木曽路 妻籠宿 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

妻籠宿バリアフリー情報

多くの旅行者を惹きつける古い町並みが残る木曽路。その代表的な宿場町「妻籠宿」を車椅子で散策しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

古い宿場町はそもそもバリアフリーではありません。木曽路に今も残る宿場町の多くは、傾斜路、段差路、ゴツゴツした路面、トイレの未整備など、車椅子での観光に課題があります。

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その中で妻籠宿は車椅子での散策に適した町の一つです。街並みの中心部に極端な傾斜路はなく、バリアフリートイレが整備されています。ただしバリアフリールートは限定的で、間違うと車椅子での散策は苦戦します。

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車椅子で妻籠宿の町並みに行くルートは「尾又橋」で「蘭川」を渡ります。第1駐車場からのルート及び第2駐車場から近い「妻籠橋」を渡るルートは、段差や傾斜があり車椅子には不向きです。

「尾又橋」は歩行者用の古い橋と、車両用の新しい橋が並んで架かっています。現地の案内板では歩行者用の橋を通行するように指示していますが、古い橋なのでデコボコがあり少し傾斜もあります。車椅子では、車両が通らないことを確認して、新しい車両用の橋を通行したほうが快適です。

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アクセスは車が便利な妻籠宿。観光シーズンは多くの車で近い駐車場から満車になります。

「尾又橋」で「蘭川」を渡るルートに近いのは「中央駐車場」です。車椅子利用者は「中央駐車場」を狙ってください。ただし身障者用駐車区画はありません。

「中央駐車場」が満車で利用できない場合は、次に「尾又橋」に近いのは第2駐車場です。駐車場は有料で障がい者減免制度はありません。

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妻籠宿の旧中山道沿いには、保存された70軒近い古い家屋が建ち並びます。傾斜の緩い町並みですが、宿の中央部付近にやや急な短い坂道があります。急坂ですが、元気な介助者がいれば車椅子で通行可能な坂道です。

平坦な道は妻籠宿内だけです。宿の両脇終点付近からは、アップダウンの激しい道に変ります。

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宿内に無料休憩所「妻籠宿ふれあい館」があります。開放的な段差のない屋内施設ですが、一般的な椅子やテーブルが置かれているのではなく、古い家屋の土間が開放されているイメージです。車椅子で立ち寄れますが、お弁当を食べるような空間ではありません。

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古い家屋を利用した店が数多くあります。多くのお店は入口に段差があり、また店内のスペースに余裕がないなど、車椅子向きではありません。

しかし中には、一般的な車椅子利用者なら利用できそうな飲食店があります。テイクアウトのお店なら、ほとんどのお店は車椅子で利用できます。

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妻籠宿内の観光案内所は階段の上です。車椅子では利用できません。

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有料の観光施設「南木曽町博物館」は「妻籠宿本陣」「脇本陣奥谷」「歴史資料館」の3館で構成されます。

復元施設である「妻籠宿本陣」は、建物の前までは車椅子で行くことが出来ますが、屋内は段差構造です。

「脇本陣奥谷」「歴史資料館」は入口まで段差路を通ります。

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町中にある本物の郵便局「妻籠郵便局」には、小さな無料資料館「郵便資料館」が併設されています。この資料館は車椅子で利用できます。出入口は自動ドアです。

バリアフリートイレは「中央駐車場」内の公衆トイレと、「妻籠宿本陣」横の公衆トイレに各1つ用意されています。

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中山道六十九次の江戸から数えて四十二番目になる妻籠宿。往時は中山道と伊那街道が交差する交通の要衝でした。現在の町並みは昭和40年代に修復されて、以後大切に保存されています。

「高遠城址公園さくら祭り」の情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年4月の取材に基づいています)