藝大アーツ2017 「障がいとアーツ」 バリアフリー情報

「藝大アーツ」2017年は12月2日と3日の開催。会場は上野藝大キャンパス内の奏楽堂です。

金澤翔子さんの揮毫は「光」。ゲストに夢枕獏氏が登場。タイから盲目の「ケーン」奏者が来日。2017年も盛会でした。

藝大アーツ・スペシャル2017「障がいとアーツ」

・コーラスは「ハレルヤ」

今年も八王子特別支援学校の生徒がコーラスに挑戦。昨年は「第九」。今年は「ハレルヤ」に挑戦。舞台裏でスタンバイする生徒たちの近くにいましたが、皆やや緊張気味。でも本番のステージでは大きく口を開けて頑張りました。

 

・鼓笛隊は「ラデツキー行進曲」

筑波大学附属聴覚特別支援学校の生徒たちは、昨年に引き続き「ラデツキー行進曲」に挑戦。精鋭5人の鼓笛隊です。タブレットの表示が鼓笛の合図。とても上手に太鼓を叩けました。

 

・ステージで聴くのは「白鳥の湖」

障害のある人や子どもたちがステージに上がって聴く曲は「白鳥の湖」。指揮の田中先生が「いろいろな楽器が派手になりますが、本気で行きます」と宣言。確かに大迫力。途中で泣き出す子も。でも他では出来ない貴重な経験です。

藝大アーツ・スペシャル2017「障がいとアーツ」

・アート作品が会場中に展示

絵画、工芸など障害のあるひとのアート作品の展示もあります。昨年までよりも多彩なジャンルの作品が開場中に展示。台東区の小学生校特別支援学級の生徒の作品などが中心。力作が目立ちます。

藝大アーツ・スペシャル2017「障がいとアーツ」

「障がいとアーツ」は無料のイベント。主催の藝大の皆さん、ボランティアの皆さん、後援企業により支えられています。2018も開催予定です。

東京国立博物館特別展「三国志」車椅子からみたバリアフリー情報

東京都台東区上野公園、東京国立博物館の特別展「三国志」に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

会場は平成館2F。会期は2019年7月9日から9月16日。観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

○トーハク平成館へのアクセスルート

東京国立博物館へはJR上野駅公園口からのアクセスが便利です。

正門から入ると平成館は敷地のもっとも奥にあり、本館からも屋内通路で直結します。

身体障害者手帳を持っている人は、駐車場の利用が認められます。障害者専用駐車場は、西門から入った平成館の裏にあります。駐車場からは平成館が一番近い建物です。

トーハク平成館へのアクセスルート

○車椅子での展示会場へのアクセス

平成館1Fに「三国志」の会場入口があります。ここで障害者手帳を提示する運用です。

一般来場者はエスカレーターで2F展示室へ上がります。車椅子ではエレベーターの利用。スタッフの誘導にしたがってください。帰りもスタッフの誘導で同じエレベーターの利用になります。

障害者用トイレは平成館の1Fと2Fにそれぞれ1つ用意されています。ただしやや狭いトイレです。広いスペースを望む方は、本館B1のトイレがお薦めです。

車椅子での展示会場へのアクセス

○会場のバリアフリー状況

第1会場と第2会場に分かれて、プロローグ、第1章から第5章、エピローグで構成される展示です。

展示物は中国からの160点余に加えて、NHKの三国志人形などの展示もあります。大小様々な展示物がありますが、いずれも車椅子からの鑑賞は可能です。特に車椅子から見にくい展示はありません。

展示室内の移動線もスペースに余裕があり、多少の混雑程度なら車椅子での利用に大きな問題はありません。

今回取材時は空いていて、特別展のショップも車椅子で問題なく利用できました。

会場のバリアフリー状況

○三国志の時代に興味がある人のための特別展

合言葉は「リアル三国志」。三国志のストーリーや登場する人物に関わる展示というよりは、その時代の文化、風俗、生活、商業や、権力や権威の象徴、日本など近隣国家との国際交流などを、リアルに感じる資料が展示されます。

三国志の時代の中国および東アジア圏に関する、幅広い興味がある人ほど楽しめる特別展だと思います。

三国志の時代に興味がある人のための特別展

三国志の時代に興味がある人のための特別展

三国志の時代に興味がある人のための特別展

合言葉は「リアル三国志

○三国志ファン向けの演出も

その一方、演出もあります。

NHKの人形劇の展示は、ある年代以上の人には嬉しい企画です。

諸葛孔明ファンの人には、10万本の矢を集めた「計」を象徴する展示があります。

諸葛孔明ファンの人には、10万本の矢を集めた「計」

諸葛孔明ファンの人には、10万本の矢を集めた「計」

そして2009年に特定された曹操の墓「曹操高陵」のイメージ再現展示。実物大の再現展示ということです。

曹操の墓「曹操高陵」のイメージ再現展示

曹操の墓「曹操高陵」のイメージ再現展示

曹操の墓「曹操高陵」のイメージ再現展示

いずれの演出展示も車椅子で鑑賞できます。

東京国立博物館「三国志」は、少々の混雑でも車椅子で鑑賞できる特別展です。ある程度、三国志のストーリーと時代を知っていると、より楽しめます。

国立科学博物館「恐竜展2019」車椅子でみたバリアフリー情報

東京都台東区上野公園、国立科学博物館の「恐竜展2019」に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

会期は2019年7月13日から10月14日。観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

国立科学博物館の「恐竜展2019

○科博への車椅子でのアクセスルート

国立科学博物館へはJR上野駅公園口からアクセスすると、上野の山のアップダウンを避けて車椅子で移動することが出来ます。

上野公園内の通路は、小さなデコボコがある舗装路面が多く、車椅子にゴツゴツと衝撃がきます。場所によってはデコボコを埋めた舗装面があるので、ルートを選んで車椅子で通行して下さい。

科博には来館者用の駐車場はありません。近くにある都立上野公園駐車場は、障害者用駐車区画の用意があり、駐車料金の障害者減免制度があります。ただし週末は9:30頃には満車になり、それが夕方まで続くことが多い駐車場です。

科博への車椅子でのアクセスルート

○専用入口から会場へ

科博は常設展と特別展で入口が異なります。「恐竜展2019」入口の案内表示に従い、上野公園内通路から入ります。観覧券を購入しない場合は、通路右側を通り最初のゲートへ。ここで障害者手帳を提示して科博敷地内に入場します。

更に進み「恐竜展2019」の会場入口に向かいます。ここまですべて地上路で大きな段差はありません。

混雑時は入場制限がかかります。ここまでの地上路は、冷房のない屋外です。体調管理に気をつけてください。

専用入口から会場へ

○地階の会場へ

「恐竜展2019」の展示会場は地階です。会場入口の受付で再度障害者手帳を提示。車椅子利用者はエレベーターを利用します。スタッフの誘導にしたがって下さい。

地階展示会場フロアでエレベーターから出ると、地階のスタッフから見学要領などの説明があります。

車椅子では会場を出る際に、またこのエレベーターを利用します。

恐竜展2019」の展示会場は地階です

○会場内はフラット構造で広い通路

地階の会場は「第1会場」です。車椅子でも一般来場者と同じ動線を通ります。

特に車椅子で通行しにくい狭い箇所や、車椅子から見えない展示はありません。すべての展示を車椅子から見学することができます。

それでも入場制限がかかる混雑状況だと、やはり車椅子での場内移動や展示見学は苦戦することが予想されます。今回は土曜日の夜間延長開館の時間帯に取材に行きました。会場内はそれほどの混雑ではありませんでした。

地階の会場へ会場内はフラット構造で広い通路

○世界初、日本初の展示

世界初公開の展示は「デイノケイルス実物化石」2点と、「むかわ竜全身実物化石」です。日本初公開の展示は「デイニノクス実物化石」と「恐竜絶滅前後のカメ・ワニなどの化石」です。

世界初、日本初の展示

○迫力の全身復元骨格

全身復元骨格の主な展示は「デイニノクス」「タルボサウルス」「デイノケイルス」「むかわ竜」「モササウルス」「ティラノサウルス」など。いずれも車椅子から鑑賞できます。

迫力の全身復元骨格

迫力の全身復元骨格

迫力の全身復元骨格

○最新研究成果の展示

実物化石や全身復元骨格の展示に比べると、展示として派手さがありませんが、「恐竜の全身の色がわかった」コーナーほか、恐竜研究の成果が展示されるコーナーがあります。

最新研究成果の展示

最新研究成果の展示

○エレベーターで第2会場へ

第1会場の見学が終わると、スタッフの誘導でエレベーターに戻り、中地階フロアへ上がります。その先はスロープ路を通り第2会場へ。途中に子供向けの記念撮影コーナーがあります。

 

○化石のクリーニング

第2会場では「化石クリーニングラボ」があり、スタッフが実演します。

その先は恐竜博ショップ。出口通路の動線を確保したレイアウトで、大勢のスタッフが投入されています。混雑で車椅子での移動に困った場合は、スタッフに誘導を頼めます。

 

○科博の出口

「恐竜展2019」第2会場から科博を退館するルートの紹介です。

第2会場出口の前にある、自由に使用できるエレベーターで1Fへ上がります。地上に出て「日本館」の地階に下りるエレベーターに移動します。日本館の地階を進み科博の出口へ。日本館の外に出てその先にあるスロープで上野公園の地上に出ます。

エレベーターで第2会場へ

「恐竜展2019」は、混雑を回避すれば、車椅子で鑑賞できます。展示内容のレベルは深く、子供から大人まで楽しめます。