山梨県道の駅バリアフリー情報~国中(峡北・峡東)編~

「道の駅」は車椅子で利用できる施設ですが、現地のバリアフリー状況はそれぞれです。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は山梨県の国中峡北・峡東(北杜市、韮崎市、笛吹市、山梨市、甲州市)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

「道の駅こぶちさわ」(北杜市)

2004年開業。日帰り温泉に隣接、アウトレット至近、八ヶ岳の麓にある道の駅です。

山梨県 道の駅こぶちさわ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

2019年にリニューアルオープンし、東京広尾でお店をかまえるシェフが経営するイタリアンレストラン「ブラッチェリーア・ロトンド 小淵沢」がオープンしました。

道の駅こぶちさわ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

施設構成は、ショップ&レストランが入る商業棟、そば打ち体験ができる別棟、独立トイレ棟があります。トイレ棟は2014年に改装しています。

身障者用駐車区画は4台分。バリアフリートイレは、独立トイレ棟内と商業棟にそれぞれ用意されています。

道の駅こぶちさわ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

商業棟のエントランスは階段で、段差回避スロープで迂回して入館します。

道の駅こぶちさわ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ショップは農産物と物産品が一体になったタイプ。店舗規模は大きく品数は豊富で、お漬物なども揃っています。

ショップの奥にジャム工房「夢の木」があります。手作りジャムを作る工房で、ショップで直売しています。

施設エントランスから入って正面にパン屋「桑の実」があります。小さな店舗ですがとても目立ちます。国産小麦、オーガニックと地元の産物を使ったパンです。

道の駅こぶちさわ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

「道の駅南きよさと」(北杜市)

道の駅登録は2002年ですが、供用は2000年から始まっています。山梨県八ヶ岳の麓、清里高原の入口に位置する道の駅です。

山梨県 道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

農産物直売所、案内所、広場、ドッグラン、収穫体験が出来る農園、車中泊が出来るRVパーク、レストラン、山の展望台に上るリフトカーなどがある複合型の施設です。冬場はリフトカーなどの屋外型の施設はお休みになります。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

車椅子が利用できるバリアフリー施設は、農産物直売所と案内所兼物産コーナー、レストラン「ほたる」です。バリアフリートイレは、農産物直売所の横と裏側の2か所にあります。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

農産物直売所を中心に見た場合、ちょっと上か、やや下の高さの駐車場があります。どちらからもスロープや斜面を通る設定で、身障者用駐車スペースは、上の駐車場に2台分設置されています。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

農産物直売所は小規模な施設で、店内の通路幅はそれほど余裕がありません。混雑時は車椅子での買い物は苦戦します。商品は豊富で、季節の地元の実りと出会えます。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

レストラン「ほたる」へは、ブリッジを通りバリアフリーに行くことが出来ます。店内はフラットで可動式のテーブル席。車椅子での利用は可能です。メニューはポールラッシュ氏考案の清里カレー他。デザートは信玄ソフト他。南アルプスの天然水を使用したコーヒーがあります。

道の駅南きよさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

「道の駅はくしゅう」(北杜市)

2001年開業。直売所と食事処、休憩施設が入るメイン棟とトイレ棟がある道の駅です。

道の駅はくしゅう

身障者用駐車区画は屋根付きで2台分あります。場所は一般駐車場奥の場所で、頭から駐車すると出庫時が大変なので、手前で切り返してバックで駐車します。運転に不慣れな人は苦戦する駐車区画です。

道の駅に隣接してスーパーマーケットがあります。こちらの身障者用駐車スペースは、屋根無しですが駐車しやすい一般的な区画です。スーパーでもお買い物をすることを前提に、こちらに停めさせてもらうことも選択肢です。

道の駅駐車場からメイン棟へのルートには、微妙な段差と傾斜があります。スーパーの駐車場からのアクセスも、途中に柵があり迂回する箇所があります。

道の駅はくしゅう

美味しいお水が名物な山梨の白州。道の駅の入り口には、名水が汲めるコーナーがあります。4本のノズルから名水が流れ、皆さん大型の容器に大量の水を汲み入れています。この水汲み場所はバリアフリーではありません。車椅子で水を汲むのは苦戦します。

道の駅はくしゅう

バリアフリートイレは、駐車場の横のトイレ棟内と建物内にそれぞれ用意されています。

道の駅はくしゅう

メイン棟内はゆったり広々して快適なバリアフリー環境です。直売所の通路幅は余裕があり、高い天井と相まって快適な空間。車椅子でゆったり店内を回遊できます。

道の駅はくしゅう

休憩スペース、お食事処もフラットでスペースに余裕があります。問題なく車椅子で利用できる施設です。

「道の駅花かげの郷まきおか」(山梨市)

2000年開業。牧丘町なので「まきおか」。地元の童謡詩人の代表作になぞらえて「花かげの郷」。素敵なネーミングの道の駅です。周囲はブドウ畑が目立ちます。

小規模な施設で、農産物産直売コーナーと軽飲食コーナーがある商業棟と、トイレ棟があります。

花かげの郷まきおか 

身障者用駐車区画は2台分あります。

障害者用駐車区画は屋根無しで2台分

バリアフリートイレは、トイレ棟内の男女別トイレ内それぞれに併設されています。異性介護での利用は難しい構造です。

花かげの郷まきおか 

商業棟内の農産物産直売コーナーは小規模で、店内通路幅は余裕が無く、車椅子での移動はギリギリの幅です。

花かげの郷まきおか 

軽飲食コーナーは、カウンター窓口で販売、セルフサービスでカウンター席やテーブル席でいただく、一店だけのフードコートのような形態です。車椅子で利用できる席を確保できれば、飲食が可能です。

施設の横に有料の「牧丘郷土文化館」があります。明治時代の学校を移築した施設でバリアフリーではありません。

山梨県 道の駅 花かげの郷まきおか 車椅子バリアフリー情報

施設の裏に「彩甲斐公園」がありますが、未舗装で段差があり、バリアフリーではありません。

彩甲斐公園のバリアフリー状況

「道の駅にらさき」(韮崎市)

1998年開業。道を挟んだ反対側には、温浴施設兼日帰り温泉施設「ゆーぷるにらさき」があり陸橋で結ばれています。道の駅のエレベータで2Fに行き、陸橋を利用すると温泉にもバリアフリーに移動可能です。

「道の駅にらさき」としては商業棟が1棟あり、土産物と物産品、農産物などが販売されているショップスペースと、軽飲食サービスのコーナーがあります。

身障者用駐車区画は2台分。駐車場の一番奥にあります。商業棟への車椅子の入口は、奥にある裏口的な入口から入場する構造になっています。手前の正面部分に駐車して、表口から施設に入ろうとすると段差があります。

裏口近くにトイレがあり、男女別入口付近にバリアフリートイレがそれぞれ一つ併設されています。

ショップの通路幅は並みレベルで、空いていれば問題なく車椅子で店内移動が出来ます。ショップには各種の山梨産品が並び、酒類や漬物が充実。梅干も豊富にあります。試食が多いのも特徴です。

軽飲食サービスも、甲府モツ煮込みなど、山梨名物が用意されています。簡単なテーブルがセットされているだけなので、しっかりとした昼食というよりも、小腹がすいたら利用する感じです。フラットなスペースにテーブル席が配置されているので、車椅子で利用可能です。

「道の駅にらさき」のすぐ裏側は、清流「塩川」が流れます。身障者用駐車区画の近くに、塩川の河原にバリアフリーに下りられるスロープがあります。河原にも若干ですがフラットな舗装スペースが整備されています。道の駅から車椅子で河原に行くことが出来ます。

「道の駅みとみ」(山梨市)

1998年開業。埼玉県との県境にある道の駅で、西沢渓谷の入口にあり、ハイキングの拠点にもなります。西沢渓谷の散策は、車椅子では無理な未舗装の段差ルートです。

山梨県 道の駅みとみ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ショップ、軽食コーナー、休憩コーナーなどがあるメイン棟と、トイレ棟で構成される施設です。施設は段差のある構造で、スロープを利用します。

道の駅みとみ

トイレは、正面から見て左側の大きなトイレ棟と、メイン棟右側の2か所にあり、それぞれにバリアフリートイレが用意されています。右側にあるバリアフリートイレは車椅子が入らない狭さです。

左側のトイレ棟の男女別トイレ内に、それぞれバリアフリートイレが併設されています。異性介護では利用しにくいトイレです。

道の駅みとみ

農産物と物産品のショップ店内は、フラットで通路幅は並みレベル、混んでいなければ車椅子で買い物ができます。

道の駅みとみ

軽食コーナーはフラットで広さには余裕がありますが、セルフサービス方式で固定的なテーブル席が多く配置されています。車椅子で利用できる席は、奥にあります。名物は「いのぶたラーメン」です。

道の駅みとみ

新緑や紅葉が美しい山の中。春と秋の観光シーズンが人気です。冬季にお出かけの際は、スタッドレスタイヤ、すべり止め装置が必須のエリアです。厳冬の氷点下の世界も独特の雰囲気があります。

道の駅みとみ

「道の駅甲斐大和」(甲州市)

1995年開業。笹子トンネルの上、甲州街道山越えルートの途中にある道の駅です。身障者用駐車区画は2台分。バリアフリートイレは2つ用意されます。

農産物などの直売所、レストラン、軽食コーナーがなどあります。小規模ながら道の駅施設としての機能は揃っています。

山梨県「道の駅」の紹介記事は、別に「山梨県郡内編」と「山梨県国中(峡中・峡西・峡南)編」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。

山梨県道の駅バリアフリー情報~郡内編~

「道の駅」は車椅子で利用出来る施設ですが、現地のバリアフリー状況はそれぞれです。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は山梨県の郡内(大月市、都留市、上野原市、丹波山村、小菅村、道志村、富士吉田市、山中湖村、西桂町、富士河口湖町、鳴沢村、忍野村)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

「道の駅つる」(都留市)

2016年開業。リニアモーターカーの実験施設を公開している「どきどきリニア館」の近くで、国道139号線から脇道に入って500mほどの立地。国道の交差点の名称は「道の駅つる入口」に改称されています。

道の駅つる

施設全域、段差がないフラット構造です。身障者用駐車区画は屋根無しで2台分。バリアフリートイレは1つ用意されます。

施設は1棟平屋構造で、産直ショップ、食事処、テイクアウトコーナー、情報コーナー、ATM、トイレなどで構成されます。車椅子での利用に大きな問題はありません。

農産物直売所はフラットな売り場で、通路幅は余裕があり、車椅子で買い物ができます。

道の駅つる

食事処「お勝手場」は、カフェテリア方式で好きなメニューを選んで精算します。したがって車椅子利用者は健常な同行者がいると助かります。テーブル席で椅子は可動式なので、利用しやすい席を確保できれば車椅子で利用できます。大きな窓がある眺望の良いレストランです。

施設内に芝生広場、舗装された多目的広場があります。

「道の駅こすげ」(小菅村)

2015年開業。日帰り温泉「小菅の湯」と「フォレストアドベンチャーこすげ」に隣接しています。施設は2棟構成で、物販店舗、レストラン、地域情報コーナーがあります。

道の駅こすげ

身障者用駐車区画は2か所に計4台分、屋根はない一般タイプです。

トイレはインドアトイレと屋外独立棟変形タイプの2か所あり、どちらにもバリアフリートイレが1つ用意されます。

産直ショップは「物産館」。店内への入口正面ドアは自動ドア、床面はフラット、通路幅は並みレベルで、車椅子で買い物が出来ます。

道の駅こすげ

品揃えは葉物や根物の農産物はほとんどなく、漬物、コンニャク、「山女魚のアンチョビ」など。木工工芸品なども陳列されています。小菅村は平地が少なく田畑はあまりありません。

レストランは「源流レストラン」。店内はフラットで一般的なテーブル席。車椅子での利用に大きな問題はありません。周辺には飲食店は全くありません。山中唯一のレストランです。石窯があり、ピザやパスタがメニューの中心です。

「ふれあい館」は地域情報コーナー。観光パンフが置かれ、デジタルサイネージやタッチパネルがあります。スペースにゆとりがあり、車椅子で利用できます。

道の駅こすげ

2014年11月に「松姫トンネル」が開通して大月方面からのアクセスが大幅に改善されました。ただし大月から「松姫トンネル」までの国道139号は、見通しの悪い狭い山岳道路が残っています。

東京からは2時間圏。二輪ライダーのツーリング先に人気なエリアで、「道の駅こすげ」は二輪駐車スペースがたっぷり用意されています。

「道の駅たばやま」(丹波山村)

日帰り温泉「丹波山温泉のめこい湯」の駐車場に、「農産物直売所」「軽食堂」「トイレ」を新設し、道の駅として2008年から営業しています。

道の駅たばやま

日帰り温泉の駐車場といっても、温泉施設は川の向こう側。長い坂を下り、吊橋を渡って行きます。

道の駅たばやま

身障者用駐車区画として、施設寄りの区画6台分に車椅子マークがペイントされていますが、駐車スペースは一般区画と同じで広くはありません。バリアフリートイレはトイレ棟に1つあります。

道の駅たばやま

食事処は「軽食堂R411」。小さな食堂です。入口はスロープ構造で、車椅子で入店できますが、店内は狭く車椅子で移動できるスペースの余裕はありません。ジビエ料理のメニューがあります。

道の駅たばやま

物販ショップは小規模で通路幅の余裕はなく、車椅子での店内移動はやや苦戦します。丹波山村の山の産物、鹿のソーセージなどが並びます。

「道の駅富士吉田」(富士吉田市)

2003年開業。地ビールレストラン、富士山アリーナ、富士山レーダードーム館がある「リフレふじよしだ」エリア内の「道の駅」です。

道の駅富士吉田

「道の駅富士吉田」は、産直ショップ、物産コーナー、軽食コーナー、観光情報コーナーなどで構成されます。

道の駅富士吉田

身障者用駐車区画は屋根なしで3台分。施設へは駐車場からスロープで上ります。トイレは別棟タイプで独立したバリアフリートイレは1つ。男女別トイレの中にも広い個室が用意されています。

道の駅富士吉田

季節が良い好天の週末ともなると、大混雑する施設です。メインの駐車場が満車になり、遠くの駐車場に誘導されることも珍しくありません。

道の駅富士吉田

産直ショップと物産コーナーは、通路幅にそれほど余裕がある設定ではありません。混雑すると車椅子での買い物は苦戦します。

道の駅富士吉田

「吉田のうどん」を提供する軽食コーナーはテーブル席があり、車椅子で利用できます。市内には数多くの「吉田のうどん」店がありますが、お座敷席が主力のお店が多い。軽食コーナーは、車椅子で安心して利用できる希少な「吉田のうどん」のお店です。

道の駅富士吉田

「道の駅かつやま」(富士河口湖町)

1998年開業。かつては「勝山村」。平成の大合併で2003年に「富士河口湖町勝山地区」になりました。河口湖畔の道の駅。夕焼けの河口湖の風景がとても美しい場所です。

2013年に平屋の別棟が誕生し、名物「イトリキカレー」のレストランが移転しました。「イトリキカレー」は地元の飲み屋「糸力」の裏メニューカレーを、糸井重里氏が絶賛したことがきっかけでブレーク。1998年に道の駅が開業するにあたって、勝山村長が道の駅の目玉にしたい、と働きかけてレストランのメニューに登場。道の駅レストランの看板メニューになり現在に至っています。

道の駅かつやま

このレストラン棟の他に、1Fが小規模な直売所で元レストランの2Fは「円形展望室」の棟と、観光情報コーナーと休憩室がある棟、トイレ棟があります。身障者用駐車区画はトイレ棟の近くに2台分用意されます。

直売所は小規模で通路幅に余裕はありません。2F「円形展望室」へは階段しかありません。

トイレ棟にバリアフリートイレが1つ。休憩室は車椅子で利用できるスペースがあります。

道の駅かつやま

目の前は「小海公園」で河口湖沿いに湖畔遊歩道が整備されている観光地。河口湖の中でもこのエリアは釣りが盛んな場所であり、道の駅利用者だけではなく、河口湖レジャーの拠点になっています。

「道の駅どうし」(道志村)

1998年開業。最寄りの高速ICは「都留」。そこから山道を20km。相模湖ICまで30km。御殿場ICまで35km。河口湖ICまで38km。電車の駅だと橋本駅までが40km。山の中の川沿いの立地です。

道志村は人口約2000人、世帯数で500ほどの村。村を走る国道413号線は、平成になるまで完全舗装路ではありませんでした。

施設はメイン商業棟と別棟、独立トイレ棟で構成されます。身障者用駐車区画は屋根無しで3台分。トイレ棟にはバリアフリートイレが男女別に各1つあります。

メインの商業棟に入るのは、直売所&お土産ショップと食事処です。2Fが休憩所になっていますが、階段のみなので車椅子での利用は出来ません。

道の駅どうし

直売所の通路幅はやや狭く、混雑時は車椅子での買い物は苦戦します。村興しの中心は「クレソン」。1970年代から村での栽培が始まり、現在では生産高日本一の村。生クレソン以外にも、クレソンうどん、クレソンそば、クレソン饅頭、クレソンケーキなどの商品開発が行われ、この直売所で販売されています。

道の駅どうし

食事処はスペースに余裕があり、車椅子でも利用しやすいお店です。セルフサービスなので、車椅子利用者は健常な同行者がいると助かります。

道の駅の裏手には「道志川」が流れ、そこに架かる橋は「かっぱ橋」。吊橋です。橋を渡った先には、オートキャンプ場の受付があります。「かっぱ橋」は車椅子で通行可能です。

道の駅どうし

道志村は横浜市に水を供給している村です。それが縁で2005年に両市村は協定が結ばれて、道志村を「横浜市民ふるさと村」とすることで合意されました。

「道の駅なるさわ」(鳴沢村)

1995年開業。道の駅が制度化されたのが1993年。第一世代の道の駅です。構造としては段差だらけですが、スロープ設置は進み、トイレも小規模改良されています。EV急速充電器も設置されました。

道の駅なるさわ

身障者用駐車区画は屋根無しで4台分用意。バリアフリートイレは一つ用意されます。

食事処はありません。直売所とテイクアウトコーナー、休憩コーナー、観光案内所とトイレで構成されます。

道の駅なるさわ

施設棟は段差の上、スロープで上ります。施設前の通路幅は狭く、車椅子一台分程度の幅です。直売所は中規模で店内の通路幅は並みレベル。混雑していなければ車椅子での買い物は可能です。

道の駅なるさわ

敷地内には「なるさわ富士山博物館」があります。元は有料の博物館でしたが、2008年に土産屋になった入館無料の博物館です。

なるさわ富士山博物館

駐車場から「なるさわ富士山博物館」入口へは、スロープルートがあります。博物館入口は手動ドアです。

なるさわ富士山博物館

1Fにトイレがあり、ここに独立した個室トイレが二つ、「身障者用トイレ」と「親子連れ用のトイレ」があります。「身障者用トイレ」は手すりがついていますが、車椅子1台の収用がギリギリのサイズです。「親子連れ用のトイレ」はスペースの余裕はありますが、手すりはありません。

道の駅なるさわ

館内のルートは旧博物館コーナーからで、入口が車椅子では別入口になります。入口の数段の段差を回避するルートで、わずか数メートルで一般ルートと合流します。グループで行って、車椅子利用者1名だけがこちらのルートから行っても、すぐに合流できます。

その先は下りのスロープルートで「T-REX」エリア。火山の爆発で生き埋めになった恐竜が、吠えたり、噛んだり、指を動かしたりします。暗くて音が大きいので、苦手な人はご注意ください。

スロープを下りるとB1フロアに達します。このフロアには富士山を紹介するビデオが流れる「マウント・フジ・シアター」と、巨大富士山模型「これが富士山だ」があり、さらに富士山に関する疑問に答えるモニター設備「富士山アラカルト」、富士山の植生をBOXで紹介する「ギャラリー・マウント・フジ」があります。富士山徹底ガイドのフロア。いずれも車椅子で鑑賞可能です。内容はやや子供向けです。

なるさわ富士山博物館

ここから健常者は階段で1Fに戻ります。車椅子利用者はエレベーターを利用できます。

1Fは「鉱石ミュージアム」。運営会社は山梨県内で手広く観光産業を手掛けている「英雅堂」です。

道の駅なるさわ

山梨県「道の駅」の紹介記事は、別に「山梨県国中(峡北・峡東)編」と「山梨県国中(峡中・峡西・峡南)編」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。

車椅子で行く富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

車椅子から見る絶景ポイント、バリアフリーな観光施設など、車椅子で富士五湖観光を楽しむドライブコースを紹介します。

本稿は、富士吉田エリアから忍野八海経由で山中湖方面へ進むルート上にある、車椅子での立ち寄りスポットをピックアップします。

○いちやまマート城山店

駐車場が富士山の記念撮影スポット。富士山に一番近いスーパーマーケットです。店舗は平屋で段差が全くないバリアフリー設計。バリアフリートイレ完備。屋根無しですが身障者用駐車スペース有り。車椅子に優しい構造です。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

○ふじさんミュージアム

元々は昭和54年に開館した「富士吉田市郷土館」。後には「民俗歴史博物館」。2015年に「ふじさんミュージアム」としてオープンしました。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

駐車場は国道に面した第2Pと、側道から入る第1Pがあります。車椅子利用者は第1Pへ。そして第1Pの奥の通路の先に段差のない裏口があり、その前に一台分だけ身障者用駐車区画があります。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が半額に減免されます。館内はバリアフリー仕様でバリアフリートイレがあり、通路幅は広く、展示物周辺のスペースは余裕があります。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

蓄積された豊富な資料とハイテクを駆使した展示で、富士山と富士吉田の人々の繋がりがしっかりと理解できます。車椅子から見やすい展示方式です。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

エレベーターで上がる屋上部が、屋内テラスと屋外空間で構成される「ふじさんラウンジ」です。

○道の駅富士吉田

地ビールレストラン、富士山アリーナ、富士山レーダードーム館など、複数の観光施設がある「リフレふじよしだ」内の道の駅です。

道の駅富士吉田

道の駅としては、直売所、物産館、軽食コーナー、観光情報コーナーという一般的な構成です。身障者用駐車スペースは屋根なし。施設は段差の上でスロープ利用。トイレは別棟タイプです。

道の駅富士吉田

「吉田のうどん」はお座敷席のお店が多いなか、軽食コーナーはセルフサービスですがテーブル席があり、車椅子で利用できます。

道の駅富士吉田

季節が良い好天の週末ともなると大混雑します。メインの駐車場が満車になり、遠くの駐車場に誘導されることも珍しくありません。

道の駅富士吉田

○四季の杜おしの公園

忍野八海の近くに建つ一棟の美術館「岡田紅陽写真美術館」と「小池邦夫絵手紙美術館」が入ります。入館料は二館共通券のみ。2004年にオープンした施設で、基本設計はバリアフリーです。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

駐車場は20台分ほどのスペース。特別な身障者用駐車スペースの設定はないので、乗降しやすい場所を利用します。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

エントランスから館内全域、段差構造なし。バリアフリートイレあり。入館料は障がい者減免制度があり、本人は無料に減免されます。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

岡田紅陽氏は富士山を愛した写真家。美術館の展示作品は、富士山が中心です。小池邦夫氏は絵手紙の創始者。詩・書・画三位一体の作品です。いずれも小規模ながら品の良い上質な美術空間。車椅子から作品を鑑賞出来ます。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

真正面に富士山を仰ぐ立地で、美術館はそれを計算した設計です。

○山梨県立富士湧水の里水族館

「さかな公園」の中にある有料施設で、別称は「森の中の水族館」。淡水魚専門の小さな水族館です。水槽に使用されている水は透明度の高い富士の湧水です。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

施設のエントランス脇に身障者用専用駐車スペースあります。屋根はありません。駐車場は無料です。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

館内は全般的に狭く、受付から水槽ゾーンに下りるスロープは傾斜です。バリアフリートイレはエントランス近くにあります。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

1Fの鑑賞エリアは中央部に回遊水槽、周辺部にも複数の水槽を配置。いずれも車椅子から淡水魚たちを鑑賞できます。魚との距離が近い水族館です。

エレベーターで2F回遊水槽の上へ。水槽の上部を横断する通路は車椅子でも利用可。真上から回遊水槽を鑑賞できます。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

2Fには各種の企画展示とシアターホールがあります。シアターホールは車椅子で利用可。最前列で映像を楽しめます。

○道の駅すばしり

富士山の登山口「須走」。東富士五湖道路の終点、須走ICの出入口にある、富士山に一番近い道の駅です。これ以上富士のすそ野に近づくと、近すぎて富士山が見えなくなるぎりぎりの距離にあります。住所は静岡県です。

道の駅すばしり

2011年の開業。傾斜地にある施設ですが、エレベーターがあるので施設全体を車椅子で利用できます。身障者用駐車スペースは3台分。独立棟方式の公衆トイレ内と施設内にバリアフリートイレがあります。

道の駅すばしり

1Fが産直・お土産ショップと観光案内、2Fが食事処と地域交流用の研修室、2F屋外に足湯もあります。

道の駅すばしり

2Fの食事処の店名は「ふじやま食堂」。富士山方面が全面ガラス張りで、富士山を仰ぐカウンター席があります。傾斜地を上手に利用した設計で、食事処から外に出るとテラス席と広場があり、富士山の眺めを楽しめます。

道の駅すばしり

○山中湖花の都公園

標高1000m。広大なお花畑、子供も遊べる水もの中心の公園部分、そして屋内型フローラルドームなどで構成される公園です。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

無料エリアと有料エリアがあり、有料エリアの入場料はシーズンで変わり、障害者手帳の提示で割引減免があります。冬場の利用は無料です。駐車料金の障がい者減免制度はありません。バリアフリートイレの用意はあります。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

この公園内から12月から1月にかけて夕陽のダイヤモンド富士が見えます。車を停められる場所からビューポイントまでバリアフリーに移動可能。ダイヤモンド富士がみられる時期は、公園は入場無料です。

○山中湖のビューポイント

北岸一帯で湖越しに富士山が見えます。条件が揃うと「逆さ富士」が湖面に映えます。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

湖北岸に2か所の無料駐車場があり、身障者用駐車区画の設定もあります。この駐車場は混雑していると駐車にかなりのテクニックが必要です。出入口のスペースも狭いので注意してください。

富士五湖ドライブコース~富士吉田から忍野八海、山中湖へ

(本稿は2018年12月に執筆しました)

河口湖から本栖湖方面へ国道を進むルートは「車椅子で行く富士五湖ドライブコース~河口湖ICから朝霧高原へ」をご覧ください。

そこから河口湖方面へ戻るルートは「車椅子で行く富士五湖ドライブコース~本栖湖から湖北ビューラインへ」をご覧ください。