道の駅吉野路大淀iセンター 車椅子で行く奈良バリアフリー情報

奈良県大淀町の「道の駅吉野路大淀iセンター 」は、奈良の名産品が豊富に並ぶ、車椅子で利用しやすい大型道の駅です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2018年6月の取材に基づいています。

○産直ショップが別棟に独立

読み方は「アイセンター」。地元の人を中心に人気の道の駅です。

館内中央部にあった生鮮野菜コーナーが、新設された別棟に独立しました。また元の売り場はスペースが広々した新たな販売企画売り場に変わりました。

スペースに余裕がある、車椅子で利用しやすい道の駅です。

 

○吉野山と明日香村の中間

場所は吉野山と明日香村のほぼ中間地点。どちらからも車で15分程度の距離です。

特産品は山の恵みが中心。新鮮野菜、山菜、木材及び木製加工品。吉野山が近いので、葛餅や柿の葉寿司なども販売されています。

道の駅吉野路大淀iセンター

○トイレが綺麗

障害者用駐車スペースは屋根無しで2台分を用意。

2000年の施設ですが、施設内はほぼ段差構造がない設計です。

施設奥に障害者用トイレがあり、設備は更新されて綺麗です。

特産品コーナーの通路幅は余裕があります。

情報コーナー内の休憩スペースも広さに余裕あり。

食事処は車椅子利用可です。

車椅子で少々苦戦したのは、新設された産直ショップ内です。細長い建物で、売り場の通路幅が狭く、混雑すると車椅子での移動が難しくなります。空いていれば、産直ショップの車椅子での利用に大きな問題はありません。

道の駅吉野路大淀iセンター

○中央広場はイベントスペース

木造平屋構造の施設で、中央部が開放的な設計です。

元野菜売り場であった中央広場では、ワゴンなどが置かれ名産品を販売。たこ焼き屋台や焼きまんじゅう屋台が出店。様々な企画が展開され、イベントスペースのようになっています。

ここはスペースに余裕があるので車椅子で利用可能です。

 

○レストランは「トキン」

食事処の名称は「トキン」。修験者の額につける「頭巾」が語源です。

施設建物にある二つのトップライトも、頭巾からのインスパイア、ということです。

建物で使用している木材は「吉野材」です。

奈良観光のお土産ならなんでも揃う品揃え。観光地の吉野山と明日香村に近い道の駅です。

奈良県庁屋上広場 車椅子で行く奈良公園 バリアフリー情報

奈良公園に隣接する奈良県庁は屋上が無料開放されています。県庁屋上広場は奈良市街を眺望するビュースポットして人気。車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2018年6月の取材に基づいています。

○奈良県庁の場所

県庁は近鉄奈良駅から東へ300mほどの場所。興福寺は南側に隣接。東側は奈良国立博物館に隣接し、その先は東大寺です。

奈良公園で鹿と遊び、大仏殿を見るコースのルート上にあります。

○問題なくバリアフリー

奈良県庁はとても立派な建物。その入口までのルートは、歩道から車道へ何度か渡りますが、ポイントでバリアフリー改修されて段差解消があり、県庁のエントランスまで車椅子で快適に移動できます。

県庁中に入るとすぐ左手に屋上行きエレベーターがあります。屋上も全域フラット構造。車椅子での利用に大きな問題はありません。県庁内には障害者用トイレがあります。

奈良県庁屋上広場

○五重塔をみるならココ

360°を眺望できる屋上広場です。

屋上に出た最初の向きは南。興福寺側です。興福寺の五重塔がよく見えます。

東向きでは東大寺や若草山。大仏殿はここからみても大きい。

北向きは奈良の市街地で、高い建物が全くありません。

西向きは平常宮跡や市街地、遠くには生駒山。奈良中心部を360°眺望しました。

奈良県庁屋上広場

○上の展望台へは階段のみ

屋上広場のエレベーターホールの上には、さらに高い位置の展望台があります。ここは階段のみで、車椅子では行けません。

上の展望台からは、絶対的な高さの違いではなく、屋上広場のふちが視野に入らないため、よりよい眺めに感じます。階段は2フロア分相当です。

○職員食堂を一般開放

県庁内の職員食堂は一般利用可能です。セルフサービスのカフェテリア方式。席自体は車椅子でも利用できる、一般的な稼働テーブルと椅子です。

屋上広場開放時間は原則平日が8:30、土日は10:00からで17時まで。例外の日があるので県庁HPで開放時間を確認して利用してください。

車椅子で行く奈良~万葉文化館バリアフリー情報

万葉のふるさと奈良。明日香村飛鳥にある「奈良県立万葉文化館」は、車椅子利用者にとって素晴らしいバリアフリー施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2018年6月の取材に基づいています。

○10年先をいくバリアフリー設計

万葉文化館は2001年の開設ですが、当時としては10年先をいくバリアフリー設計で、まるで2010年代の施設に見えます。

駐車場は無料。一般展示室及び万葉庭園などの利用も無料。日本画展示室は障害者と介助者1名は無料。その時々の企画展は有料ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料になることが多いようです。車椅子で飛鳥に来たら、ぜひ立ち寄って下さい。

万葉文化館バリアフリー情報

○障害者用トイレは複数配置

アクセスは車が便利。周辺道路の一部はやや狭く、飛鳥を観光する歩行者に注意が必要です。

駐車場には障害者用駐車区画があります。そこから館内まではゆるい上り坂で50mほど。この間屋根は無いので雨の日は濡れます。

エントランスから素晴らしいバリアフリー設計です。フロア間移動は、健常者はエスカレーターですが、車椅子利用者はエレベーターで。館内に3カ所トイレがあり、それぞれに障害者用が併設されています。

万葉文化館バリアフリー情報

○展示室はバリアフリー

B1には無料入場できる一般展示室があります。飛鳥時代、万葉の時代の人々の生活を再現した民俗資料館的な展示がメイン。とてもセンスがよく、車椅子で見学しやすい展示です。

「万葉劇場」というシアタールームがあり、10分から15分程度のオリジナル作品が30分毎に放映されていました。今回訪問時の歌劇作品は「額田王」と「柿本人麻呂」でした。

万葉文化館バリアフリー情報

○ミュージアムショップもバリアフリー

1Fには「万葉図書情報室」「カフェ」「ミュージアムショップ」などがあります。

「ミュージアムショップ」は広くて通路幅に余裕のあるお店。よほどの混雑でなければ、車椅子での店内回遊に大きな問題はありません。ゆっくりと車椅子で利用できます。

万葉文化館バリアフリー情報

○中庭は「飛鳥池工房遺跡」

施設には中庭的な空間があり、遺跡が発掘調査時の状態に復元され展示されています。ここは「飛鳥池工房遺跡」。飛鳥時代に様々な手工業が行われた遺跡です。ここで発見された「富本銭」は7世紀に鋳造されたもので、「和銅開珎」よりも20年早い貨幣。日本史が書き換えられた遺跡です。

中庭半地下部にあるこの遺跡復元部には、ロングスロープが用意され、車椅子で近付くことができます。万葉文化館は、細部にわたりバリアフリーが徹底しています。

万葉文化館バリアフリー情報

○万葉庭園は一部段差路あり

万葉文化館のお庭は「万葉庭園」。万葉集にうたわれた植物を植栽、四季折々のお花が楽しめます。また万葉庭園の一部は「飛鳥池工房遺跡」を復元した施設となっています。

万葉庭園は、一部段差路や、車椅子で立ち入りにくいオフロード箇所がありますが、フラットルートに迂回して、そこからお庭を眺めるだけでも十分に楽しめます。

万葉文化館バリアフリー情報

上質で快適なバリアフリー空間にハイレベルな展示。「奈良県立万葉文化館」は、車椅子利用者にお薦めできる施設です。