ミヤコタナゴが泳ぐ滑川町エコミュージアム 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

埼玉県滑川町は国指定天然記念物ミヤコタナゴが生息している町です。平成12年に完成した滑川町エコミュージアムセンターは「ミヤコタナゴの人工繁殖やその生態に関する調査・研究など、野生復帰の実現に向けた取り組みを行っている」施設で無料公開されています。

滑川町エコミュージアムセンター

滑川町エコミュージアムは総合体育館、図書館がある公共施設エリアの一角に建ちます。施設一帯に広い駐車場があり、身障者用駐車スペースは町立図書館の前に設けられています。エコミュージアム内にはバリアフリートイレがないので、トイレは町立図書館で借りると便利です。

滑川町エコミュージアムセンター

滑川町エコミュージアムのエントランスまで、短い区間ですが未舗装路面を通行します。

滑川町エコミュージアムセンター

部分的には段差解消装置があり、荒れた路面ではありますが車椅子で移動できます。

滑川町エコミュージアムセンター

滑川町エコミュージアムは土足禁止の施設です。今回取材時、館内のスタッフに車椅子での入館方法を尋ねると「そのままお入りください」ということでした。エントランスからは段差のない構造です。

滑川町エコミュージアムセンター

館内の多くはフローリング床です。車椅子で問題なく移動できます。

滑川町エコミュージアムセンター

ミヤコタナゴの水槽があります。車椅子から観察できる構造の水槽です。

滑川町エコミュージアムセンター

ミヤコタナゴの飼育繁殖室があり、ガラス越しに見学できます。

滑川町エコミュージアムセンター

屋外の沼の様子を館内から観察できるコーナーがあります。滑川町エコミュージアムは町内を流れる滑川沿いにある施設です。

滑川町エコミュージアムセンター

沼を観察できる屋外デッキがあります。

滑川町エコミュージアムセンター

屋外デッキへは建物の奥にあるセミナーハウスへの通路からアクセスします。構造的にはエコミュージアムから手動ドアを通り外に出ます。

滑川町エコミュージアムセンター

滑川町エコミュージアムセンターは、車椅子で国指定天然記念物ミヤコタナゴの観察ができる施設です。

(本稿は2023年9月に執筆しました)

滑川町にある「国営武蔵丘陵森林公園」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

埼玉県滑川町の国営武蔵丘陵森林公園には、車椅子で観梅ができる梅林があります。ただし、アップダウンがあるエリアです。梅林のバリアフリー状況を紹介します。

なお国営武蔵丘陵森林公園全体のバリアフリー状況は、別稿「国営武蔵丘陵森林公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」をご参照ください。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

森林公園は広大で入口が4か所あります。梅林に最も近いのは「南口」です。南口から高低差のある舗装路を約600m移動します。

公園へのアクセスは車が便利です。森林公園は駐車料金と入園料の障がい者免制度があり、障害者手帳の提示で無料に減免されます。入園料は本人と介助者1名まで減免されます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

品種の多さでは日本有数の梅林です。園内の南向斜面に120種500本が植栽されています。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

斜面の下に「雅の広場」があります。そこから舗装された傾斜散策路が斜面の上の「古鎌倉街道」まで続きます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林斜面は「福寿草」の植栽地でもあり、約25,000株が黄色い花を咲かせます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

南口から梅林へ向かいます。南口の近くから正面右手に伸びる散策路を進みます。すぐに「山田城跡」があり、その横を進みます。この一帯はかなりの傾斜がある上り坂です。ただし距離は50m程度です。

「山田城跡」の中腹で分岐点があります。右に進むと梅林の下部「雅の広場」へ進む道です。このルートは緩やかなアップダウンです。左に進むと「古鎌倉街道」につながり、そのまま進むと梅林の上部に出ます。このルートはアップダウンがきつい坂道を通行します。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の下部「雅の広場」周辺はフラットな舗装路面です。車椅子から問題なく梅林斜面下部の梅を鑑賞できます。ただし梅林全体の状況を眺めることはできません。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の斜面に舗装散策路があります。傾斜路ですが、力を入れれば車椅子で移動可能です。坂の途中に数か所、梅林内に入る横道がありますが、その先は未舗装路面で段差があります。車椅子ではメインの舗装散策路から梅林を見学します。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

梅林の上部は未舗装路面の広場です。そこから梅林全体を見下ろす眺望が楽しめます。未舗装広場への出入口は2カ所あり、斜面の舗装散策路からよりも「古鎌倉街道」からの出入口のほうがデコボコは少ない路面です。未舗装路広場内は車椅子で移動できないほどのひどいデコボコではありません。ルートを選び少し無理をすれば、車椅子でもある程度の移動は可能です。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

車椅子でのお薦めコースを紹介します。急坂の傾斜路の通行をなるべく避けたい場合は、南口から「山田城跡」の中腹までは坂道を上がる。そこから右に進み「雅の広場」まで行く。梅林の下から観梅を楽しむ。無理のない範囲で梅林の斜面の舗装散策路を上り観梅する。疲れた時点で引き返して同じルートで戻る。このようなコースです。

体力に自身がある場合は、梅林の上部まで上がり、未舗装広場を無理のない範囲で移動して観梅を楽しみ、途中にやや急な下り坂がある「古鎌倉街道」から南口に戻ると、行きとは違うルートを通行できます。

国営武蔵丘陵森林公園 梅林のバリアフリー情報 車椅子観梅ガイド

多少のアップダウンが通行可能な人なら、武蔵丘陵森林公園の梅林は、車椅子で観梅を楽しむことが出来ます。

(本稿は2020年3月に執筆しました)

なめがわ森林モール 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県滑川町、東松山ICと国営森林公園の間に位置する、ベイシアグループの巨大モールです。とくにかく広い商業施設です。スペースに余裕があるのは車椅子にとっては良いことです。ベイシア、カインズ、蔦屋など旗艦店舗は、いずれも車椅子で快適に利用できます。

2006年の開業です。飲食系店舗が3店舗、靴屋、ガソリンスタンド、そして裏手には日帰り温泉施設まであります。

滑川町は21世紀になってから人口が増加しています。池袋までは電車で約1時間。合併せずに町であり続ける道を選んだ滑川町。武蔵丘陵森林公園がある町です。滑川という川が流れ、町内のため池では、天然記念物の「ミヤコタナゴ」が生息しています。

広さが凄い「なめがわ森林モール」車椅子バリアフリー情報

森林モールの敷地は広いので、目的の店舗の前の駐車場を利用します。それぞれの店舗前に、身障者用駐車区画が数多く設置されています。旗艦店舗前の身障者用駐車スペースでは、「この駐車スペースはお体の不自由な・・・」とアナウンスが流されています。一般駐車スペース自体が収容台数に余裕があります。

各旗艦店舗内はとても広々して、車椅子で快適に利用できます。特にベイシアスーパーセンターの、食品売場の通路の広さは凄い。開業直後はあまりの通路幅の余裕に驚きました。食品スーパーとしては、現時点でも最大級の通路幅です。

広い店内にはバリアフリートイレが2カ所設置あります。ただし広い店内の両端に配置されているので、バリアフリートイレが使用中の場合、そのまま待つか、店内の反対側まで移動するかは悩みどころです。トイレ内の広さも十分過ぎるレベルです。

滑川に行ったら「なめがわ森林モール」で、広いスペースを楽しんでください。

(本稿は2016年4月の取材に基づいています)