昭和3年築 群馬県庁昭和庁舎 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

群馬県庁昭和庁舎

群馬県前橋市の群馬県庁には、昭和3年に建築された登録有形文化財「昭和庁舎」があり、バリアフリーに改修されています。

昭和庁舎は3階建てで、カフェ、NPO法人事務所、消費生活センター、NHK文化センターなどが入り、会議室や展示室は一般に貸し出しています。2Fには「特別展示室」があり、群馬県政などに関する歴史が無料公開されています。

群馬県庁昭和庁舎へのアクセス方法と、庁舎内見学施設のバリアフリー状況を紹介します。

なお現群馬県庁32F展望ロビーのバリアフリー状況については、別稿「群馬県庁展望ホール 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

群馬県庁

群馬県庁の徒歩圏に駅はありません。前橋駅からバスで7分の案内です。来庁者用の駐車場があり、2時間まで料金は無料です。駐車場は屋内機械式と屋外駐車場があります。屋内機械式駐車場の乗降スペースは横に余裕があるので、車椅子利用者でも乗降できます。そこから現県庁舎へ屋内を通り移動できます。

群馬県庁昭和庁舎

そのまま現県庁舎1Fを直進して正面エントランスに向かいます。

群馬県庁昭和庁舎

昭和庁舎は現県庁舎から外に出た先にあります。この間のルートはバリアフリーで車椅子での移動に問題はありません。

群馬県庁昭和庁舎

現県庁舎から出たすぐ近くに、カフェの入口でもある昭和庁舎南口があります。ここは階段構造の出入口です。

群馬県庁昭和庁舎

車椅子利用者は昭和庁舎のメインエントランスに進んでください。メインエントランスも階段構造ですが、左右に段差迂回スロープが設けられています。

群馬県庁昭和庁舎

スロープは緩やかな傾斜です。車椅子で問題なく移動できます。

群馬県庁昭和庁舎

スロープから入るドアは自動ドアです。

群馬県庁昭和庁舎

反対側のスロープも車椅子で問題なく移動できます。

群馬県庁昭和庁舎

昭和庁舎の入口に貸し出し用の車椅子が用意されていました。

群馬県庁昭和庁舎

館内に入ります。1Fエントランス正面に趣のある階段があります。一般利用者の上下階移動は階段がメインルートです。

群馬県庁昭和庁舎

館内にエレベーターが1台設置されています。メイン階段の横にあります。

群馬県庁昭和庁舎

かごのサイズはゆとりがあるエレベーターです。普通サイズの車椅子と介助者3~4名は乗り込めます。

群馬県庁昭和庁舎

バリアフリートイレは各階に用意されています。下の写真は1Fのバリアフリートイレで、広い個室にウォシュレット付き便器、ユニバーサルベッドが備えられています。

群馬県庁昭和庁舎

1Fのロビーは見学する価値があります。段差の無いレトロな空間にテーブルや椅子が配置されています。

群馬県庁昭和庁舎

そして金庫室が展示公開されています。ロビーは無料で見学できます。

群馬県庁昭和庁舎

2Fへ移動して「特別展示室」を見学します。「名誉県民肖像画展示室」、「上州人宰相記念室」、「県政の歩み展示室」があります。

群馬県庁昭和庁舎

名誉県民肖像画展示室は、フラットで広い展示室に壁面展示で肖像画が展示されています。車椅子で問題なく観覧できます。

群馬県庁昭和庁舎

群馬県からは戦後4人の内閣総理大臣が誕生しています。これは全都道府県の中で最多人数です。

群馬県庁昭和庁舎

上州人宰相記念室では、中曽根康弘氏など全4名の略歴などが紹介されています。車椅子で問題なく観覧できるバリアフリーな記念室です。

群馬県庁昭和庁舎

県政の歩み展示室は、壁面に年表、中央部に映像コンテンツが流れるモニターがあり、群馬県の歴史を紹介しています。車椅子で観覧できるバリアフリーな展示室です。

群馬県庁昭和庁舎

正面エントランスから外に出て見上げると、レトロ庁舎の後方に高層ビルの現庁舎がそびえています。

群馬県庁昭和庁舎

昭和庁舎からスロープを通り外に出ます。芝生広場の先に見えるのは昭和5年築の「群馬会館」です。この建物もバリアフリー改修されて車椅子で利用できます。

群馬県庁昭和庁舎

群馬県庁昭和庁舎は、バリアフリー改修された車椅子で利用できる施設です。

(本稿は2022年8月に執筆しました)