太田市美術館・図書館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

太田市美術館・図書館

群馬県太田市の太田駅北口前に、2017年に開館した文化施設です。コンセプトは「まちに創造性をもたらす、知と感性のプラットフォーム」。太田市の未来を担う人材「創造的太田人」の育成を担う、美術館と図書館です。

駅前立地ですが40台を収容する来館者用駐車場があります。身障者用駐車スペースは3台分あり、施設利用者は2時間まで無料になります。退館時に美術館受付で認証手続きを行なってください。

太田市美術館・図書館

身障者用駐車スペース付近から、施設を見上げた写真です。円形のユニークな構造が特徴的です。

太田市美術館・図書館

身障者用駐車スペース側の西エントランスです。段差のない構造で出入口は自動ドアです。

太田市美術館・図書館

そこから館内に入ります。右側はコインロッカーです。

太田市美術館・図書館

その先の左側に、館内で唯一のバリアフリートイレがあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられています。ユニバーサルベッドはありません。

太田市美術館・図書館

太田市美術館・図書館は3フロア構造で、各フロアに美術館と図書館のスペースが配置されています。2つの施設を分離するのではなく、一体化する狙いです。ただし館内の図書館は撮影禁止。美術館は今回取材時は撮影OKでした。

館内にエレベーターは1基。かごは一般的なサイズで、普通サイズの車椅子は余裕で入ります。

図書館は、世界 6 0ヵ国以上から集めた12,000冊を超える絵本と児童書、そして9,000冊のアートブックを蔵書。新感覚の開放的な書架に収蔵、展示されています。

下の写真の右側が1Fの美術館受付、左側が1Fの図書館エリア、手前がショップです。

太田市美術館・図書館

1Fにガラス壁のカフェがあります。ガラス越しに見えるのは太田駅です。

太田市美術館・図書館

美術館は1Fから3Fまで、それぞれ展示室があります。美術館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

太田市美術館・図書館

展示室内はフラットな構造。車椅子で問題なく観覧できます。今回取材時は、「森竹巳 造形実験の軌跡」展が開催されていました。

太田市美術館・図書館

1Fからスロープで上がと、ガラス面で囲まれた「イベントスペース」があります。ここも展示会場として使用されていました。

太田市美術館・図書館

美術館の1Fと2F展示室は「創造の道」というスロープ路で結ばれています。傾斜は緩やかで車椅子で通行可能です。ここの壁面も作品が展示されています。

太田市美術館・図書館

2Fから3Fへの移動は、今回取材時は、車椅子ではエレベーターに誘導されました。

建物の設計は平田晃久氏。太田市民と1年間で計7回のワークショップを重ねて設計されました。太田市美術館・図書館は、美しく、未来的で、バリアフリーな文化施設です。

太田市金山町にある浄土宗の大寺院「大光院呑龍様」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2021年10月に執筆しました)