鋸南町 菱川師宣記念館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

安房国保田、現在の千葉県鋸南町に生まれた、浮世絵の祖として知られる菱川師宣をテーマにした記念館です。内房の海に面した「道の駅きょなん」と同じ敷地にあります。道の駅きょなんの詳しいバリアフリー情報は、別稿「千葉県 道の駅きょなん 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

開館は1985年。「鋸南町歴史民俗資料館」という表記も掲げられています。

菱川師宣記念館

アクセスは車が便利です。「道の駅きょなん」の駐車場を利用します。公衆トイレの前に身障者用駐車スペースがありますが、菱川師宣記念館からは少し遠い場所です。記念館に近い停めやすい区画を選び、駐車してください。

鋸南町観光物産センター

正面エントランスは階段で、段差回避スロープ路が設置されています。

菱川師宣記念館

入口は手動ドア。今回取材時は開けられていました。

菱川師宣記念館は、エントランスで下足を脱いで、スリッパに履き替えて入館します。車椅子ではエントランスの段差回避スロープから館内に上がります。今回取材時は、そのまま車椅子で入館してください、という案内でした。

菱川師宣記念館

菱川師宣記念館の入館料は障がい者減免制度があり、本人が半額に減免されます。受付に障害者手帳等を提示して減免措置を受けます。今回取材時は、三井系のクレジットカードを提示すると入館料が20%OFFという案内がありましたが、半額になった障がい者料金にはダブル適用はされません。ちなみに、支払いは現金のみでクレジットカードは使用できません。

館内は段差のない構造です。常設展示室は3室。そして企画展示室が1室あります。壁面展示は車椅子から問題なく鑑賞できます。中台展示ケースも、ほとんどは車椅子から鑑賞できる高さですが、一部やや高い目線からしか鑑賞できないケースがありました。

常設展示されるのは、菱川師宣の作品だけではありません。後世の浮世絵師の作品や、江戸庶民の風俗を描いた絵巻など、師宣が生きた時代とその後に発展した浮世絵文化を紹介しています。

館内のトイレは一般トイレのみでバリアフリートイレはありません。「道の駅きょなん」の公衆トイレに、バリアフリートイレがあります。

菱川師宣記念館

菱川師宣記念館は、靴を脱いで利用する施設ですが、車椅子で観覧できます。

(本稿は2021年9月に執筆しました)

千葉県 道の駅保田小学校 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

千葉県鋸南町に2015年に誕生した道の駅です。廃校になった小学校をリノベーションした施設で、人気があり休日は混雑します。新しい施設なので基本的にはバリアフリーですが、混雑すると車椅子で苦労することがあります。現地の状況と混雑時の注意点を紹介します。

旧小学校の校庭が第一駐車場で、屋根付きの身障者用駐車区画が2台分用意されています。ここが利用できれば問題ありません。

道の駅保田小学校

第一駐車場が満車の場合は、道を挟んだ反対側の第二駐車場へ誘導されます。保田小学校の周辺は傾斜地で、第二駐車場はほぼ未舗装路面です。第二駐車場を利用すると、荒れた路面と坂道を車椅子で通行することになります。誘導スタッフがいる場合でも、車椅子利用を申告して、第一駐車場に入ることをお薦めします。

旧校庭の第一駐車場にある2台分の身障者用駐車区画が満車の場合は、近くで空くのを待つか、一般区画を利用することになります。一般駐車区画を利用した場合、駐車場から施設敷地内に移動する箇所に小さな段差があります。数か所に簡易型の段差解消スロープが設置されましたが、身障者用駐車区画からアクセスすると段差解消されているので、どこに停めた場合も、車椅子では屋根付きの身障者用駐車区画まで行き、施設敷地内に移動することをお薦めします。

道の駅保田小学校

バリアフリートイレは24時間トイレ棟にあります。パンフレットでは「まちのコンシェルジュ」にバリアフリートイレがある案内ですが、オープンに利用できる状態になっているのをみたことがありません。事実上バリアフリートイレは1つです。使用中である確率が高いことを想定して利用してください。設備は綺麗でスペースは十分にあるトイレです。ユニバーサルベッドはありません。

道の駅保田小学校

1Fと2F間はエレベーターが1基あり、車椅子でのフロア間移動は可能です。

2Fは宿泊施設「学びの宿」。元教室で一泊素泊まり4,200円という価格設定です。元廊下を利用した「まちの縁側」があり、土足禁止で一般利用できます。車椅子ではタイヤを拭いて利用します。「まちの縁側」から、宿泊する部屋の様子が丸見えです。したがって、夜間は宿泊客専用のスペースになります。

道の駅保田小学校

「里の小湯」という有料のお風呂がありますが、入口からすぐに段差があり、車椅子での入場は出来ません。

以上が車椅子での利用で注意すべきことです。保田小学校は全般的にはバリアフリー施設です。

施設は「元体育館」と「元校舎」で構成されます。

元体育館が「里山市場 きょなん楽市」。農産物直売所兼物産コーナーです。出入口はフラットで自動ドアで、店舗内の通路幅は広く、車椅子で利用しやすいショップです。

道の駅保田小学校

鋸南はお花の栽培が盛んで「きょなん花MARCHE」があります。楽市では「保田小学校に行ってきました」という印字のあるお菓子や、保田小学校の印字のある体操着風のTシャツなど、オリジナル商品が多々販売されています。

道の駅保田小学校

元校舎の施設は、1Fが専門店街とインフォメーション。カフェ「cafe金次郎」が営業しています。

道の駅保田小学校

中国料理の店名は「3年B組」です。ほかにイタリア食堂とおふくろの味が自慢の「里山食堂」。雑貨ショップ、市民ギャラリー、ミニコンサートができる音楽室、子供向けの屋内遊具コーナーなどがあります。

道の駅保田小学校

人気の提案型道の駅です。混雑時に保田小学校を利用する場合は、駐車場とトイレにご注意ください。

(本稿は2023年5月に加筆しました)

保田漁港にある人気の食事処「保田漁協直営食堂ばんや」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

保田漁協直営食堂ばんや 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

安くて美味しい、そしてボリュームあり。千葉県鋸南町の保田漁港にある人気の食事処です。施設は決定的な段差は回避できるバリアフリー改修済みで、車椅子で食事が出来ます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

保田漁協直営食堂ばんや

漁港に広い駐車場が用意されています。今回の取材でチェックしたところ、身障者用の駐車区画は発見できませんでした。駐車場は本館に近い場所ほど混雑します。海側の駐車スペースのほうが、空いている可能性が高いでしょう。

保田漁協直営食堂ばんや

漁港の景観は素晴らしいものです。

保田漁協直営食堂ばんや

上質なバリアフリー施設とはいえませんが、最低限の段差回避はできます。一般個人客の食事処は本館です。車道から舗装路を通行して正面に向かいます。

保田漁協直営食堂ばんや

左手の広場への入口も段差解消されています。

保田漁協直営食堂ばんや

右側のお土産店は、狭くて小さなデコボコがありますが、なんとか車椅子で利用できます。

保田漁協直営食堂ばんや

メインエントランスへは階段を上がります。

保田漁協直営食堂ばんや

本館入口の階段を回避するつづら折りスロープが、正面左手に用意されています。奥に写っているもう1本のスロープは出口からのもの、つまり一方通行のつづら折りスロープになっています。

保田漁協直営食堂ばんや

車椅子でスロープを上がります。傾斜は急ではありません。本館の入口は手動の引き戸で、車椅子が通行できる十分な幅が確保できます。

保田漁協直営食堂ばんや

本館内の席は、可動式のテーブル席。一般的な車椅子利用者なら、食事ができます。ただし、お茶やおしぼりは、セルフサービスです。

保田漁協直営食堂ばんや

本館内にバリアフリートイレがあります。

保田漁協直営食堂ばんや

設備は新しくて綺麗なトイレです。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

保田漁協直営食堂ばんや

会計のすぐ近くに出口があります。出口は自動ドアです。入口から出口まで、館内には車椅子移動で問題になる段差箇所はありません。

保田漁協直営食堂ばんや

ドアの先からつづら折りの下りスロープを進み、地上に下ります。

保田漁協直営食堂ばんや

新館のバリアフリー状況です。セットメニューが中心で、通常は団体客向けの施設として利用されていますが、現在は個人客でも利用できます。

保田漁協直営食堂ばんや

周囲の道路はフラットですが、エントランスまでは、三段の階段をつぶした急なスロープを通過します。

保田漁協直営食堂ばんや

席は一般的なテーブル席です。館内にバリアフリートイレがあります。

保田漁協直営食堂ばんや

食事処の本館と新館の他に「ばんやの湯」がありますが、今回の取材では利用しませんでした。

バリアフリー面ではややラフな箇所はありますが、それを克服できる車椅子利用者なら「保田漁協直営食堂ばんや」で食事ができます。

別稿の金谷港の近い「内房の名店 漁師料理かなや 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」もぜひご覧ください。

(本稿は2023年5月に加筆しました)