葉山しおさい公園 葉山しおさい博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

神奈川県葉山町の葉山御用邸付属邸跡地に開設された「葉山しおさい公園」と「葉山しおさい博物館」のバリアフリー状況を紹介します。

葉山しおさい公園は、葉山御用邸から北側に100mほどの場所にあります。車椅子利用者は、車でのアクセスが便利です。前庭に20台収容の駐車場があります。公園入口は車両の通行が出来ない雰囲気ですが、一般車両が進入できます。

葉山しおさい公園は有料の公園ですが、入園料の障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。公園内にある「葉山しおさい博物館」は、公園入園料で観覧できます。

葉山しおさい博物館

車で公園に入場すると、すぐ左手に公園の入園料金を支払う窓口があります。可能であれば、車を駐車する前に入園手続きをおこなってください。その後、奥の駐車スペースへ車を進め停めてください。

葉山しおさい博物館

公園は日本庭園仕様です。全体的に未舗装で、砂利路面の歩道があります。デコボコが激しいところ、段差のところ、急坂のところがあるため、普通の車椅子ユーザーは、公園内の広範な移動は困難です。車椅子では無理のない範囲の散策になります。

車椅子での散策は困難ですが、皇室の伝統を誇る見事な日本庭園です。葉山一色海岸に面した風光明媚なお庭。無理をしてデコボコ路を通行できる人は、一色海岸沿いまで車椅子でなんとか行けます。

葉山しおさい博物館

次に博物館のバリアフリー状況を紹介します。駐車場から葉山しおさい博物館入口までは砂利道で、車椅子での移動には少々気合が必要です。旧付属邸の御車寄せを移築した玄関から博物館内へ入ります。

葉山しおさい博物館

博物館は1FとB1の2フロア構造で、エレベーターがあります。

葉山しおさい博物館

1Fにバリアフリートイレがあります。やや狭い個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

葉山しおさい博物館

館内はバリアフリーです。1Fに屋内から日本庭園を眺める休憩コーナーがあり、車椅子で利用できます。

葉山しおさい博物館

博物館は、昭和天皇による海洋生物ご研究成果の展示が中心です。昭和天皇の真実の御姿が伝わる資料が公開されていますが、この博物館の展示をみても、昭和天皇のお人柄や研究の専門性の高さが解ります。

葉山しおさい博物館

B1展示室の平台ケース内の展示物は、車椅子から見難い展示です。ここ以外は車椅子から観覧できる展示です。

葉山しおさい博物館

相模湾の自然、生態系を紹介する展示もあります。

葉山しおさい博物館

この地で大正天皇が崩御され、昭和天皇は皇位を継承されました。日本庭園内の建物は、すべて御用邸時代に造られたものです。

時間を気にしながら見る施設ではありません。例えば、午後のひとときをゆっくりと過ごす、葉山しおさい公園と博物館は、そんな時間がふさわしい場所です。

葉山しおさい博物館

葉山しおさい公園は、大正天皇時代からの庭園なので、車椅子での散策は限界がありますが、葉山しおさい博物館内は車椅子で観覧できます。

車椅子で葉山の景観を楽しむことが出来る公園「葉山公園」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年12月に加筆しました)

三浦半島 荒崎公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

三浦半島の西岸、相模湾沿いの荒崎海岸一帯は、「荒崎公園」として整備され、限界はありますが車椅子で荒々しい磯の景観を見ることができます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利です。国道134号線の荒崎入口から海沿いの道に入るのが一般的なルートで、その突き当りに荒崎公園の駐車場があります。

駐車場は、オフシーズンの平日は無料ですが、週末や夏休みシーズンは有料になります。障がい者減免制度があるので、駐車場入口のスタッフに障害者手帳等を提示してください。駐車料金が無料に減免されます。

荒崎公園バリアフリー情報

駐車場には身障者用駐車区画があります。磯の方面に行く遊歩道は、駐車場右手奥から始まるので、その近くに駐車すると便利です。

荒崎公園バリアフリー情報

駐車場の近くに公衆トイレがありますが、バリアフリートイレはありません。

荒崎公園バリアフリー情報

公園内メインの遊歩道は、アップダウンはありますが、一般的な車椅子利用者なら通行可能な舗装路です。

荒崎公園バリアフリー情報

荒崎公園内には「夕日の丘」「ピクニックの丘」「潮風の丘」が整備されています。

荒崎公園バリアフリー情報

それぞれ美しい眺望や自然が楽しめますが、丘へのルートは傾斜が強く、未舗装路もあり、車椅子には不向きです。

荒崎公園バリアフリー情報

メインの遊歩道を進むと、「どんどんびき」という細長い入江が右手に見えてきます。波が打ち寄せて、どんどん引いていく様子が語源ということ。

荒崎公園バリアフリー情報

その手前の入り江は、健脚の方なら磯遊びが楽しめます。車椅子利用者は、無理のない範囲で、入江の鑑賞を楽しみます。

荒崎公園バリアフリー情報

その先には「憩いの広場」があり、ベンチやテーブルが設置されています。広場はデコボコが激しい未舗装路面なので、車椅子での移動は快適ではありません。そのまま横を通過して、磯を目指すことをお薦めします。

荒崎公園バリアフリー情報

更に進むと、相模湾に突き出た荒崎、つまり海岸線にでます。静かな相模湾ですが、凪の時でもそれなりの波が打ち付けます。時化の時は更に迫力があります。あまりに激しい時化の時は、危険なので近づかないようにしてください。

荒崎公園バリアフリー情報

海の方を眺めると、迫力のある打ち寄せる波の姿ですが、陸の方に目を向けると、長い年月、波に打たれた奇岩や洞窟などをみることができます。迫力のある光景を車椅子から観ることができる、希少なスポットです。

荒崎公園バリアフリー情報

この遊歩道の先は、海岸線を貫くトレッキングルートとして人気ですが、車椅子ではここまでです。遊歩道の終点、柵の内側から荒崎の景観を楽しみます。

荒崎公園は、遊歩道のアップダウンをクリアできれば、車椅子から荒磯の光景を観ることが出来る公園です。

横須賀市営公園「長井海の手公園ソレイユの丘」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年10月に執筆しました)

奈良 国営飛鳥歴史公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

奈良県の国営飛鳥歴史公園は5地区60haの広大な公園です。車椅子で利用できる3施設「キトラ古墳壁画体験館四神の館」「国営飛鳥歴史公園館」「高松塚壁画館」を中心に、現地のバリアフリー状況を紹介します。

「キトラ古墳壁画体験館四神の館」

飛鳥歴史公園バリアフリー情報キトラ古墳壁画の保存とその紹介を行う施設が「キトラ古墳壁画体験館四神の館」です。文化庁の施設で2016年の開館。観覧は無料。全館バリアフリー仕様です。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

アクセスは車が便利です。施設に近い第一駐車場はバス6台、普通車20台を収容します。ここに身障者用駐車スペースが2台分あります。

駐車場から施設へは、緩やかな下り坂を進みます。傾斜は緩いので、車椅子での移動に問題ありませんが、駐車場から施設までの約70mは屋根無しなので、雨の日は濡れます。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

施設の周囲は、明日香村の風景にマッチした公園として整備されています。施設の入口手前にはミュージアムショップがあり、車椅子で利用できます。

入口は建物のB1になります。B1がキトラ古墳を紹介する「展示室」。1Fが壁画を保存している「保存管理施設」です。

B1の展示室は通年開館で休館日があります。予約不要で無料で観覧できる施設です。先端のハイテクを導入したバリアフリーな展示です。B1にバリアフリートイレがあります。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

壁画特別公開も車椅子で参加できます。保存管理されているキトラ古墳壁画の特別公開に参加しました。事前予約が必要です。B1から1F保存室へは健常者は階段で上がります。車椅子利用者はエレベーターに誘導されます。

特別公開の見学制限時間は10分。1回に10名程度が展示室に案内されます。展示室内はバリアフリー、車椅子での壁画鑑賞は可能です。

「国営飛鳥歴史公園館」

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

国営飛鳥歴史公園館は、飛鳥歴史公園の高松塚周辺地区にある入館無料の資料館です。1990年代の施設ですが、スロープ対応、バリアフリートイレの設置など、最低限のバリアフリー要件は満たしています。無料駐車場があり、身障者用駐車区画が2台分用意されています。飛鳥の歴史、見どころを紹介する資料館。飛鳥の知識を深めることができます。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

国営飛鳥歴史公園館の展示は、明日香村周辺のジオラマ、有名スポットの写真パネル、知りたい情報を検索できるタッチパネルなどです。タッチパネルを操作すると、飛鳥の四季の写真を楽しむことも出来ます。オーソドックスな資料館をイメージして間違いありません。奇をてらったところのない、真面目な資料館です。

「高松塚壁画館」

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

飛鳥美人の復元画がある小さな資料館です。高松塚壁画館は昭和52年に開館した施設で、想像するよりも古くて小さな資料館です。広さは20坪ほど。入口から見渡すと、全てが見えます。

ワンフロアで入口に段差はありません。館内はフラットです。まだバリアフリーの概念が無い時代に誕生した施設ですが、車椅子で利用できます。有料の施設ですが入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

アクセスは車が便利です。「国営飛鳥歴史公園館」の無料駐車場を利用します。そこから歴史公園館の横に下り、車道の下を通る地下道で高松塚地区へ進んで下さい。車道の横断は危険とされていますし、バリアフリールートが確保されていません。地下道ルートの利用をお薦めします。駐車場から高松塚壁画館までは、スロープ迂回路の距離も含めて500mほど、10分弱で着きます。

飛鳥歴史公園バリアフリー情報

明日香村周辺の観光スポットを車椅子で巡るのは、簡単ではありません。有名スポットで決定的なバリアがあるのは「石舞台古墳」と「甘樫丘」。段差があるので車椅子では行けません。また「鬼の雪隠」「鬼の俎板」など石造物へのルートは、特別なバリアフリー面での整備はありません。

車椅子での飛鳥歴史公園観光は、「キトラ古墳壁画体験館四神の館」「国営飛鳥歴史公園館」「高松塚壁画館」、そして別稿で紹介する「県立万葉文化館」などの施設利用を中心に計画することをお薦めします。

(本稿は2018年6月の取材に基づいています)