山中の貴重なトイレがある 箱根・十国峠レストハウス バリアフリー情報

神奈川県函南町、箱根と伊豆の境界にある「箱根・十国峠レストハウス」は、車椅子で休憩ができる施設です。現地の状況を紹介します。

箱根と伊豆の境界にある「箱根・十国峠レストハウス

箱根から伊豆にかけてのドライブルートにあるレストハウスです。景観がよく渋滞も少ないルートですが、バリアフリートイレが少ないエリアです。

箱根側では箱根新道を上った地点の「道の駅箱根峠」のトイレ。伊豆側では「スカイポート亀石」のトイレ。この間は伊豆スカイラインを通行して26kmほどあります。

「箱根・十国峠レストハウス」はこのトイレ空白区間の箱根寄り、伊豆スカイラインの箱根側入口近くにあります。

伊豆スカイラインの入口

「箱根・十国峠レストハウス」は、周囲に何もない場所に建つ目立つ施設です。320台以上を収容する大きな無料駐車場があります。

身障者用駐車スペースはわかりにくい場所にあります。大型バス用の駐車スペースの一角です。傾斜した立地なので、レストハウスまでほぼフラットに移動出来る場所が、身障者用駐車スペースに選ばれています。

障害者用駐車スペースはバス用の中

バリアフリートイレは1Fにあります。古い施設で、取材した時点ではトイレ設備も経年劣化が目立ちました。清掃は行われています。

レストハウスの1Fは売店と蕎麦処があります。売店は車椅子で移動できる通路幅が確保されています。蕎麦処はスペースに余裕はありませんが、フラットで可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。2Fのレストランは2016年に閉店しました。

売店と蕎麦処あり

2Fは十国峠山頂へのケーブルカー乗り場です。ケーブルカーはバリアフリー仕様ではありません。乗り場は階段を上り、車内も通常の席しかありません。

なんらかの手段で乗車して山頂へいけば、フラットな展望コーナーが広がります。十石峠とは、伊豆から安房まで10の国を臨むことができるのが語源です。

2Fはケーブルカー乗り場

「箱根・十国峠レストハウス」は、この区間では貴重な、車椅子で休憩ができる施設です。

(本稿は2019年8月に加筆修正しました)

箱根の観光名所 車椅子からみたバリアフリーまとめ情報

神奈川県の箱根。大涌谷、箱根神社、箱根湿生園、ガラスの森美術館など13か所のバリアフリー概況です。施設名をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

〇大涌谷

 現在は火山活動の影響で立入規制があり、黒玉子の製造地までの段差路は通行禁止です。また火山ガスによる体への悪影響がある人の入園は禁止されています。肺や心臓に疾患のある人は、特に注意してください。

ガスの影響を除けば、大涌谷はバリアフリーになりました。大涌谷駐車場は身障者用駐車スペースの用意があり、車椅子での利用は可能です。駐車場に隣接する「黒玉ショップ」や「箱根ジオミュージアム」などがある観光施設はバリアフリー設計で、エレベーターがあり、1Fに綺麗なバリアフリートイレがあります。新火口方面をみる展望台は、車椅子で利用できます。 

○箱根湿生花園

 屋外の園路を散策する施設です。園路の70%は、車椅子で通行しやすい木製のフラット歩道、20%が固く踏みしめられた未舗装路、そして10%が車椅子では引っかかりすい構造の木製歩道です。多少のデコボコ路は乗り越えられる車椅子利用者なら園内の散策は可能ですが、未舗装路があるので雨上がりは避けた方が無難です。

 ○箱根ラリック美術館

 基本的にはバリアフリー設計ですが、ミュージアムショップの中に段差があります。高い位置と低い位置にそれぞれ出入口があるので、車椅子ではそれぞれから出入りをしてください。バリアフリートイレは、高い出入口から利用します。 

○箱根ガラスの森美術館

 施設そのものは段差だらけのバリア構造です。車椅子は特別ルートでの案内になります。車椅子ではスロープルートを通行することで、2F部を除く美術館内と、お庭のメイン散策路、そしてレストランを利用することができます。ミュージアムショップ棟や渓谷方面のエリアは、車椅子では利用できません。 

○芦ノ湖テラス

 湖畔にあるバリアフリー設計の施設です。身障者用駐車場の用意があり、段差はスロープ対応。ショップ、イベントスペース、ミュージアム、レストランがあり、すべて車椅子で快適に利用できます。ただしフリーに利用出来るトイレはありません。バリアフリートイレを利用する際は、スタッフに声をかけてください。 

○箱根神社

 駐車場からスロープで本殿まで行くルートもありますが、急坂なので車椅子では無理です。宝物殿のエレベーターを利用すれば、車椅子での参拝は可能です。

 本殿の境内はバリアフリー路が整備されました。また綺麗なバリアフリートイレが、2か所整備されています。 

○環境省箱根ビジターセンター

 あまり知られていませんが、バリアフリー面ではお薦めできる施設です。箱根の自然を学ぶ展示があり、大きな窓からの自然観察が楽しめます。

 ○恩賜箱根公園

 スロープルートがあり「湖畔展望館」まで車椅子で行くことは可能です。ただし、距離があり、且つやや急な傾斜があるスロープルートです。「自力では湖畔展望館まで歩けない方」は、マイカーの乗り入れ、または電気自動車による送迎サービスがあります。

 「湖畔展望館」は階段のみで、2Fの展望バルコニーには車椅子で行くことができません。 

○箱根関所

 身障者専用の乗降スペースがあります。施設内には段差があり、車椅子では裏側に廻ることができません。 

○箱根駅伝ミュージアム

 身障者専用駐車場があります。施設内はフラット構造ですが、入口は車椅子では苦戦するタイプの手動ドアで、バリアフリートイレはありません。 

○箱根やすらぎの森

 「森のふれあい館」はバリアフリー施設ですが、やすらぎの森の舗装路「中心園路」はアップダウンがきつく、車椅子での散策は困難です。 

○道の駅箱根峠

 道の駅なのでバリアフリー仕様ですが、坂道の路肩にある施設なので、スペースが狭く敷地は傾斜地です。バリアフリートイレの設備は、現時点では古くウォシュレットはついていません。天気の良い日は、芦ノ湖の眺望が素晴らしい道の駅です。

○鈴廣かまぼこの里

 安心のバリアフリー施設ですが、「かまぼこ博物館」の3F「食と科学」フロアへは業務用エレベーターの利用になります。スタッフの誘導を受けてください。2F「かまぼこ板絵美術館」フロアへは、階段でしか行けません。 

 ご自身やご家族の障がいにあった、楽しい観光プランをご検討ください。

(本稿は2019年7月に執筆しました)

箱根 鈴廣かまぼこの里 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

箱根の玄関口、小田原市風祭にある「鈴廣かまぼこの里」は、一部を除き車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

国道1号線沿いの箱根駅伝小田原中継所地点にある「鈴廣かまぼこの里」は、直売所、食事処、博物館などが並ぶ、食のテーマパークです。

鈴廣の商品を買うのはもちろん、高級和食コースをいただく、試食をつまむ、テイクアウト品を食べる、ふるまい甘酒をいただく、手作り体験で作った蒲鉾を食べる。様々な楽しみ方がある施設です。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

ショップ&イートインの「鈴なり広場」は、揚げたての「あげかま」をいただけるイートイン、板かまの食べ比べができる「かまぼこバー」、和菓子、洋菓子のお店もある食のテーマパークです。車椅子での利用に大きな問題はありません。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

1Fにバリアフリートイレがあります。

鈴廣かまぼこの里

ウォシュレット付き便器、オストメイト、折りたたみ式のユニバーサルベッドが備えられています。

鈴廣かまぼこの里

「鈴なり広場」以外も、基本的には「鈴廣かまぼこの里」はバリアフリー施設ですが、知っていると車椅子での利用がもっと快適になるポイントがあります。駐車場、かまぼこ博物館、手作り体験の状況を詳しく紹介します。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

電車でのアクセスなら箱根登山鉄道の風祭駅が最寄りです。

車利用の場合は箱根口ICが至近です。箱根は人気の観光地。この周辺は通年渋滞が頻発します。この点は計算に入れて行動を計画してください。

駐車場の選び方です。施設のメイン駐車場は「鈴なり市場」の地下駐車場です。身障者用駐車区画があるバリアフリーレベルが高い駐車場で、雨天でも濡れずに「鈴なり市場」を利用できます。

鈴廣かまぼこの里

車椅子利用者には「鈴なり市場」の地下駐車場の利用をお薦めします。

鈴廣かまぼこの里

混雑時は、施設周辺にある青空駐車スペースが開放されます。いずれも車椅子でもなんとか利用できます。特に週末はタイミングが悪いと地下駐車場が満車で利用できない可能性があるので、雨天の利用はご注意ください。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

かまぼこ博物館のバリアフリー状況です。かまぼこ博物館1Fはバリアフリーで、バリアフリートイレがあります。

2Fの「かまぼこ板美術館」へは階段のみで、車椅子では行けません。

3Fがキッチンラボ、常設展示コーナー、企画展示室です。3Fにもバリアフリートイレがあります。3Fへ一般来場者は階段利用ですが、車椅子利用者は業務用エレベーターが利用できます。スタッフに相談して、誘導を受けてください。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報ここは工場です。博物館から外にでて風祭駅方面に進むと工場入口があります。スロープを通り工場内へ入り、シャッターを2枚くぐって館内に進みます。その先に業務用のエレベーターがあります。無断利用はできません。必ずスタッフの誘導を受けてください。帰りも同様のルートになります。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

「かまぼこ博物館」の1Fと3Fでは、それぞれ有料の手作り体験教室が開催されます。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

紹介したとおり、3Fへは業務用のエレベーターの利用になります。この点も含めて、車椅子で手作り体験を希望する場合は、事前に連絡を入れることが推奨されています。

1F、3Fとも、立ち仕事を前提にした施設なので、車椅子で作業しやすい設備ではありません。車椅子で体験に参加できるように、その人の障がいの状況によって「かまぼこ博物館」側が可能な限りの準備をしていただけます。手作り体験教室に参加を希望する車椅子利用者は、事前に相談の連絡を入れてください。

箱根~鈴廣かまぼこの里バリアフリー情報

「鈴廣かまぼこの里」は、車椅子で安心して老舗の味を楽しめる施設です。駐車場の選び方、かまぼこ博物館の利用方法、手作り体験の参加方法については、本稿を参照して車椅子で利用してください。

箱根駅伝の往路ゴール、復路スタート地の横に建つ「箱根駅伝ミュージアム」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2021年1月に加筆修正しました)