埼玉県道の駅バリアフリー情報~北部・西部地区編~

「道の駅」は車椅子で利用出来る施設ですが、現地のバリアフリー状況はそれぞれです。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は埼玉県の北部・西部地区(熊谷市、深谷市、寄居町、本庄市、美里町、神川町、上里町 川越市、坂戸市、鶴ヶ島市、毛呂山町、越生町、東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、東秩父村 所沢市、飯能市、狭山市、入間市、日高市)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

なお道の駅の名称をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

「道の駅いちごの里よしみ」(吉見町)

2005年開業。吉見町は埼玉県一のイチゴの生産量を誇るイチゴの町。「いちごの里よしみ」は、埼玉県で15(いちご)番目に道の駅登録になった施設です。

いちごの里よしみ

身障者用駐車区画は2台分。24時間利用のトイレ棟と駐車場の公共エリアと、昼間営業の産直ショップや食事処の商業エリア、施設の敷地をこの2つに車道で分断させる設計です。したがって身障者用駐車場区画を利用しても、そこから車道を横断して商業エリアに向かいます。

道の駅いちごの里よしみ

バリアフリートイレはトイレ棟に1つと、物産館の中に1つ用意されます。

道の駅いちごの里よしみ

道の駅の商業施設は「いちごの里物産館」で、菓子や加工品の売店、食事処、体験室と加工室があります。

いちごの里よしみ

売店内の通路幅はあまり余裕はなく、混雑時は車椅子での利用に苦戦します。

食事処「楽楽庵」は、小規模な店舗ながらフラット構造でテーブル席。車椅子での利用は可能です。

体験室は有料のうどん打ち体験、加工室は味噌の製造などが出来る施設です。作業形態や衛生管理の問題で、車椅子利用は難しいプログラムが多いようです。

いちごの里よしみ

物産館の横に建つ「吉見直売所」はJA埼玉中央の直売所です。混雑すると車椅子での買い物は少し苦戦します。店外のスペースは余裕があります。

道の駅いちごの里よしみ

他にソフトクリームなどのテイクアウトショップが営業しています。

道の駅いちごの里よしみ

わんぱく広場などの子供向け公園スペースと、シーズン中は有料でイチゴ狩りができる「いちごハウス」は、バリアフリー面での特別な配慮はありません。

道の駅いちごの里よしみ

「道の駅めぬま」(熊谷市)

2001年開業。現在では熊谷市ですが、ここは旧妻沼町です。施設のキーワードは「女性」と「野菜」。日本の女医第一号が地元出身の方ということで、地元の女性だけの会社が設立されて、この施設を運営しています。

道の駅めぬま

「道の駅めぬま」は、無料開放されるバラ園と地域振興施設がある「めぬまアグリパーク」と、農産物直売所がある「めぬま物産センター」に2区分されます。そして別に独立トイレ棟が用意されます。

道の駅めぬま

身障者用駐車区画はトイレ棟の前に2台分。駐車場と施設は段差がある設計で、スロープ利用でトイレ棟横から「めぬまアグリパーク」内へ入ります。「めぬま物産センター」へは車道を横断して向かいます。

道の駅めぬま

バリアフリートイレは、独立トイレ棟と地域振興施設「めぬぱる」2Fにあります。

道の駅めぬま

「めぬまアグリパーク」にある「めぬぱる」は2フロア構造。1Fが観光案内と土産品販売コーナー、フラワーショップ。通路幅は標準レベルで、車椅子での移動は可能です。

道の駅めぬま

エレベーターがあります。2Fにはレストランと展示企画コーナー、そしてトイレがあります。レストラン「さらだ館」は自然志向。スペースに余裕があり、テーブルと椅子はほとんどが可動式なので車椅子での利用は可能です。

道の駅めぬま

展示企画コーナーは「日本女性第一号資料ギャラリー」。オリンピック第一号の選手ほか、様々な分野の“初女性”の写真パネルが展示されています。衆議院議長第一号として土井たか子さんの写真パネルもあります。

道の駅めぬま

「めぬぱる」の周囲が「バラ園」。車椅子で散策可能。観覧無料です。

道の駅めぬま

農産物直売所「めぬま物産センター」は平屋構造。車道からスロープで上ります。店舗内の床はフラットで、通路幅は標準レベル。車椅子での買い物は可能です。それほど広いお店ではありませんが、新鮮野菜を中心に地場農産物が豊富に並びます。

道の駅めぬま

「道の駅かわもと」(深谷市)

2001年開業の道の駅です。JSA系産直ショップ、食事処が入る「物産館」、トイレ休憩棟で構成されます。「物産館」は2006年オープンです。

駐車場から各施設棟への動線には、車椅子で気になる段差はほとんどありません。この年代の施設としては、とてもバリアフリーな設計です。

道の駅かわもと

3棟の施設棟が並ぶ区画に、L字型に駐車場が配置されます。身障者用駐車区画は2か所に各2台分を用意。トイレ休憩棟の前と、産直ショップの前にあります。どちらも屋根無し区画ですが、乗降スペースの余裕は十分にあります。

道の駅かわもと

JAふかやの産直ショップがあります。店舗規模は中型。2001年開業の施設なので、やや施設ハードはくたびれてきていますが、出入口は自動ドアでフラットな店内の通路幅は余裕があります。よほどの混雑でなければ、車椅子での買い物は可能です。

道の駅かわもと

「物産館」は3軒の飲食店が入るフードコートと、観光情報コーナーで構成されます。フードコートなのでセルフサービスですが、店内の通路は車椅子で通行できる幅があり、可動式のテーブル席が配置されます。混んでいなければ車椅子での食事は可能です。

「物産館」内にトイレが有り、バリアフリートイレの用意があります。もちろんトイレ休憩棟にもバリアフリートイレがあります。

道の駅かわもと

「道の駅はなぞの」(深谷市)

開業は1999年ですが、2017年に大規模な改装を実施してグランドリニューアルオープン。「道の駅はなぞの本館」の内部は大幅に変わりました。

「道の駅はなぞの本館」と独立棟の「休憩所」と「トイレ」で構成される施設です。

道の駅はなぞの

隣接する「JA花園」の産直ショップと併せると、駐車場は600台以上を収容。身障者用駐車区画は「道の駅はなぞの本館」前ではなく、トイレ棟の先に9台分用意されます。

身障者用駐車区画や第一駐車場からは、「休憩所」を目指して移動します。車道と施設内歩道は段差があるので、直線的に「道の駅はなぞの本館」を目指すと段差にあたります。

道の駅はなぞの

第二駐車場から、あるいは隣のJA産直ショップからのルートは、道を選ばないと車道と歩道を区分けする段差にあたります。

施設敷地内の「花時計公園」への移動も、段差回避ルートを選んで通行してください。

「道の駅はなぞの本館」1Fの「休憩所」側の出入口は、車椅子では乗り越えることが難しい段差があるので、正面入口を利用します。

道の駅はなぞの

「道の駅はなぞの本館」は2F構造で、エレベーターがあります。フロア内はフラット構造で、ショップの通路幅はそれほど広くはありませんが車椅子で移動は可能です。

隣にJA産直ショップがあるので、農産物の扱いはありません。深谷の名品が並び、地元人気パン屋が出店、深谷市のキャラクター「ふっかちゃん」のミュージアムなどがあります。

道の駅はなぞの館内には「深谷小前田屋台まつり」で使用される屋台が展示されています。1F2F両フロアから見学出来ます。

道の駅はなぞの

バリアフリートイレは、トイレ棟と「道の駅はなぞの本館」1Fにあります。また隣接する「JA花園」の産直ショップにも用意されます。

「道の駅おかべ」(深谷市)

1997年に開業した施設ですが、車椅子で利用できる道の駅です。独立トイレ棟、地域情報センター、物産コーナー、直売所、食事処、という施設構成です。

道の駅おかべ

身障者用駐車区画は2台分。施設棟前の一般的な位置にあります。駐車場と施設は段差がありスロープで解消している構造です。

道の駅おかべ

バリアフリートイレは独立トイレ棟に2つ、物産センター内に1つあり、綺麗です。

道の駅おかべ

物産館、農産物産直売所とも、店内の通路幅は標準レベルです。極端に混雑していなければ、車椅子での買い物は可能です。

道の駅おかべ

物産センターの奥に食事処「そば蔵」があります。スペース的な余裕があり、テーブルと椅子は可動式なので、車椅子での利用は可能です。

道の駅おかべ

「道の駅おがわまち」(小川町)

道の駅登録は1993年ですが、施設は1990年から供用されています。和紙工房や伝統工芸品の展示販売施設である「埼玉伝統工芸会館」と、直売所、食事処などからなる複合的な施設です。

道の駅おがわまち

駐車場は約100台収容。一般駐車場は施設内の道を隔てた側にありますが、身障者用駐車区画は2か所に合計4台分用意されています。

道の駅おがわまち

広場を中心に「直売所と食事処」、「埼玉伝統工芸会館」、「イベントホール」の3つの棟で構成された施設です。バリアフリートイレは、24時間トイレ棟と各棟内に設置されています。

道の駅おがわまち

直売所は「道の駅おがわまち販売所」。リニューアルで売り場を広げましたが、店内は車椅子では狭い箇所があります。

食事処は「麺工房かたくり」。半分は小間上がり席。残り半分は一般的なテーブル席。蕎麦、うどんが中心で、水やお茶は自分で用意するセミセルフ方式。動かしにくい巨大な長椅子もありますが、席を選べれば車椅子での利用は可能です。

道の駅おがわまち

「埼玉伝統工芸会館」は無料施設になりました。常設展示室では埼玉県指定の伝統的手工芸品、ひな人形などを展示。奥に特別企画展室があります。いずれも車椅子での見学は可能です。

道の駅おがわまち

和紙工房では和紙製作の実演見学や体験ができます。このスペースは、機材が置かれているので、車椅子では移動できない箇所もあります。

「埼玉伝統工芸会館」の出入口付近にある物産館「工芸の里物産館」はお土産コーナー。和紙の加工品などが人気です。

道の駅おがわまち

埼玉県「道の駅」の紹介記事は、別に「埼玉県東部・中央地区編」「埼玉県秩父地区」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。

埼玉県道の駅バリアフリー情報~東部・中央地区編~

「道の駅」は車椅子で利用出来る施設ですが、現地のバリアフリー状況はそれぞれです。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は埼玉県の東部・中央地区(行田市、加須市、羽生市、久喜市、蓮田市、幸手市、宮代町、白岡市、杉戸町、鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町、さいたま市、春日部市、草加市、越谷市、八潮市、三郷市、吉川市、松伏町、川口市、蕨市、戸田市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、富士見市、ふじみ野市、三芳町)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

なお道の駅の名称をクリックすると、より詳しいバリアフリー情報ページにリンクします。ご参照ください。

「道の駅はにゅう」(羽生市)

2007年開業。群馬県との県境にある、利根川の雄大な風景が美しい道の駅です。

道の駅はにゅう

独立トイレ棟と商業施設棟で構成されます。

道の駅はにゅう

トイレ棟にバリアフリートイレを2つ用意。身障者用駐車区画はトイレ棟の前に2台分あります。

道の駅はにゅう

商業施設棟には直売所と食事処が入ります。

道の駅はにゅう

産直ショップは、農産物以外ではお煎餅やカステラなどのお菓子類が充実。マグロの刺身などの魚介類も扱っています。埼玉北部の利根川域はお米の生産が盛ん。特産の大利根米を販売しています。

羽生市が創作した最近の名物は「いが饅頭」。酒饅頭にお赤飯をかぶせたようなお饅頭で、この道の駅でも販売されています。

道の駅はにゅう

産直ショップの店内はやや狭い設計で、通路幅も十分ではありません。空いていれば大丈夫ですが、混雑すると車椅子での買い物はやや苦戦します。

店内の奥にある食事処は、ラーメン類中心の小さなお店です。食券方式のセルフサービスで、テーブル席が5卓とカウンター席が。空いていれば車椅子でも利用できます。

道の駅はにゅう

「道の駅庄和」(春日部市)

2005年の開業当時は庄和町でしたが、開業後約半年で春日部市と合併しました。

施設は直売所などが入る本館、フードコートの別館、交通情報・観光情報が流れる情報館、独立トイレ棟で構成されます。

道の駅庄和

身障者用駐車スペースは2台分。駐車スペースの上には屋根が無く、駐車スペース2台分の間に屋根があります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~埼玉県東部・中央地区編~

トイレ棟は2014年に改装されました。バリアフリートイレはトイレ棟内と、本館の中にあります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~埼玉県東部・中央地区編~

本館内のバリアフリートイレは、トイレの横の事務所に声をかけて利用してください、という案内が表示されています。土足厳禁のスリッパに履き替えるトイレで、車椅子の車輪を備え付けの雑巾で拭いて利用します。トイレには「クレヨンしんちゃん」のスリッパが用意されています。

道の駅庄和

本館内のショップは、車椅子での移動がギリギリの通路幅です。春日部特産品、春日部地場産品も多々ありますが、そこだけにこだわらず全国の商品、産品が並びます。

道の駅庄和

フードコートの別館はプレハブ感覚の造り。やや急なスロープを上って入館します。中に入れば、車椅子でも移動ができる通路の余裕はあります。飲食では、他に屋外屋台4店舗が出店しています。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~埼玉県東部・中央地区編~

情報館はバリアフリーな構造で、出入口は自動ドア、内部は段差の無いフラット構造です。

道の駅庄和

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~埼玉県東部・中央地区編~

「道の駅かぞわたらせ」(加須市)

2004年に開業した施設で、2019年4月にリニューアルオープンし、2020年4月に「きたかわべ」から「かぞわたらせ」に名称変更しました。

道の駅かぞわたらせ

施設は商業棟、「スポーツ遊学館」、休憩棟、トイレ棟で構成されます。

身障者用駐車区画は、一般駐車場とは離れたトイレ棟の前にあります。

道の駅かぞわたらせ

バリアフリートイレはトイレ棟内に1つ。そして「スポーツ遊学館」の2Fに1つあります。直売所棟内のトイレは一般用だけでバリアフリートイレはありません。

道の駅かぞわたらせ

「物産店かぞ市場」と「お食事処さくら食堂」は、車椅子で利用しやすいバリアフリー施設です。床面はフラットで店内スペースに余裕があります。ショップとレストランの中間にある出入口が自動ドアです。

また商業棟前の中庭スペースは広々したバリアフリー空間です。

道の駅かぞわたらせ

「三県境ショップ さいぐんと」は、埼玉県、栃木県、群馬県の物産店。出入口は段差がなく、店内はフラットで、スペースに余裕があり、車椅子での利用は可能です。元々スポーツ遊学館の業務であった、自転車やカヌーの貸し出し業務はこのショップで受け付けます。

道の駅かぞわたらせ

「パン屋さん はあと」もフラットな構造です。ややスペースは狭くなりますが、混雑していなければ車椅子での利用は可能です。

道の駅かぞわたらせ

「スポーツ遊学館」の3Fは展望台です。エレベーターが1基あり、車椅子で利用できるバリアフリー構造です。

道の駅かぞわたらせ

24時間利用可能な休憩棟があります。フラットな構造で車椅子での利用は可能です。

道の駅かぞわたらせ

「道の駅アグリパークゆめすぎと」(杉戸町)

道の駅登録は2002年ですが、供用は2001年。そもそもは農業体験施設として企画され、開園して1年後に道の駅になりました。

道の駅アグリパークゆめすぎと

敷地総面積は102,000㎡。施設は、駐車場、公園、ショップ&レストラン、農園と、大きく4つに区分されます。

道の駅アグリパークゆめすぎと

駐車場は広く、身障者用駐車区画は本館棟前に7台分用意。北側の離れた一角にも「北駐車場」という第二駐車場が用意されています。この「北駐車場」は未舗装ですがそれほどひどいデコボコではないので、車椅子でもなんとか利用できます。公園スペース側にも小規模ながら「南駐車場」用意されています。

道の駅アグリパークゆめすぎと

駐車場前の独立トイレ棟が2019年2月にリニューアルオープンしました。バリアフリートイレが一つあります。他に食事処がある棟のインドアトイレに、バリアフリートイレが一つあります。

道の駅アグリパークゆめすぎと

公園スペースには、原っぱ、池、丘、ふわふわドームなどの遊具類。バーベキュー広場から野外ステージまであります。舗装された通路が整備され、公園内を車椅子で散策ができます。

道の駅アグリパークゆめすぎと

直売所は2016年にリニューアルしました。車椅子でのお買い物は可能ですが、スペースの余裕はそれほどありません。

道の駅アグリパークゆめすぎと

食事処はセルフサービス方式。店内に入るとスペースが二手に分かれ、その一つは靴を脱いで上がるスペースです。

道の駅アグリパークゆめすぎと

独立棟の「花屋」は営業を終了しました。花卉類は直売所で販売されています。

「あぐりの花屋さん」は

「農園」はバリアフリーではありませんが、専用の駐車場が用意されているので、車椅子でも様子を覗くことはできます。管理棟内にはバリアフリートイレがあります。

「道の駅童謡のふる里おおとね」(加須市)

1998年の開業。農産物直売所棟、食事処棟、トイレ棟で構成される施設です。敷地の中央に駐車場があり、混雑時は第二駐車場が開放されます。

道の駅童謡のふる里おおとね

また周辺の休耕田は「ホテイアオイ」が栽培されます。段差箇所を回避して迂回すれば、車椅子で周囲に行くことが出来ます。

この地は「たなばたさま」や「野菊」を作曲した下總皖一の故郷。それを記念した施設名称です。施設中央部に氏の銅像が立ちます。

道の駅童謡のふる里おおとね

身障者用駐車区画は、第一駐車場内のトイレ棟前にあります。一般的な駐車区画ではなく、路肩に設けられたブルーレーンです。

道の駅童謡のふる里おおとね

バリアフリートイレはトイレ棟に1つ。そして農産物直売所棟の中に1つあります。

道の駅童謡のふる里おおとね

トイレ棟は24時間利用の休憩所を併設しています。休憩所は車椅子で利用できます。

道の駅童謡のふる里おおとね

直売所の名称は「童謡のふる里おおとね農業創生センター」です。店内の通路幅は広くはありませんが、車椅子で利用できない決定的な問題はありません。

道の駅童謡のふる里おおとね

食事処「わらべ」は定食やうどんのお店。店舗までの動線はフラットで車椅子での移動に問題はありません。店内の席は、お座敷席とテーブル席があります。

道の駅童謡のふる里おおとね

「道の駅川口・あんぎょう」(川口市)

1996年開業。川口市の緑化産業の情報発信施設で、一般的な道の駅のイメージとは違う施設です。

道の駅川口・あんぎょう

5F構造の「川口緑化センター樹里安」という大きな棟と、隣接するイベント広場及びその周辺の独立棟産直ショップや自販機コーナー、トイレ棟などから構成されます。

道の駅川口・あんぎょう

身障者用駐車区画は、第一駐車場の施設出入口付近に1台分。第二駐車場に2台分。バリアフリートイレは独立トイレ棟と「川口緑化センター樹里安」3Fにあります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~埼玉県東部・中央地区編~

「川口緑化センター樹里安」は、1Fが情報コーナーと軽食や自販機のコーナー、そして花木や資材売場、車椅子での利用が可能なフラット構造です。

道の駅川口・あんぎょう

エレベーターは1系統2基あります。2Fにはフラットでテーブル席のレストランと、川口安行の植栽の歴史に関する展示があるコーナー。5Fには屋内休憩スペースから窓越しに鑑賞する屋上庭園があります。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~埼玉県東部・中央地区編~

埼玉県「道の駅」の紹介記事は、別に「埼玉県北部・西部地区編」「埼玉県秩父地区」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。

川越 車椅子観光ガイド 主な観光名所のバリアフリー情報

観光客に人気の街「川越」。主な観光スポットのバリアフリー状況を紹介します。

「川越蔵造りの町並み」

「仲町」の交差点から「時の鐘」付近までのメインストリートがもっとも混雑します。歩道はバリアフリーに整備されていますが、車道との境界はフラットなので、人ごみで車椅子が車道に押し出されないように注意が必要です。大混雑時にこの区間のお店を車椅子で利用するのは困難です。

川越~観光名所のバリアフリー情報

「中央通り」の一本東側の一方通行の裏道から「大正浪漫夢通り」にかけてもお店があります。この付近は車の通行は少なく、混雑時もそれほどの混乱はありません。

「菓子屋横丁」は車の通行がないので、大混雑時でも車椅子で安全に散策できます。しかし横丁の路面はデコボコがある舗装で、車椅子に軽い衝撃がきます。

大きくて清潔な公衆トイレが「菓子屋横丁」の近く、「川越まつり会館」の横にあります。旧トイレ棟と新トイレ棟があり、両方にバリアフリートイレが併設されています。また新トイレ棟には休憩スペースが併設されています。

「川越まつり会館」の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。ただし完全なバリアフリー施設ではありません。

川越~観光名所のバリアフリー情報

「喜多院」

「喜多院」表参道はバリアフリーですが、境内はほとんどが未舗装です。それでも固い路面なので、車椅子で移動出来ないことはありません。

身障者用駐車区画は駐車場の奥、寺院への出入口付近に3台分用意されています。駐車料金の障がい者減免制度はありません。

本堂は階段の上です。車椅子用の簡易スロープが架けられていますが、車椅子での利用は難しいスロープです。

川越~観光名所のバリアフリー情報

五百羅漢の参拝は有料です。路面がゴツゴツしているので、車椅子での鑑賞は快適ではありません。

川越~観光名所のバリアフリー情報

境内には公衆トイレ棟があり、バリアフリートイレが併設されています。内部の設備は新しく、ウォシュレット付き便器が備えられています。

より詳しいバリアフリー情報は、別稿「川越 喜多院 車椅子お参りガイド バリアフリー情報」を参照してください。

本堂の階段脇に設置されたスロープ

「成田山川越別院」

「別院」は境内まではフラットな舗装路ですが、本堂へは階段でスロープがありません。車椅子での参拝は困難です。

「川越城本丸御殿」

段差があり、下足を脱いで見学する復元施設です。車椅子で見学する場合は、スタッフに連絡して昇降機の用意をしていただきます。

川越~観光名所のバリアフリー情報

「川越市立美術館」

2002年に開館したバリアフリーな美術館です。観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

B1から2Fまでの3フロア構造でエレベーターが1基あります。メインの展示室はB1。1Fは受付と「相原求一朗記念室」「市民ギャラリー」そして「タッチアートコーナー」。2Fは多目的ホール。各階にバリアフリートイレが配備されています。

川越城二の丸跡に建設された市立美術館で、隣接して市立博物館もあります。両施設共通の身障者用駐車スペースが美術館の横にあり、無料で利用できます。

美術館から博物館に向かうルートは、車椅子に衝撃がくる石畳風の路面です。

詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

川越市立美術館

「川越市立博物館」

1990年に開館した博物館ですが、ほとんど段差のない設計です。一か所だけ段差のある展示物がありますが、スロープが設置されています。バリアフリートイレは館内に1つ用意されています。観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

博物館では縄文・古墳時代の川越の様子から展示があります。以下概略を紹介します。平安時代に荘園として発展し、その支配者が「河越(かわごえ)氏」。次に上杉一族が支配。太田道灌に命じて川越城を築城。鎌倉時代後期に後北条氏に支配が移り、さらに小田原攻めで豊臣秀吉のものに。そして徳川幕府になってからは、江戸の北の守りとして重視され、有力譜代の大名が藩主を歴任。川越藩からは老中が8人も排出しています。同時の経済の要所としても発展。水運も整備され「小江戸」として繁栄しました。

「蔵の町」として名高い川越は、江戸時代に何度も火災の被害に合い、防火対策として建築費用が高くつくにも関わらず、蔵の建設が盛んになりました。川越で培われた、蔵の建設技術の様子が「民族」の展示コーナーでは紹介されています。そして「川越まつり」のこと。これらを学べる博物館です。

詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

川越市立博物館

「ヤオコー川越美術館」

川越氷川神社の近くにある美術館で正式名称は「ヤオコー川越美術館 三栖右嗣記念館」です。画家の三栖右嗣氏の作品を展示する2012年に開館した新しい美術館です。観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

設計は建築家の伊東豊雄氏。建設候補地の選定から、伊東氏は積極的に関わったそうです。ワンフロア構造の小さな美術館で、館内はバリアフリー。バリアフリートイレが用意されています。

美術館前には6台分の駐車スペースがあり、身障者用駐車スペースも設置されています。車椅子での通行は可能ですが、エントランスへのアプローチの路面が少しゴツゴツしています。また駐車場からエントランスまでは庇はありません。

詳しいバリアフリーを別稿で掲載しています。ご参照ください。

ヤオコー川越美術館

「あぐれっしゅ川越」

最後に観光のついでに買物が楽しめる農産物直売所を紹介します。川越市内観光用の無料駐車場に隣接した「JAいるま野」の直営店です。敷地面積が約900坪。店舗面積は300坪超。店舗屋上には、太陽光発電設備を設置しています。ここから「時の鐘」までは約1kmの距離です。

2010年に開業したワイド通路でフラットな売り場、店舗の裏側にバリアフリートイレがあるバリアフリーショップです。「サツマイモ」などの地場産商品の品ぞろえが豊かなお店で、川越の「おかし横丁」さながらの昔懐かしいお菓子の品揃えも充実しています。

詳しいバリアフリー情報は、別稿「埼玉の産直 あぐれっしゅ川越 車椅子買物ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

川越~観光名所のバリアフリー情報

車椅子での川越観光の最大の問題は混雑です。周辺道路の渋滞も深刻です。車椅子観光は、混雑を前提にした無理のない行動計画が重要です。

(本稿は2018年12月に初稿を執筆しました)