千葉県八千代市にある道の駅です。開業は1997年。そして隣接する新川の反対側に新施設が誕生したのが2013年。新旧二つの施設は「ふれあい農業の郷歩道橋」でつながっています。「道の駅やちよ」は、川を挟んで施設がある珍しい構造の道の駅です。
1997年に開業した施設の名称は「八千代ふるさとステーション」。駐車場は約100台を収容。身障者用駐車スペースは屋根付きで2台分用意されています。
駐車場から施設棟までの路面は、経年劣化などにより荒れています。車椅子では段差回避ルートを選択しながら慎重に移動してください。
建物の裏側にある臨時駐車場からは、段差回避スロープ路が整備されています。
「八千代ふるさとステーション」側は、施設棟内、バリアフリートイレも含めて、部分的に経年劣化が目立ちます。
バリアフリートイレは屋内外から利用できます。
シンプルな設備のトイレですが、便座はウォシュレット付きです。
ベビーベッドは管理事務室内に用意されています。
「八千代ふるさとステーション」は農産物直売所「クラフト」、アイスクリームショップ、「やちよ道の駅食堂」、花卉販売店、雑貨店などが入り、屋内外に休憩コーナーが用意されています。
1997年の施設なのでバリアフリー設計とはいえませんが、車椅子で利用できない決定的な問題はありません。極端に混雑していなければ、いずれも車椅子で利用できます。
農産物直売所「クラフト」は、地元の農家100名が出資する農業組合法人が経営。出資した農家が出品する、顔が見える美味しい農産物が魅力のお店です。特に8月9月は名産の梨の季節。地元の梨が産直され、多くの買い物客で賑わいます。
「やちよ道の駅食堂」は、食券制のセルフサービス店です。店内はフラットで可動式のテーブル席。セルフサービスに対応できれば車椅子で利用できます。
応援しているのは「#ぴーちゃん」です。
屋内のラウンジは、こだわりのお土産や雑貨が並ぶ売店「ピーナッツスクエア」になりました。
アイスクリーム工房「プチシャンテリー」も車椅子で利用できます。
川を渡った場所にあるのは「やちよ農業交流センター」。農産物・加工品販売所、「みんなのレストラン」、料理教室や研修室、そして屋外では収穫体験ができる農場が広がります。
こちらは2013年の施設なので、今どきのバリアフリー設計です。駐車場は109台を収容し、その内身障者用駐車スペースは屋根なしで3台分が用意されます。
施設全域が段差のない構造。バリアフリートイレは屋内に1つ用意されています。屋内施設に関しては、問題なく車椅子で利用できるバリアフリー施設です。
屋根の下のセンターエリアにはフリーテーブル席が配置されています。
「みんなのレストラン」も、食券制のセルフサービス店。店内はフラットで可動式のテーブル席です。
農産物・加工品販売所は、出入口は自動ドア、店内はフラットな構造でスペースに余裕があります。
会計は反対側にある管理事務所。商品をカゴに入れて移動します。
屋外のBBQ上は芝生路面ですがデコボコは少なく、段差回避スロープ路があるので、少し無理をすれば車椅子でも利用できます。
配置されているテーブル席は、車椅子で利用しにくい固定式です。
「やちよ農業交流センター」で、「#ぴーちゃん」と記念撮影ができます。
川を挟んで2つの施設があり、開業年次の違いでバリアフリーレベルに差があります。
「道の駅やちよ」は、車椅子からみると面白い特徴がある道の駅です。
(本稿は2021年7月に執筆しました)