岩槻 慈恩寺 足が悪い人のためのお参りガイド

埼玉県さいたま市岩槻区にある824年に創建された天台宗の古刹です。広い境内に建つ本堂は1843年に建立されました。坂東札所三十三か所の12番のお寺です。

アクセスは車が便利です。境内の前が参拝者用無料駐車場で、上手に駐車すれば30台程度を収容するスペースがあります。身障者用駐車スペースの設定はありません。

岩槻慈恩寺

この駐車スペースから、8段の階段を上がるのがお参りルートです。階段の横には手すりがあります。この階段がクリアできる人は本堂にお参りができます。

岩槻慈恩寺

車椅子利用者など階段路の通行が無理な人の場合、駐車場の前の道路を鐘楼の下を通り進むと、その先に境内への傾斜路があります。ただしこの道路は交通量が多く、歩道はありません。車椅子や階段が上がれない足の悪い人にとっては、通行が危険な道路です。そして境内への傾斜路は角度がある急坂です。

岩槻慈恩寺

境内は本堂に通じる細い舗装路面がありますが、それ以外は深い砂利路面です。香炉まではフラットですが、賽銭箱は10段の上にあります。

岩槻慈恩寺

寺務所前周辺も砂利路面です。車椅子で無理をして境内に入っても移動が大変な路面です。

岩槻慈恩寺

岩槻の大寺院慈恩寺は、短距離であれば階段が利用できるレベルの人はお参りができる古刹です。

(本稿は2022年6月に執筆しました)

小野の観音様 逢善寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

茨城県稲敷市の新利根地区小野に建つ古刹です。創建は平安時代の826年。現在の本堂は江戸時代の1842年に再建されたものです。仁王門と金剛力士像は明治元年に東京の日枝神社から移築したもので、1402年の作とされています。本堂と本堂天井画、仁王門と金剛力士像などは県または市の指定文化財です。

小野の観音様逢善寺

逢善寺はバリアフリーではありません。仁王門へ延びる参道の入口が、駐車区画の線引きがない参拝者用駐車スペースです。

そこから2段を上がり参道を進み、仁王門内の段差を越えなくてはなりません。

小野の観音様逢善寺

参拝者用駐車場から決定的な段差を回避して仁王門の内側の境内に行くルートがあります。駐車場から仁王門を正面に見て、右方面に大きく迂回します。途中から未舗装路を通り、遠回りをして本堂の前に行くことができないことはありません。

本堂前の中央部は舗装された参道があります。車椅子で本堂に近づき、江戸後期の装飾彫刻を眺めることができます。賽銭箱は階段の上です。車椅子では段の手前からのお参りになります。

小野の観音様逢善寺

小野の観音様として古くから信仰される逢善寺は、車椅子での参拝は苦戦します。無理のない範囲でお参りしてください。

常設展示室「相撲」がある相撲ファン必見の資料館「稲敷市立歴史民俗資料館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年6月に執筆しました)

東京表参道の善光寺別院 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

東京都港区北青山、表参道交差点の近くにある信州善光寺の別院です。関ヶ原の戦いの2年前、1558年に徳川家康公が信州善光寺の上人に請願し、谷中に創建され、その後火災により焼失し、1705年に現在の地に移転されました。浄土宗のお寺です。東京にはもう一つ、台東区元浅草に天台宗の善光寺東京別院があります。

青山通りから少し奥まった場所に境内があります。舗装路を通り山門の前まで進みます。

表参道の善光寺別院

仁王像が護る山門の下に、一本の木材が敷かれています。そのため車椅子で山門をくぐることができません。

表参道の善光寺別院

正面からみて山門の右側が車両用の通路です。車椅子はここから境内に入るしかありません。

表参道の善光寺別院

車両の無断侵入を防止するためだと思われますが、車両用通路は「ゲート内歩行者通行禁止」と掲示されています。おそらくセンターが反応してしまうからだと推定されます。車椅子では山門の下の木材を越えるか、車両用通路を通るかの選択になります。

表参道の善光寺別院

車両用通路を通り境内に入ると、未舗装の砂利路面になります。境内の中央部は舗装通路が整備されています。

表参道の善光寺別院

未舗装路面に鐘楼があります。天井絵と彫り物装飾が綺麗な鐘楼です。

表参道の善光寺別院

手水舎までは小さな段差がありますが、舗装路が設けられています。少し無理をすれば、車椅子から手を浄めることができる構造です。

表参道の善光寺別院

舗装参道には香炉があり、車椅子でお参りができます。そして砂利路面に迂回して本堂の正面に進むことができます。賽銭箱は階段の上です。車椅子では段の手前からのお参りになります。実際に確認してはいませんが、本堂内には信州善光寺と同様に戒壇巡りがあるそうです。

表参道の善光寺別院

寺務所への舗装通路が整備されています。中央に隙間がありますが、車椅子で通行できます。御朱印は寺務所で受け付けています。

表参道の善光寺別院

境内にいくつもの祠や碑がありますが、本堂と事務所への通路以外は、車椅子向きの舗装路ではありません。悪路を乗り越えて進む必要があります。

表参道の善光寺別院

境内側からなら、車椅子で問題なく山門にお参りができます。見事な雷神が本堂を護っています。

表参道の善光寺別院

もちろん相方は風神です。

表参道の善光寺別院

山門の中央部から仁王像と風神雷神像を鑑賞することができます。

表参道の善光寺別院

迫力ある金剛力士像です。

表参道の善光寺別院

山門の下にバリアポイントがありますが、そこを何とかクリアすれば、善光寺別院は段の手前から車椅子でお参りができます。

信州善光寺のバリアフリー情報を別稿で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)