房総半島の南側「安房地域」には、数多くの「道の駅」があり、障がいのある家族と一緒にドライブが楽しめます。しかしこのエリアの「道の駅」は、施設によってバリアフリーレベルが様々で、車椅子での立ち寄り先の選択に悩みます。房総半島の西南側から東南側へと海沿いを走るルートの順で、車椅子からみた「道の駅」のバリアフリー状況を紹介します。
対象は以下12カ所の道の駅です。
①保田小学校 - ショップはバリアフリー
②きょなん - 小型施設
③冨楽里とみやま - ハイウエイオアシス
④おおつの里 - フラワーパーク
⑤とみうら - 館内が段差構造の施設
⑥三芳村 - 施設の半分はバリアフリー
⑦南房パラダイス - 「アロハガーデンたてやま」のエントランス
⑧白浜野島崎 - 小規模施設
⑨ちくら・潮騒王国 - 公園がある大型施設
⑩ローズマリー公園 - 産直ショップのみ
⑪和田浦WA・O! - 施設全般バリアフリー
⑫鴨川オーシャンパーク - エントランスが段差構造
以下「道の駅」の車椅子から見た状況を紹介します。なお施設名をクリックすると、詳しいバリアフリー情報のページにリンクします。参照してください。
①保田小学校
廃校をリノベーションした施設で、元体育館を活用した「楽市」は車椅子で利用しやすい構造です。旧校舎の2Fにある浴場は段差構造です。宿泊ができる「学びの宿」は、土足を脱いで使用します。食堂やカフェは、あまりスペースに余裕はありませんが、空いていれば車椅子で利用できます。
②きょなん
とても古い施設で、ショップ、食事処、お菓子の店、いずれも狭くて車椅子向きではありません。バリアフリートイレはトイレ棟に1つ用意されています。海沿い立地なので、眺望は楽しめます。
③冨楽里とみやま
ハイウエイオアシスで高速道路、一般道、両方から利用出来ます。2フロア構成でエレベーターは小型です。大型の車椅子は入らない可能性があります。ショップは通路幅が狭いのが難点ですが、空いていれば車椅子で買い物が出来ます。漁協直営の海鮮レストランは、約半分がお座敷席です。テーブル席を確保できれば車椅子で利用できます。
④おおつの里
複数の巨大な温室でお花が栽培されるフラワーパークです。花鑑賞だけなら無料、花摘みは有料です。温室内はほとんどが未舗装路面で、車椅子での散策は難しい施設です。小規模なショップとカフェが併設されています。
⑤とみうら
段差構造の施設で、スロープがなく、館内でも車椅子では利用できない箇所があります。屋内トイレは段差の先です。バリアフリートイレはトイレ棟にあります。車椅子では利用しにくい施設です。
⑥三芳村
施設の半分は新しくてバリアフリーです。レストランなどが入る棟及びその周囲が新しい棟で、この新棟側の駐車場を利用すると車椅子で無理なく利用できます。反対側の直売所前の駐車場を利用すると、車椅子では苦戦します。
⑦南房パラダイス
動植物園の「アロハガーデンたてやま」のエントランスが「道の駅南房パラダイス」です。一般的にイメージされる道の駅とは、全く違う施設です。
⑧白浜野島崎
トイレと休憩スペースだけがある施設でしたが、2018年に別棟で直売所が誕生しました。それでも小規模な施設です。
⑨ちくら潮騒王国
公園と大規模な施設がある大型道の駅です。古い施設ですが段差箇所にはスロープがあり、公園部を含めてほぼ施設全体を車椅子で移動できます。海産物のショップは本館内で、車椅子で買い物ができます。レストランは手動ドアや座敷席などがありますが、テーブル席を確保できれば車椅子で利用できます。
⑩ローズマリー公園
元は「シェイクスピアカントリーパーク」だった敷地に、農産物直売所「はなまる市場」があります。このショップは車椅子で利用出来ます。ショップ以外は、老朽化した元公園が広がる施設です。
⑪和田浦WA・O!
問題なく車椅子で利用できるリアフリー施設です。ショップと食事処がある、一般的なイメージ通りの道の駅です。南房総エリアで、車椅子利用に最もお薦めできる道の駅です。
⑫鴨川オーシャンパーク
車椅子ではとても利用しにくい施設です。海沿いに建つ凝った構造の施設で、メインルートは段差を移動します。車椅子では施設裏側の駐車場から利用します。
施設内にはエレベーターはあります。ただし全般的に古くて狭い設計で、食事、買い物とも、あまり車椅子向きではありません。
利用者の障がいの状況によりますが、車椅子でのドライブルート立ち寄り先としてお薦めできるのは、以下の道の駅です。
◎保田小学校
〇冨楽里とみやま
〇三芳村
△ちくら・潮騒王国
◎和田浦WA・O!
千葉南房総エリアのドライブが、家族の楽しい思い出になることをお祈りします。
(本稿は2022年7月に加筆しました)