富士五胡の西湖で生息が確認された奇跡の魚「クニマス」の生態展示がある「クニマス展示館」は、車椅子で利用できる無料施設です。
田沢湖で絶滅したと思われていた「クニマス」が、西湖で生息が確認されたのが2010年です。世界中でクニマスが生きるのは西湖だけ。奇跡の魚クニマスの展示館が、2016年に開館しました。
「西湖コウモリ穴」と「クニマス展示館」は横並びにある施設です。二つの施設があるのは「西湖ネイチャーセンター」。「ネイチャーガイドツアー」なども行っている施設です。
「クニマス展示館」は車椅子で利用できますが、「西湖コウモリ穴」は車椅子では通行が困難な洞窟です。「ネイチャーガイドツアー」も、通常のコースはオフロードを歩きます。
アクセスは車が便利です。「西湖ネイチャーセンター」には約70台を収容する無料駐車場があります。
「クニマス展示館」のエントランスは、段差回避スロープを利用します。建物は「西湖コウモリ穴」の施設とつながっています。
「西湖コウモリ穴」は有料の施設ですが、「クニマス展示館」は入館無料です。「クニマス展示館」は3つのコーナーで構成されます。最初は「クニマスシアター」。映像によるクニマスの紹介です。
次が「展示室」。西湖の歴史やクニマスの研究を紹介します。
3つ目のコーナーが「西湖ジオラマ水槽」。クニマス、ヒメマスが泳ぎます。車椅子からクニマス鑑賞は可能です。最初はクニマスに関する解説パネル展示を見学します。
そしてクニマスの水槽を見学します。
水槽内に、約20匹のクニマスが展示されています。
クニマスの他に、ナマズ、ウナギなど、西湖に生息する珍しい生態の魚が展示される水槽が並びます。それらを見学して、手動ドアを通り、出口に向かいます。
常設コーナーの先、段差の上に小さな企画コーナーがあります。このコーナーには、車椅子用の昇降機があります。
今回取材時は、昇降機は荷物置き場になっていました。利用者がいないようです。
この先は「西湖コウモリ穴」のお土産コーナーにつながります。コウモリ柄Tシャツなど、珍しいコウモリグッズが販売されています。そして出口があります。
バリアフリートイレの状況です。「クニマス展示館」としてのトイレは、入口の近くにあり、バリアフリートイレはありません。「西湖コウモリ穴」施設には、屋内と屋外トイレ棟のそれぞれにバリアフリートイレがあり、「クニマス展示館」見学者も利用できます。
「西湖コウモリ穴」は12月から3月前半までの冬季は休館になります。今回は冬季休館中の取材でしたので、「西湖コウモリ穴」施設が閉鎖されていて、バリアフリートイレに行くことができません。「クニマス展示館」のスタッフにお願いすれば、バリアフリートイレを利用することが出来るかもしれませんが、おそらく電熱は落とされているはず。寒いトイレだと思われます。
「西湖コウモリ穴」が休館している冬季に、車椅子で「クニマス展示館」を見学する場合は、バリアフリートイレが使用できないことを想定して準備してください。
「クニマス展示館」自体は、車椅子で見学が出来るバリアフリーな無料施設です。
西湖周辺のドライブルートを別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年2月に加筆修正しました)