千葉県鋸南町の施設で、道の駅登録は1996年ですが、1988年から供用されています。
道の駅きょなんは、現在の一般的なイメージの道の駅ではありません。「鋸南町観光案内所」と、食事処とショップがある「鋸南町観光物産センター」、隣接して「中央公民館」と地元出身浮世絵師「菱川師宣記念館」があります。
身障者用駐車区画は1台分、24時間トイレ棟前にあります。
トイレ棟にはバリアフリートイレが1つあります。
今回取材時の状況では、トイレの設備は老朽化し、使用をためらうレベルの状況でした。
「鋸南町観光案内所」は、日中はスタッフが常駐しているそうです。
「鋸南町観光物産センター」は駐車場に隣接する、平屋の長屋のような建物で、7つのテナント区画があり、飲食店などが営業しています。
極端に狭い店舗が多く、総じてバリアフリーではありません。一般的な車椅子利用者は苦戦するセンターです。
テイクアウトなら、車椅子でも何んとかなるかもしれません。
「中央公民館」のエントランス周辺は、段差はありません。「菱川師宣記念館」の入口は、段差回避スロープが設置されています。菱川師宣記念館の詳しいバリアフリー情報は別稿「鋸南町 菱川師宣記念館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。
道の駅の駐車場と菱川師宣記念館の間に、師宣が寄進した梵鐘があります。
またその手前には、見返り美人の像が建立されています。
ここから約2kmの場所に「道の駅保田小学校」があります。一般的なイメージの「道の駅」を利用したい人は、道の駅保田小学校に立ち寄ることをお薦めします。
道の駅保田小学校の詳しいバリアフリー情報は、別稿「千葉県 道の駅保田小学校 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。
「道の駅きょなん」の車椅子での利用シーンとしては、菱川師宣記念館の駐車場として利用する。梵鐘と見返り美人の像を見学する、海を眺める、などが想定されます。道の駅と聞いてイメージする一般的なバリアフリー施設ではないので、車椅子では注意して利用してください。
(本稿は2021年1月に執筆しました)