タワーホール船堀 無料展望室 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都江戸川区にある、首都高速から見える展望タワーがある施設です。高さ115mの展望室は無料で、車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

1999年開業。船堀駅前に建つ江戸川区のシンボル的な公共施設です。展望室、シネマ、ブライダルサロンに複数のイベントホールなどがあります。江戸川区による江戸川区民のための施設で、ブライダル、会議室、イベントホールの使用には区民割引があります。施設全体の構造はバリアフリーで、車椅子での利用に大きな問題はありません。

駅前立地ですが駐車場があります。B1とB2が地下駐車場で、駐車料金の障がい者減免制度はありませんが、都内駅前の駐車料金としては格安です。身障者用駐車区画が用意されています。地下駐車場はエレベーターがあるので、車椅子での利用は可能です。

B1の半分はシネマ「船堀シネパル」。2つの劇場があり、それぞれに車椅子用の席が2つあります。江戸川区民にはお得なサービスが用意されます。ポップコーン売り場がある、本格派のシネマです。

1Fは吹き抜けのアトリュームがある構造で、総合案内がありスタッフが常駐しています。他に展示ホールと飲食店や書店などが営業しています。

2Fと3Fはチャペルもあるブライダル関係の施設が中心です。大パーティが開催できるイベントホール、バンケットホールがあります。

4Fと5Fはコンサートが出来る大ホールや小ホールなどがあります。

6Fはなく、7Fは展望レストランなどがあります。

タワーホール船堀 無料展望室 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

全てのフロアにバリアフリートイレがあります。しかもほとんどのフロアには、2つないし3つ、複数のバリアフリートイレが設置されています。

7Fに展望室に行くエレベーター乗り場があります。展望室の利用は無料です。7Fのエレベーター乗り場にスタッフが1名常駐し、エレベーターの乗降を誘導します。エレベーター内にもスタッフがいて、展望室の利用方法を説明しながら、高さ115mの展望室に案内します。今回取材時は、展望室内にはスタッフはいませんでした。展望室は狭いながらも360度ビュー。江戸川区から見る東京の景観を堪能できます

タワーホール船堀 無料展望室 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

「タワーホール船堀」は存在は知っていても、詳しく知らない、行ったことはない、という人が多い施設です。展望室は無料で、施設全般バリアフリーです。車椅子のお出かけに先にお薦めできます。

東京湾岸を眺望する無料施設「市川市アイ・リンクタウン展望施設」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2016年4月の取材に基づいています)

三軒茶屋の街歩き 車椅子利用者のためのバリアフリー情報

東京都世田谷区の三軒茶屋は、1970年代に整備された都市環境が残るエリアで、バリアフリー面での課題が残る街です。世田谷区では2019年に「まちづくり基本方針」を策定し、都市整備に取り組んでいます。現時点の車椅子で快適に利用できる三軒茶屋の主なバリアフリー施設の状況を紹介します。

○地下鉄三軒茶屋駅

地下鉄駅からは、キャロットタワー方面の「パティオ口」しかエレベーターがありませんでしたが、三軒茶屋駅の真上「南口」方面に出るエレベーターが、2019年に供用されました。

○三軒茶屋銀座商店街

茶沢通り沿いに並ぶ150店ほどの商店街で、日曜祝日は歩行者天国になります。茶沢通りの歩道は、世田谷区のバリアフリー化整備事業の第一号に指定され、2010年から2013年にかけて3期に分けて整備されました。車椅子で通るとはっきりと解るバリアフリー歩道です。

バリアフリー歩道は、三軒茶屋交差点から北に約360mの区間です。歩道の路面材は「透水性インターロッキングブロック」という、滑りにくい素材です。歩道上の急こう配や段差が解消されています。「茶沢通り」に交わる細い横道が多数ありますが、この横道を横断する際に、勾配や段差のない歩道になっています。勾配を解消した細い横道との交差部には点字ブロックがあります。また商店街のお店の出入口を、緩やかな勾配で歩道の高さに合せる改良も行われました。このようなバリアフリー化整備事業によって、三軒茶屋銀座商店街は、傾斜がほぼなく、商店への出入りも楽なバリアフリー歩道になりました。

日曜祝日は歩行者天国になる「茶沢通り」。車道にもバリアフリー化整備が施されています。車道の舗装は低騒音の排水性舗装。車道の脇には雨水の排水能力を高める円形側溝を設置。更に太陽光によるアスファルトの温度上昇を抑制する遮熱性舗装を施工。これらにより、静かで、涼しく、排水のよい車道に改良されています。

三軒茶屋銀座商店街

○世田谷区民会館別館

三軒茶屋銀座商店街にある施設で、「三茶しゃれなあどホール」などが入ります。世田谷区民会館別館は、土日祝も開館します。

1Fの奥に、広いスペースで綺麗なバリアフリートイレがあります。車椅子での三軒茶屋散策途中のトイレ休憩にお薦めします。同じ通りにある「三軒茶屋ふれあい広場」奥の「世田谷区役所太子堂出張所」にも、バリアフリートイレがあります。開庁中は利用できます。

世田谷区民会館別館

○キャロットタワー

1996年竣工の三軒茶屋のランドマーク。外壁が「にんじん色」なので「キャロットタワー」と名付けられました。

キャロットタワー

元々の設計はあまりバリアフリーではありませんが、改装されてバリアフリーが進み、現在ではほぼ全館を車椅子で利用できます。

地下鉄駅に直結、世田谷線駅は横、地下駐車場があります。世田谷区の半官営施設ですが、駐車場料金の障がい者減免制度はありません。

1Fエントランスはバリアフリー改良済みです。B1と地下鉄駅を結ぶ通路に階段がありますが、見えにくい場所に段差迂回スロープが設置されています。ここ以外にも段差箇所は多々ありますが、迂回ルートが用意されています。

スーパーやグルメ店などの商業施設、「パブリックシアター」などの世田谷区の文化施設と行政窓口施設、賃貸オフィス、展望室などから構成される複合施設です。

26Fは無料展望ロビーです。夜景スポットとして有名です。2012年に改装されてバリアフリーになりました。車椅子で安心して利用できる展望ロビーです。

キャロットタワー

展望ロビーへのエスカレーターは2Fから乗ります。車椅子利用の場合は、地階や1Fから別に1基あるエレベーターに乗って2Fに行き、乗り換えます。この2Fの乗り換え通路の途中に、バリアフリートイレが設置されています。エレベーターは2Fから26Fへ直行します。大型の車椅子でも乗り込める大きさです。

キャロットタワー

26F展望ロビーにはレストラン「スカイキャロット」があります。決定的な段差は無くスペースに余裕があるので、車椅子で利用できるレストランです。

スカイキャロット

「FM世田谷」のサテライトスタジオ「スタジオキャロット」があり、午後の時間帯によく使用されています。

キャロットタワー

無料の展望ロビーは、夜23時まで開放されています。26F展望ロビーは、正式には「世田谷区民会館第二別館」という施設です。

「世田谷区民会館」は、区役所に隣接した場所。「世田谷区民会館別館」は、茶沢通り沿い。ここキャロットタワー26Fが「第二別館」。区民施設の一つに位置付けられますが、世田谷区民以外の人も自由に利用できます。

キャロットタワー

車椅子で三茶を散策して、なにか困ったら「キャロットタワー」へ行けば、トイレ、食事、休憩、買い物・・・、とりあえず車椅子でも何とかなります。

キャロットタワー

人気タウンの三軒茶屋ですが、三角地帯など三茶らしいエリアは、車椅子にあまり優しくありません。車椅子で利用できる飲食店は少ない街です。最新のバリアフリー情報を確認して、車椅子での街歩きに出かけて下さい。

三軒茶屋からアクセスする世田谷の名刹「世田谷山観音寺」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年12月に執筆しました)

鹿島灘 大野潮騒はまなす公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

茨城県鹿嶋市の旧大野村にある「大野潮騒はまなす公園」は、1990年に開園した鹿島灘を見渡す入園無料の公園です。

開園当初は「大野村」の村営公園でした。大野村は「はまなす」の自生南限の地。園内に「はまなす」の花壇などを整備して「大野潮騒はまなす公園」としました。

大野潮騒はまなす公園

最寄駅は鹿島臨海鉄道の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」です。公園の開園に併せて駅名を改名した当時は、日本一長い駅名の駅でした。また鹿島灘に向って滑るローラー滑り台の長さは、開園当時は日本一でした。

5年後の1995年に大野村は鹿島町と合併し「鹿嶋市」になり現在に至ります。

大野潮騒はまなす公園

アクセスは車が便利です。普通車205台を収容する無料駐車場がありますが、身障者用駐車区画の設定はありません。

大野潮騒はまなす公園

園内には展望塔、郷土資料館、プラネタリウムがある有料の「宇宙展望塔」があります。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

大野潮騒はまなす公園

鹿島灘を望む高台の公園です。起伏の激しい立地で園内の散策路はアップダウンがあります。坂道に強い車椅子利用者であれば園内を散策できますが、一般的な車椅子利用者は、宇宙展望塔およびその周辺を無理のない範囲で散策することをお薦めします。

駐車場から宇宙展望塔への移動箇所は段差解消されています。

大野潮騒はまなす公園

有料の展望塔館への入口はスロープがあります。緩やかな傾斜なので、車椅子での通行に問題はありません。

大野潮騒はまなす公園

エントランスは段差のない自動ドアです。車椅子で問題なく入館できます。

大野潮騒はまなす公園

1Fに受付があります。ここで障害者手帳を提示して入館手続きを行います。1Fの美術館エリアは無料で利用できます。

バリアフリートイレは1Fにあります。設備は古くかつシンプルなトイレです。他の階にはバリアフリートイレはありません。エレベーターは1基あります。

展望塔施設の1Fと2Fに「郷土資料館」があります。旧大野村の民俗と文化、現在に続くお祭りなどが紹介されています。

大野潮騒はまなす公園 車椅子利用ガイド 

「郷土資料館」内の上下階移動は階段を利用する設定です。車椅子での上下階移動は一般とは異なる動線になります。

2Fのプラネタリウムでは1日数回、1回30分程度の番組が放映されます。展望塔への入館料金だけでプラネタリウムが鑑賞できます。

エレベーターでは3F表示になる「展望室」は、海抜77mの高さから360度の眺望が楽しめます。ただし展望塔の「展望室」の窓の高さは、床面から1.5m上にある構造で、車椅子からの目線では空しか見えません。展望窓には手すりが付いているので、つかまり立ちが出来る人なら眺望を楽しめます。

1995年に大野村は鹿島町と合併し「鹿嶋市」になり、大野村の名称は消滅しました。「鹿島町」から「鹿嶋市」へ漢字表記が変わったのは、佐賀県に鹿島市があったからということです。公園の入口には大野村時代からの立像やアートオブジェが飾られています。

大野潮騒はまなす公園

大野潮騒はまなす公園はアップダウンがある公園です。展望室の構造は車椅子向きではありません。園内の散策路は整備されていますがアップダウンがあるので、車椅子では無理のない範囲での散策をお薦めします。

「ジーコ広場」がある鹿嶋市のショッピングセンター「SCチェリオ」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年6月に加筆修正しました)