表側は車椅子で見学可 完全復元された箱根関所のバリアフリー情報

神奈川県箱根町の有料観光施設「箱根関所」は、車椅子での見学に注意点があります。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2014年の取材に基づき初稿を執筆し、2019年8月に加筆修正しています。

箱根関所

○身体障害者専用乗降場あり

箱根関所は、芦ノ湖湖畔の恩賜箱根公園と遊覧船乗り場の間にあります。来場者用の専用駐車場はありません。

国道沿いの施設入口に身体障害者専用乗降場があります。乗降場なので駐車は出来ません。

駐車料金の障害者減免制度がある「県立恩賜箱根公園駐車場」が近くにあります。この駐車場からは、国道の歩道が一部未整備なので、芦ノ湖寄りの裏道を通り、箱根関所の芦ノ湖側の入口へ向かいます。

身体障害者専用乗降場あり

○障害者減免制度あり

箱根町の障害者減免制度が、2019年4月に変更されました。町立観光施設の利用料が、割引から無料に変わりました。

箱根関所の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。入場口で手帳を提示する運用です。

障害者減免制度あり

○トイレは国道側の入口

有料エリア内に障害者用トイレはありません。国道側施設入口の無料エリアにある公衆トイレに障害者用トイレがあります。

復元施設の裏側は段差あり

○復元施設の裏側は段差あり

江戸の関所を完全復元した施設です。車椅子で施設の表側を見学することはできます。裏側にまわる見学は段差などがあり、車椅子では困難です。

復元施設の裏側は段差あり

○資料館への道はデコボコあり

有料施設は復元された箱根関所と「箱根関所資料館」で構成されます。資料館は芦ノ湖畔にあり、関所の芦ノ湖側口から、細い歩道を進みます。

この細い歩道は傾斜があり、路面はデコボコしています。車椅子での移動は快適ではありません。資料館の内部はフラット構造で車椅子での見学は可能です。ただしトイレはありません。

資料館への道はデコボコあり

箱根関所は車椅子で全てを見学することは出来ませんが、表側だけでも見ごたえのある完全復元施設です。

山中の貴重なトイレがある 箱根・十国峠レストハウス バリアフリー情報

神奈川県函南町、箱根と伊豆の境界にある「箱根・十国峠レストハウス」は、車椅子で休憩ができる施設です。現地の状況を紹介します。

なお本稿は2014年の取材で初稿を執筆し、2019年8月に加筆修正しました。

箱根と伊豆の境界にある「箱根・十国峠レストハウス

○伊豆スカイラインの入口

箱根から伊豆にかけてのドライブルートにあるレストハウスです。景観がよく渋滞も少ないルートですが、障害者用トイレが少ないエリアです。

箱根側では箱根新道を上った地点の「道の駅箱根峠」のトイレ。伊豆側では「スカイポート亀石」のトイレ。この間は伊豆スカイラインを通行して26kmほどあります。

「箱根・十国峠レストハウス」はこのトイレ空白区間の箱根寄り、伊豆スカイラインの箱根側入口近くにあります。

伊豆スカイラインの入口

○障害者用駐車スペースはバス用の中

「箱根・十国峠レストハウス」は、周囲に何もない場所に建つ目立つ施設です。320台以上を収容する大きな無料駐車場があります。

しかし障害者用駐車スペースはわかりにくい場所にあります。大型バス用の駐車スペースの一角です。傾斜した立地なので、レストハウスまでほぼフラットに移動出来る場所が、障害者用駐車スペースに選ばれています。

障害者用駐車スペースはバス用の中

○トイレは1F

障害者用トイレは1Fにあります。古い施設で、取材した時点ではトイレ設備も経年劣化が目立ちました。清掃は行われています。

 

○売店と蕎麦処あり

レストハウスの1Fは売店と蕎麦処があります。

売店は車椅子で移動できる通路幅が確保されています。

蕎麦処はスペースに余裕はありませんが、フラットで可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。

2Fのレストランは2016年に閉店しました。

売店と蕎麦処あり

○2Fはケーブルカー乗り場

2Fは十国峠山頂へのケーブルカー乗り場です。ケーブルカーはバリアフリー仕様ではありません。乗り場は階段を上り、車内も通常の席しかありません。

なんらかの手段で乗車して山頂へいけば、フラットな展望コーナーが広がります。十石峠とは、伊豆から安房まで10の国を臨むことができるのが語源です。

2Fはケーブルカー乗り場

「箱根・十国峠レストハウス」は、この区間では貴重な、車椅子で休憩ができる施設です。

箱根の観光名所 車椅子からみたバリアフリーまとめ情報

神奈川県の箱根。大涌谷、箱根神社、箱根湿生園、ガラスの森美術館など13か所のバリアフリー状況をまとめて紹介します。

本稿は2018年9月に執筆しました。

○大涌谷

 現在は火山活動の影響で立入規制があり、黒玉子の製造地までの段差路は通行禁止です。また火山ガスによる体への悪影響がある人の入園は禁止されています。肺や心臓に疾患のある人は、特に注意してください。

箱根町 観光名所のバリアフリー事情 ガスの影響を除けば、大涌谷はバリアフリーになりました。大涌谷駐車場は障害者用駐車スペースの用意があり、車椅子での利用は可能です。駐車場に隣接する「黒玉ショップ」や「箱根ジオミュージアム」などがある観光施設はバリアフリー設計で、エレベーターがあり、1Fに綺麗な障害者用トイレがあります。新火口方面をみる展望台は、車椅子で利用できます。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情○箱根湿生園

 屋外の園路を散策する施設です。園路の70%は、車椅子で通行しやすい木製のフラット歩道、20%が固く踏みしめられた未舗装路、そして10%が車椅子では引っかかりすい構造の木製歩道です。多少のデコボコ路は乗り越えられる車椅子利用者なら園内の散策は可能ですが、未舗装路があるので雨上がりは避けた方が無難です。

箱根町 観光名所のバリアフリー事情 ○箱根ラリック美術館

 基本的にはバリアフリー設計ですが、ミュージアムショップの中に段差があります。高い位置と低い位置にそれぞれ出入口があるので、車椅子ではそれぞれから出入りをしてください。障害者用トイレは、高い出入口から利用します。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根ガラスの森美術館

 施設そのものは段差だらけのバリア構造です。車椅子は特別ルートでの案内になります。車椅子ではスロープルートを通行することで、2F部を除く美術館内と、お庭のメイン散策路、そしてレストランを利用することができます。ミュージアムショップ棟や渓谷方面のエリアは、車椅子では利用できません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○芦ノ湖テラス

 湖畔にあるバリアフリー設計の施設です。障害者用駐車場の用意があり、段差はスロープ対応。ショップ、イベントスペース、ミュージアム、レストランがあり、すべて車椅子で快適に利用できます。ただしフリーに利用出来るトイレはありません。障害者用トイレを利用する際は、スタッフに声をかけてください。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根神社

 駐車場からスロープで本殿まで行くルートもありますが、急坂なので車椅子では無理です。宝物殿のエレベーターを利用すれば、車椅子での参拝は可能です。

 本殿の境内はバリアフリー路が整備されました。また綺麗な障害者用トイレが、2か所整備されています。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○環境省箱根ビジターセンター

 あまり知られていませんが、バリアフリー面ではお薦めできる施設です。箱根の自然を学ぶ展示があり、大きな窓からの自然観察が楽しめます。

箱根町 観光名所のバリアフリー事情 ○恩賜箱根公園

 スロープルートがあり「湖畔展望館」まで車椅子で行くことは可能です。ただし、距離があり、且つやや急な傾斜があるスロープルートです。「自力では湖畔展望館まで歩けない方」は、マイカーの乗り入れ、または電気自動車による送迎サービスがあります。

 「湖畔展望館」は階段のみで、2Fの展望バルコニーには車椅子で行くことができません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根関所

 障害者専用の乗降スペースがあります。施設内には段差があり、車椅子では裏側に廻ることができません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根駅伝ミュージアム

 障害者専用駐車場があります。施設内はフラット構造ですが、入口は車椅子では苦戦するタイプの手動ドアで、障害者用トイレはありません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○箱根やすらぎの森

 「森のふれあい館」はバリアフリー施設ですが、やすらぎの森の舗装路「中心園路」はアップダウンがきつく、車椅子での散策は困難です。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○道の駅箱根峠

 道の駅なのでバリアフリー仕様ですが、坂道の路肩にある施設なので、スペースが狭く敷地は傾斜地です。障害者用トイレの設備は、現時点では古くウォシュレットはついていません。天気の良い日は、芦ノ湖の眺望が素晴らしい道の駅です。

 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

○鈴廣かまぼこの里

 安心のバリアフリー施設ですが、「かまぼこ博物館」の3F「食と科学」フロアへは業務用エレベーターの利用になります。スタッフの誘導を受けてください。2F「かまぼこ板絵美術館」フロアへは、階段でしか行けません。 箱根町 観光名所のバリアフリー事情

 ご自身やご家族の障がいにあった、楽しい観光プランをご検討ください。