車椅子で行く東京国立博物館~本館バリアフリー情報

トーハク本館は「日本ギャラリー」。1Fはテーマ別の展示、2Fは年代順の展示で、日本の美術を紹介します。2代目の建物ですが、それでも開館は昭和13年。基本設計はバリフリーではありません。車椅子利用で気をつけたいポイントを詳しく紹介します。

東京国立博物館~本館バリアフリー

○エントランスはスロープ

正面から見るトーハク本館。洋風建築に瓦屋根を載せた「帝冠様式」。2001年に重要文化財に指定された建物です。建物に入る前に、前庭から瓦屋根などを見学してください。見る価値があります。

東京国立博物館~本館

正面は階段ですが、一般ルートは横のスロープからエントランスへ。車椅子でもこのルートです。エントランスから建物内に入る箇所は階段。健常者はこの階段ルート。脇にスロープがあるので車椅子では左端へ。このスロープはやや傾斜がきついので注意。少し力が必要です。

東京国立博物館~本館バリアフリー

○エレベーターは1基

トーハク本館はB1から2Fまでの3フロア構造。もっともB1には展示がないので、実質は2フロア構造です。エントランス正面に立派な階段があります。大理石の手すりに鋳物の装飾物、上を見れば格天井。スロープを上り玄関に入ったら、階段を鑑賞してください。

東京国立博物館~本館

東京国立博物館~本館

広い本館にエレベーターは1基だけ。パッと見ると見えないのですが、正面からみて階段の左側にあります。階段嫌いの人が大勢利用するので、運が悪いと混み合うことも。サイズは大きいエレベーターで、大型の車椅子でも搭乗できます。

東京国立博物館~本館バリアフリー

○フロア内のデコボコに注意

1Fと2Fにそれぞれ10の展示室があります。展示室内は、ほとんど段差はありませんが、展示室を繋ぐ箇所にちょっとした段差があることが多いので注意してください。なかには車椅子が引っかかるレベルのデコボコがあります。でも、ゆっくり慎重に進めば大丈夫です。

東京国立博物館~本館バリアフリー

○展示はバリアフリー

以上のように床面は完全バリアフリーではありませんが、展示方法は素晴らしくバリアフリー。車椅子で鑑賞が難しい展示はほぼありません。稀に企画展示コーナーで、書面や巻物などが、上から覗き込むショーケースに平面に置かれていることがあります。この方法では車椅子からは見にくい。だいぶ減りましたが、平面展示はまだ完全にはなくなっていません。

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○障害者用トイレは少し狭い

障害者用トイレは、B1、1F、2Fの3フロアにそれぞれ2戸。合計6か所もあります。数的には素晴らしい用意。ただし1Fと2Fのトイレ内はスペースが少し狭い。一般的な車椅子利用者は使えますが、介助者と一緒、あるいは大型車椅子使用だと、やや苦戦します。B1の障害者用トイレは、今どきのトイレ。お薦めします。

東京国立博物館~本館バリアフリー

○ミュージアムショップが人気

本館1Fにはミュージアムショップがあります。鳥獣戯画のネクタイなど、ここにしかないグッズが4500点。ショップ内の通路幅は並みレベル。車椅子から見やすいショーケース。床面はフラット。中二階書籍コーナーへはスロープで。バリアフリーショップなのですが、何時行っても混んでいる印象。近年、訪日観光客の利用が目立つようになりました。平日でも空いているとは限りません。混雑で車椅子での利用が辛いことが多い、人気のミュージアムショップです。

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○ラウンジもお薦め

正面玄関の裏側、トーハク庭園を臨む場所にラウンジがあります。特に1Fのラウンジはアールデコ調。車椅子で室内の装飾と外の庭園の風景を楽しめます。15室と16室の間です。車椅子での立ち寄りをお薦めします。バルコニーに出るには、段差があります。

東京国立博物館~本館

○企画展示があります

本館の展示は、基本的には常設展ですが、その時々の企画展がよく開催されています。トーハクの入館料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免。本館の企画展は、ほとんどの場合、一般入館料だけで鑑賞できます。平成館の特別展に比べると地味ですが、本館でも価値ある企画展が開催されます。見逃さないように、スケジュールをチェックすることをお薦めします。

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○本気でみると時間がかかる

トーハク本館には計20の展示室があります。展示されているコレクションの数は、いつでも膨大。すべてをしっかり鑑賞すると、とんでもなく時間がかかります。障害の状況に応じて、体力の範囲内で利用してください。

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展示室の出入口にはデコボコがあるかもしれません。トーハク本館は、この点は注意して車椅子で利用してください。