東京国立博物館特別展「出雲と大和」車椅子観覧ガイド

東京都台東区上野公園、東京国立博物館(トーハク)の特別展「出雲と大和」を車椅子で観覧しました。会場のバリアフリー状況を紹介します。

本展の会期は2020年1月15日から3月8日で、前後期で一部展示品の入れ替えがあります。

東京国立博物館特別展「出雲と大和」車椅子観覧ガイド

○トーハクのバリアフリー状況

JR上野駅公園口からは、ほぼアップダウンなくトーハクに行くことが出来ます。

また身体障害者手帳の交付を受けている人の利用に限り、駐車場を利用することができます。

「出雲と大和」の観覧料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。トーハクの入口と特別展会場入口の2か所で手帳を提示します。

会場は平成館2Fです。一般見学者はエスカレーターで2Fへ上ります。車椅子利用者はスタッフの誘導でエレベーターを利用します。

平成館の1Fと2Fにそれぞれ障害者用トイレが1つ用意されています。ただしやや狭いトイレです。広いスペースが必要な方は、近くでは本館B1の障害者用トイレの利用が便利です。

東京国立博物館特別展「出雲と大和」車椅子観覧ガイド

○会場のバリアフリー状況

企画展は2Fの第一会場と第二会場で、4つのパートに分かれた展示です。展示品は大きく分類すると、出土品、仏像、古文書などです。

会場内はスペースにゆとりがあるレイアウトで、極端な混雑がなければ、車椅子での移動に問題はありません。

そして出品資料の展示方法が、車椅子からの低い目線を意識しています。壁面ケース内の展示位置は基本的に低く設定され、それでも鑑賞しにくい資料は、ケース内で傾斜展示させています。このため小型の資料でも、ほとんどの展示品が車椅子から鑑賞できました。

仏像など大型の展示品は問題なく車椅子で鑑賞できます。

東京国立博物館特別展「出雲と大和」車椅子観覧ガイド

○特別展の見どころ

最初の展示コーナーは「巨大本殿 出雲大社」。鎌倉時代の巨大神殿の存在を証明する重要文化財「宇豆柱」の展示があり、その先には巨大神殿の大きな想像復元モデルがあります。「第1章」の冒頭から出雲の世界に惹きこまれます。そして国宝や重文が、次から次に展示されます。

最後のパート「仏と政」では、大和の唐招提寺と出雲の萬福寺の四天王像など、国宝、重文指定の古仏を近くから鑑賞することができます。

これほど国宝、重文が数多く展示される企画展は、滅多にありません。

なお国宝の「秋野鹿蒔絵手箱」は、後期2月11日からの展示です。

東京国立博物館特別展「出雲と大和」車椅子観覧ガイド

2020年は日本書紀成立から1300年の年。本展のキャッチコピーは「日本のはじまり、ここにあり」です。「出雲と大和」展は、車椅子からの目線に配慮がある展示方法の特別展です。

東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」展 車椅子観覧ガイド

東京都台東区上野公園、東京都美術館の企画展「ハマスホイとデンマーク絵画」を車椅子で観覧しました。会場のバリアフリー状況を紹介します。

同展の会期は2020年1月21日から3月26日です。

 

○東京都美術館のバリアフリー状況

来館者用の駐車場はありません。都立上野公園駐車場は、2019年秋に閉鎖されました。

JR上野駅公園口は、現在改良工事中ですが、車椅子で利用できます。

東京都美術館の敷地に入ると、正面に段差回避エレベーターがあります。それを利用して地階へ下ります。そこから企画展示室までは、フラットに移動できます。

東京都美術館内には、障害者用トイレが複数用意されています。企画展示室内にも障害者用トイレはあります。

東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」展 車椅子観覧ガイド

○会場のバリアフリー状況

「ハマスホイとデンマーク絵画」は観覧料の障害者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で障害者手帳を提示します。

会場入口の横に、記念撮影が出来るコーナーがあります。また会場の出口にも撮影コーナーがあります。どちらも車椅子で利用出来る構造です。

会場は3フロアで、車椅子利用者はエレベーターでフロア移動します。各フロアの出口付近のスタッフがエレベーターを案内していただけるので、迷うことはありません。

展示会場はスペースに余裕があります。作品は壁掛け展示で、車椅子からの低い目線で問題なく鑑賞できます。

今回は週末に取材しましたが、ひどい混雑はなく、快適に鑑賞できました。

東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」展 車椅子観覧ガイド

○展示の構成

展示は19世紀前半のデンマーク絵画から始まります。上品で上質な日常を描写した作品が多く、当時デンマークで主流であった画風が分かります。この時代を原点にして、ハマスホイが活動した19世紀末へと流れる展示構成です。

次の展示は「スケーイン派」と呼ばれる画家の作品展示。多くは1980年前後の作品で、光の描き方が特徴的です。ほとんどの作品は「スケーイン美術館」の所蔵です。

フロアを移動して3番目の展示は、19世紀末のデンマーク絵画。ハマスホイとほぼ同時代の画家たちの作品展示です。室内画が好まれた時代であった印象を受けます。

そして最後の展示がハマスホイの作品で、2フロアにまたがって37作品が展示されます。ポスターに採用されている「背を向けた若い女性がいる室内」は、想像よりも小型の作品で、作品の横に画中にある「パンチボウル」と「トレイ」が、参考資料として展示されています。

落ち着いた雰囲気の中で、「ハマスホイの静謐な世界」を楽しむことが出来ました。

東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」展 車椅子観覧ガイド

○ショップの通路はやや苦戦

展示が終わるとミュージアムショップにでます。本展のショップのレイアウトは、部屋いっぱいに商品陳列台が並び、商品台の間隔はあまり余裕がありません。またメイン動線になる幅広い通路が確保されていません。

そのため出口に行くには商品台の間を抜けるしかなく、立ちどまって商品を見ている人がいると、幅に余裕が無いので車椅子での通行に苦戦します。

今回展示会場内は空いている状況でしたが、それでもミュージアムショップの車椅子での通過は、数か所で苦戦しました。

 

日本で初めてハマスホイの展覧会が開催されたのは2008年。本展はそれ以来の企画で、キャッチコピーは「静かなる衝撃、再び」です。「ハマスホイとデンマーク絵画」は、混雑していなければ、車椅子で問題なく鑑賞出来る展覧会です。

東京国立博物館ミュージアムシアター「仁清・光琳 典雅の意匠」

2020年1月2日からのプログラムは、仁清の重要文化財「色絵月梅図茶壺」と、尾形光琳作の国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱」を鑑賞します。

東京国立博物館ミュージアムシアター「仁清・光琳 典雅の意匠」

東京国立博物館ミュージアムシアターの観覧料は障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

シアターには、最前列に車椅子用のスペースが1台分用意されています。

バーチャルリアリティならではの鑑賞が楽しめるプログラムです。特にそれぞれの作品の内側から見る企画は、任清と光琳が創造した新しい美の世界を堪能できます。

またプログラムの終盤に、任清と光琳が活動した時代の常識と、彼らの創造性に関する詳しい解説があり、理解が深まります。

東京国立博物館ミュージアムシアター「仁清・光琳 典雅の意匠」

「仁清・光琳 典雅の意匠」は2020年3月8日まで公演されます。