関東の車椅子で楽しめる花菖蒲あやめ園バリアフリー情報

関東地方の菖蒲園やあやめ園のなかで、急な傾斜路や段差、デコボコがある未舗装路面を通行することなく車椅子から花を観賞できる、バリアフリーな名所を紹介します。

東京都のバリアフリー菖蒲園あやめ園

「水元公園」

葛飾区にある都立公園です。ほとんど高低差の無い公園の中に、複数の大きな菖蒲田があります。菖蒲は全部で14,000株。すべての菖蒲田をフラットな舗装路または木製の歩道から車椅子で鑑賞できます。

広大な菖蒲園には、あまり木陰になる場所がありません。好天の日は暑さ対策に気を付けてください。

関東の車椅子で楽しめる花菖蒲あやめ園バリアフリー情報

「小岩菖蒲園」

江戸川区の江戸川河川敷にある菖蒲園です。フラットな舗装路から50,000株の花菖蒲を楽しめます。

アクセスは車が便利です。舗装路面に身障者用駐車スペースが用意されています。徒歩でアクセスする場合は、河川敷に下りるルートが階段、または駐車場へ向かう急坂の車道になります。

また電車の鉄橋がすぐ近くにあり、頻繁に轟音を発して電車が通過します。騒音がある菖蒲園です。

小岩菖蒲園 車椅子で行く江戸川河川敷

「行船公園 平成庭園」

一般的な知名度は低い穴場の菖蒲園を紹介します。江戸川区の「行船公園」内にある「平成庭園」は、バリアフリー仕様の日本庭園です。その一角に菖蒲田があります。庭園美の中に咲く花菖蒲をバリアフリーに鑑賞できる公園です。

関東の車椅子で楽しめる花菖蒲あやめ園バリアフリー情報

「町田薬師池公園」

開花シーズンには「しょうぶ・あじさいまつり」が開催されます。「花ショウブ田」は薬師池の隣接地にあり、舗装散策路から菖蒲を楽しめます。バリアフリーでありながら、自然に囲まれた花ショウブ田なので、深い緑を背景にして淡い花ショウブが鑑賞できます。

町田薬師池公園四季彩の杜

埼玉県のバリアフリー菖蒲園あやめ園

「難波田城公園」

ここも穴場の菖蒲園です。富士見市にある公園で、中世のお城を復元した施設です。2000年に開園した公園で、園内の主な散策路や復元された橋などはバリアフリー仕様で、車椅子で利用できます。

公園の「城跡ゾーン」に菖蒲田があります。戦国時代の城館の中で花菖蒲を楽しめる公園です。

関東の車椅子で楽しめる花菖蒲あやめ園バリアフリー情報

千葉県のバリアフリー菖蒲園あやめ園

「水郷佐原あやめパーク」

香取市の歴史ある有名なあやめ園です。「水郷佐原水生植物園」として長年営業していましたが、2017年に大規模リニューアルして「水郷佐原あやめパーク」に生まれ変わりました。車椅子利用に問題のないバリアフリー施設です。開花シーズンは有料ですが、入園料の障がい者減免制度があります。

水郷佐原あやめパーク

神奈川県のバリアフリー菖蒲園あやめ園

「横須賀しょうぶ園」

横須賀市立の菖蒲園です。園内2カ所の「しょうぶ苑」に14万株の花菖蒲が咲きます。園内の一部は段差路や高低差のあるエリアがありますが、「しょうぶ苑」の周囲はフラットな舗装路です。車椅子で問題なく利用できます。4月から6月は、駐車場および入園が有料になりますが、障がい者減免制度があります。

関東の車椅子で楽しめる花菖蒲あやめ園バリアフリー情報

群馬県のバリアフリー菖蒲園あやめ園

「館林つつじが岡第二公園」

つつじで有名な公園ですが、「第二公園」には40万本の花菖蒲が咲く菖蒲園があります。昭和34年に当時の皇太子のご成婚を記念して造園されました。

園内の散策通路へは多少の段差を乗り越える必要があります。車椅子では菖蒲園全体を見渡す休憩スペースから鑑賞することをお薦めします。

関東の車椅子で楽しめる花菖蒲あやめ園バリアフリー情報

「赤堀しょうぶ園」

伊勢崎市にある12世紀に造られた農業水路の跡「国指定史跡 女堀」内に200m続く細長い菖蒲園です。菖蒲田の横に舗装道路があり、車椅子で無理なく花菖蒲を鑑賞できます。「花しょうぶ園まつり」期間中は、身障者用駐車場が用意されます。

関東の車椅子で楽しめる花菖蒲あやめ園バリアフリー情報

「あずま水生植物公園」

一般的な知名度は低い穴場の菖蒲園です。住所は群馬県伊勢崎市東小保方町3300番地です。2つの菖蒲園があり、約25,000株の花菖蒲やカキツバタがあります。周囲はすべて舗装路面で、車椅子で問題なく菖蒲園を鑑賞できます。菖蒲園の中を通る木製の歩道は段差があるので車椅子では利用できません。

関東の車椅子で楽しめる花菖蒲あやめ園バリアフリー情報

車椅子では快適に利用できない菖蒲園、あやめ園が多々ありますが、上記の施設は、車椅子で花菖蒲、あやめ、カキツバタを楽しめます。

(本稿は2020年3月に執筆しました。)

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

埼玉県滑川町の国営武蔵丘陵森林公園には、車椅子で観梅ができる梅林があります。ただし、アップダウンがあるエリアです。梅林のバリアフリー状況を紹介します。

なお国営武蔵丘陵森林公園全体のバリアフリー状況は、別稿「国営武蔵丘陵森林公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」をご参照ください。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

森林公園は広大で入口が4か所あります。梅林に最も近いのは「南口」です。南口から高低差のある舗装路を約600m移動します。

公園へのアクセスは車が便利です。森林公園は駐車料金と入園料の障がい者免制度があり、障害者手帳の提示で無料に減免されます。入園料は本人と介助者1名まで減免されます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

品種の多さでは日本有数の梅林です。園内の南向斜面に120種500本が植栽されています。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

斜面の下に「雅の広場」があります。そこから舗装された傾斜散策路が斜面の上の「古鎌倉街道」まで続きます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林斜面は「福寿草」の植栽地でもあり、約25,000株が黄色い花を咲かせます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

南口から梅林へ向かいます。南口の近くから正面右手に伸びる散策路を進みます。すぐに「山田城跡」があり、その横を進みます。この一帯はかなりの傾斜がある上り坂です。ただし距離は50m程度です。

「山田城跡」の中腹で分岐点があります。右に進むと梅林の下部「雅の広場」へ進む道です。このルートは緩やかなアップダウンです。左に進むと「古鎌倉街道」につながり、そのまま進むと梅林の上部に出ます。このルートはアップダウンがきつい坂道を通行します。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の下部「雅の広場」周辺はフラットな舗装路面です。車椅子から問題なく梅林斜面下部の梅を鑑賞できます。ただし梅林全体の状況を眺めることはできません。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の斜面に舗装散策路があります。傾斜路ですが、力を入れれば車椅子で移動可能です。坂の途中に数か所、梅林内に入る横道がありますが、その先は未舗装路面で段差があります。車椅子ではメインの舗装散策路から梅林を見学します。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の上部は未舗装路面の広場です。そこから梅林全体を見下ろす眺望が楽しめます。未舗装広場への出入口は2カ所あり、斜面の舗装散策路からよりも「古鎌倉街道」からの出入口のほうがデコボコは少ない路面です。未舗装路広場内は車椅子で移動できないほどのひどいデコボコではありません。ルートを選び少し無理をすれば、車椅子でもある程度の移動は可能です。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

車椅子でのお薦めコースを紹介します。急坂の傾斜路の通行をなるべく避けたい場合は、南口から「山田城跡」の中腹までは坂道を上がる。そこから右に進み「雅の広場」まで行く。梅林の下から観梅を楽しむ。無理のない範囲で梅林の斜面の舗装散策路を上り観梅する。疲れた時点で引き返して同じルートで戻る。このようなコースです。

体力に自身がある場合は、梅林の上部まで上がり、未舗装広場を無理のない範囲で移動して観梅を楽しみ、途中にやや急な下り坂がある「古鎌倉街道」から南口に戻ると、行きとは違うルートを通行できます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

多少のアップダウンが通行可能な人なら、武蔵丘陵森林公園の梅林は、車椅子で観梅を楽しむことが出来ます。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

バリアフリー施設で開催される 東京都心部 春の恒例イベント情報

桜の咲く季節には、各地で多くのイベントが開催されます。その中から、車椅子で参加できる、東京都心部のバリアフリー施設でのお薦めイベントを紹介します。なおイベント企画の詳細は、各施設のHPなどで確認してください。

※2020年以後はコロナ対策で多くのイベントが中止になっています。

「コレド室町」

コレド室町を中心開催される「日本橋桜フェスティバル」は、アート、ハイテクノロジー、グルメが楽しめるイベントです。3月中旬から4月中旬まで開催されます。

福徳の森、コレド仲通りがイベントの中心で、春をイメージする装飾、光や音を用いた演出、そして日本橋の名店が出店する屋台が並びます。夜は三井本館などが「桜ライトアップ」で照らされ、日本橋の町全体が幻想的に彩られます。会場周辺は再開発が一段落したバリアフリー環境で、車椅子でイベントに参加できます。

コレド室町

「東京ミッドタウン」

ミッドタウンガーデンと檜町公園は桜の名所です。東京ミッドタウンの春のイベントは「MIDTOWN  BLOSSON」。3月中旬から4月中旬に開催されます。

館内は春をイメージした特別装飾やアート作品が展示され、屋外にはイベント期間限定のラウンジが営業。そして夜は200mの長さがある「さくら通り」がライトアップされます。東京ミッドタウンは屋内外ともにバリアフリー。車椅子でイベントに参加できます。

MIDTOWN  BLOSSON

「六本木ヒルズ」

ヒルズアリーナを中心に開催される「六本木ヒルズ春まつり」は、桜の名所である毛利庭園、さくら坂の桜が満開になる週末の金土日3日間開催されます。ステージでのショーやアトラクション、屋台グルメ、そして桜のライトアップがあります。

さくら坂は傾斜が強い道なので、車椅子での散策は力が必用ですが、ヒルズアリーナや毛利庭園周辺は、車椅子で問題なく移動できます。

六本木ヒルズ春まつり

「アークヒルズ」

桜並木に囲まれたアークヒルズでは、桜の開花が予想される週末の金土日に「アークヒルズさくらまつり」が開催されます。メイン会場はカラヤン広場で、車椅子で利用できるバリアフリー環境です。ガーデンコンサート、ステージでのアトラクション、グルメ屋台の出店、ヒルズマルシェが開催されます。

近年企画されている「芝生でお花見」は、カラヤン広場に人工芝を敷き、靴を脱いで座って飲食を楽しむ企画で、車椅子向きではありません。またスペイン坂など周辺の坂道は急坂で、車椅子での散策は困難です。車椅子ではカラヤン広場で、参加可能なイベントを楽しみます。

アークヒルズさくらまつり

「東京ミッドタウン日比谷」

2018年に開業した施設。春のイベントは「HIBIYA BLOSSON」です。3月下旬から4月中旬にかけて開催されます。フラワーアートなど春をイメージした装飾と、マルシェ、そしてステージでの音楽イベントがあります。

ステップ広場周辺と1Fアトリウムが中心会場で、車椅子で問題なく利用できます。東京ミッドタウン日比谷の誕生日は3月29日です。その前後には特別な企画が用意されます。

HIBIYA BLOSSON

「東京国立博物館」

本館の北側にある日本庭園には、移築された5棟の茶室、心字池があり、約10種類の桜が時期をずらしながら開花します。庭園内は一部に段差路がありますが、車椅子で庭を一周散策することができます。

トーハクでは「春の庭園開放

「国立劇場」

皇居に面した国立劇場の前庭には、神代曙や駿河桜などの希少品種の桜が多数植栽されています。桜の開花にあわせて開催されるイベントは「国立劇場さくらまつり」で、お茶の無料サービスや、伝統芸能の実演などが行われます。

公演スケジュールと絡みますが、日時によっては劇場内部が公開され、売店が営業し、館内の絵画や彫刻などの展示物が見学できます。

前庭から劇場内にかけては、車椅子で問題なく利用できるバリアフリー仕様です。イベント開催期間は年により変わりますが、概ね3月下旬から4月上旬です。

半蔵門 国立劇場

イベントの詳細は各施設のHPなどで確認してください。

(本稿は2020年2月に執筆しました)