六本木 東京ミッドタウン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都港区六本木の東京ミッドタウンは、車椅子で利用しやすいバリアフリー施設です。より車椅子で快適に利用するために、「駅からのアクセス」「バリアフリートイレ」「施設内移動ルート」「駐車場」に関する、知っていると役立つバリアフリー情報を紹介します。

東京ミッドタウン

○東京ミッドタウンへの駅からのアクセス

都営大江戸線の六本木駅からは地下通路で直結します。問題なく車椅子でアクセス可能です。

日比谷線の六本木駅からの地下通路は、途中に段差があり車椅子では通行できません。地上行きエレベーターで地上に出て、外苑東通りの歩道などを通行してアクセスします。

千代田線の乃木坂駅からは、通常は2番出口地上行きエレベーターを利用し、そこから坂道を上がり外苑東通りに進みます。もう一つのルートは、国立新美術館が開館している時間帯であれば、美術館の内部を通行してバリアフリーに乃木坂駅からアクセスすることができます。乃木坂駅から国立新美術館への専用出口6番からエレベーターで美術館へ上がります。そのまま美術館内をすすみ、美術館の正門から外に出ます。国立新美術館と東京ミッドタウンを結ぶ道路の歩道は、バリアフリーに整備されています。バリアフリー歩道を東京ミッドタウン方面へ進むと、外苑東通りの手前に東京ミッドタウンのB1に直結するエレベーターがあります。国立新美術館が開館している日時であれば、乃木坂駅からは美術館経由ルートをお薦めします。

○東京ミッドタウンのバリアフリートイレ

東京ミッドタウンには各階に複数のバリアフリートイレがあります。一般商業エリア内で、B1は4か所、1Fから3Fは2か所です。

トイレによって設備と広さが異なります。オストメイト装置があるのは2Fの1つ。ユニバーサルベッドがあるのは1Fと3Fにそれぞれ1つです。介助者と一緒に利用するにはスペースが狭い個室もあります。したがってトイレを選びたい人は、インフォメーションで事前にトイレ設備を確認することをお薦めします。また自分に合わないバリアフリートイレだと思われたら、違うトイレに移動して確認するのも作戦です。

一般商業エリア外にあるミッドタウン・タワーB1のバリアフリートイレは、パブリックスペースにあるので誰でも利用できます。利用者が少なく、個室のスペースが広い、オストメイト装置が備えられているバリアフリートイレです。

○東京ミッドタウン内の移動ルート

東京ミッドタウンは、屋内から屋外エリアのミッドタウン・ガーデンにかけて、基本的にはバリアフリー仕様なので、感覚的にも問題なく車椅子で移動できます。

決定的な段差があり車椅子で通行できないのは、ガレリア1Fとミッドタウン・ガーデンに架かる「ガーデンアーチ」です。

東京ミッドタウン

出来れば利用しないほうが良いのは、ガレリアの3Fとミッドタウン・タワーの4F間にある車椅子用昇降機です。もちろん使用できますが、インターファンで管理事務所に連絡をして、そこからスタッフに来てもらい、操作をしていただいて利用します。時間がかかるうえに、管理スタッフに面倒をかけてしまいます。1FとB1は、ガレリアとミッドタウン・タワー間がバリアフリーに連絡しています。

デザインハブ

感覚的に戸惑う可能性があるのは、ミッドタウン1Fと芝生広場及び港区立檜町公園との連絡です。地形の傾斜により、芝生広場と港区立檜町公園はミッドタウンB1と同じ高さになります。ミッドタウン1Fからは、「ガレリアブリッジ」または「パークブリッジ」を通行し、ブリッジの終点にあるエレベーターを利用して、芝生広場または港区立檜町公園へ向かいます。

東京ミッドタウン

一般商業エリア内のエレベーターは、P1からP3まで3系統あります。P1とP2のエレベーターは、ガレリア内にあるので感覚的に利用を迷うことはありません。P3エレベーターは1基で、B2地下駐車場とB1地下通路、1F地上をつなぐ24時間エレベーターです。

東京ミッドタウン

夜間B1は不停止になります。

東京ミッドタウン

P3エレベーターの1Fで下りると、PLAZAの屋根のない場所に出てから移動することになります。

東京ミッドタウン

東京ミッドタウン

○東京ミッドタウンの地下駐車場

一般利用できる駐車場はP1からP3まで3つのエリアに分けられています。P1は平置き駐車場で身障者用駐車スペースは2台分、P2も平置き駐車場で身障者用駐車スペースは1台分設定されています。それぞれの進入口に満車の表示がでていても、身障者用駐車スペースは空いている可能性があります。

P3は機械式駐車場です。車両が横移動して収納される、乗降スペースに余裕がある機械式なので、一般的な車椅子利用者は乗降ができる機械式です。入出庫口は2系統あります。P3にも平置きの身障者用駐車スペースがあるので、希望する場合はスタッフの誘導を受けてください。P3エレベーター乗降口の近くに用意されています。

東京ミッドタウン

混雑していると地下駐車場の入口に車列ができます。地下駐車場の入口は3か所あり、もっとも混雑する入口はミッドタウン・ガーデン側の外苑東通りに近い入口です。この入口の少し先に、別の地下駐車場入口があります。2つ目の入口のほうが車列は少ないことが多いようです。また麻布警察署がある六本木通り方面から、ザ・リッツ・カールトン東京方面に入ると別の地下駐車場入口があります。この入口も比較的混雑が少ないことが多いようです。

東京ミッドタウン

なお以下の施設については、バリアフリー情報をより詳しく紹介している別稿をご参照ください。施設名をクリックするとリンクします。

21-21DESIGN SIGHT

https://ikiru-chikara.org/suntoryart/

デザインハブ

東京ミッドタウン~デザインハブ

サントリー美術館

サントリー美術館

フジフイルムスクエア

東京ミッドタウン~フジフイルムスクエアのバリアフリー事情

港区立檜町公園

港区立檜町公園

東京ミッドタウンは車椅子で利用しやすいバリアフリー施設です。

(本稿は2022年4月に書き直しました)

東京ミッドタウン サントリー美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区六本木の東京ミッドタウン内にある「サントリー美術館」は、車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。館内の状況を紹介します。

サントリー美術館

なお東京ミッドタウン全体のバリアフリー情報は、別稿「六本木 東京ミッドタウン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

サントリー美術館は、通常は東京ミッドタウンの3Fと4Fフロアを使用して企画展が開催されます。両フロアともに、バリアフリートイレが配置されています。

受付は3Fでミュージアムショップとカフェが併設されています。

サントリー美術館

観覧料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示、本人と介助者1名が無料に減免されます。3Fの受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。

3Fと4F間は美術館専用のエレベーターが2基あります。車椅子でのフロア間移動に問題はありません。

4Fに第一展示室、3Fに第二及び第三展示室があります。ほとんどの企画展は、3Fの入口から最初にエレベーターで4Fに上り、第一展示室を観覧後、階段で3Fに戻る観覧順です。車椅子では、4Fからエレベーターを利用して3Fへ戻り、第二展示室へ移動します。

展示手法はその企画展によりますが、第一展示室は壁面展示と展示台の併用、第二展示室は展示台中心、第三展示室は壁面展示と展示台が併用される企画展が多いようです。

東京ミッドタウン~サントリー美術館

壁面展示は車椅子から鑑賞できないことはまずありません。

展示台の高さは低いタイプとやや高いタイプの2種あり、やや高いタイプの展示台は、一般的な車椅子から鑑賞できるギリギリの高さです。

真上から覗き込まないと作品が見えない構造で、車椅子からはほぼ見えない展示台が使用されることもあります。

東京ミッドタウン~サントリー美術館

サントリー美術館の開館は10時で、東京ミッドタウンの商業施設の開館は11時です。11時までは美術館へのアクセスルートが限定されます。

ガレリア内へ入ることが出来る入口は1Fの3か所。大屋根があるリッツカールトンの横の入口と、芝生広場側の入口、外苑東通り口です。

地下鉄大江戸線六本木駅からアクセスした場合、11時までは地階からはガレリア内へ入ることができません。健常者はエスカレーターで1Fへ上るルートが推奨されていますが、車椅子利用者はP3エレベーターを利用して1Fへ上がります。P3エレベーターのB1の場所は解り難い場所にあるので注意してください。

東京ミッドタウン

芝生広場側から入る場合は、エレベーターで連絡デッキに上がりミッドタウンガレリアに進んで下さい。ここのドアは10時から解放されています。

東京ミッドタウン

企画展によっては車椅子から鑑賞難い展示があることもありますが、サントリー美術館は車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。

(本稿は2022年4月に加筆しました)

東京ミッドタウン 21-21DESIGN SIGHT 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区六本木の東京ミッドタウンガーデン内にある「21_21DESIGN SIGHT」は、デザインを通じて様々な出来事や物事について考え、世界に向けて発信し提案を行う場で、あらゆる人々を対象にデザインについての理解と関心を育てていくことを目指しています。21-21DESIGN SIGHTのバリアフリー状況を紹介します。

東京ミッドタウン全体のバリアフリー情報は、別稿「六本木 東京ミッドタウン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

東京ミッドタウン~21-21DESIGN SIGHT

「21_21DESIGN SIGHT」はミッドタウンガーデンに、半分埋まっているような構造の独立棟です。設計は安藤忠雄氏。ミッドタウンガーデン内の歩道はバリアフリー仕様ですが、歩道に屋根はありません。

東京ミッドタウン~21-21DESIGN SIGHT

建物のコンセプトは、三宅一生氏のデザインに触発された「一枚の布」ということ。コンセプト優先の設計ですが、車椅子での利用に決定的な問題はありません。

21-21DESIGN SIGHT

ギャラリー1と2で開催される有料企画展は観覧料の障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入場料が無料に減免されます。建物内に入ると左手に受付があるので、障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。右手は無料ゾーンでミュージアムショップです。

ギャラリー1と2は半地下階にあります。受付の先に階段があり、一般入場者は半地下展示室に階段で下ります。車椅子利用者は受付の横にあるエレベーターを利用して半地下展示室へ移動します。

エレベーターを出ると、半地下展示室へは更に数段の階段があります。この階段には昇降設備はありません。車椅子ではスロープを利用してギャラリーへ移動します。

21-21DESIGN SIGHTのバリアフリー

スロープを下るとギャラリー1と2の中間付近にでるので、そこから一般観覧順路の最初に戻ります。展示会によって観覧順路は異なります。

半地下展示室のエレベーターの高さにバリアフリートイレがあります。変形折り戸のトイレで、スペースが狭く、車椅子での利用はあまり快適ではありません。

21_21DESIGN SIGHT

「21_21DESIGN SIGHT」には、「ギャラリー3」という別館のようなワンフロア構造の展示室があります。ここでは入場無料の企画展が不定期で開催されます。

21-21DESIGN SIGHTのバリアフリー

「ギャラリー3」内には段差はありませんが、入口が狭く、絶対的なスペースも狭いので、車椅子では無理のない範囲で観覧してください。

東京ミッドタウン~21-21DESIGN SIGHT

東京ミッドタウンの「21_21DESIGN SIGHT」は、車椅子で観覧できる企画展が開催されています。

(本稿は2022年4月に加筆しました)