茨城県の筑西市から下妻市にかけてのエリアには、車椅子で利用できる美術館や道の駅、農産物直売所など、バリアフリーなドライブでの立ち寄り先があります。障がいのある家族とのお出かけ先にお薦めできる、ドライブコースを紹介します。
2019年に開業したバリアフリーな道の駅を起点にして、筑西市から下妻市へ南下するルートです。
筑西市の国道50号下館バイパス沿いにある「北関東最大級のハイブリッド道の駅」です。芝生広場を中心に、物販棟など4棟が並ぶ施設で、施設全般全く段差のないバリアフリー設計です。駐車場は広く、屋根付きの身障者用駐車区画が6台分あります。
2Fの「渡り廊下デッキ」へエレベーターで上がることができます。車椅子で買い物、食事、休憩、なんでもできるバリアフリー施設です。
グランテラス筑西から約3km、下館駅の北側にある記念館です。陶芸界の巨匠、板谷波山は下館の生まれです。1872年に波山が生まれた生家、制作活動をしていた東京田端の工房の再現施設、そして小さな展示館があります。
有料施設ですが入館料の障がい者減免制度があります。一部を除き車椅子で観覧可能な記念館です。
板谷波山記念館から約400m、公共施設「アルテリオ」の3Fにある美術館です。美術館利用者は無料で使用できる地下駐車場があります。施設全般、そして美術館内は、車椅子で利用しやすいバリアフリー設計です。車椅子での利用、美術館の鑑賞に問題はありません。展覧会の観覧料は障がい者減免制度があります。
しもだて美術館から約2km、下館駅の南側にある工場内の施設です。ソーセージ作りが出来る工房と、売店、レストランがあります。平屋構造で段差のない施設ですが、バリアフリートイレはありません。一般的な洋式トイレです。
工房は予約制、売店ではここでしか買えないオリジナル商品があります。レストランのメニューはサンドイッチが中心です。
日本ハム下館工房から約10㎞南下、下妻市に移動します。
「道の駅しもつま」は2015年に大規模リニューアル。段差解消されて車椅子で利用しやすい道の駅になりました。ショップ、食事処、コンビニなどが入ります。施設3F部に展望ギャラリーがありますが、ここへは階段でしか上がれません。
道の駅しもつまから約8km、戦国時代の居城をイメージした建物の博物館です。
施設全般バリアフリーで、入館料は障がい者減免制度があります。市の博物館としては、とても内容の濃い施設です。見学フロアは1Fで2Fは収蔵庫です。
下妻市ふるさと博物館から約5km、関東最古の八幡様です。
舗装路面の駐車場があり、拝殿までのルートは段差箇所にはスロープがあり、車椅子で参拝が出来ます。本殿は16世紀に再建された国の重要文化財、参道沿いには珍しい狛犬が並ぶ古社です。
大宝八幡宮から南へ約8km、産直、食事処、公園がある施設です。道の駅ではありません。
直売所と食事処内は、あまりスペースに余裕がありませんが、混雑していなければ車椅子で利用できます。広い公園には、わんぱく広場、芝生広場、花のエリア、そして合計で200mの「フジの回廊」があります。公園内にはフラットな舗装散策路が用意されています。
以上、筑西市から下妻市にかけてのドライブコースと施設です。家族や本人の障がいの状況に応じて、立ち寄り先を選択してドライブをお楽しみください。
(本稿は2020年3月に執筆しました)