車椅子で行く神楽坂~街歩きバリアフリー情報

人気の街「神楽坂」は、車椅子での街歩きが快適なバリアフリータウンではありません。神楽坂下交差点から地下鉄神楽坂駅方面にかけての、バリアフリー状況を紹介します。

神楽坂~街歩きバリアフリー情報

○神楽坂下交差点へのアクセス

外堀通りと早稲田通りの交差点が「神楽坂下」で、その名の通り神楽坂の最も低地部になります。神楽坂~街歩きバリアフリー情報

車椅子でのアクセス状況です。神楽坂下の最寄駅は神楽坂駅ではなく飯田橋駅西口です。

JR飯田橋駅の西口

JR飯田橋駅西口改札の先は段差があります。車椅子では段差回避エレベーターを利用します。

JR飯田橋駅西口

JR飯田橋駅西口

JR飯田橋駅西口

メトロ飯田橋駅の地上行きエレベーターはJR駅東口方面にでます。都営大江戸線の地上行きエレベーターは、東口の先の更に遠い場所に出ます。

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車利用の場合、飯田橋ラムラの有料地下駐車場は車椅子利用可。エレベーターでラムラ1Fへ上がることが出来ます。

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○カナルカフェのエントランスは階段路

外堀にある人気レストラン「カナルカフェ」は、エントランスが下り階段でエレベーターや迂回スロープ路はありません。

○坂下からは急坂路

神楽坂下から神楽坂を上がります。神楽坂両脇にはお店が連なりますが、広々してフラットな店舗はあまりありません。また神楽坂下からしばらくは坂の傾斜が急なので、車椅子での坂上がりは力が必要です。

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○ポルタ神楽坂はバリアフリー

急な坂を少し上がると左手に「ポルタ神楽坂」があります。2011年に開業した複合ビルで、路面店の入口はスロープ、エレベーターがあり、地階にバリアフリートイレがあります。

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車椅子で快適というレベルではありませんが、神楽坂下エリアではもっとも近代的な商業施設です。

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○石畳エリアのバリアフリー状況

神楽坂といえば石畳の街並み。現在では誰でも利用できるお店が並びます。神楽坂下から急坂を上った先、神楽坂上交差点までの右側エリアが石畳の街並みです。

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この一帯はルートを選ばないと、決定的な段差がある箇所があります。また石畳なので車椅子での通行はガタゴトと衝撃がきます。そして改装しても、狭く段差のあるお店が多い。車椅子での石畳散策とグルメ店の利用は、万全の事前準備が必要です。

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○毘沙門天は階段下からのお参り

神楽坂上に近づくと左手に「毘沙門天」があります。「善國寺」という日蓮宗の寺院です。車椅子で境内に入ることはできますが、ご本尊は階段の上です。エレベーターはなく、車椅子でのお参りは階段の下からになります。

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○赤城神社はバリアフリー

更に神楽坂を上り神楽坂上交差点を越えると、地下鉄神楽坂駅にでます。駅の近く、早稲田通りから右側に少し進むと「赤城神社」が鎮座します。赤城神社は大改修されてバリアフリーになりました。見えにくい場所ですがエレベーターがあり、車椅子で参拝できます。受験の神様「蛍雪神社」は境内にあります。

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○地域の遊び場、白銀公園

神楽坂付近で最も大きな公園は「白銀公園」です。場所は赤城神社から坂下方面へ少し下った先。早稲田通りから少し離れた住宅街にあります。入口を選べば車椅子で公園内へ入ることが出来ます。園内の路面は堅くほぼフラットな未舗装面なので、車椅子での移動は可能です。ベンチがあり、神楽坂でテイクアウトした美味しいものを、車椅子でいただくことが出来る公園です。

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○筑土八幡神社は車椅子不可

白銀公園から坂下方面へ裏道を進むと「筑土八幡神社」があります。筑土八幡神社は大久保通り側からの参道は階段路で、白銀公園側からは急な坂道です。

神楽坂~街歩きバリアフリー情報

筑土八幡神社は車椅子での参拝は難しい社です。

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○バリアフリーカフェ「しの笛茶房」

メインストリート早稲田通りに戻ります。地下鉄神楽坂駅の近く、早稲田通り沿い左手に、車椅子で利用しやすいバリアフリーカフェがあります。福祉施設の1Fで作業所のお菓子が売られています。神楽坂では希少なバリアフリーカフェです。

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○AKOMEYA La kaguは車椅子可

神楽坂を地下鉄駅矢来町口まで進むと、早稲田通り左手に「AKOMEYA TOKYO in la kagu」があります。

神楽坂~街歩きバリアフリー情報

正面入口は階段ですが、裏に回るとスロープがあり、車椅子で利用できます。

神楽坂~街歩きバリアフリー情報

館内にはエレベーターと、バリアフリートイレがあります。

車椅子で行く神楽坂~街歩きバリアフリー情報

詳しい情報は、別稿「神楽坂AKOMEYA TOKYO in la kagu 車椅子買物ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

○東西線神楽坂駅にエレベーターが完成

神楽坂上エリアへのアクセス状況です。2019年に地下鉄東西線神楽坂駅にエレベーターがある出入口が完成しました。

車椅子で行く神楽坂~街歩きバリアフリー情報

飯田橋側の改札から赤城神社方面に出ます。

車椅子で行く神楽坂~街歩きバリアフリー情報

早稲田寄側の改札から出ると、車椅子は昇降機の利用になります。

神楽坂~街歩きバリアフリー情報

東京メトロ神楽坂駅の詳しい情報は、別稿「東京メトロ 神楽坂駅 エレベーター地上出入口 車椅子利用ガイド」を参照してください。

○神楽坂上の駐車場状況

神楽坂上エリアには、車椅子で利用しやすいバリアフリー駐車場はありません。一般的なコインパーキングはあります。

車利用の場合、神楽坂は午前と午後で一方通行の方向が変わります。また12時から13時の間と、休日の午後は車両通行止めになります。この点も考慮して車椅子での行動を計画してください。

グルメ店が集まる神楽坂ですが、狭く段差があるお店が多いので、車椅子での利用は十分な事前確認が必要です。またアクセス手段は慎重に検討してください。

(本稿は2020年8月に加筆修正しました)

三浦半島ソレイユの丘 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

2023年にリニューアルオープンした横須賀市営公園「長井海の手公園ソレイユの丘」。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

アクセスは車が便利で有料駐車場があります。車椅子利用者は身障者用駐車区画がある第1駐車場を目指してください。開園以来、駐車場は何度か改良され、現在では広い身障者用駐車エリアが用意されています。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

料金はナンバー認証型後払い方式になりました。駐車料金は障がい者減免制度があり、案内所の窓口に障害者手帳等を提示すると、無料減免されるカードを支給していただけます。

ソレイユの丘

駐車場から園内へ向かうルートは、多少傾斜はありますが車椅子で通行可能です。ソレイユの丘は入園無料。観覧車などのアトラクションの利用は有料です。

ソレイユの丘

公園入口の横に売店とマルシェがあり、ソレイユの丘で採れた野菜や地場産品などが販売されます。車椅子で利用できる店舗です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

南フランス、プロバンス地方をイメージした公園です。エントランス付近から観覧車などがあるエリアにかけての通路は一部が石畳風の路面で、車椅子で通行するとガタゴトします。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

他のエリアの散策路はすべて普通の舗装路です。アップダウンは少々ありますが、車椅子で園内一周は可能です。

園内を巡る有料のトレインは、最後部に車椅子を乗せるケージが設置されています。

ソレイユの丘

園内にはトイレが8カ所あり、すべてにバリアフリートイレが設置されています。リニューアルでウォシュレット付き便器が導入されました。車椅子なら利用できるスペースは確保されています。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

公園入口からすぐ右手はフラワーガーデンで、ひまわり、コスモスなど四季折々のお花が栽培されます。特に有名なのは冬場の菜の花。12月から3か月以上、花畑には菜の花が咲き続きます。花畑周辺の散策路は車椅子で通行できます。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報左手は収穫体験が出来る野菜畑。奥に温室がありトマトやイチゴが栽培されます。冬場の大根収穫体験は1本100円など。畑なので車椅子での体験は困難です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

サービス施設のバリアフリー状況です。レストラン、日帰り温泉、売店などがあります。レストランはバイキングレストランとアラカルトのレストラン。週末は浜焼きバイキングが営業します。いずれも一般的な車椅子利用者なら、なんとか利用できるお店です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

日帰り温泉は、車椅子のための特別な設備はありませんが、最近の一般的なバリアフリー仕様で、介助歩行が可能な方なら利用できます。売店は車椅子で問題なく利用できます。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

アトラクションのバリアフリー状況です。有料の遊具は観覧車、メリーゴーランド、ゴーカート、芝そりなど。大型遊具などは無料で利用できます。いずれも車椅子での利用は制約があります。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

有料の「アニマルビレッジ」は、未舗装路がありますが車椅子での利用はなんとか可能です。

キャンプ場があり、フリーサイト、オートキャンプサイト、バンガローが整備されています。トイレは公園のトイレを使用し、炊事は共用コーナーを利用します。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

バンガローはエアコン付きで、一部の棟の入口はスロープ仕様です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

公園の高台に入館無料の「ホタル館」があります。1Fはホタルに関する資料展示、2Fが展望台です。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

エレベーターがあるので、車椅子で2F展望台に上がることができます。ただし展望台の壁が高いので、一般的な車椅子からの目線では外が見えません。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

車椅子での「ソレイユの丘」の楽しみ方は、なんといっても公園内の散歩。天気が良ければ、相模湾越しに富士山が望めます。

ソレイユの丘

散歩の途中でお菓子やお弁当をいただくときは上空を注意してください。上空でトンビが回遊しながら、獲物を狙っています。本当に襲われるので真剣に注意してください。

ソレイユの丘

この地の歴史を紹介します。この地は長年にわたって軍事的な拠点でした。最初は旧日本軍。終戦からは米軍。その後は自衛隊。それが今では平和なバリアフリー公園になりました。

三浦半島~ソレイユの丘バリアフリー情報

「長井海の手公園ソレイユの丘」は体験型施設で、車椅子向きではないサービスメニューが多々あります。しかし園内の散策は車椅子でバリアフリーに楽しめます。

JAよこすか葉山の大型農産物直売所「すかなごっそ」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2023年6月に加筆しました)

水戸 茨城県立歴史館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

1974年に開館した「茨城県立歴史館」は、博物館だけではなく、公文書館、古民家や明治の建築遺産の展示、公園と様々な機能があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

茨城県立歴史館

アクセスは車が便利。大きな無料駐車場が用意されています。身障者用駐車区画の用意があるので、車椅子利用者も無料駐車場に進入して下さい。

茨城県立歴史館

無料駐車場は通り抜けて、歴史館建物の裏手へ進みます。そこに業務用の駐車場があります。身障者用駐車区画は、歴史館建物沿いの道に縦列駐車する形式で3台分が用意されています。

茨城県立歴史館

身障者用駐車区画から歴史館内への車椅子の動線です。歴史館建物の裏から、車椅子利用者は建物に入ることができます。段差解消スロープがあり、その先が通用口です。ドアを開けて建物へ入ると、守衛室の横を通ります。少し薄暗い通路をしばらく進むと手動ドアがあります。このドアを開けると歴史館1F総合案内横にでます。

茨城県立歴史館

歴史館の建物内には博物館と公文書館の2つの機能があります。

博物館としては、茨城県の歴史を解説する「常設展」、一橋徳川家から寄贈された美術工芸品などを展示する「一橋徳川家記念室」、そして年間4本程度開催される企画展「テーマ展」があります。博物館は有料展示です。

公文書館の利用は無料。30万点以上の古文書や公文書があり、閲覧できます。

茨城県立歴史館バリアフリー情報

博物館の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。1F総合案内で入館手続きをおこないます。

館内のフロアはフラットなので、車椅子利用に大きな問題はありません。設備は古いトイレですが、バリアフリートイレはあります。

博物館は1Fが企画展室と「一橋徳川家記念室」。2Fが常設展示室です。車椅子での上下階移動はエレベーターを利用します。

企画展が開催されていない時期は、構造上の問題から一般来場者はエレベーターが利用できないことがあります。その場合車椅子利用者は、スタッフの誘導によってエレベーターを利用します。2Fから1Fへ下りるときも同様です。スタッフに声をかけてエレベーターを利用してください。

茨城県立歴史館バリアフリー情報

常設展は江戸時代を中心に茨城の歴史の紹介しています。「一橋徳川家記念室」は徳川家から寄贈された6,000点の資料をテーマ別に展示。常設展、記念室とも、極めて真面目な展示内容です。小さなお子様向けの展示はありません。内容的には小学校高学年以上の歴史好き向きです。

茨城県立歴史館バリアフリー情報

この地には1970年まで水戸農業高校がありました。

茨城県立歴史館

歴史館の敷地は広く、公園としての機能があり、歴史的建造物の展示があります。屋外の利用は無料です。

茨城県立歴史館

公園としては広い芝生エリアと野草園や池、茶室などがあります。

茨城県立歴史館

屋外展示物としては、明治14年築の校舎「旧水海道小学校本館」と、築300年の古民家「旧茂木家住宅」などがあり無料公開されています。

茨城県立歴史館

茨城県立歴史館

歴史館から公園エリアへの車椅子での動線です。歴史館正面玄関から外に出ると、段差迂回スロープが両側に設置されています。

茨城県立歴史館バリアフリー情報

歴史館建物側からみて、左手のスロープを利用すると、その先の歩道がゴツゴツ路面をフラットにしたバリアフリー改修路で、右手のスロープの先はゴツゴツ路面のままです。左側ルートで進むと、車椅子でバリアフリーに公園エリアに進むことができます。

茨城県立歴史館

公園内のイチョウ並木は黄葉の名所です。

茨城県立歴史館

「旧水海道小学校本館」と「旧茂木家住宅」は、内部は段差構造です。車椅子からは外観の見学になります。

茨城県立歴史館

茨城県立歴史館

「旧水海道小学校本館」の正面からみて右側にスロープがあり、その先のドアを開けると館内にもスロープがあります。1Fはその気になれば車椅子で上がることができます。通常は無人の施設なので、玄関先にある電話でドアの開錠を依頼して下さい。

茨城県立歴史館

複合施設「茨城県立歴史館」は、歴史館建物内はバリアフリーです。公園エリアの通路は車椅子で通行可能です。屋外展示物の内部は、段差構造で車椅子では利用できません。

千波湖を臨む高台に建つ「茨城県立近代美術館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年11月に加筆修正しました)