相模湾と富士山を眺望するバリアフリーレストラン マゼラン湘南佐島

2020年春、三浦半島の西海岸、神奈川県横須賀市佐島の高台にバリアフリーなレストランとカフェが誕生しました。眼下には相模湾、好天の日は富士山を臨む絶景を見ながら、車椅子でお茶や食事を楽しめます。

現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

マゼラン湘南佐島

〇急坂を上り高台へ

アクセスは車が便利です。「交欒(マゼラン)湘南佐島」は高台に建つ施設で、急坂を上がります。エントランス前に無料駐車場があり、障害者用駐車区画が1台分用意されています。

マゼラン湘南佐島

障害者用駐車区画から施設入口まで、車椅子で気になるアップダウンや段差はありません。

マゼラン湘南佐島

〇入口で入館手続き

交欒湘南佐島は、シニア向け住居、レストラン、カフェ、スパ、フィットネスで構成される複合的な施設です。

館内に入るとすぐ左手に受付があります。ここで利用する施設を告げ、入館手続きを行い、ブレスレット型の入館キーを受け取ります。

レストランやカフェを利用すると、この入館キーのナンバーで利用料金が記録されます。帰るときに受付にキーを戻して利用金額を精算します。

マゼラン湘南佐島

〇エントランス周辺のバリアフリー状況

館内はバリアフリー仕様で車椅子での利用に大きな問題はありません。エントランス周辺の出入口、受付、ロビーなどは全てフラットな構造です。

マゼラン湘南佐島

エントランスから奥に進む海側がレストランです。障害者用トイレはレストラン入口の横に1つ用意されています。

マゼラン湘南佐島

〇レストランのバリアフリー状況

レストランは開放的でスペースにゆとりがあります。可動式のテーブル席で、車椅子で利用できます。

マゼラン湘南佐島

海側は大きな窓で、海と空と富士山を眺めながら食事を楽しめます。

マゼラン湘南佐島

ランチタイムでも席の予約ができるそうです。

マゼラン湘南佐島

マゼラン湘南佐島

レストランには個室も用意されています。

マゼラン湘南佐島

〇カフェのバリアフリー状況

ワンフロア下にブックカフェがあります。エレベーターで下りると目の前がカフェです。

カフェもレストランと同様に海側に大きな窓、そしてテラスがあり、絶景を楽しみながら静かなひと時を過ごせます。

カフェもフラットでスペースに余裕があるので、車椅子で利用できます。

マゼラン湘南佐島

「交欒(マゼラン)湘南佐島」のレストランとカフェは、車椅子で絶景を楽しみながら利用できるバリアフリー施設です。

(本稿は2020年3月の取材に基づいています)

横須賀美術館「長沢明展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

神奈川県横須賀市「横須賀美術館」の「長沢明展 オワリノナイフーケイ」を車椅子で観覧しました。コレクション展「土屋仁応(よしまさ)」特集と「谷内六郎館」とあわせて、会場のバリアフリー状況を紹介します。

「長沢明展」は2020年2月8日から4月12日までの開催。土屋仁応特集展示は、4月5日までです。

横須賀美術館「長沢明展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

○横須賀美術館のバリアフリー状況

アクセスは車が便利です。地下屋内駐車場があり障害者用駐車区画が用意されています。駐車料金の障害者減免制度があり、障害者手帳の提示で無料に減免されます。

また観覧料も減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

駐車料金、観覧料とも、受付で手帳を提示して減免措置を受けます。

館内はバリアフリー仕様です。床面はフラットで、上下階には4系統あるエレベーターで移動できます。

障害者用トイレは3箇所に計5つ用意されています。

横須賀美術館「長沢明展」

○長沢明展のバリアフリー状況

横須賀美術館は1Fが企画展示室、B1がコレクション展の展示室です。

「長沢明展 オワリノナイフーケイ」は、1Fのすべての展示室、1から3までを使用しています。

展示室に入る前に、ロビーに大作「マウンテンⅡ」が展示されています。

展示室1では、新作の「メメントの森」の展示。壁面いっぱい貼られた和紙に描かれた作品です。広い空間の中から、車椅子で自由に作品を鑑賞できます。

横須賀美術館「長沢明展」

横須賀美術館「長沢明展」

展示室2では、ブルーバードやトラなどの大型絵画の展示が中心。長沢明氏の中心的な作品群を鑑賞できます。

横須賀美術館「長沢明展」

展示室3には、本を積み上げた巨大作品を中心に、BOOKなどの作品を展示。すべての作品は車椅子から鑑賞できます。

横須賀美術館「長沢明展」

長沢氏にとって作品の創作とは、フーケイを作り続ける感覚ということです。

横須賀美術館「長沢明展」

○コレクション展のバリアフリー状況

展示室3を退室してエレベーターBで地階に移動します。

地階には展示室4から展示室8まであり、更に吹き抜け構造のギャラリーがあります。

「土屋仁応」特集は展示室8で開催されています。室内には計8体の作品が並び、ゆとりあるスペースから車椅子で鑑賞できます。

土屋氏が創る神秘的な動物像は、見る者の想像力を掻き立てます。

「土屋仁応」特集

○谷内六郎館のバリアフリー状況

別棟の谷内六郎館も、バリアフリー仕様で車椅子での観覧に大きな問題はありません。

今般、館内の写真撮影が解禁されました。三脚、ストロボの仕様は禁止です。

谷内六郎館

谷内六郎館

谷内六郎館

横須賀美術館はバリアフリー施設、「長沢明展」は車椅子で鑑賞しやすい展示会です。

三浦半島佐島 天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

神奈川県三浦半島の西側、相模湾に面して「佐島マリーナ」がある場所は、短い橋でつながれた「天神島」です。

天神島には自然観察ができる「臨海自然教育園」と、自然の解説展示がある「ビジターセンター」があります。

車椅子で利用できる範囲と現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年12月の取材に基づいています。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

○教育園は博物館の付属施設

天神島と隣接する「笠島」周辺は、相模湾に面して富士山を眺望する景勝地です。

また海岸や周囲の海には、多種多様な動植物が生息しています。自生する「ハマユウ」は、1953年に県の天然記念物に指定されています。

1965年にこのエリアは県の名勝に指定され、1966年から「天神島臨海自然教育園」として「横須賀市自然・人文博物館」が管理運営しています。

また「天神島ビジターセンター」は、博物館の研究拠点として1999年に開設されました。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

○車椅子でのアクセス方法

徒歩圏に駅はありません。車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。

「天神島臨海自然教育園」と「天神島ビジターセンター」は、どちらも無料の施設です。

天神島ビジターセンターの前に、15台を収容する無料駐車場があります。障害者用駐車区画はありません。駐車場は未舗装ですが、固くてほぼフラットな路面なので、車椅子での乗降と移動は可能です。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

○ビジターセンターのバリアフリー状況

天神島の自然の基礎知識、自然観察の方法・マナーなどを紹介している施設です。そのため教育園よりも先に立ち寄ることを博物館では推奨しています。

天神島ビジターセンター

駐車場からいったん外に出て、駐車場の横からビジターセンターのエントランスに向かうと、段差回避スロープがあります。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

館内への出入口は自動ドアです。館内の主な動線上の段差は、すべてスロープ構造に改修されています。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

展示室は1Fと2Fにあり、天神島・笠島の自然の成り立ち、動植物の生態、また佐島の漁業に関する歴史民俗資料の展示などがあります。

天神島ビジターセンター

エレベーターがあるので車椅子で上下階移動ができます。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

障害者用トイレは1Fに1つ用意されています。今回取材時の状況では、設備はシンプルですがスペースは余裕があるトイレでした。ユニバーサルベッドはありません。

天神島臨海自然教育園 車椅子バリアフリー情報

天神島ビジターセンターは車椅子で利用できる施設です。

天神島ビジターセンター

○臨海自然教育園のバリアフリー状況

天神島の磯に沿って遊歩道があります。自然を保存する施設なので、基本的にはバリアフリーではありません。

天神島臨海自然教育園

臨海自然教育園には「南口」と「北口」2か所に入口があります。

ビジターセンター側にある「南口」は、入口のところに舗装スロープが用意されています。

天神島臨海自然教育園

その先からは未舗装の遊歩道です。堅い路面でデコボコは極端にはひどくないので、ある程度までは車椅子で進むことができます。その人と介助者の状況次第ですが、無理をすれば磯場方面まで行くことが出来るかもしれません。ただし深い砂地や激しい段差などがあるので、車椅子で天神島一周の散策は無理です。

天神島臨海自然教育園

「北口」から入ると、すぐに深い砂地になり、車椅子は動けなくなります。

天神島臨海自然教育園

天神島臨海自然教育園

天神島臨海自然教育園

「北口」の近くに「管理棟」がありスタッフが常駐しています。スタッフのお話では、海岸線がみえる地点付近まで届くほどの、車椅子通行用の板が用意されているそうです。希望するとスタッフが車椅子利用者のために敷いていただけるそうです。今回取材時は、手間をかけるのが申し訳ないので、板敷きは辞退しました。

天神島臨海自然教育園

○周辺案内、天満宮と公園、そして食事処

臨海自然教育園の敷地内には「天満宮 熊野社」があります。フラットな地形で、舗装された細い参道があるので、車椅子で参拝できます。

天満宮 熊野社

また駐車場の横に、小さな臨海公園があり、佐島マリーナ方面を眺望することができます。

佐島マリーナ

臨海自然教育園の北口前にある地魚料理のお店「はまゆう」は、エントランスは階段ですが、裏のお庭にまわると段差回避できます。またお庭にもテラス席が設けられています。

地魚料理のお店「はまゆう」

天神島臨海自然教育園のビジターセンターは車椅子で利用できます。臨海自然教育園の自然観察は、車椅子では無理のない範囲までになります。