群馬県の穴場観光スポット 安全安心なバリアフリー施設

障がいのある家族と、足の悪いお年寄りと、そしてベビーカーの幼児と、安全に安心して一緒に利用できる、群馬県の穴場的な観光スポットを厳選して紹介します。

施設名称をクリックすると、より詳しい紹介ページにリンクします。ご参照ください。

萩原朔太郎記念前橋文学館(前橋市)

前橋出身の朔太郎を記念したミュージアムです。この施設を核にして、広瀬川沿いの散策路など、エリア一帯が穴場観光スポットです。もっと多くの人に楽しんでいただきたい、前橋の市街地にある施設です。

萩原朔太郎記念前橋文学館

群馬県庁展望ホール(前橋市)

県庁の32Fは、無料開放されている展望フロアです。シースルーエレベーターで直行。周辺に高層建築はありません。360°ビューではありませんが、見渡す限りの眺望をゆっくり楽しめます。穴場になっているのがもったいないほどの施設です。

群馬県庁展望ホール

群馬県庁昭和庁舎(前橋市)

昭和3年築の登録有形文化財ですが、バリアフリー改修されています。1Fのロビー、2Fの「名誉県民肖像画展示室」、「上州人宰相記念室」、「県政の歩み展示室」は、車椅子で見学ができる穴場スポットです。

群馬県庁昭和庁舎

藤岡歴史館(藤岡市)

藤岡市の郊外、七輿山古墳と白石稲荷山古墳の中間にある施設です。そもそもは「埋蔵文化財収蔵庫」で、収蔵品を一般公開する展示室が「藤岡歴史館」として無料公開されています。群馬の埴輪グランプリで優勝した「笑う埴輪」などが展示されています。間違いなく穴場の施設です。

藤岡歴史館

群馬県立日本絹の里(高崎市)

上州の養蚕の歴史と技術を学ぶ文化施設です。有料の展示室と、様々な絹製品が販売される「シルクショップ」があります。ガイドボランティアが生きている蚕に触れせてくれる子供向きの企画が行われることもあります。大人が勉強になる真面目な穴場ミュージアムです。

群馬県立日本絹の里

群馬県立土屋文明記念文学館(高崎市)

「上毛野はにわの里公園」にある記念館です。高崎市生まれの歌人を記念した文学館ですが、独自に選定した短歌「三十六歌人」のコーナーがとても面白いユニークな展示です。企画展によっては混雑することがあるかもしれませんが、通常は穴場ミュージアムです。

群馬県立土屋文明記念文学館

かみつけの里博物館(高崎市)

土屋文明記念文学館と同じく「上毛野はにわの里公園」にある博物館です。古墳時代の5世紀に榛名山の噴火で埋没した、古代の王の世界を展示解説します。スペースに余裕がある穴場博物館です。

かみつけの里博物館

高崎市タワー美術館(高崎市)

高崎駅からペデストリアンデッキで直結する駅前ビルの3Fと4Fです。施設内は問題なくバリアフリー仕様で、車椅子やベビーカーで観覧可能です。企画展型の美術館なので、企画によっては混雑する可能性はありますが、通常はゆっくり静かに作品を鑑賞できる穴場施設です。

高崎市タワー美術館

太田市美術館・図書館(太田市)

太田駅前にある美術館と図書館がある文化施設です。建物はデザイン建築で、両施設が各フロアで、知的に共有しあう配置になっています。図書館は、世界 6 0ヵ国以上から集めた絵本と児童書、そして9アートブックを蔵書します。美術館では企画展が開催されます。「創造的太田人」の育成を担う美術館と図書館です。

太田市美術館・図書館

太田市立新田荘歴史資料館(太田市)

新田氏の国指定史跡「新田荘遺跡」があり、徳川家発祥の地として「世良田東照宮」などがある歴史公園の資料館です。常設展示では「原始・古代」「中世」「近世」の太田の歴史を紹介。知識を得て、すぐ隣にある東照宮に参拝できます。静かで真面目な穴場施設です。

太田市立新田荘歴史資料館

富岡市立妙義ふるさと美術館(富岡市)

奇勝妙義山を眼前に仰ぐ高台に建つ美術館です。上質で上品、そして良い意味で贅沢な空間。自然と芸術を愛する大人向きの施設。1Fの展示室で妙義山を絵画で楽しみ、3Fの「展望写生室」で本物の妙義山を楽しめます。お薦めの穴場施設です。

富岡市立妙義ふるさと美術館

群馬県立自然史博物館(富岡市)

本稿でご紹介する施設の中では、もっとも知名度が高い博物館です。とはいえ、展示内容のレベルからみれば、もっと混雑してもおかしくありません。現時点では60分単位の入館予約制になっています。「もみじ平総合公園」内にある1996年に開館した本格的なミュージアムです。大人から子どもまで楽しめる展示内容です。

群馬県立自然史博物館

岩宿博物館(みどり市)

日本列島に旧石器時代があったことを証明した「岩宿遺跡」を紹介する博物館です。常設展示室は2Fで、車椅子やベビーカーはエレベーターを利用します。関連施設の「岩宿ドーム」もバリアフリー施設です。穴場と呼ぶにふさわしい、知る人ぞ知る博物館です。

みどり市岩宿博物館・岩宿ドーム

富弘美術館(みどり市)

群馬県勢多郡東村に生まれた星野富弘氏の作品や、使用した車椅子などが展示される美術館です。美しい自然に包まれた草木湖の畔に建つ、ゆっくり作品を鑑賞できる美術館です。また美術館の周囲には舗装された散策路があり、アップダウンはありますが車椅子やベビーカーでの屋外散策がある程度は可能です。道の駅登録をしているのは、実際には別の商業施設。富弘美術館は穴場施設です。

富弘美術館わたらせ自然館(板倉市)

「渡良瀬遊水地」を解説する展示室があります。中央部に渡良瀬遊水地の全貌を紹介する大きなジオラマがあり、壁面には遊水地に関する各種の詳しい解説が展示されています。板倉町レンタサイクルセンターの受付はここです。穴場の中の穴場施設です。

わたらせ自然館

原美術館ARC(渋川市)

デザイン建築の美術館で、屋外アート展示も充実しています。好天の日は赤城山を借景にした絶景を屋内から楽しめます。意外な場所にアートがあるドッキリ仕掛けもある、ユニークな美術館です。

原美術館ARC

〇群馬県立ぐんま昆虫の森(桐生市)

里山を丸ごと利用したような広大な「昆虫」をテーマにした体験型教育施設です。核施設の「昆虫観察館」は、建築家安藤忠雄氏の設計。この周辺だけであればバリアフリー。車椅子で見学できます。目玉施設は蝶が舞う「昆虫ふれあい温室」です。

群馬県立ぐんま昆虫の森

中之条ガーデンズ(中之条町)

7つの庭とファームエリアがある有料のフラワーガーデン。素晴らしい施設です。春の開花シーズンは、千本のハナモモを借景にした、美しい風景を楽しむことが出来ます。スペースに余裕があるので、多少混雑したとしても、密になるリスクは低い施設です。

中之条ガーデンズ

やんば天明泥流ミュージアム(長野原町)

江戸時代に浅間山が大噴火して、吾妻川流域に大きな被害がでました。その天明泥流の実態と、当時の人々の生活を紹介するミュージアムです。八ッ場ダム水没地から移転された、明治44年築の小学校の旧校舎も展示されています。

やんば天明泥流ミュージアム

重監房資料館(草津町)

かつてハンセン病患者を収監する施設が草津にありました。差別と偏見による負の歴史を紹介する資料館です。重監房の一部を再現した展示があり、その過酷さが理解できます。

重監房資料館

群馬県緑化センター(邑楽町)

テーマ別のお庭や、樹木で出来た迷路などがある施設で、センター内は未舗装路面の箇所がありますが、少し無理をすれば、ほぼ全域が車椅子で利用可能です。車椅子でアウトドア散策を楽しめる穴場施設です。

群馬県緑化センター

楽山園(甘楽町)

「楽山園」は、江戸時代初期に織田氏によって造られた「池泉回遊式」の「借景庭園」で、10年におよぶ復元工事を行い、2012年から一般公開されています。復元された大名庭園のエリア、藩邸の区割りや土塁が再現されたエリア、そして内部は資料館である再現された長屋などで構成されています。隣接する「長岡今朝吉記念ギャラリー」も、バリアフリー施設です。気持ちの良い散策が楽しめる穴場施設です。

楽山園

上野スカイブリッジ(上野村)

全長225m、高さ90mの観光吊橋です。橋の両方からアクセスが可能ですが、川和自然公園側からアクセスすると、スカイブリッジの横まで車で進めます。観光シーズンには、30分毎に10分間、スカイブリッジにジャボン玉が舞う演出があります。山奥にある穴場観光スポットです。

上野スカイブリッジ

以上の施設は、障がいのある車椅子利用者、足が悪いお年寄り、ベビーカーで利用ができます。群馬県の安全安心なバリアフリー施設としてお薦めできます。

(本稿は2021年5月に執筆しました)

萩原朔太郎記念前橋文学館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

群馬県前橋市内を流れる広瀬川沿いに、萩原朔太郎記念館、前橋文学館、そして文学をテーマにして整備された遊歩道などがあります。川沿いの散策、そして文学館の観覧など、車椅子で上質な時間を過ごすことができる、バリアフリーな文学エリアです。現地の状況を紹介します。

萩原朔太郎記念前橋文学館

アクセス方法です。前橋駅から徒歩20分の案内です。前橋文学館のすぐ近くに、市営駐車場「広瀬川サンワパーキング」があります。車利用の場合は、この駐車場の利用が推奨されています。

市営駐車場は自走式立体駐車場で、身障者用駐車スペースは3Fに6台分用意されています。エレベーターは2系統で計3基。広瀬川寄りのエレベーターを利用して1Fから外にでると、萩原朔太郎記念館の正面に出ます。

前橋文学館の利用で駐車料金の減免サービスがあります。今回取材時の設定では、文学館の無料展示を観覧した人は2時間、有料展示を観覧した人は4時間の駐車料金減免サービスでした。

萩原朔太郎記念前橋文学館

パーキング内にバリアフリートイレが用意されています。

萩原朔太郎記念前橋文学館

広瀬川サンワパーキングを起点に、そこから近い順に散策ポイントを紹介します。

萩原朔太郎記念館は、朔太郎の生家の一部を移築保存して公開している無料施設です。この地に整備されたのは2017年。したがって車椅子に配慮のあるバリアフリー仕様です。趣のある木の門周辺から、段差のない舗装路面が整備されています。

萩原朔太郎記念前橋文学館

土蔵、離れ屋敷、書斎が保存公開されています。いずれも外観の見学のみで、内覧はできません。

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念前橋文学館

展示スペース内はすべて舗装通路が整備され、車椅子で問題なく見学できます。

萩原朔太郎記念前橋文学館

朔太郎の生家は裕福な医者の家庭でした。現地にある案内板には、往時の大病院であった生家の地図が記載されています。

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念館の横を流れる広瀬川。そこに架かる橋は「朔太郎橋」です。

萩原朔太郎記念前橋文学館

散策路として整備されているのは、朔太郎橋を渡った前橋文学館側です。川沿いに多くの歌碑、詩碑、筆塚、あるいは水車模型、そして様々なアートやオブジェが展示されています。

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念前橋文学館

遊歩道の路面はほぼフラットで、車椅子で散策できます。今回取材時、広瀬川は水量があり、大正堰ではごうごうとした川の流れを楽しめました。市内を流れる川ですが、水質は綺麗で水量は豊かです。良い季節の好天の日に車椅子で散策をしたい素敵な散歩道です。

萩原朔太郎記念前橋文学館

萩原朔太郎記念前橋文学館

朔太郎橋の正面に建つ「萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち 前橋文学館」の状況です。文学館は1993年に開館。したがって車椅子で利用できますが、いまどきのバリアフリー設計ではありません。

萩原朔太郎記念前橋文学館

文学館は4フロア構造で、1Fから3Fに展示室があり、4Fは資料室他。この内2Fが企画展の会場で、開催中は有料エリアになります。1F、3Fの展示は、原則無料公開されています。有料企画展の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。1Fの受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

萩原朔太郎記念前橋文学館

1Fにはカフェ&レストランと、映像展示室、ムットーニ劇場があります。

映像展示室は、現時点では5本のプログラムがあり、視聴を希望すると放映していただけます。短いプログラムで5分、長いプログラムで20分弱でした。フラットな視聴覚ルームでビジョンを見ます。車椅子で問題なく視聴できます。

ムットーニ劇場は、武藤政彦氏が制作した2種のボックスシアターがあり、希望すると鑑賞できます。狭い空間で楽しむプログラムで、車椅子1台と他2名は劇場内に入りました。車椅子2台は難しいかもしれません。一回の視聴は、3名程度までの1グループに限られます。

ムットーニ劇場のボックスシアターの作品「殺人事件」が2018年の制作、「風船乗りの夢」は2020年の制作。武藤氏による最新の萩原朔太郎詩の解釈を楽しめる秀作です。スタッフが手動でボックスの起動スイッチを押して始まります。両作品とも鑑賞時間は6分前後。2本連続して鑑賞すると12分程度の時間になります。

文学館内は1基エレベーターがあり、車椅子で上下階移動ができます。エレベーターのカゴは一般的なサイズで、普通の車椅子なら問題なく利用できます。

萩原朔太郎記念前橋文学館

2Fと3Fの展示室はフラットな構造で、「朔太郎展示室」他、車椅子での観覧に大きな問題はありません。

萩原朔太郎記念前橋文学館

文学館の内部は、各所に朔太郎の世界が展開されます。

萩原朔太郎記念前橋文学館

文学以外には、上州名物「焼きまんじゅう」の展示コーナーがありました。

萩原朔太郎記念前橋文学館

文学館内のバリアフリートイレが1Fにあります。スペースは余裕がありますが、トイレ設備はシンプルです。ユニバーサルベッドはありません。

萩原朔太郎記念前橋文学館

前橋市内の広瀬川沿いには、以上のような車椅子で楽しめる文学散歩道があります。川沿いにはカフェやレストランが点在。穴場的なバリアフリー観光スポットとして、お薦めします。

上野の國549社の総社である前橋市の「総社神社」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年4月に執筆しました)

上野國総鎮守 上野総社神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

群馬県前橋市の総社神社は、上野の國549社の総社です。創建は神代。起源は大和朝廷の東国平定まで遡ります。そのような日本有数の古社ですが、車椅子参拝が可能です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

上野國総鎮守 上野総社神社

アクセスは新前橋駅から徒歩15分の案内です。

50台を収容する参拝者用の無料駐車場があります。身障者用駐車スペースの設定はありあせんが、フラットな舗装路面の駐車場なので、混雑時でなければ車椅子乗降は可能です。駐車場から本殿の裏側にアクセスできます。この駐車場からのルートを中心に、現地のバリアフリー状況を紹介します。

上野國総鎮守 上野総社神社

石造りの小型鳥居をくぐり、駐車場から境内に入ります。

上野國総鎮守 上野総社神社

すぐに未舗装路面になりますが、固くてデコボコが少ない路面なので、見た目よりも簡単に車椅子で移動できます。

上野國総鎮守 上野総社神社

本殿の裏側の外壁は、松の画や彫刻で装飾されています。未舗装路面からになりますが、車椅子からこれらの装飾を見学できます。

上野國総鎮守 上野総社神社

お末社が祀られています。段差がないので車椅子参拝は可能です。

上野國総鎮守 上野総社神社

願掛けきつねのお稲荷様の祠は階段の上です。車椅子では段の手前からの参拝になります。

上野國総鎮守 上野総社神社

本殿裏側の路面はそれほど荒れていません。駐車場から本殿拝殿までは移動距離が短く、ひどいデコボコ路面を通行することなく、車椅子で移動できます。

上野國総鎮守 上野総社神社

そのまま進むと本殿の正面側に移動できます。途中から舗装路面になり、問題なく本殿の拝殿前に移動できます。

上野國総鎮守 上野総社神社

賽銭箱は段の下に置かれています。段差なく車椅子で参拝できる拝殿です。

上野國総鎮守 上野総社神社

本来の参道ルートの状況を紹介します。一の鳥居は段差がありますが、そこから延びる参道はフラットな舗装路面です。

上野國総鎮守 上野総社神社

二の鳥居付近からは、フラットな舗装参道を通り、車椅子で問題なく移動できます。

上野國総鎮守 上野総社神社

途中左手に手水舎があります。手水舎の手前に短い未舗装の区間はありますが、車椅子で乗り越えて手水舎に近づけます。竹筒から水が流れる構造で、車椅子から手を伸ばして浄めることができます。

上野國総鎮守 上野総社神社

手水舎の水面は「花手水」。水面がお花で飾られています。この高さは車椅子目線では見えません。お花を見るには、立ち上がる必要があります。

上野國総鎮守 上野総社神社

参道の右側にはご神木を囲むように、絵馬かけが設置されています。この付近は未舗装路面です。なお境内に公衆トイレが用意されていますが、バリアフリートイレはありません。

上野國総鎮守 上野総社神社

社務所は本殿の横にあります。段差のない構造で、出入口は横開きのドアです。車椅子で中に入ることができます。御朱印などの受付はこちらです。

上野國総鎮守 上野総社神社

上野総社神社は、イメージするよりもバリアフリーです。車椅子で参拝ができ、境内の主な施設を見学することが出来ます。

赤城山山頂に鎮座する「赤城神社」の情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年4月に執筆しました)