車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~埼玉県北部・西部地区編~

「道の駅」は車椅子で利用出来る施設です。しかし現地のバリアフリー状況はそれぞれ。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は埼玉県の北部・西部地区(熊谷市、深谷市、寄居町、本庄市、美里町、神川町、上里町 川越市、坂戸市、鶴ヶ島市、毛呂山町、越生町、東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、東秩父村 所沢市、飯能市、狭山市、入間市、日高市)にある「道の駅」情報です。開業年が新しい順に紹介します。

 

 

 

「道の駅いちごの里よしみ」(吉見町)

2005年開業。吉見町は埼玉県一のイチゴの生産量を誇るイチゴの町。「いちごの里よしみ」は、埼玉県で15(いちご)番目に道の駅登録になった施設です。

いちごの里よしみ

障害者用駐車区画は2台分。24時間利用のトイレ棟と駐車場の公共エリアと、昼間営業の産直ショップや食事処の商業エリア、施設の敷地をこの2つに車道で分断させる設計です。したがって障害者用駐車場区画を利用しても、そこから車道を横断して商業エリアに向かいます。

いちごの里よしみ

障害者用トイレはトイレ棟に1つと、物産館の中に1つ用意されます。

いちごの里よしみ

道の駅の商業施設は「いちごの里物産館」で、菓子や加工品の売店、食事処、体験室と加工室があります。

いちごの里よしみ

売店内の通路幅はあまり余裕はなく、混雑時は車椅子での利用に苦戦します。

食事処「楽楽庵」は、小規模な店舗ながらフラット構造でテーブル席。車椅子での利用は可能です。

体験室は有料のうどん打ち体験、加工室は味噌の製造などが出来る施設です。作業形態や衛生管理の問題で、車椅子利用は難しいプログラムが多いようです。

いちごの里よしみ

物産館の横に建つ「吉見直売所」はJA埼玉中央の直売所です。このショップの店内通路幅も余裕がありません。混雑時の車椅子での買い物は少し苦戦します。店外での農産物詰め放題企画コーナーなどは、スペースに余裕があります。

いちごの里よしみ

この他に屋台街やアイスのテイクアウトショップがあり、車椅子での利用は可能です。

いちごの里よしみ

わんぱく広場などの子供向け公園スペースと、シーズン中は有料でイチゴ狩りができる「いちごハウス」は、バリアフリー面での特別な配慮はありません。

いちごの里よしみ

 

「道の駅めぬま」(熊谷市)

2001年開業。現在では熊谷市ですが、ここは旧妻沼町です。施設のキーワードは「女性」と「野菜」。日本の女医第一号が地元出身の方ということで、地元の女性だけの会社が設立されて、この施設を運営しています。

「道の駅めぬま」は、無料開放されるバラ園と地域振興施設がある「めぬまアグリパーク」と、農産物直売所がある「めぬま物産センター」に2区分されます。そして別に独立トイレ棟が用意されます。

道の駅めぬま

障害者用駐車区画はトイレ棟の前に2台分。駐車場と施設は段差がある設計で、スロープ利用でトイレ棟横から「めぬまアグリパーク」内へ入ります。「めぬま物産センター」へは車道を横断して向かいます。

障害者用トイレは、独立トイレ棟と地域振興施設「めぬぱる」2F、そして「めぬま物産センター」内にあります。

「めぬまアグリパーク」にある「めぬぱる」は2フロア構造。1Fが観光案内と土産品販売コーナー、フラワーショップ。通路幅は標準レベルで、車椅子での移動は可能です。車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~埼玉県北部・西部地区編

エレベーターがあります。2Fにはレストランと展示企画コーナー、そしてトイレがあります。レストラン「さらだ館」は自然志向。スペースに余裕があり、テーブルと椅子はほとんどが可動式なので車椅子での利用は可能です。

展示企画コーナーは「日本女性第一号資料ギャラリー」。オリンピック第一号の選手ほか、様々な分野の“初女性”の写真パネルが展示されています。衆議院議長第一号として土井たか子さんの写真パネルもあります。

「めぬぱる」の周囲が「バラ園」。車椅子で散策可能。観覧無料です。

農産物直売所「めぬま物産センター」は平屋構造。車道からスロープで上ります。店舗内の床はフラットで、通路幅は標準レベル。車椅子での買い物は可能です。それほど広いお店ではありませんが、新鮮野菜を中心に地場農産物が豊富に並びます。

道の駅めぬま

「めぬま物産センター」の中に麺処「つけめん福は内」があります。基本はフラット構造ですが、半分は小間上がり席で、テーブル席は動かないタイプ。車椅子で利用出来るかは利用者の障がいの状況次第です。

 

 

 

「道の駅かわもと」(深谷市)

2001年開業の道の駅です。JSA系産直ショップ、食事処が入る「物産館」、トイレ休憩棟で構成されます。「物産館」は2006年オープンです。

駐車場から各施設棟への動線には、車椅子で気になる段差はほとんどありません。この年代の施設としては、とてもバリアフリーな設計です。

道の駅かわもと

3棟の施設棟が並ぶ区画に、L字型に駐車場が配置されます。障害者用駐車区画は2か所に各2台分を用意。トイレ休憩棟の前と、産直ショップの前にあります。どちらも屋根無し区画ですが、乗降スペースの余裕は十分にあります。

道の駅かわもと

JAふかやの産直ショップがあります。店舗規模は中型。2001年開業の施設なので、やや施設ハードはくたびれてきていますが、出入口は自動ドアでフラットな店内の通路幅は余裕があります。よほどの混雑でなければ、車椅子での買い物は可能です。

道の駅かわもと

物産館」は3軒の飲食店が入るフードコートと、観光情報コーナーで構成されます。フードコートなのでセルフサービスですが、店内の通路は車椅子で通行できる幅があり、可動式のテーブル席が配置されます。混んでいなければ車椅子での食事は可能です。

「物産館」内にトイレが有り、障害者用の用意があります。もちろんトイレ休憩棟にも障害者用があります。

道の駅かわもと

 

 

「道の駅はなぞの」(深谷市)

開業は1999年ですが、2017年に大規模な改装を実施してグランドリニューアルオープン。「道の駅はなぞの本館」の内部は大幅に変わりました。

「道の駅はなぞの本館」と独立棟の「休憩所」と「トイレ」で構成される施設です。

道の駅はなぞの

隣接する「JA花園」の産直ショップと併せると、駐車場は600台以上を収容。障害者用駐車区画は「道の駅はなぞの本館」前ではなく、トイレ棟の先に9台分用意されます。

障害者用駐車区画や第一駐車場からは、「休憩所」を目指して移動します。車道と施設内歩道は段差があるので、直線的に「道の駅はなぞの本館」を目指すと段差にぶつかります。

道の駅はなぞの

第二駐車場から、あるいは隣のJA産直ショップからのルートは、道を選ばないと車道と歩道を区分けする段差にあたります。

施設敷地内の「花時計公園」への移動も、段差回避ルートを選んで通行してください。

「道の駅はなぞの本館」1Fの「休憩所」側の出入口は、車椅子では乗り越えることが難しい段差があるので、正面入口を利用します。

道の駅はなぞの

「道の駅はなぞの本館」は2F構造で、エレベーターがあります。フロア内はフラット構造で、ショップの通路幅はそれほど広くはありませんが車椅子で移動は可能です。

隣にJA産直ショップがあるので、農産物の扱いはありません。深谷の名品が並び、地元人気パン屋が出店、深谷市のキャラクター「ふっかちゃん」のミュージアムなどがあります。

道の駅はなぞの館内には「深谷小前田屋台まつり」で使用される屋台が展示されています。1F2F両フロアから見学出来ます。

道の駅はなぞの

障害者用トイレは、トイレ棟と「道の駅はなぞの本館」1Fにあります。また隣接する「JA花園」の産直ショップにも用意されます。

 

 

 

「道の駅おかべ」(深谷市)

1997年に開業した施設ですが、車椅子で利用しやすい道の駅です。独立トイレ棟、地域情報センター、物産コーナー、産直ショップ、食事処、という施設構成です。

道の駅おかべ

障害者用駐車区画は2台分。施設棟前の一般的な位置にあります。駐車場と施設は段差がありスロープで解消している構造です。

道の駅おかべ

障害者用トイレは独立トイレ棟に2つ、物産センター内に1つあり、とても綺麗です。

道の駅おかべ

物産館、農産物産直売所とも、店内の通路幅は標準レベルです。極端に混雑していなければ、車椅子での買い物は可能です。

道の駅おかべ

物産センターの奥に食事処「そば蔵」があります。スペース的な余裕があり、テーブルと椅子は可動式なので、車椅子での利用は可能です。

道の駅おかべ

 

 

「道の駅おがわまち」(小川町)

道の駅登録は1993年ですが、施設は1990年から供用されています。和紙工房や伝統工芸品の展示販売施設である「埼玉伝統工芸会館」と、産直ショップと食事処などからなる複合的な施設です。

道の駅おがわまち

駐車場は約100台収容。一般駐車場は施設内の道を隔てた側にありますが、障害者用駐車区画は施設側に4台分設置されています。

広場を中心に「産直ショップと食事処」、「埼玉伝統工芸会館」、「イベントホール」の3つの棟で構成された施設です。障害者用トイレは、3つの棟のいずれにも設置されています。

道の駅おがわまち

産直ショップは「道の駅おがわまち販売所」。小規模な売り場で、床面はフラットですが、通路は狭く、車椅子では通行不能なコーナーがあります。

食事処は「麺工房かたくり」。半分は小間上がり席。残り半分は一般的なテーブル席。蕎麦、うどんが中心で、水やお茶は自分で用意するセミセルフ方式。動かしにくい巨大な長椅子もありますが、席を選べば車椅子での利用は可能です。

「埼玉伝統工芸会館」は有料の施設。障害者手帳の提示で、本人と介助者1名の入館料は無料に減免されます。

常設展示室では埼玉県指定の伝統的手工芸品を展示。数が多いのはひな人形です。珍しいのは和紙の服。軽くて暖かく、本当に実用されていたそうです。奥に特別企画展室があります。いずれも車椅子での見学は可能です。

もっとも広いスペースなのは和紙工房。和紙製作の実演見学や体験ができます。このスペースは、機材が置かれているので、車椅子では移動できない箇所もあります。

「埼玉伝統工芸会館」の出入口付近にある物産館「工芸の里物産館」は、無料で利用できる土産屋です。和紙の加工品などが人気です。

「イベントホール」では、季節毎にクラフト展などが開催されます。

 

 

埼玉県「道の駅」の紹介記事は、別に「埼玉県東部・中央地区編」「埼玉県秩父地区」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。