東京の名刹 混雑を回避して巡礼できるお薦めのパワースポット選

東京23区にある寺院の中から、お薦めのパワースポットをまとめて紹介します。お寺の名称をクリックすると詳しい紹介ページにリンクします。ご参照ください。

最初は名刹の宝庫、港区のお寺です。

〇麻布山善福寺(港区)

名所は弘法大師の「柳の井戸」、親鸞の「逆さ銀杏」。このお寺は幕末の初代米国大使公使館で、ハリス公司以下、米国スタッフの居住地でした。攘夷派の襲撃を受けた際には、寺の僧の手配でハリスは避難したといわれています。墓地には福沢諭吉夫妻のお墓、越路吹雪さんの歌碑。本堂のバックには29階建ての「元麻布ヒルズ」。時空を超えた景観がある名刹です。

麻布山善福寺

〇普門山慈眼寺(港区)

2014年築の五重塔があるお寺。また様々なユニークな像がある名刹です。門前には「子象」像、帽子をかぶった僧侶像、掃除をする小僧像、佇む托鉢僧像、手を挙げる仏の像、重厚な菩薩像。お薦めします。ぜひお参りください。

慈眼寺

〇永平寺別院長谷寺(港区)

麻布大観音が鎮座する大寺院です。観音様は高さ10m。樹齢600年の楠を約10年の歳月をかけて一本彫りして生まれた大観音です。麻布大観音は観音堂に収まれています。観音堂は多重層の入母屋造り。大迫力の観音堂の中に鎮座する大観音に誰でもお参りできます。風神雷神が守る法堂も見事な総檜造りの建物。都心の一等地にある名刹です。

永平寺

〇清正公覺林寺(港区)

桜田通りの交差点「清正公前」にある加藤清正公を祀る日蓮宗のお寺です。この地は江戸時代、肥後熊本藩の中屋敷。清正の位牌や像が祀られ、勝負祈願の寺として信仰されています。境内の中央部には浄行菩薩が安置。山手七福神の毘沙門天を祀るお堂、お稲荷様のお堂もあります。勝負、繁栄、鎮魂・・・。人生の全方位にご利益がある名刹です。

清正公

〇豊川稲荷東京別院(港区)

赤坂の豊川稲荷は、神社ではなく寺院です。名称は「曹洞宗豊川閣妙厳寺」。しかし参拝者の多くは、柏手をパンパンと打ってしまいます。この地は大岡越前の私邸で、越前が建てた社が起源です。境内には大岡越前のお墓「大岡廟」があります。狐像が並ぶ「霊狐塚」は大迫力。境内のお茶屋さんで名物の稲荷寿司を味わえる名刹です。

豊川稲荷

〇愛宕青松寺(港区)

曹洞宗萬年山青松寺。旧軽に「軽井沢別院」がある名刹です。山門の中には「持国天」や「多聞天」など「四天王」を安置。門前には「誕生童子と花祭り童子」の像。これらは「せんとくん」で知られる籔内佐斗司氏の作品です。作家の新しい解釈による四天王を拝むことができる名刹です。

愛宕青松寺バリアフリー情報

〇三緑山宝珠院(港区)

東京タワーの足元、芝公園の一角にある増上寺の塔頭です。本堂に鎮座するのは閻魔大王。本堂の正面はガラス面で、閻魔様の怖いお顔を拝むことができます。そして本堂の横には人間の耳の形をした「閻魔耳」があり、閻魔様に懺悔ができます。悪い行いを閻魔様に打ち明けて許しを請う、小さな名刹です。

宝珠院

〇三田山水月院魚籃寺(港区)

お洒落な雰囲気の魚籃坂にある坂の語源になったお寺です。歴史を感じる山門から境内に入ると、異次元に迷い込んだような気分に。今や魚籃坂にあること自体に価値がある名刹です。ご本尊は秘仏「魚籃観世音菩薩」。塩地蔵は高輪が海だった時代に海中から出土したお地蔵様です。

魚籃寺

次にお寺の密集エリア文京区の名刹を紹介します。

〇南国寺目赤不動尊(文京区)

江戸五色不動の一つで庶民の信仰を集めたと伝えらえます。境内に入ると正面が南国寺本堂。目赤不動尊のお堂は右手です。お堂の前には六体のお地蔵様が並び、味わいのある雰囲気を醸し出します。コンパクトなお寺とお堂ですが、東京街歩き人気スポットの名刹です。

目赤不動尊南国寺

〇こんにゃくえんま源覚寺(文京区)

浄土宗常光山源覚寺。本堂のご本尊は「阿弥陀仏」です。「こんにゃく」が山積みされるのは「閻魔堂」。閻魔様の片目は黄色。はっきりとご尊顔を拝むことができます。他に全身が塩でくるまれた二対一組の「塩地蔵尊」、「小石川七福神」のひとつ「毘沙門天」、サイパンに建てられたお寺から帰還した「汎太平洋の鐘」などがあります。狭い境内に見どころが多い名刹です。

こんにゃくえんま

〇大本山護国寺(文京区)

江戸時代の大火、明治維新の廃仏毀釈、関東大震災、大戦での空襲などにあわず、江戸期以来の姿を今に残す名刹です。広大な境内は、奈良や京都の大きな古寺のような雰囲気があります。一対の金剛力士像と増長天・広目天が護る「仁王門」、数多くの仏像が安置される「本堂」、他に「薬師堂」「月光殿」「大師堂」「鐘楼」など、見どころが多い真言宗豊山派の大本山です。

護国寺

〇諏訪山吉祥寺(文京区)

寺社密集エリア「本駒込」にある大寺院。武蔵野市の吉祥寺の語源になったお寺で、「八百屋お七」の恋の舞台です。江戸時代には千人の学僧が学んでいたと伝承されます。「山門」は戦火を免れた江戸時代の門。「鐘楼」「経蔵」も江戸期に建てられた文化財です。他に「吉祥寺大仏」、「二宮尊徳」のお墓など、見どころが多々ある名刹です。

吉祥寺

〇駒込大観音光源寺(文京区)

浄土宗天昌山光源寺は、高さ6ⅿの駒込大観音がいらっしゃる名刹です。本堂とは別に観音堂があり、ガラス越しにそのお姿を拝みます。初代大観音は1697年に建立。空襲で焼失したのち、1993年に現在の2代目大観音と観音堂が建立されました。大観音様は木曽檜の寄木造で彫刻され、漆塗りと金箔・金粉を施して仕上げられた十一面観音です。

光源寺

〇無量山傳通院(文京区)

「でんづういん」と濁音で読みます。1602年に徳川家康の生母である「於大(おだい)の方」が逝去し、法名を「傳通院殿蓉誉光岳智光大禅定尼」と号し、この寺を菩提寺としました。以来徳川家と深い関わりがある名刹です。本堂をはじめ境内の施設はすべて空襲で焼失したため、現在の施設は戦後に再建されたもの。傳通院は墓地見学が人気で、於大の方、千姫、佐藤春夫、柴田錬三郎など、多くの歴史上の人物、著名人がここに眠ります。

傳通院

新宿区にも意外と面白いお寺があります。

〇笹寺長善寺(新宿区)

曹洞宗四谷山長善寺。笹寺と呼ばれる由緒は諸説ありますが、二代将軍秀忠の命というのが有力です。当時境内には立派な笹が生い茂り、その笹を将軍命で江戸城に移植させたという伝承がある名刹です。現在の境内は、お地蔵さま集団、慶応大学の実験動物を供養する慰霊碑、出世稲荷などがある、四谷にいることを忘れさせてくれる静かな空間です。

笹寺長善寺

〇内藤新宿太宗寺(新宿区)

霞関山本覚院太宗寺の別名は「新宿ミニ博物館」。宿場町内藤新宿の信仰と文化を今に伝える名刹です。境内には巨大な江戸六地蔵、塩地蔵、お稲荷様、三ケ月不動像、布袋尊像、そして閻魔堂。閻魔堂には照明スイッチがあり、押すと1分間堂の内部が明るくなり、強大な閻魔像と、恐ろしい形相の奪衣婆を拝むことができます。お薦めのユニーク寺院です。

太宗寺

〇春時山法善寺(新宿区)

周囲の環境とのギャップが大きい、喧噪の中の静寂を味わえる日蓮宗の小さな名刹です。ちなみに横丁が有名な大阪千日前の法善寺は、浄土宗のお寺です。七面明神像が祀られる本堂、境内の中央部に浄行菩薩、山の手七福神の寿老人が祀られています。

法善寺

〇東長谷寺・薬王院(新宿区)

真言宗豊山派の瑠璃山薬王院医王寺。総本山は奈良の長谷寺なので、通称は東長谷寺です。崖に建つお寺で、本堂には清水寺の舞台のようなテラスがあります。奈良長谷寺から移植された牡丹の名所として知られ、別名は牡丹寺です。他にはツバキやシダレザクラも美しい。季節のお花が楽しめる、よく手入れされた庭園が人気の名刹です。

東長谷寺

次は池袋や目白がある豊島区の名刹です。

〇威光山法明寺・鬼子母神(豊島区)

読み方は「きしもじん」、雑司ヶ谷鬼子母神です。法明寺のお堂の一つが「鬼子母神堂」で、境内には他に「妙見堂」、「法(のり)不動堂」、赤い鳥居が並ぶ祠「武芳稲荷堂」、大銀杏「大公孫樹」、団子屋「大黒堂」、創業1781年の駄菓子屋「上川口屋」などがあります。池袋駅から500mほどしか離れていませんが、祭事の日以外は静かな名刹です。

鬼子母神

〇池袋大仏仙行寺(豊島区)

日蓮宗松栄山仙行寺は、池袋駅から徒歩5分、ビルの1Fにあるお寺です。ここに空中浮揚している池袋大仏様がいらっしゃいます。大仏殿の前には雑司が谷七福神の福禄寿を祀る屋内型のお堂があります。仙行寺は江戸時代に開山した由緒ある名刹です。

仙行寺

〇金乗院・目白不動尊(豊島区)

真言宗豊山派の神霊山金乗院慈眼寺の境内に、江戸五色不動の目白不動尊があります。目白不動は秘仏で開帳日以外はご尊顔を拝することはできません。しかしながら金乗院のコンパクトな境内には、見ごたえのある山門、弘法大師像、庚申塔など、見どころが多々あります。秘仏開帳日以外でも、訪れる価値がある名刹です。

目白不動尊

上野浅草がある台東区。浅草寺だけが名刹ではありません。

〇天王寺・元禄大仏(台東区)

護国山尊重院天王寺には、元禄3年に建立された通称「元禄大仏」様が鎮座しています。境内には他に、谷中七福神の毘沙門様や複数の菩薩様が祀られ、墓苑には多くの著名人が眠ります。またここは幸田露伴の「五重塔」があったお寺です。五重塔は昭和32年に放火によって焼失しました。日暮里駅の近くですが、静かで穏やかな時間を過ごせる名刹です。

天王寺

〇本山東本願寺(台東区)

東京浅草にある浄土真宗東本願寺派本山の東本願寺です。1591年に神田の地に創建。その後浅草に移転。度重なる火災で再建を繰り返し、現在の本堂は1939年に再建されました。京都の東本願寺には及びませんが、驚くほど大きな本堂です。本尊の阿弥陀如来像は鎌倉時代前期の作で、東京都の重要文化財に指定されています。意外に知られていない浅草の名刹です。

東本願寺

次に江東区深川界隈の名刹を紹介します。

〇法乗院・深川えんま堂(江東区)

真言宗豊山派の賢臺山法乗院。江戸時代から「深川ゑんま堂」として信仰をあつめた名刹です。現在の深川えんま堂は、日本最大の閻魔大王座像が安置され、閻魔様の説法を拝聴するシステムがある、オンリーワン寺院です。お賽銭箱の替わりに「家内安全」など19種の祈願が記された賽銭投入口があり、お賽銭を入れると説法が始まります。

深川えんま堂

〇成田山新勝寺東京別院・深川不動堂(江東区)

東京下町にある成田山です。境内屋外部にも見どころがありますが、旧本堂、本堂、内仏殿で構成される屋内部が、他に類をみない信仰の世界です。1万体の小さなクリスタル不動尊像が並ぶ「祈りの回廊」、1Fは御護摩修行が行われる「本堂」「おねがい不動尊」「十二支守本尊」、2Fは「四国八十八カ所巡拝所」「七福神」「阿弥陀如来像」「位牌堂」「一仏礼拝所」「不動明王坐像」、4Fは「風神雷神図」があるドーム空間と、天井画「大日如来蓮池図」がある「宝蔵大日堂」。B1は「多目的ホール」で、写経大会や写仏会、企画展が開催されます。まるで博物館のような名刹です。

深川不動堂

次は西へ移動して、杉並区の名刹を紹介します。

〇宿鳳山高円寺(杉並区)

高円時の地名になった、創建1555年の名刹です。趣のある山門が建ち、そこから樹木が覆う参道が伸びます。本堂の外側は見事な鬼瓦や彫り物で飾られます。本堂の横に並ぶ稲荷社の鳥居は、龍が彫られた「双龍鳥居」です。境内は撮影禁止というルールが掲示されている厳しいお寺です。

高円寺

〇日王山長仙寺(杉並区)

真言宗豊山派の日王山阿遮院長仙寺は、高円寺駅に近い繁華街の中に建つお寺です。創建は1704年。周囲の喧騒とは無縁の、凛とした気配が漂う名刹です。長仙寺の見どころは素晴らしく手入れされた庭園です。苔むした庭には様々な碑や像などが配置。心が清らかになる和の様式美を楽しめる、一級品の庭園です。

長仙寺

次は世田谷区にある、知っているようで知られていない名刹を紹介します。

〇九品仏浄真寺(世田谷区)

正式名称は「九品山唯在念佛院浄真寺」。創建は1678年。九品仏の地名になった広い境内を有する浄土宗の大寺院です。九品仏とは一体一体、表情が違う九体の阿弥陀如来像。3つのお堂「上品堂」「中品堂」「下品堂」に安置されています。本堂には、「釈迦牟尼仏」を中心に、右に「善導大師」、左に「法然上人」の像。「総門」、「仁王門」は趣があります。まさに名刹と呼ぶにふさわしいお寺です。

九品仏浄真寺

〇世田谷山観音寺(世田谷区)

通称は世田谷観音。創建は新しく昭和26年です。境内は見どころばかり。一部だけを簡単に紹介すると、門前に「地蔵菩薩」、「仁王門」には「密迹力士」と「金剛力士」天井には「鳴き龍」、「不動明王」などが納まる「六角堂」、数々の仏が収まる「阿弥陀堂」、本堂の「観音堂」、「特攻観音堂」など。歴史は浅いながら境内は古寺の趣がある名刹です。

世田谷山観音寺

以下は4つの区から1寺院、特徴のある名刹を紹介します。

〇瑞泉山祥雲寺(渋谷区)

広尾商店街の突き当りにあるお寺です。境内は約6千坪。深い緑、苔むした庭。空襲の戦火を免れた境内は、京都の山寺のような雰囲気です。創建は1623年の古刹。一歩境内に入ると、広尾にいることを忘れてしまう名刹です。

祥雲寺

〇目黒不動尊(目黒区)

お寺の名称は「天台宗泰叡山護國院瀧泉寺」。目黒不動尊は通称です。創建は808年。関東最古の不動霊場とされている古刹です。目黒の地にありながら、山岳信仰の修行寺のような風情。傾斜地の境内は深い森に覆われ、おびただしいほどのお堂や碑があります。アップダウンが激しい境内全域を参拝するには、体力が必要な名刹です。

目黒不動尊

〇新井山梅照院・新井薬師(中野区)

新井薬師は通称です。創建は16世紀といわれる古刹で、眼病、子育てなどにご利益があると信仰をあつめました。山門から境内に入ると、趣のある本堂、薬師堂、不動堂、鐘楼、桜の古木などがあります。水をかけて洗い清める「おねがい地蔵」は、順番待ちが出来ることも珍しくありません。二仏一体の薬師如来・如意輪観音をご本尊とする名刹です。

新井薬師梅照院

〇東京大仏乗蓮寺(板橋区)

浄土宗の赤塚山乗蓮寺です。1977年に開眼した東京大仏または赤塚大仏とよばれる阿弥陀如来で有名です。創建は1400年頃と伝承されていますが、現在の地に移転したのは1971年と古くはありません。境内は山をまるごと利用した構造で、頂上部の平地に大仏様が鎮座します。末社や山門、お堂など、実は見どころが多々ある名刹です。境内にある様々な石像は、藤堂高虎が朝鮮から持ち帰ったと伝えられています。

乗蓮寺

以上、東京都区内にある、お薦めのパワースポット寺院です。混雑を避けてお参りしてください。

(本稿は2021年6月に執筆しました)

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

曹洞宗諏訪山吉祥寺は、東京都文京区本駒込に建つ大寺院です。創建当初は現在の皇居和田倉門付近にあり、徳川家康の時代に現在の水道橋付近に移転。1657年に発生した明暦の大火で焼失して現在地の本駒込に移転しました。

水道橋にあった吉祥寺の周辺に住んでいた住民も、明暦の大火で焼け出され、その移転先が吉祥寺村、現在の武蔵野市吉祥寺です。吉祥寺の語源になったのは、この本駒込の吉祥寺です。

吉祥寺は広い敷地に建つ大寺院です。江戸時代は仏教の学校である江戸最大の「旃檀林(せんだんりん)」で、常時1,000名以上の学僧が学んでいたとされています。

江戸の名刹吉祥寺は車椅子でお参りができます。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

参拝者用の駐車場はありません。文京区のHPでは本駒込駅から徒歩7分と案内されています。

本郷通りに面して建つ山門は、空襲での焼失を免れた江戸時代の門。見事な木彫りの装飾が施され、歴史の重みを感じます。門には「旃檀林」の文字。江戸時代の学僧たちはこの門を通り、吉祥寺で仏教を学びました。往時、山門前の本郷通りは、数多くの書店が立ち並ぶ本の街であったそうです。

山門の下は段差があり車椅子では通行できないので、山門の横の車道を通行して境内に入ります。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

山門から本堂に続く参道が始まります。舗装路面ですが、石畳風の路面なので、小さなデコボコがあります。車椅子に衝撃がこないように、ゆっくり進んでください。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

まもなく左手に「お七 吉三郎 比翼塚」があります。放火して死罪になった「八百屋お七」の碑。その恋の舞台が「吉祥寺」です。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

その先には「吉祥寺大仏」が鎮座。高さ1.5mほどの台座に座る、座高2mほどの大仏様です。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

参道左側の並びにある「茗荷稲荷」の祠は趣があります。5段ほどの階段の上に祠があるので、車椅子では参道からのお参りになります。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

参道の右側は墓地エリア。ひときわ大きな案内が掲示されているは、明治の作家「川上眉山」のお墓。尾崎紅葉などと同時代の小説家です。「二宮尊徳」のお墓もあり、薪を背負った像も建てられています。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

参道を進むと、右側に見えてくるのが「鐘楼」。5段ほどの段の上に建つ立派な鐘楼で、大きな鐘があります。車椅子から見学は可能です。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

見どころが多い参道を進みます。吉祥寺最大の見どころは、空襲の焼失を免れた経蔵です。1804年に建てられたものと伝えられています。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

この中に貴重な本が収蔵され、それを読むために学僧たちが出入りしていたそうです。随所に施された見事な彫刻は必見。瓦屋根は重厚感にあふれます。建物自体が江戸時代から生き続けている生命体のような、不思議な力を感じる文京区指定文化財です。路面は多少デコボコしていますが、経蔵の周りから車椅子で外観を見学できます。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

参道の終点は本堂。1964年に再建されました。「本堂」はデザイン的にはシンプルな建築物です。参拝所は数段の段差があり、車椅子では段の手前からのお参りになります。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

本堂は大きく、また本堂前は大きな空間が広がります。このサイズ感が、江戸時代には千人の学僧が学んでいたお寺であることを今に伝えます。

駒込の大寺院 吉祥寺 車椅子お参りガイド

いつもは静かなお寺ですが、境内は桜や紅葉黄葉が美しい穴場スポット。その季節は少し賑わうこともあります。近隣は神社仏閣の密集エリア。この付近は東京街歩きの人気コースです。境内の路面は少々デコボコがありますが、吉祥寺は車椅子でお参りができる名刹です。

「駒込大観音」と呼ばれる十一面観音様を参拝できる「光源寺」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年6月に執筆しました)

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド バリアフリー情報

千葉県市川市中山にある大寺院です。日蓮宗大本山中山法華経寺は、日蓮大聖人が最初に開かれた五勝具足の霊場。現在でも毎年冬には、100日間に及ぶ「日蓮宗大荒行堂」が開設されます。境内は広く、路面は車椅子向きとは限りません。また今回の取材では、バリアフリートイレは発見できませんでした。それでもとても魅力のあるお寺です。車椅子からみた現地の状況を紹介します。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

京成中山駅から徒歩5分の案内です。駅のすぐ近くに「総門」があり、趣のある参道が始まります。

参拝者用の無料駐車場が用意されています。場所は「本院・大客殿」の横。駐車場は広く、普通車が40台から50台程度は駐車できます。ただし途中の道が狭いので、大型バスの駐車場は別に用意されています。駐車場には身障者用駐車スペースの設定はありませんが、ほぼフラットな舗装路面の駐車場なので、スペースに余裕のある区画を選べば車椅子乗降は可能です。駐車場にある巨木が、名刹古刹の雰囲気を漂わせます。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

車椅子からみた国指定重要文化財「祖師堂」の状況です。境内の通路は、未舗装路面または小さなデコボコがある舗装路面が多く、車椅子やベビーカーで快適な移動ができる区間はごく一部です。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

祖師堂周辺の通路も、問題なく車椅子で移動できる区間は限定的です。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

特に香炉の横を通過する際には、片方の車輪が砂利と石にあたり、苦戦しました。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

手水舎は車椅子からは手が届きにくい形状。介助者がいれば何とかなります。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

祖師堂の賽銭箱がある参拝所は、すべり止め木製付急坂スロープの上。かなりの傾斜角度で、車椅子では上り下りが怖いスロープです。頑張れば行けないスロープではありませんが、無理のないようにお参りしてください。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

祖師堂を横からみると、屋根が連なる構造がわかります。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

「大祖師堂」と刻まれた、巨大な碑が建立されています。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

いずれも車椅子では苦戦する路面を通行しますが、祖師堂の周辺だけでも、境内には見どころが多々あります。

これは「日蓮上人像」。比較的楽に、車椅子で近づけます。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

続いて「大仏」様。階段の上に鎮座しています。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

大迫力の「五重塔」。国指定重要文化財です。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

五重塔の周りには柵があり、塔の下には近づけません。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

五重塔と比較すると、大仏様はそれほどの大きさではありません。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

「鐘楼堂」は階段の上。立入禁止です。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

「宝殿門」の下は階段路です。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

その他にも、様々な見どころがあります。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

中山法華経寺でバリアフリーな施設は「本院・大客殿」です。正面入口付近まで、小さなデコボコはありますが、舗装路面が整備されています。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

正面は8段の階段構造です。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

段差回避スロープが正面右側に設置されています。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

傾斜角度は緩やかなスロープです。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

土足禁止の施設で、玄関には段差がありますが、ここにも段差回避スロープが設置されています。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

廊下の奥にみえるのが「鬼子母神堂」です。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

入口天井近くに飾られる縁起物も見どころ。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

「鬼子母神堂」の入口まで、段差のない廊下が続きます。

中山法華経寺 車椅子でのお参りガイド

境内は広く、車椅子で散策できないエリアがあります。移動可能な範囲でも、必ずしも快適なバリアフリー路面が整備されているわけではありません。車椅子では移動に制約がありますが、無理なく動ける範囲だけでも、中山法華経寺は見どころが多々ある、お参りしていただきたい大寺院です。

下総国総鎮守「葛飾八幡宮」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年5月に執筆しました)