国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

埼玉県滑川町の国営武蔵丘陵森林公園には、車椅子で観梅ができる梅林があります。ただし、アップダウンがあるエリアです。梅林のバリアフリー状況を紹介します。

なお国営武蔵丘陵森林公園全体のバリアフリー状況は、別稿「国営武蔵丘陵森林公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」をご参照ください。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

森林公園は広大で入口が4か所あります。梅林に最も近いのは「南口」です。南口から高低差のある舗装路を約600m移動します。

公園へのアクセスは車が便利です。森林公園は駐車料金と入園料の障がい者免制度があり、障害者手帳の提示で無料に減免されます。入園料は本人と介助者1名まで減免されます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

品種の多さでは日本有数の梅林です。園内の南向斜面に120種500本が植栽されています。

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斜面の下に「雅の広場」があります。そこから舗装された傾斜散策路が斜面の上の「古鎌倉街道」まで続きます。

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梅林斜面は「福寿草」の植栽地でもあり、約25,000株が黄色い花を咲かせます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

南口から梅林へ向かいます。南口の近くから正面右手に伸びる散策路を進みます。すぐに「山田城跡」があり、その横を進みます。この一帯はかなりの傾斜がある上り坂です。ただし距離は50m程度です。

「山田城跡」の中腹で分岐点があります。右に進むと梅林の下部「雅の広場」へ進む道です。このルートは緩やかなアップダウンです。左に進むと「古鎌倉街道」につながり、そのまま進むと梅林の上部に出ます。このルートはアップダウンがきつい坂道を通行します。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の下部「雅の広場」周辺はフラットな舗装路面です。車椅子から問題なく梅林斜面下部の梅を鑑賞できます。ただし梅林全体の状況を眺めることはできません。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の斜面に舗装散策路があります。傾斜路ですが、力を入れれば車椅子で移動可能です。坂の途中に数か所、梅林内に入る横道がありますが、その先は未舗装路面で段差があります。車椅子ではメインの舗装散策路から梅林を見学します。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の上部は未舗装路面の広場です。そこから梅林全体を見下ろす眺望が楽しめます。未舗装広場への出入口は2カ所あり、斜面の舗装散策路からよりも「古鎌倉街道」からの出入口のほうがデコボコは少ない路面です。未舗装路広場内は車椅子で移動できないほどのひどいデコボコではありません。ルートを選び少し無理をすれば、車椅子でもある程度の移動は可能です。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

車椅子でのお薦めコースを紹介します。急坂の傾斜路の通行をなるべく避けたい場合は、南口から「山田城跡」の中腹までは坂道を上がる。そこから右に進み「雅の広場」まで行く。梅林の下から観梅を楽しむ。無理のない範囲で梅林の斜面の舗装散策路を上り観梅する。疲れた時点で引き返して同じルートで戻る。このようなコースです。

体力に自身がある場合は、梅林の上部まで上がり、未舗装広場を無理のない範囲で移動して観梅を楽しみ、途中にやや急な下り坂がある「古鎌倉街道」から南口に戻ると、行きとは違うルートを通行できます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

多少のアップダウンが通行可能な人なら、武蔵丘陵森林公園の梅林は、車椅子で観梅を楽しむことが出来ます。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

バリアフリー施設で開催される 東京都心部 春の恒例イベント情報

桜の咲く季節には、各地で多くのイベントが開催されます。その中から、車椅子で参加できる、東京都心部のバリアフリー施設でのお薦めイベントを紹介します。なおイベント企画の詳細は、各施設のHPなどで確認してください。

※2020年以後はコロナ対策で多くのイベントが中止になっています。

「コレド室町」

コレド室町を中心開催される「日本橋桜フェスティバル」は、アート、ハイテクノロジー、グルメが楽しめるイベントです。3月中旬から4月中旬まで開催されます。

福徳の森、コレド仲通りがイベントの中心で、春をイメージする装飾、光や音を用いた演出、そして日本橋の名店が出店する屋台が並びます。夜は三井本館などが「桜ライトアップ」で照らされ、日本橋の町全体が幻想的に彩られます。会場周辺は再開発が一段落したバリアフリー環境で、車椅子でイベントに参加できます。

コレド室町

「東京ミッドタウン」

ミッドタウンガーデンと檜町公園は桜の名所です。東京ミッドタウンの春のイベントは「MIDTOWN  BLOSSON」。3月中旬から4月中旬に開催されます。

館内は春をイメージした特別装飾やアート作品が展示され、屋外にはイベント期間限定のラウンジが営業。そして夜は200mの長さがある「さくら通り」がライトアップされます。東京ミッドタウンは屋内外ともにバリアフリー。車椅子でイベントに参加できます。

MIDTOWN  BLOSSON

「六本木ヒルズ」

ヒルズアリーナを中心に開催される「六本木ヒルズ春まつり」は、桜の名所である毛利庭園、さくら坂の桜が満開になる週末の金土日3日間開催されます。ステージでのショーやアトラクション、屋台グルメ、そして桜のライトアップがあります。

さくら坂は傾斜が強い道なので、車椅子での散策は力が必用ですが、ヒルズアリーナや毛利庭園周辺は、車椅子で問題なく移動できます。

六本木ヒルズ春まつり

「アークヒルズ」

桜並木に囲まれたアークヒルズでは、桜の開花が予想される週末の金土日に「アークヒルズさくらまつり」が開催されます。メイン会場はカラヤン広場で、車椅子で利用できるバリアフリー環境です。ガーデンコンサート、ステージでのアトラクション、グルメ屋台の出店、ヒルズマルシェが開催されます。

近年企画されている「芝生でお花見」は、カラヤン広場に人工芝を敷き、靴を脱いで座って飲食を楽しむ企画で、車椅子向きではありません。またスペイン坂など周辺の坂道は急坂で、車椅子での散策は困難です。車椅子ではカラヤン広場で、参加可能なイベントを楽しみます。

アークヒルズさくらまつり

「東京ミッドタウン日比谷」

2018年に開業した施設。春のイベントは「HIBIYA BLOSSON」です。3月下旬から4月中旬にかけて開催されます。フラワーアートなど春をイメージした装飾と、マルシェ、そしてステージでの音楽イベントがあります。

ステップ広場周辺と1Fアトリウムが中心会場で、車椅子で問題なく利用できます。東京ミッドタウン日比谷の誕生日は3月29日です。その前後には特別な企画が用意されます。

HIBIYA BLOSSON

「東京国立博物館」

本館の北側にある日本庭園には、移築された5棟の茶室、心字池があり、約10種類の桜が時期をずらしながら開花します。庭園内は一部に段差路がありますが、車椅子で庭を一周散策することができます。

トーハクでは「春の庭園開放

「国立劇場」

皇居に面した国立劇場の前庭には、神代曙や駿河桜などの希少品種の桜が多数植栽されています。桜の開花にあわせて開催されるイベントは「国立劇場さくらまつり」で、お茶の無料サービスや、伝統芸能の実演などが行われます。

公演スケジュールと絡みますが、日時によっては劇場内部が公開され、売店が営業し、館内の絵画や彫刻などの展示物が見学できます。

前庭から劇場内にかけては、車椅子で問題なく利用できるバリアフリー仕様です。イベント開催期間は年により変わりますが、概ね3月下旬から4月上旬です。

半蔵門 国立劇場

イベントの詳細は各施設のHPなどで確認してください。

(本稿は2020年2月に執筆しました)

東京都心の桜の名所バリアフリー情報 車椅子観桜お薦めスポット

東京都心部の主な桜の名所から、車椅子で観桜ができるお薦めスポット、少し注意が必要なスポット、車椅子では苦戦するスポットを紹介します。

サクラテラス

「車椅子での観桜お薦めスポット」

・東京ミッドタウン

ミッドタウンガーデンは、アップダウンの少ない舗装散策路から桜を楽しめます。檜町公園内の散策路は多少アップダウンがあるので、坂道が苦手な人は避けてください。

東京ミッドタウンの桜

例年桜の開花時期にイベントが開催されます。近年は桜のライトアップが行われます。

東京ミッドタウンの桜

・国立劇場

車椅子で散策できる前庭には「神代曙」など10種の希少種桜が植栽されています。開花の時期には「国立劇場さくらまつり」が開催され、お茶の無料サービスや、太神楽の上演などのイベントが開催されます。

半蔵門 国立劇場

・皇居東御苑

苑内には様々な種類の桜があります。「本丸」方面は坂道を上りますが、「二の丸庭園」周辺はフラットな舗装路から桜を鑑賞できます。体力の範囲で、無理のない観桜を楽しめます。

皇居東御苑の桜

・上野恩賜公園

お薦めは「上野の山」のお花見エリアではなく、「不忍池」周辺です。フラットな舗装路から桜を楽しめます。

不忍池

・芝公園

芝公園および増上寺一帯、フラットな舗装路から車椅子で桜を楽しめます。特に港区芝公園はフラットな構造です。

芝公園および増上寺一帯

・代々木公園

「桜の園」は舗装散策路からでも桜を楽しめます。また園内各所に桜があり、そして散策路に限らず、芝生エリアもフラットな路面が多いので、ルートを選べば車椅子で移動しながら桜を楽しめます。

代々木公園

・明治神宮外苑

神宮球場の周囲は、舗装路から桜を楽しめます。

明治神宮外苑

「御観兵榎」周辺は、路面は未舗装ですが、桜が楽しめるスポットです。車椅子では路面のデコボコに気をつけてください。

明治神宮外苑

・日比谷公園

園内通路の再整備が進み、デコボコした路面は減少しました。「三笠山」の斜面路以外は、車椅子で園内を散策できます。園内各所に桜がありますが、心字池周辺などが観桜ポイントです。

日比谷公園

・隅田公園

隅田川沿いに伸びる細長い公園です。園内はフラットで、車椅子で観桜を楽しめます。

隅田川沿いに伸びる細長い公園

・八重洲さくら通り

東京駅前から伸びる通りです。歩道を通りながら頭上の桜を楽しめます。

「車椅子では少し注意が必要なスポット」

・播磨坂さくら並木

その名の通り、坂道のさくら並木です。車椅子で通行すると、かなり力が必用です。体力に自信のある方向きの観桜スポットです。

・新宿御苑

多数の桜の品種が植栽され、長い期間お花見が楽しめる都内を代表する桜の名所です。

実際に車椅子で観桜に行くと、園内の移動ルートは、傷みでデコボコがある舗装路や未舗装路面、荒れた芝生路面、アップダウンなどがあり、車椅子での移動は苦労します。イメージするよりも、園内散策は快適ではありません。

それでも無理のない範囲で、車椅子で観桜を楽しむことはできます。

・旧芝離宮恩賜庭園

園内に舗装路はありません。庭園のパンフレットには「車椅子通行可能ルート」として一周可能な案内が載っていますが、あくまで決定的な段差がないというレベルで、快適なバリアフリールートではありません。

・浜離宮恩賜庭園

庭園入口から園内にかけて舗装路はなく、砂利路面と小さな段差が連続して続きます。

庭園のパンフレットに「車椅子通行可ルート」が載っていますが、あくまで頑張れば車椅子で通行可能なルートで、必ずしも舗装路ではありません。

・グランドプリンスホテル高輪

庭園はバリアフリールートが整備されていますが、段差路もあるため全域を車椅子で散策することは出来ません。レストラン「ステーキハウス桂」附近までは車椅子で行くことができます。

・椿山荘

椿山荘の庭園バリアフリールートは、ホテル棟の1F庭園出入口から、下りは「冠木門」まで、バンケット棟方面は滝までの範囲です。庭園全域が傾斜面で、散策路はほぼすべて坂道です。

・小石川後楽園

園内に舗装路はありません。車椅子でまわれる範囲は限定的です。部分的に砂利が深いところ、階段、車椅子では絶対に通行できない未舗装路などがあります。

しかしながら、銘木「枝垂桜」は、園が定める「車いす通行可ルート」にあります。

小石川後楽園

・六義園

「しだれ桜」は入口の目の前なので、この桜だけをみるならストレッチャーの方でも可能です。園内はほぼ平坦な砂利道の連続ですが、デコボコのある橋や山になっている箇所があります。少し無理をして砂利道を進めば、車椅子で園内の80%くらいを回遊できます。

・清澄庭園

園内に舗装路はありません。未舗装路ながら車椅子で通行可能なルートは、お庭の約半分です。入場口からみて「大泉水」の反対側にある「涼亭」の先までが、砂利路面に苦労はしますが車椅子でなんとか移動できる範囲です。

・旧古河公園

庭園への入口を抜けると、すぐに砂利道になります。この付近は車椅子でどうにもならないほどの砂利ではありません。洋館にむかって砂利道を進みます。洋館の南側からは階段になります。

洋館の裏側を通る「馬車道」は、庭園のガイドブックでは「車椅子利用可(要介助者)」となっていますが、荒れた路面の未舗装路で車椅子での通行は苦労します。

・北の丸公園

北の丸公園までのルートはアップダウンのある通路を移動することになります。坂道を通行できる人であれば、お花見散策は可能です。千鳥ヶ淵が有名ですが、北の丸公園内にも桜はあります。

北の丸公園

・外濠公園

飯田橋から四谷まで約2km断続的に続く外濠沿いの散策路です。土手の上の歩行者専用路は、出入口に段差がある箇所や、車椅子が通行できない車止めがある箇所があるので、車椅子で散策できる範囲は限定的です。傾斜路は通りますが、市ヶ谷駅川から土手は、三輪田学園付近まで車椅子で散策できます。

外濠公園

土手の下の車道、または外堀通りの歩道からは、車椅子で桜を楽しめます。

外濠公園

飯田橋側であれば、サクラテラスからはバリアフリーに観桜ができます。

サクラテラス

・靖国神社

参道は距離のある傾斜路で、神門内の桜エリアは未舗装路面があります。また周辺エリアはアップダウンがあり、どの方面からアクセスしても坂道を通ります。

開花のピーク時は駐車場が満車になることが多く、周辺道路に観光バスが停まる影響もあり、道路が大渋滞することがあります。

・六本木ヒルズ

毛利庭園周辺は車椅子で観桜できます。

六本木ヒルズ

人気の「六本木さくら坂」は、車椅子ではつらい傾斜路です。体力に自信のある方だけの観桜です。

六本木ヒルズ

・目黒川沿い

川沿いの散策路への出入口が段差の箇所が多々あります。大混雑している状況だと、段差のある出口に押し出されるような状況になります。段差の無い箇所を選び、その時の混雑状況に応じたルートを考えて観桜する必要があります。

目黒川

・池上本門寺

小高い山の上に建つお寺です。車利用で高台にある参拝者用駐車場に停めるか、池上会館内のエレベーターを利用して境内に進みます。

境内はアップダウンやデコボコした路面があります。車椅子での移動は快適ではありませんが、多少の無理をすれば車椅子で桜を楽しめます。

池上本門寺

「車椅子では苦戦するスポット」

・旧岩崎邸庭園

正門から受付までは、車椅子で進むのが困難な、深い砂利路面の長い上り坂のアプローチです。その先も砂利路面が続きます。車椅子での移動は困難です。

ただし庭園に入れば、未舗装路ですが、固い路面なので車椅子での移動は出来ます。

・飛鳥山公園

その名の通り山の公園です。車椅子で上るには「アスカルゴ」を利用しますが、桜の開花時期はたいへん混雑します。

また、山の上の公園スペースは未舗装路面が多く、舗装通路の路面も経年劣化でデコボコがあり、傾斜があります。車椅子で快適に移動出来る公園ではありません。

・アークヒルズ周辺の桜並木

アークヒルズ自体はバリアフリー施設です。カラヤン広場周辺や、アークさくら橋から、スペイン坂の桜並木を上から眺めることが出来ます。

桜並木がある桜坂、スペイン坂、泉通りは急坂で、車椅子での通行は困難です。アークヒルズ周辺の桜並木散策は、体力に自信のある方にもお薦め出来ません。

ただし隣接する赤坂インターシティAIRのお庭は、車椅子で観桜が楽しめるバリアフリー歩道が整備されています。

赤坂インターシティAIR

ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、都心の桜の名所にお出かけください。

(本稿は2021年3月に加筆修正しました)