川﨑 生田緑地の障がい者に優しいサービスをまとめてご紹介

神奈川県川崎市の「生田緑地」は、広大な敷地に多くの施設が点在しています。緑地自体はアップダウンがあり、車椅子での利用はつらいところがありますが、ご自分やご家族の体力の範囲で上手に利用すれば、身体障がいのある方も楽しめます。

そして障がい者に優しいサービスが数多く用意されています。障がい者減免制度などをまとめて紹介します。

なお本稿は2019年8月に執筆しました。その後に制度変更される可能性があります。各施設の最新情報を確認して利用してください。

○駐車料金の減免制度

生田緑地には東口と西口にそれぞれ駐車場があります。両駐車場とも、障害者手帳の提示で駐車料金が無料に減免されます。

「東口ビジターセンター」または「西口サテライト」に、駐車券と障害者手帳を提示して減免処理を受けます。受付時間は17時までです。

駐車料金の減免制度

○日本民家園

古民家が移築されている有料施設です。障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入園料が無料に減免されます。

園内にはバリアフリートイレがあります。ただし、アップダウンは強烈です。ご自身と介助者の体力に応じて利用してください。

日本民家園

○かわさき宙と緑の科学館

川崎の自然を学ぶ常設展とプラネタリウム、科学実験室などがある施設です。バリアフリーな施設でバリアフリートイレがあります。

常設展は無料。そしてプラネタリウムは有料ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。

かわさき宙と緑の科学館

○岡本太郎美術館

東西どちらの駐車場からでも岡本太郎美術館までは、アップダウンを通るアクセスになります。身障者の利用を事前に連絡しておけば、美術館まで車で送迎できるように手配していただけます。ただし送迎だけで、駐車は東西駐車場の利用になります。

岡本太郎美術館の入館料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

美術館内はバリアフリー仕様です。屋外にある「母の塔」は高さ30mのシンボルタワー。太郎の母親、岡本かの子さんがこの地に生まれ育ち、太郎も母の里帰り出産でこの地で誕生したということです。

美術館には「カフェテリアTARO」があり「TAROブレンド」や「太陽のパフェ」があります。

岡本太郎美術館

○藤子・F・不二雄ミュージアム

入館料が無料になる障がい者減免制度があります。介護が必要な障がい者は、介助者1名まで無料になります。

チケットは日時指定制で、ローソンで事前購入する制度。障がい者の場合も同様です。最初にミュージアムに希望日時を連絡し、チケットの予約をして、ローソンに行き無料券を発行します。当日は無料券と障害者手帳を窓口に提示して入館します。有料の同行者がいる場合は、有料分のチケットもミュージアムで事前予約をします。

藤子・F・不二雄ミュージアムも、岡本太郎美術館と同様に身障者に限る駐車場の特別運用があります。細かい利用ルールがあるので、来館日時が決まったら、ミュージアムに電話で連絡して利用要領を確認して下さい。館内はバリアフリー仕様です。

藤子・F・不二雄ミュージアム

○生田緑地ばら苑

ばら苑は開花の季節だけ開園します。元は向ケ丘遊園地で、現在は生田緑地の一部になりました。入苑は無料で「ばら苑募金」への協力がお願いされます。

ばら苑専用の独立した有料駐車場があり、更に身障者専用の無料駐車場があります。

一般駐車場は山の下にあり、そこから坂登りと階段登りをしてばら苑に向かいます。身障者用駐車場は、身体障害者手帳をもっている障がい者だけの専用駐車場で、ばら苑のすぐ横にあります。正面入口の誘導スタッフに相談して誘導を受けてください。ばら苑内に、バリアフリートイレがあります。

生田緑地ばら苑

生田緑地内の施設には、障がい者向けの様々なサービスがあります。

※本稿の一部の写真は、生田緑地HPのフォトギャラリーにある、自由な利用が許諾されている写真を使用しています。

相模湾の絶景を楽しむ 逗子披露山公園 バリアフリー情報

神奈川県逗子市の「披露山公園」は、逗子の海沿い、標高約100mの披露山山頂部にある公園です。無料駐車場があり入園無料。車椅子でも、車でのアクセスなら訪問可能です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

逗子披露山公園

急な坂道を車で上がります。その先にある駐車場は約50台を収容します。

逗子披露山公園

駐車場から、海を眺望することができます。

逗子披露山公園

駐車場から公園内へは、徒歩で坂道を上がります。少し急な坂で楽ではありませんが、一般的な車椅子利用者と元気な介助者なら、なんとかクリアできる傾斜です。

逗子披露山公園

逗子披露山公園

山頂の公園部は、ほとんどが未舗装路面です。それでも、固い路面で砂利は薄いので、慎重にルートを選べば、車椅子で移動可能です。

逗子披露山公園

公園の入口付近は鳥類が飼育され展示されています。ケージの前は段差がありますが、車椅子で見学できる距離まで近づけます。

逗子披露山公園

公園の中央部に展望台があります。ここは階段のみの構造です。

逗子披露山公園

展望台の後ろ側にまわると、相模湾と江の島、そして富士山を望む位置になります。展望台に上らなくても、車椅子で眺望を楽しめます。

逗子披露山公園

逗子披露山公園

逗子披露山公園

その先に猿山があります。車椅子で見学可能です。

逗子披露山公園

猿山の先に、車椅子マークが掲示されています。

逗子披露山公園

これは海を臨む展望広場への舗装通路の案内です。多少のデコボコはありますが、頑張れば車椅子でこのルートは通行できます。

逗子披露山公園

この展望広場からは、逗子海岸から葉山方面を眺望します。

逗子披露山公園

逗子披露山公園

公園としては小規模な公園ですが、知名度は高いためいつも賑わっている印象です。小さなお子様連れが多く、楽しい雰囲気が漂う公園です。

披露山公園は16:30に駐車場が閉鎖されます。夕焼けや夜景を見るには、別の駐車場を確保して徒歩で登ってくるしかありません。山頂付近のカフェを利用して、前後にちょっと夜景を覗きに来る人が多いという情報です。この坂道は車椅子向きではありません。もちろん山の下から歩いてくると、坂道を15分から20分かけて登ることになるので、車椅子ユーザーにはお薦めできません。

逗子披露山公園

高級住宅街の更に上から、相模湾の絶景が見える動物園付きの公園で、さらにこのエリアのハイキングコースのポイントにもなっています。これが現在の姿ですが、歴史上はいろいろとある場所です。源頼朝が各地からの献上品を鎌倉武士たちに「披露」した場所という話もあります。

また、太平洋戦争の時は海軍の砲台が設置されました。この砲台の痕跡は現在の公園内にも残っています。披露山公園は、歴史の舞台でもあります。

逗子披露山公園

逗子披露山公園は、駐車場からの坂道と、未舗装路面を通行できれば、車椅子で湘南の眺望を楽しめる公園です。

鎌倉の大仏様「鎌倉大仏殿高徳院」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年12月に加筆修正しました。)

箱根の観光名所 車椅子からみたバリアフリーまとめ情報

神奈川県の箱根。大涌谷、箱根神社、箱根湿生園、ガラスの森美術館など13か所のバリアフリー概況です。施設名をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

〇大涌谷

 現在は火山活動の影響で立入規制があり、黒玉子の製造地までの段差路は通行禁止です。また火山ガスによる体への悪影響がある人の入園は禁止されています。肺や心臓に疾患のある人は、特に注意してください。

ガスの影響を除けば、大涌谷はバリアフリーになりました。大涌谷駐車場は身障者用駐車スペースの用意があり、車椅子での利用は可能です。駐車場に隣接する「黒玉ショップ」や「箱根ジオミュージアム」などがある観光施設はバリアフリー設計で、エレベーターがあり、1Fに綺麗なバリアフリートイレがあります。新火口方面をみる展望台は、車椅子で利用できます。 

○箱根湿生花園

 屋外の園路を散策する施設です。園路の70%は、車椅子で通行しやすい木製のフラット歩道、20%が固く踏みしめられた未舗装路、そして10%が車椅子では引っかかりすい構造の木製歩道です。多少のデコボコ路は乗り越えられる車椅子利用者なら園内の散策は可能ですが、未舗装路があるので雨上がりは避けた方が無難です。

 ○箱根ラリック美術館

 基本的にはバリアフリー設計ですが、ミュージアムショップの中に段差があります。高い位置と低い位置にそれぞれ出入口があるので、車椅子ではそれぞれから出入りをしてください。バリアフリートイレは、高い出入口から利用します。 

○箱根ガラスの森美術館

 施設そのものは段差だらけのバリア構造です。車椅子は特別ルートでの案内になります。車椅子ではスロープルートを通行することで、2F部を除く美術館内と、お庭のメイン散策路、そしてレストランを利用することができます。ミュージアムショップ棟や渓谷方面のエリアは、車椅子では利用できません。 

○芦ノ湖テラス

 湖畔にあるバリアフリー設計の施設です。身障者用駐車場の用意があり、段差はスロープ対応。ショップ、イベントスペース、ミュージアム、レストランがあり、すべて車椅子で快適に利用できます。ただしフリーに利用出来るトイレはありません。バリアフリートイレを利用する際は、スタッフに声をかけてください。 

○箱根神社

 駐車場からスロープで本殿まで行くルートもありますが、急坂なので車椅子では無理です。宝物殿のエレベーターを利用すれば、車椅子での参拝は可能です。

 本殿の境内はバリアフリー路が整備されました。また綺麗なバリアフリートイレが、2か所整備されています。 

○環境省箱根ビジターセンター

 あまり知られていませんが、バリアフリー面ではお薦めできる施設です。箱根の自然を学ぶ展示があり、大きな窓からの自然観察が楽しめます。

 ○恩賜箱根公園

 スロープルートがあり「湖畔展望館」まで車椅子で行くことは可能です。ただし、距離があり、且つやや急な傾斜があるスロープルートです。「自力では湖畔展望館まで歩けない方」は、マイカーの乗り入れ、または電気自動車による送迎サービスがあります。

 「湖畔展望館」は階段のみで、2Fの展望バルコニーには車椅子で行くことができません。 

○箱根関所

 身障者専用の乗降スペースがあります。施設内には段差があり、車椅子では裏側に廻ることができません。 

○箱根駅伝ミュージアム

 身障者専用駐車場があります。施設内はフラット構造ですが、入口は車椅子では苦戦するタイプの手動ドアで、バリアフリートイレはありません。 

○箱根やすらぎの森

 「森のふれあい館」はバリアフリー施設ですが、やすらぎの森の舗装路「中心園路」はアップダウンがきつく、車椅子での散策は困難です。 

○道の駅箱根峠

 道の駅なのでバリアフリー仕様ですが、坂道の路肩にある施設なので、スペースが狭く敷地は傾斜地です。バリアフリートイレの設備は、現時点では古くウォシュレットはついていません。天気の良い日は、芦ノ湖の眺望が素晴らしい道の駅です。

○鈴廣かまぼこの里

 安心のバリアフリー施設ですが、「かまぼこ博物館」の3F「食と科学」フロアへは業務用エレベーターの利用になります。スタッフの誘導を受けてください。2F「かまぼこ板絵美術館」フロアへは、階段でしか行けません。 

 ご自身やご家族の障がいにあった、楽しい観光プランをご検討ください。

(本稿は2019年7月に執筆しました)