東京表参道の善光寺別院 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

東京都港区北青山、表参道交差点の近くにある信州善光寺の別院です。関ヶ原の戦いの2年前、1558年に徳川家康公が信州善光寺の上人に請願し、谷中に創建され、その後火災により焼失し、1705年に現在の地に移転されました。浄土宗のお寺です。東京にはもう一つ、台東区元浅草に天台宗の善光寺東京別院があります。

青山通りから少し奥まった場所に境内があります。舗装路を通り山門の前まで進みます。

表参道の善光寺別院

仁王像が護る山門の下に、一本の木材が敷かれています。そのため車椅子で山門をくぐることができません。

表参道の善光寺別院

正面からみて山門の右側が車両用の通路です。車椅子はここから境内に入るしかありません。

表参道の善光寺別院

車両の無断侵入を防止するためだと思われますが、車両用通路は「ゲート内歩行者通行禁止」と掲示されています。おそらくセンターが反応してしまうからだと推定されます。車椅子では山門の下の木材を越えるか、車両用通路を通るかの選択になります。

表参道の善光寺別院

車両用通路を通り境内に入ると、未舗装の砂利路面になります。境内の中央部は舗装通路が整備されています。

表参道の善光寺別院

未舗装路面に鐘楼があります。天井絵と彫り物装飾が綺麗な鐘楼です。

表参道の善光寺別院

手水舎までは小さな段差がありますが、舗装路が設けられています。少し無理をすれば、車椅子から手を浄めることができる構造です。

表参道の善光寺別院

舗装参道には香炉があり、車椅子でお参りができます。そして砂利路面に迂回して本堂の正面に進むことができます。賽銭箱は階段の上です。車椅子では段の手前からのお参りになります。実際に確認してはいませんが、本堂内には信州善光寺と同様に戒壇巡りがあるそうです。

表参道の善光寺別院

寺務所への舗装通路が整備されています。中央に隙間がありますが、車椅子で通行できます。御朱印は寺務所で受け付けています。

表参道の善光寺別院

境内にいくつもの祠や碑がありますが、本堂と事務所への通路以外は、車椅子向きの舗装路ではありません。悪路を乗り越えて進む必要があります。

表参道の善光寺別院

境内側からなら、車椅子で問題なく山門にお参りができます。見事な雷神が本堂を護っています。

表参道の善光寺別院

もちろん相方は風神です。

表参道の善光寺別院

山門の中央部から仁王像と風神雷神像を鑑賞することができます。

表参道の善光寺別院

迫力ある金剛力士像です。

表参道の善光寺別院

山門の下にバリアポイントがありますが、そこを何とかクリアすれば、善光寺別院は段の手前から車椅子でお参りができます。

信州善光寺のバリアフリー情報を別稿で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

花と歴史の寺 青梅 塩船観音寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

「つつじ祭」で有名な東京都青梅市の塩船観音寺は、西暦650年頃に創建された古寺で、塩船の由来が「周囲の地形が小丘に囲まれ舟の形に似て」いるためと言われるほど、境内は傾斜地です。

塩船観音寺

アクセスは車が便利です。山門前に参拝者用駐車場がありますが、そこからの参道が坂道や階段路なので、車椅子利用者は境内にある「臨時駐車場」の利用が認められています。境内の細い車道を通行して臨時駐車場に車を進めてください。広い舗装路面の駐車スペースがあります。

塩船観音寺

本来は祈祷を受ける車両用の駐車場です。臨時駐車場には車両祈祷堂があり、その奥に護摩堂が建っています。裏山一面に植栽されているのはツツジです。

塩船観音寺

売店や休憩所がある信徒会館「善門閣」が臨時駐車場の横にあります。段差解消されているので、1Fは車椅子で利用できます。

塩船観音寺

重要文化財指定の本堂へは、臨時駐車場からでも舗装路の坂道を通行します。頑張れば車椅子で上がることができる傾斜角度と距離の坂道です。

塩船観音寺

下りは車椅子後ろ向きが安全な坂道です。本堂の高さよりも更に上に進む舗装通路は、車椅子では通行が困難な急坂です。

塩船観音寺

坂道付近から上を見上げます。車椅子では困難な急坂を上がれば、ツツジの群生の上まで上がることができます。

塩船観音寺

本堂と同じ高さに鐘楼があり、車椅子から見学できます。本堂と同じ茅葺屋根の鐘楼です。

塩船観音寺

茅葺屋根の本堂は車椅子では段の手前からのお参りになります。車椅子では困難ですが、有料で本堂の中を見学することができます。

塩船観音寺

本堂の横に内部参拝者用の靴箱と階段が用意されています。

塩船観音寺

本堂への本来の参道は階段路です。

塩船観音寺

下から見上げると20段ほどの石の階段です。

塩船観音寺

臨時駐車場から階段路の下の高さに車椅子で進める舗装路があります。傾斜路ですが何とか車椅子で進むことができます。

塩船観音寺

本堂よりも一段低いこの高さに手水舎があります。車椅子では近づきにくい構造です。

塩船観音寺

ここに「ぼけ封じ薬師如来」が祀られる「阿弥陀堂」があります。段の手前の石畳までなら、無理をすれば車椅子で上がることができます。

塩船観音寺

同じ高さに「弘法大師」像が祀られています。車椅子で近づいてお参りすることができます。

塩船観音寺

本来の参道の入口にある山門から阿弥陀堂などがある高さまでは、車椅子では通行できない階段路を通ります。車椅子で本堂と阿弥陀堂などがある高さに行くことができのは、臨時駐車場から坂道を通るルートだけです。

塩船観音寺

塩船観音寺の御本尊は、像身が1.4ⅿもある十一面千手観世音の木彫立像で、鎌倉時代の仏像と伝えられています。また本堂である観音堂は、室町時代に建立されました。いずれも数百年間、信仰され続けてきた歴史あるお寺です。

塩船観音寺

青梅の塩船観音寺は、つつじ祭期間以外でも、お参りに訪れる人が絶えない花と歴史の寺です。車でアクセスして臨時駐車場を利用すれば、車椅子で本堂、阿弥陀堂、弘法大師像にお参りができます。

東京のもう一つツツジの名所「文京つつじまつり」が開催される「根津神社」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

信州善光寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

1400年の歴史がある善光寺。今回は令和4年の御開帳期間に車椅子でお参りに行きました。現地のバリアフリー状況を紹介します。

信州善光寺

長野駅からは2㎞以上の距離があります。アクセスは車が便利です。「善光寺事務局横駐車場」が身障者専用の無料参拝者用駐車場を兼ねています。一方通行路から入る駐車場で、本堂よりも少し北側の長野県立美術館よりにあります。

信州善光寺

なお長野県立美術館のバリアフリー状況は、別稿「隣は善光寺 長野県立美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。美術館の「風のテラス」から善光寺を眺めることができます。

長野県立美術館

身障者専用の無料参拝者用駐車場は、現地に詳しい案内表示はなく「身障者専用」と記された車椅子マークの表示版が掲示されています。今回利用時は現地にスタッフは不在で、何も手続きをすることなく駐車しました。身障者専用と推定される8台分の駐車スペースと、他に事務局用駐車スペースがある駐車場です。

信州善光寺

身障者専用駐車場を起点にすると、段差なく善光寺の本堂前までアクセスできます。境内横の整備された歩道を通行します。

信州善光寺

そのまま進むと「鐘楼」の横を通過します。境内の鐘楼の周囲は砂利路面なので、車椅子では舗装通路からの「鐘楼」見学をお薦めします。

信州善光寺

鐘楼の先から境内へ向かいます。ショートカットコースは「授与品所」の横の通路です。

信州善光寺

舗装通路を通り「大香炉」の横に出ることができます。大香炉の周囲は段差のない舗装路面なので、車椅子でお線香を供え、煙で心身を清浄することが出来ます。

信州善光寺

車椅子で拝む御開帳「回向柱」の状況をご紹介します。参拝の列は本堂の反対側に伸びます。参道はフラットな舗装路面なので、参拝の列に車椅子で並ぶことができます。

信州善光寺

回向柱の足元は2段階に支えが張り出した構造で、車椅子に乗ったままでは手が届かず、回向柱に手を合わせることは出来ません。現地のスタッフに「こちらからのほうが拝みやすいです」と薦められて、回向柱の本堂側の面に回りました。他の3面に比較すると支えの張り出しが薄い構造です。それでも車椅子に乗ったままでは手が届きませんが、少しの間でも介助で立ち上がることが出来て、前かがみの姿勢を維持できる人なら、回向柱の本堂側の面に両手を合わせて祈ることができるはずです。

信州善光寺

次に車椅子での本堂内のお参り方法を紹介します。正面からみて右側にスロープがあり、現地に案内板が掲示されています。今回参拝時は車椅子をみた警備スタッフの方がフルアテンドで案内をして下さいました。

信州善光寺

舗装通路と砂利路面に敷かれたバリアフリー板の上を通行してスロープに向かいます。

信州善光寺

スロープへの移動ルートの横にある公衆トイレへも舗装通路が整備されています。このトイレにはバリアフリートイレがあります。

信州善光寺

木製スロープに入ります。ここにも案内板が掲示されています。

信州善光寺

前半の角度はそれほど急ではありません。介助者がいれば車椅子で上がることができるスロープです。

信州善光寺

スロープを上がった先の、本堂内に入る箇所の段差解消スロープは急角度です。今回参拝時は警備スタッフの方が「私がお手伝いします」と介助して下さいました。帰りも同じルートです。

信州善光寺

国宝の本堂内外陣は段差なく車椅子で移動できます。ただし「びんずる尊者像」は、車椅子からは手が届かない高さです。内陣は畳敷きです。「お戒壇巡り」は階段を下りるので車椅子では困難です。

境内全般のバリアフリー状況を紹介します。本堂と山門の間の参道はフラットな舗装路面です。山門の先は階段なので、車椅子ではいったん参道を外れて迂回します。山門と仁王門の間の参道は再びフラットな舗装路面です。

信州善光寺

参道に面した「授与品所」は段差の無い構造です。車椅子で中に入ることができます。

信州善光寺

本堂側面のエリアは石畳や砂利路面です。車椅子で自由に移動することは出来ません。

信州善光寺

本堂に沿ってバリアフリー板が敷かれた通路が用意されているので、車椅子で本堂の周囲を通行できます。

信州善光寺

「経蔵」までの参道はデコボコな石畳です。車椅子で移動できますが、かなりの衝撃が車椅子にきます。ゆっくり進んでください。

信州善光寺

「日本忠霊殿」に至る通路は、本堂側はデコボコがある石畳ですが、途中からフラットな舗装路に変わります。

信州善光寺

フラット路面は「日本忠霊殿」まで続きます。車椅子で「日本忠霊殿」まで行くことができます。

信州善光寺

善光寺は境内すべてがバリアフリーではありませんが、身障者専用駐車場を起点にすれば、スロープを経由して車椅子で本堂内にお参りできます。

長野市「戸隠神社」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)