安くて美味しい、そしてボリュームあり。千葉県鋸南町の保田漁港にある人気の食事処です。施設は決定的な段差は回避できるバリアフリー改修済みで、車椅子で食事が出来ます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
漁港に広い駐車場が用意されています。今回の取材でチェックしたところ、身障者用の駐車区画は発見できませんでした。駐車場は本館に近い場所ほど混雑します。海側の駐車スペースのほうが、空いている可能性が高いでしょう。
漁港の景観は素晴らしいものです。
上質なバリアフリー施設とはいえませんが、最低限の段差回避はできます。一般個人客の食事処は本館です。車道から舗装路を通行して正面に向かいます。
左手の広場への入口も段差解消されています。
右側のお土産店は、狭くて小さなデコボコがありますが、なんとか車椅子で利用できます。
メインエントランスへは階段を上がります。
本館入口の階段を回避するつづら折りスロープが、正面左手に用意されています。奥に写っているもう1本のスロープは出口からのもの、つまり一方通行のつづら折りスロープになっています。
車椅子でスロープを上がります。傾斜は急ではありません。本館の入口は手動の引き戸で、車椅子が通行できる十分な幅が確保できます。
本館内の席は、可動式のテーブル席。一般的な車椅子利用者なら、食事ができます。ただし、お茶やおしぼりは、セルフサービスです。
本館内にバリアフリートイレがあります。
設備は新しくて綺麗なトイレです。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。
会計のすぐ近くに出口があります。出口は自動ドアです。入口から出口まで、館内には車椅子移動で問題になる段差箇所はありません。
ドアの先からつづら折りの下りスロープを進み、地上に下ります。
新館のバリアフリー状況です。セットメニューが中心で、通常は団体客向けの施設として利用されていますが、現在は個人客でも利用できます。
周囲の道路はフラットですが、エントランスまでは、三段の階段をつぶした急なスロープを通過します。
席は一般的なテーブル席です。館内にバリアフリートイレがあります。
食事処の本館と新館の他に「ばんやの湯」がありますが、今回の取材では利用しませんでした。
バリアフリー面ではややラフな箇所はありますが、それを克服できる車椅子利用者なら「保田漁協直営食堂ばんや」で食事ができます。
別稿の金谷港の近い「内房の名店 漁師料理かなや 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」もぜひご覧ください。
(本稿は2023年5月に加筆しました)