千葉県旭市にある道の駅です。開業は2015年で、施設全体に段差がないバリアフリー設計。車椅子で快適に利用できます。旭市は野菜、果物、マッシュルームなどの栽培が盛んで、食肉の産地であり、飯岡漁港がある魚の町でもあります。現地のバリアフリー状況を紹介します。
駐車場は普通車148台、大型車10台を収容。身障者用駐車区画は、トイレ棟の横に屋根付きで3台分用意されています。
バリアフリートイレは、トイレ棟に2つ、メイン棟内に1つ、合計3つあります。新しくて綺麗なトイレです。
24時間利用のトイレ棟のトイレです。
一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。
メイン棟の中には、産直ショップ「旬のとれたて市場」とレストラン「四季食彩館」、そして情報発信スペースがあります。
メイン棟の前はイベントスペース。
横は芝生広場がありステージや子ども向けの大型遊具が用意されています。
直売所内の通路幅は余裕があり、車椅子で買い物ができます。
道の駅のショップは新鮮野菜、花卉、物産品のイメージが強いですが、「季楽里あさひ」はそれに加えて精肉や鮮魚および肉と魚の加工品が充実しています。旭市には関東有数の規模を誇る食肉センター「千葉県食肉公社」があります。また飯岡漁港は水揚げ県内2位を誇ります。
レストランは地場産品を使った料理で人気です。店内はフラットでテーブル席なので車椅子での利用は可能です。コロナ対策で現在ではバイキングスタイルから単品定食メニューに変わっています。
「情報発信スペース」には「インタラクティブサイネージ」が設置されています。60インチのディスプレイが2基あり、旭市の情報案内機能と「コスプレ体験」などのソフトが仕込まれていて、子どもに人気です。
道の駅は市長が社長の「株式会社季楽里あさひ」が運営しています。資本金4,400万円で、出資者は、旭市、農協、漁協、千葉銀、銚子信金・・・、など。官主導で民一体型の地域振興施設です。
段差が全くない構造です。「道の駅季楽里あさひ」は、車椅子で美味しいものに出会えるバリアフリー施設です。
(本稿は2020年9月に執筆しました)