大本山 護国寺 車椅子で参拝 バリアフリー情報

大本山 護国寺 車椅子で参拝 バリアフリー情報

東京都文京区の護国寺は、本堂が急坂の上にあるお寺です。車椅子からみた現地の状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年11月の取材に基づいています。

護国寺 車椅子で参拝

○護国寺の由緒と歴史

創建は1681年。5代将軍徳川綱吉の母、桂昌院の発願によって建てられた、真言宗豊山派の大本山です。

護国寺は、江戸期の大火、明治維新期の廃仏毀釈、関東大震災、大戦での空襲などにあわず、江戸期以来の姿を今に残しています。

地下鉄の駅名や首都高のIC名称にもなっているので、知名度が高い寺院ですが、観光地化していません。現地の雰囲気は、古寺名刹そのものです。

護国寺 車椅子で参拝

○車椅子でのアクセス

東京メトロの護国寺駅至近、不忍通りに面しアクセスのよい大寺院です。

地下鉄駅の地上エレベーターは、すぐ隣にあります。

東京都文京区の護国寺

参拝者用の駐車場があります。山門の左側を進みます。大きなイベントが開催されている日は、利用できないことがあります。

東京都文京区の護国寺

東京都文京区の護国寺

不忍通り沿いに「仁王門」がそびえます。この周辺まではアップダウンがなく、車椅子でのアクセスに問題はありません。

東京都文京区の護国寺

護国寺

「仁王門」の見どころは仏像。正面と裏に一対の像があるのが特徴です。正面は両脇間には金剛力士像で、向かって右が阿形、左が吽形。門の裏側両脇には仏法を守る仏像である二天像の増長天と広目天が安置されています。

護国寺

護国寺

「仁王門」をくぐると本堂に向かう階段が見えます。

護国寺 車椅子で参拝

「仁王門」をくぐると本堂に向かう階段

○本堂への急坂路

通常の参拝ルートは、長い階段を上がり本堂へ向かいます。

護国寺

正面の左手が階段を迂回できるきつい坂道です。車椅子ユーザーは介助者がいても辛い傾斜の道です。

大きなイベントがあるときなどは、参拝者用駐車場には、上り用カートが配置されています。ただし車椅子仕様ではありません。

護国寺 車椅子で参拝

護国寺 車椅子で参拝

護国寺 車椅子で参拝

奥の手としては、車で坂の上まで行ってしまいます。ただし駐車は原則出来ないので、車椅子の人を降ろしてドライバーは戻ることになります。

護国寺 車椅子で参拝

護国寺 車椅子で参拝

護国寺

護国寺

○本堂のバリアフリー状況

本堂は江戸元禄期の建造物です。お堂へは階段でスロープはありません。

車椅子では無理ですが、本堂の中に入ってお参りすることができます。

本堂の中には、数多くの仏像が安置されています。国宝はなく、文京区の指定文化財ですが、美術史的にも価値のある作品に見えます。本堂内は撮影禁止です。

護国寺 車椅子で参拝

○境内の状況

本道の他に「薬師堂」「月光殿」「大師堂」「鐘楼」などがあり、江戸期の様子を今に伝えます。

護国寺

護国寺

護国寺 車椅子で参拝

本殿の奥は墓地で、三条実美、山県有朋、大隈重信などの著名人が眠ります。

更に奥は皇族の墓地、豊島岡墓地へと続きますが、豊島岡墓地の内側には入れません。

境内は一部舗装路がありますが、多くは未舗装路面で車椅子での移動可能ルートは限られます。それでも境内を支配している荘厳な空気に触れることができます。

護国寺

墓地のエリアはデコボコがあるので、車椅子での立ち入りは困難です。

敷地の西側横には日大豊山高校、反対側の東側横は音羽幼稚園。周辺は文京エリアです。

護国寺 車椅子で参拝

○四萬六千日

7月10日に護国寺にお参りをすると、46000日お参りしたのと同じ後利益があります。46000日ですから約126年間、無病息災です。

護国寺

この日は、境内で「ほおずき市」が開催されます。

また毎月第二土曜には、境内で骨董市が開催されます。本殿の前から横にかけて、10数店舗の規模で、骨董商が店を開きます。

護国寺 急坂の先にある本堂は段差構造で、車椅子でのお参りには限界がありますが、護国寺は地下鉄駅至近でアクセスがいい江戸の名刹です。