茨城県下妻市にある道の駅です。交通の大動脈、国道294号線沿いにある大型施設で、施設3階にある構造物は展望台です。エレベーターはなく63段の階段を上がります。
開業は1999年ですが、2015年に大規模なリニューアルを実施し、メイン棟内の売り場が生まれ変わりました。また駐車場からの段差の解消、身障者用駐車スペースの増設、バリアフリートイレの増設も行われています。リニューアルでバリアフリーレベルが向上した施設の状況を紹介します。
リニューアルによりメイン棟正面付近の駐車スペースに、身障者用駐車スペースが数台分設定されました。以前からある24時間トイレ棟前1台分の身障者用駐車スペースもあります。
駐車場から施設の間にあった段差は削り取られ、広い領域で傾斜面になりました。ただし削り方が粗い箇所もあります。路面状況をよく見て車椅子で移動してください。
24時間利用のトイレ棟にバリアフリートイレがあります。
加えてメイン棟内に1つ増設されました。スペースに余裕がある綺麗なトイレで、ウォシュレット付き便器が備えられています。
メイン棟内のバリアフリー状況です。メイン棟内はショップや食事処が営業しています。
最も大きな売り場は「農作物直売コーナー」。下妻産の新鮮野菜、米、果物が豊富に並ぶ大型売り場です。什器は新しく今どきの仕様で、通路は車椅子で通行できる幅が確保されています。
物産品、お土産品は「コンビニコーナー」に並びます。一般的なCVS商品もありますが、地酒や納豆、常陸牛の加工食品など、下妻らしい品揃えが楽しいCVSです。もちろん車椅子で買い物ができます。
焼きたてパンが並ぶ「ベーカリーしもんぱん」は、お客がパンをピックする方式のパン屋さんです。トレイとトングが使える人なら買い物ができますが、車椅子利用者は介助者と一緒の買い物が便利です。
「お食事処しもん亭」は、セルフサービスのお店。可動式のテーブル席なので、セルフサービスに対応できれば車椅子で利用できます。
別棟レストランのバリアフリー状況です。メイン棟とは別棟に2軒のレストランが営業しています。
「そば打ちめいじん亭」は、下妻産の「常陸秋そば」を使用する手打ちそばの店。そば打ち職人の技と秘伝のつゆが自慢です。少し狭いタイプの蕎麦屋らしい席ですが、可動式のテーブル席があるので、席を選べば車椅子で利用できます。
「下妻食堂陽陽」は、ラーメンや各種定食などがある、町の中華屋のイメージのお店。セルフサービス店で、店内は一般的な可動式のテーブル席とカウンター席。席を選べば車椅子で利用できます。午前7時から営業。朝食にも使えます。
「下妻食堂陽陽」の天井はデザインされています。
「そば打ちめいじん亭」の建物の半分は納豆工場。下妻産大豆を使用した、しもつま納豆「福よ来い」を生産しています。ガラス越しに工場見学ができますが、段差があるので車椅子での見学は苦戦します。
メイン棟の外側には花木売場、宝くじ売場もあります。屋根付きの休憩コーナーは、車椅子で使用しにくい固定式テーブル席が配置されています。
「道の駅しもつま」は、下妻産の美味しいものに出会える大型の道の駅です。
農産物直売所や食事処がある下妻市の「やすらぎの里しもつま」を別稿で紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2021年8月に執筆しました)