山梨県の穴場観光スポット 安全安心なバリアフリー施設

障がいのある家族と、足の悪いお年寄りと、そしてベビーカーの幼児とも利用できる、山梨県の穴場的なバリアフリー観光スポットを厳選して紹介します。

施設名称をクリックすると、より詳しい紹介ページにリンクします。ご参照ください。

マンズワイン勝沼ワイナリー(甲州市)

新ショップ棟が2020年に開業しました。最新のバリアフリー施設です。検温、手指の消毒、混雑回避などの感染対策がおこなわれています。ショップ内は広くて綺麗でバリアフリー。そしてインスタ映えスポットがあります。観光バスツアーが復活すると混雑しそうですが、今なら穴場です。

マンズワイン勝沼ワイナリー

ぶどうの国文化館(甲州市)

勝沼のワイナリーを訪れたついでに、古い施設ですが車椅子やベビーカーで見学ができる、お薦めしたい資料館です。勝沼のブドウ栽培の歴史を独特な世界観で紹介しています。穴場中の穴場です。

ぶどうの国文化館(甲州市)

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園(甲州市)

最近知名度が向上し、穴場度は薄れてきましたが、園内が危険になるほどの混雑になることはあまりありません。入園無料のフラワーガーデンで、若干バリアフリー面での制約はありますが、季節のお花畑や大温室が楽しめる観光施設です。

ハーブ庭園旅日記勝沼庭園

山梨県立考古博物館(甲府市)

「甲斐風土記の丘」の中心施設です。圧倒的なボリュームの出土品展示が見どころです。間違いなく絶対的な穴場ミュージアムです。

山梨県立考古博物館

甲府市藤村記念館・歴史公園山手御門(甲府市)

観光スポットとして甲府駅前に整備された復元施設です。ただし藤村記念館の2Fは車椅子、ベビーカーでは見学できません。駅前ですが、観光名所としては盲点の穴場です。

甲府市藤村記念館・歴史公園山手御門

甲府市藤村記念館・歴史公園山手御門

山梨県立文学館(甲府市)

隣接する県立美術館は知名度があり、共用する芸術の森公園の駐車場は混雑しますが、文学館は穴場的な観光スポットです。山梨県ゆかりの文学者を紹介する、真面目で大規模な施設です。

山梨県立文学館

四季の杜おしの公園(忍野村)

公園内の一棟に2つの美術館「岡田紅陽写真美術館」と「小池邦夫絵手紙美術館」があります。入館料は二館共通券のみ。ここは間違いのない穴場スポットです。

四季の杜おしの公園

ふじさんミュージアム(富士吉田市)

1979年に開館した「富士吉田市郷土館」が、その後「民俗歴史博物館」になり、富士山の世界遺産登録を機に大改修を行い2015年に「ふじさんミュージアム」になりました。富士河口湖町の「富士山世界遺産センター」よりも、穴場度が高い施設です。テラスから本物の富士山をバリアフリーに仰ぎ見ることができます。

ふじさんミュージアム

西湖クニマス展示館(富士河口湖町)

西湖ネイチャーセンター内の施設で、西湖で生息が確認された奇跡の魚「クニマス」の生態展示があります。館内は、決定的な段差は回避して鑑賞できます。今や十分に穴場スポットになりました。

クニマス展示館

韮崎大村美術館(韮崎市)

ノーベル賞を受賞した大村智先生が蒐集したコレクションを展示する美術館です。やや館内スペースに余裕がないのが欠点ですが、決定的な段差はありません。2Fから八ヶ岳と富士山5合目以上の眺望を楽しめます。よほど運が悪くない限り、穴場美術館としてゆっくり楽しめます。

韮崎大村美術館

清里フォトアートミュージアム(北杜市)

清里の山中にあるデザイナーズ建築の美術館です。冬季は休館になります。そのような立地の穴場施設です。清泉寮や萌木の村だけが清里ではありません。

清里フォトアートミュージアム

以上、施設内容の質が高く、設備はバリアフリーで、かつ穴場的な観光スポットです。山梨県の安全安心なお出かけ先候補としてお薦めします。

(本稿は2021年5月に執筆しました)

小山市立博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

栃木県小山市の市立博物館です。常設展は無料、企画展は有料の場合があります。有料企画展の観覧料の障害者減免制度については、企画毎に確認してください。

アクセスは間々田駅から徒歩8分の案内です。ただしこのルートは途中にアップダウンがあります。

来館者用無料駐車場が用意されています。一般来館者用の駐車場は、建物の正面にありますが、ここからだと途中に段差があるルートを通ります。車椅子利用者は、職員用駐車場を利用します。

小山市立博物館 車椅子観覧ガイド

身障者用駐車スペースの設定はありませんが、そこからは段差回避スロープが設置されています。現地に車椅子マークの案内標識が立っているので、見逃さないようにして職員用駐車場へ車を進めてください。

小山市立博物館 車椅子観覧ガイド

小山市立博物館 車椅子観覧ガイド

駐車場からの段差回避スロープを下りると、博物館のエントランス前に出ます。

この付近に段差はありません。博物館出入口は自動ドア、車椅子で問題なく入館できます。

小山市立博物館 車椅子観覧ガイド

博物館は1Fと2Fの構造です。1Fは事務室や収蔵庫、体験学習室と視聴覚室などがあります。

小山市立博物館 車椅子観覧ガイドバリアフリートイレは1Fに1つ用意されています。今回取材時の状況は、設備が更新されて綺麗なトイレでした。ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられています。ユニバーサルベッドはありません。

小山市立博物館 車椅子観覧ガイド

展示室は2Fです。常設展示室と企画展示室があります。2Fへは通常は階段を利用。車椅子利用者は、スタッフの案内で業務用のエレベーターを利用します。スタッフの誘導の従ってください。2Fから1Fへ下りる際には、2Fのインターフォンで連絡します。

小山市立博物館 車椅子観覧ガイド

展示室内は撮影禁止です。常設展示のテーマは「小山の文化のあゆみ」。原始古代から近代までの歴史と文化を紹介します。分かりやすい、車椅子から見やすい展示です。

博物館2Fの中心部から、大きな窓越しに日光連山方面を見渡すことができます。東照宮建立の際には、小山まで水運を利用して建材が運ばれ、ここから陸路で日光に運ばれました。当時の小山藩主は家康の側近、本多正純。小山は徳川幕府にとって、重要な国でした。

小山市立博物館 車椅子観覧ガイド

開館は1983年。施設全体としては老朽化している印象ですが、小山市立博物館は、駐車場、トイレ、展示室など、必要な設備は車椅子で利用できます。

(本稿は2021年5月に執筆しました)

印刷博物館企画展「和書ルネッサンス」車椅子観覧ガイド

東京都文京区小石川にある印刷博物館の企画展です。サブタイトルは「江戸・明治初期の本にみる伝統と革新」。様々な古典文学の本が展示解説されます。会期は2021年4月17日から7月18日まで。常設展の約半分のスペースを使用しています。車椅子からみた「和書ルネッサンス」展の状況を紹介します。

印刷博物館は飯田橋駅、江戸川橋駅、後楽園駅、春日駅が徒歩圏内。どの駅からも、極端なアップダウンがないルートで移動できます。また有料の地下駐車場もあります。

会場は地階です。一般来場者はエスカレーターの利用、エレベーターはスタッフの操作で利用します。車椅子利用者は1Fの博物館スタッフにエレベーター利用を申告し、誘導を受けてください。

印刷博物館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名まで無料に減免されます。会場入口受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

現在はコロナ対策で入場は事前予約制です。ホームページから予約システムにアクセスし、30分単位の入場時間枠を予約します。障がい者も予約が必要です。

印刷博物館内はバリアフリー仕様です。地階の入口近くにバリアフリートイレが用意されています。展示室内はフラットでスペースに余裕があり、車椅子での観覧に大きな問題はありません。VRシアターも車椅子専用席はありませんが、最前列の前のスペースなどから車椅子観覧は可能です。

印刷の歴史概略などをイメージするアプローチ展示から、常設展示室に移動します。常設展前半の展示は、世界と日本の印刷の歴史を紹介します。このパートはいつも通りです。

その先が企画展「和書ルネッサンス」のコーナーで、大きく3つのパートで構成されます。展示方法は壁掛け展示とケース内展示。ケース内の資料は、車椅子での目の高さから、少し下の高さです。一般的な車椅子利用者の目線なら、ほとんどのケース内資料は観覧可能です。

解説はパネルによる文字解説が多く、一部にデジタル展示が採用されています。タッチペンを利用して観覧するデジタル展示物は、車椅子からでは入力画面がやや高い位置にあります。人によって、少し操作が難しいかもしれません。

「和書ルネッサンス」は、江戸・明治初期の本が展示の中心なので、企画展示室に入る前の常設展で、この時代の日本の本の歴史を復習してから、和書ルネッサンス展を観覧すると理解が深まります。

第一部の主役は源氏物語。絵として表現された印刷物をみると、この文学作品が江戸時代にどのようにして親しまれていたかがわかります。現代の日本人よりも、江戸市民は深く源氏物語を理解していたようです。

第二部はユーモア本。古典文学や昔話などを、面白おかしく脚色した作品が並びます。当時、本が貴重な娯楽であったことが理解でき、そのユーモアのセンスに触れることができます。また当時の本の字の細かさに驚きます。

第三部は近代作家誕生の歴史。初めて日本にロビンソン・クルーソーを紹介した本から、「新小説」「ホトトギス」など時代を切り開いた本が展示されます。明治維新以後、言文一致が進んだ歴史の流れを、現物の本で感じることができます。

印刷博物館「和書ルネッサンス」は、ほぼすべての展示を車椅子から観覧できる、バリアフリーな企画展です。

印刷博物館全体のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。