自然とアートが調和した「箱根ラリック美術館」。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
場所は箱根仙石原。アクセスは車が便利です。無料駐車場は第一と第二の2か所。第一駐車場は施設入口の目の前で、第一駐車場が満車時に利用する第二駐車場は少し離れた場所ですが、車椅子での移動に大きな問題はありません。
箱根ラリック美術館は、レストラン、ショップ、ガーデン、そしてミュージアムで構成される施設で、入館料がかかるのはミュージアムだけ、他の施設は入館無料です。
第一駐車場から施設内へ進みます。正面玄関の左手がレストランで、その前面にガーデンが広がります。右手がショップで、ミュージアムはその奥、玄関からは見えない場所にあります。
素敵な景色を楽しみながら食事が出来るレストランはバリアフリー仕様です。テラス席も車椅子で利用できます。箱根観光を満喫できる素敵なグルメ店です。モーニングメニューとカフェメニューがあり、現時点ではディナー営業はありません。
お洒落な雑貨が並ぶショップの入口は、正面玄関側とミュージアム側の2か所あります。ショップ内は中央部に段差があるので、車椅子では2か所の出入口をそれぞれ利用します。出入口のドアは自動ドアです。
バリアフリートイレは、正面玄関側から入館したショップの手前にあります。とても綺麗なトイレです。
ショップの奥から続く少し傾斜のある通路の先に、ミュージアムがあります。ミュージアムはバリアフリーで、入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が半額に減免されます。
正面玄関の横の建物には、ラリックが装飾を手掛けた本物オリエント急行のサロンカーがあり、ティータイムを楽しめます。利用は当日現地での予約制です。
本物の列車なので、車椅子のままでの利用は難しい構造です。オリエント急行のサロンカーに乗車して、座席に座る必要があります。手助けがあれば利用できる方は、予約時にスタッフに相談をしてください。
「箱根ラリック美術館」は自然とアートが調和した、箱根らしい素敵な空間を車椅子で楽しめる美術館です。
近隣にある「箱根ガラスの森美術館」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2018年9月の取材に基づいています)