サントリー美術館「美濃の茶陶」展 車椅子からみたバリアフリー情報

東京都港区六本木。東京ミッドタウン内のサントリー美術館で開催「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・綾部 美濃の茶陶」展に車椅子でいきました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

同展の会期は2019年9月4日から11月10日までです。

 

○コピーは「しびれるぜ、桃山」

桃山時代に創造された美濃焼の名品の展示会です。期間中に3回の部分的な展示替えがありますが、各回おおよそ130点前後の作品が展示されます。内、国宝は1点、重要文化財が9点あります。

展示される作品は桃山時代の作品と昭和の名工2人の作品です。

サントリー美術館で開催「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・綾部 美濃の茶陶」展

○美術館のバリアフリー状況

サントリー美術館は東京ミッドタウンのガレリア3Fが入口です。東京ミッドタウンはバリアフリー施設で車椅子での来場に大きな問題はありません。

サントリー美術館の展示会場は3Fと4Fの2フロア構成。各フロア内はフラットな構造です。

館内には専用エレベーターが2基あります。障害者用トイレは3Fと4Fに用意されています。

障害者減免制度があり「美濃の茶陶」展の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

サントリー美術館で開催「黄瀬戸・瀬戸黒・志野・綾部 美濃の茶陶」展

○展示会場のバリアフリー状況

4Fが第一展示室、3Fに第二・第三展示室があります。

展示品はほとんどが茶碗などの小さい茶陶です。それらが壁面の展示ケースと、通路に置かれた中台ケースに展示されます。

壁面展示品は、車椅子目線で鑑賞できます。ガラス面は低い位置からあり、展示品の高さは車椅子目線より下です。展示品の解説版は傾斜して置かれて、低い位置から見ても読むことが出来ます。

中台ケースの展示品は、車椅子からの目線とほぼ同じ高さに展示されます。したがって、車椅子からはほぼ真横から鑑賞することになります。

中台ケース内の展示品の解説版は、ケース内に平面的に置かれています。したがって、車椅子から読むことは困難です。

一部の中台ケースは、側面が木枠で横から見えない構造です。この種のケース内の展示品は、車椅子からは全くみることが出来ません。

全展示品の60%程度が壁面展示、40%程度が中台展示です。車椅子から十分に鑑賞出来るのは、展示品の約60%です。

 

サントリー美術館「美濃の茶陶」展は、会場はバリアフリーですが、車椅子から見にくい展示があります。それでも過半の展示品は車椅子から鑑賞できます。

東京ミッドタウン21-21 DESIGN SIGHT「虫展」 バリアフリー情報

2019年7月19日から11月4日の開催。企画展「虫展」に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

21-21 DESIGN SIGHT

○虫のデザインを知る企画展

企画のサブタイトルは「デザインのお手本」。養老孟司氏の企画監修で、会場内には「養老語録」が掲示されます。

成虫のデザインだけではなく、巣や卵までを範囲にした「虫」を知ることで、これからのデザインの可能性を模索する企画展です。

21-21 DESIGN SIGHT

○東京ミッドタウンのバリアフリー状況

東京ミッドタウンは地下鉄駅と直結します。また有料の地下駐車場があります。

「21-21 DESIGN SIGHT」はミッドタウンガーデンの中に建つ独立棟です。東京ミッドタウンのガレリアB1から段差なくアクセスできます。ルート途中にミッドタウン内の車道を横断歩道で渡ります。歩道と車道に小さな段差がありますが、一般的な車椅子利用者なら問題なく通行できます。

この段差が気になる人は、ガレリア1Fからブリッジを通りエレベーターで下りルートと、外苑東通り方面からミッドタウンガーデン内を通るルートがあります。

ミッドタウン館内から「21-21 DESIGN SIGHT」までは屋外ルートで、屋根はありません。

東京ミッドタウンのバリアフリー状況

○「21-21 DESIGN SIGHT」のバリアフリー状況

障害者減免制度があり「虫展」の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で手帳を提示する運用です。

会場入口は1F、会場はB1です。車椅子利用者は受付の先にあるエレベーターに案内されます。

B1展示会場の通常見学コースは階段路から始まります。車椅子では段差回避スロープを通ります。そのため最初の展示コーナーへは、会場内を逆走して進みます。

21-21 DESIGN SIGHT」のバリアフリー状況

○ミュージックビデオの状況

逆走して暗幕をくぐると「虫のかたち」の展示コーナーです。音楽が流れるなか、暗い室内の壁面に次々と虫が現れる昆虫のミュージックビデオです。

音楽の音量は極端に大きくはありません。またそれほど強い刺激がある音楽ではありません。

映像には光の点滅による演出はありません。ただし次々に写真が変わるので、画面の明暗は連続して変化します。

全体として音や光の刺激が極端に強い展示ではありません。

ミュージックビデオの状況

○展示会場内のバリアフリー状況

「虫のかたち」の展示コーナーを出ると、20種類以上の展示物がある広い展示会場になります。

展示会場内のバリアフリー状況

会場内はフラットで、見学ルートはスペースに余裕があり、車椅子での観覧に大きな問題はありません。

展示会場内のバリアフリー状況

また車椅子から全くみることが出来ない仕様の展示物はありません。

展示会場内のバリアフリー状況

○リアルな拡大展示物あり

例えば、700倍に拡大した「シロモンクモゾウムシ」の中脚の展示があります。

リアルな拡大展示物あり

「磁石の巣」は、磁石と接着剤で巣材をくっつけた「トビケラの巣」です。

リアルな拡大展示物あり

21-21 DESIGN SIGHT「虫展」は、子供も楽しめますが、大人がみて面白いデザインの企画展です。車椅子での観覧は可能です。

東京ミッドタウン ラブサマー2019 バリアフリー情報

東京都港区六本木、東京ミッドタウンの夏イベント「MIDTOWN LOVES SUMMER 2019」。2019年7月12日から8月25日の開催です。

車椅子からみた主なイベントのバリアフリー状況を紹介します。

MIDTOWN LOVES SUMMER 2019

○デジタルアート庭園は段差の上

芝生広場では「水と生きるSUNTRY 光と霧のデジタルアート庭園」が公開されます。

15:00からは霧の演出が開始、そして18:00からは光の演出が追加されます。

デジタルアート庭園は木製の周回デッキの中にあり、デッキに上がり庭園を見下ろして鑑賞することができます。

デジタルアート庭園は段差の上

2018と同様に、周回デッキへは階段で上ります。スロープの用意はありません。

デジタルアート庭園は段差の上

なお、湿度が75%以上の天候の時は、安全上の理由で霧の演出が中止されるそうです。

 

○ビアガーデンが開業

芝生広場の横には「ROKU MIDPRRK LOUNGE」が開業。お洒落なビアガーデンです。

未舗装路面での営業ですが、ガタゴトはひどくはありません。車椅子での利用は可能です。

ビアガーデンが開業

○ASHIMIZUもオープン

恒例の企画、ミッドタウンガーデン内の小川を利用した「ASHIMIZU」が2019もオープンしました。座って足を小川に入れる企画なので、車椅子のままでの利用は出来ません。

ASHIMIZUもオープン

「MIDTOWN LOVES SUMMER 2019」は、例年通りの定番企画が行われます。芝生広場のデッキは、今年も段差の上です。