ブドウの産地、山梨県甲州市の勝沼ワイナリーの創業は1962年。そして2020年に新ショップ棟が開業しました。現時点ではコロナ対策により、工場見学や試飲は中止していますが、バリアフリーな新ショップは営業しています。車椅子からみた現地の状況を紹介します。
アクセスは車が便利です。バス10台、乗用車30台を収容する駐車場が用意されています。身障者用駐車スペースは、もっともショップに近い場所に、屋根なしで4台分設定されています。マイクロバスなら十分に駐車できる大型区画です。
ただしこの場所からでも、新ショップの入口までは、50ⅿ以上の距離があります。この間に屋根はありません。駐車場には独立トイレ棟があり、ここにもバリアフリートイレが用意されています。
駐車場からフラットなアプローチを通行して新ショップのエントランスに向かいます。
エントランス中央部の空間には、昔のブドウ圧搾機が展示されています。
エントランスを正面からみて、左手がショップ、右手がトイレです。バリアフリートイレは1つあり、「ALL GENDER」という表示が付けられています。
新しい施設のトイレなので、設備は最新です。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。
ショップ内もバリアフリー仕様で、車椅子での利用に問題はありません。ショップ内部はゆとりのある空間で、ベンチやソファなどが配置された自由スペースが用意されています。
総じて車椅子での利用に問題はありませんが、スタッフの方から「何かありましたら、お手伝いさせていただきます」と声をかけていただけました。心のバリアフリーも充実しています。
現在はコロナ対策で休止していますが、こだわりの有料試飲コーナーはショップの目玉企画です。マンズワインの最高銘柄「ソラリス」専用のルームやサロンもあります。現在試飲はできませんが、その代わりに「スタッフが銘柄の特徴を説明いたします」とのことでした。ワインに加えて、ワインに合うおつまみも販売されています。
ショップ内にはいくつかの「インスタポイント」があり、記念撮影が可能。楽しい企画です。
勝沼に数あるワイナリーの中で、マンズワイン勝沼ワイナリー新ショップ棟は、もっとも新しく、最善のバリアフリー設備がある大型店です。
別稿で「シャトーメルシャン勝沼ワイン資料館」の情報を掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年4月に執筆しました)