千葉県道の駅バリアフリー情報~東葛・印旛・京葉・君津エリア編~

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~千葉県東葛・印旛・京葉・君津エリア編

「道の駅」は車椅子で利用できる施設です。しかし現地のバリアフリー状況はそれぞれ。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

なお道の駅の名称をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

本稿は千葉県の東葛・印旛・京葉・君津エリア(我孫子市、柏市、鎌ケ谷市、流山市、野田市、松戸市、印西市、栄町、佐倉市、酒々井町、白井市、富里市、成田市、八街市、四街道市市川市、市原市、浦安市、千葉市、習志野市、船橋市、八千代市、木更津市、君津市、袖ケ浦市、富津市)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

道の駅いちかわ」(市川市)

2018年開業。施設全域段差の無いフラット構造です。

身障者用駐車区画はトイレ棟近くに2台分を用意。屋根付きタイプで、トイレ棟と施設棟両方向に庇が続くので、雨の日も濡れずに利用できます。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~千葉県東葛・印旛・京葉・君津エリア編

24時間利用できる独立型トイレ棟は、デザイン建築といってよい建物。木材を強調した棟の天井は高く、内部のスペースはゆったり。バリアフリートイレは完全独立個室が一つ。他に男女別トイレ内にもスペースに余裕のある個室があります。

そして女性トイレ内だけではなく、男性トイレ内にも、赤ちゃんおむつ替えスペースがあります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~千葉県東葛・印旛・京葉・君津エリア編

施設内の通路幅は広く、車椅子で問題なく利用できます。農産物直売コーナーはありますが小規模。むしろ行徳の海産物コーナーなど、千葉産物産コーナーが目立ちます。フードコートはなく、トラットリアが出店。カルチャースクールがある「道の駅」の新しいスタイルを提案している施設です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~千葉県東葛・印旛・京葉・君津エリア編

道の駅木更津うまくたの里」(木更津市)

2017年開業。施設内は段差が全くないバリアフリー設計。車椅子で安心して利用できます。アクセスの表記が「海ほたるから20分」。アクアライン利用者へ利便性をアピールしています。

道の駅木更津うまくたの里

身障者用駐車区画は、独立トイレ棟の前に屋根付きで2台分を用意。トイレ棟には2つのバリアフリートイレがあります。

道の駅木更津うまくたの里

施設建物の規模は中型から小型のコンパクトな道の駅です。農産物、物産品、軽食、観光情報で構成されます。店内通路はそれほど余裕がありません。少し混雑すると車椅子では苦戦するレベルです。

道の駅木更津うまくたの里

現在のところ、もっとも目立たせているのはピーナッツ。正面エントランスには巨大な落花生オブジェを配置。店内にもピーナッツ関連のディスプレイ、ピーナッツ関連商品が溢れています。

道の駅木更津うまくたの里

木更津市内の特産農産物はブルーベリー。関連商品を多数開発して、ブルーベリーの「6次産業化を進める」と、木更津市は力強く宣言しています。6次産業化とは、生産(一次)、加工(二次)、販売(三次)をすべて行うこと。1+2+3=6次、という意味です。

道の駅木更津うまくたの里

道の駅あずの里いちはら」(市原市)

2002年開業。農産物直売所と軽食コーナーなどが入るメイン棟、独立型のトイレ棟、そして別館「ふるさとハウス」で構成された施設です。キャッチコピーは「四季を感じる都会と田舎の出会いの場」。その通りの「道の駅」です。

あずの里いちはら

身障者用駐車区画は施設正面左側のトイレ棟前の位置に1台分。もう一か所、施設正面右側の別館「ふるさとハウス」寄りにも1台分あります。

あずの里いちはら

段差をスロープで回避する構造の施設です。駐車場からメイン棟やトイレ棟へは、スロープを上ります。トイレ棟のバリアフリートイレは一つです。

あずの里いちはら

メイン棟内の通路幅は一般的なサイズ。飲食スペースは車椅子で利用できます。

あずの里いちはら

別館「ふるさとハウス」の1Fは、イートインコーナーがある焼き立てパン屋。店内はやや狭く、車椅子での利用はギリギリです。

あずの里いちはら

車椅子で利用できない決定的なポイントは2つ。道の駅の裏側から隣接する「農業センター」方面へのルートは山登り型の階段。そして別館「ふるさとハウス」の2Fへは階段のみです。

あずの里いちはら

道の駅しょうなん」(柏市)

2001年の開業ですが、2021年から2022年にかけて大規模なリニューアルが実施され生まれ変わりました。手賀大橋のたもと、風光明媚な場所にあります。手賀沼の南側なので「しょうなん」です。

巨大な新施設「てんと」がオープン。直売所と「ちゃのごカフェ」、インフォメーション、屋内トイレ、ロビーなどがあります。

道の駅しょうなん

独立棟の新しい食堂「野菜レストランSHONAN」が開業しています。

道の駅しょうなん

従来からあった施設棟は2022年4月にレストラン棟「つばさ」としてリニューアルオープンしました。

道の駅しょうなん

リニューアルで駐車場が大幅に拡張されました。従来からのP1とP2に加えて、新設されたP3、P4が利用できます。

道の駅しょうなん

道の駅ふれあいパーク・きみつ」(君津市)

道の駅としての登録は1999年ですが、1996年から営業しています。「きみつふるさと物産館」が中心施設で、道の反対側に「片倉ダム記念館」があります。

「片倉ダム記念館」はダムを紹介する展示がある無料公開の施設。身障者用駐車区画があり、館内にバリアフリートイレがあります。車椅子で利用できる記念館です。

「きみつふるさと物産館」は、産直ショップと地元の物産販売、軽食コーナーなどがあります。トイレは独立棟内にバリアフリートイレが1つ用意されます。

道の駅ふれあいパークきみつ

「きみつふるさと物産館」側の駐車場は珍しい構造です。通り抜けが出来ない袋小路タイプで、身障者用駐車スペースは、袋小路の入口に2台分あります。

道の駅ふれあいパーク・きみつ

全国でも珍しい「湖に浮かぶ道の駅」という紹介になっています。現地ではそういう印象は受けませんが、地図上では片倉ダムの「中」にある道の駅です。

房総半島の中心部は森と泉の山岳エリア。幾つもの人造湖湖があり、豊かな森林が広がります。初夏の新緑や晩秋の紅葉も美しいエリアで、ドライブコースとしても人気。そんな房総半島中央部での貴重な休憩施設です。

道の駅やちよ」(八千代市)

川を隔てた2つの施設、1997年に開業した「八千代ふるさとステーション」と、2013年に誕生した「やちよ農業交流センター」で構成される道の駅です。開業年次の隔たりにより、両施設のバリアフリー状況には差があります。

道の駅やちよ

「八千代ふるさとステーション」は、産直ショップ、食事処、売店という構成です。身障者用駐車区画、バリアフリートイレはありますが、駐車場からのアクセスですら小さなデコボコが多数あり、施設内の通路は広さに課題があります。

道の駅やちよ

八千代市は梨が名産品。季節には地元の梨を産地直売。多くの買い物客で賑わいます。

「八千代ふるさとステーション」と「やちよ農業交流センター」間は、川に歩道橋が整備され、徒歩で移動することが出来ます。

道の駅やちよ

「やちよ農業交流センター」の駐車場にも身障者用駐車区画があります。施設全般、段差のない構造で、屋内にバリアフリートイレが1つ用意されます。

道の駅やちよ

「やちよ農業交流センター」の開設主旨は「八千代市における市民と農業者の交流の拠点」となること。センターには「惣菜販売店」、小規模な「産直コーナー」、「休憩所兼軽食レストラン」、「研修室」などのパブリックスペース、収穫体験などの農業企画を受け付ける「事務所」、そして庭がバリアフリーな「バーベキュー場」になっています。

道の駅やちよ

千葉県「道の駅」の紹介記事は、別に「千葉県香取・海匝エリア編」「千葉県山武・長生・夷隅エリア編」「千葉県安房エリア編」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。