車椅子で行く東京国立博物館~表慶館バリアフリー情報

トーハクの表慶館は、大正天皇のご成婚を祈念して1909年に開館した本邦初の本格的な美術館。バリアフリーの“バ”の字もない時代の設計です。それが改装を重ねて、今では車椅子でも何とか利用出来る施設になりました。それでも限界はあります。車椅子での利用上の注意点を詳しく紹介します。

東京国立博物館~表慶館

○車椅子は裏口スロープへ

表慶館の正面入口は階段。建物の裏手にスロープがあります。車椅子では建物を半周廻りアクセスします。スロープは長いですが傾斜はそれほどキツクありません。一般的な車椅子利用者ならなんとかなります。以前はスロープの先の入口が手動ドアで苦労しましたが、現在では自動ドアになっています。

表慶館には障害者用トイレはありませんが、広い個室タイプのトイレが後付設置されたので、足が悪い程度の人なら利用出来ます。

東京国立博物館~表慶館バリアフリー

○後付エレベーターで上下階移動

表慶館は1Fと2Fに二つの展示会場があり、上下階はそれぞれ階段でつながります。企画展の一般的な健常者の見学ルートは、1Fの1室から階段で2Fの1室へ。2Fの2室へ移動し、階段で1Fの2室へ。このような動線になります。

車椅子では建物中央部に一基有るエレベーターで上下階移動。そのためエレベーターを利用すると、健常者とは見学ルートが大幅に変わります。会場スタッフの誘導に従ってください。なお有料企画展では、エレベーターは無断利用できない設定になります。

東京国立博物館~表慶館バリアフリー

○正面外観部はアート表現の一部

表慶館で開催される企画展は、多くの場合、アート表現の一部として表慶館正面外観部を活用しています。車椅子では館内へは裏口スロープへ廻るルートですが、車椅子利用者も正面方向から表慶館を眺めて、アートを楽しんでください。歴史建造物である表慶館そのものを企画展の一つの要素として活用する、新鮮で楽しい演出に出会えるかもしれません。

東京国立博物館~表慶館バリアフリー

○館内の階段部展示を覗く

企画展によっては、表慶館館内の階段部をアート表現に利用しています。階段を利用できる人が素敵な展示を楽しめる演出。階段を通ると、素敵な照明アートや、その角度からみるための装飾アートを楽しむ企画などです。こういう企画の場合は、車椅子からでも、階段下や踊り場から、天井や壁のアートを鑑賞しましょう。階段を利用できる人は、頑張って登り降りをすることをお薦めします。

東京国立博物館~表慶館バリアフリー

○館内のデコボコに注意

改装でバリアフリーになった、といっても、表慶館の内部は小さなデコボコが多々あります。車椅子では、建物内の小さな段差やデコボコに注意して、慎重に移動してください。

東京国立博物館~表慶館バリアフリー

今や表慶館には決定的なバリアポイントはありません。でも完全バリアフリーではありません。車椅子では慎重に利用してください。