茨城の産直 JA稲敷新利根直売所 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

茨城県稲敷市にある農産物直売所です。特産品は「江戸崎かぼちゃ」や「金江津れんこん」など。バリアフリートイレはありませんが、フラットな構造の車椅子で買い物ができるお店です。店舗前が来店者用駐車場です。身障者用駐車スペースは設けられていません。

JA稲敷新利根直売所

出入口は自動ドア。やや幅が狭いドアですが一般的なサイズの車椅子なら通行できます。駐車場から店内にかけて、段差のない構造。JA稲敷新利根直売所は大きな店舗ではありませんが、店内には地元産の農産物を中心に豊富な商品が並びます。店頭ののぼりに描かれているのは、稲敷市出身で江戸時代の後期に活躍した第七代横綱「稲妻雷五郎」です。

JA稲敷新利根直売所

稲敷市は相撲の街。「稲敷市立歴史民俗資料館」では「相撲」をテーマにした展示コーナーが設けられています。別稿で掲載しているのでご参照ください。

(本稿は2023年11月に執筆しました)

あんばさま総本宮大杉神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

絢爛豪華な社殿群があり「茨城の日光東照宮」の異名をもつ茨城県稲敷市の大杉神社は、全国に670社ほどある大杉神社の総本宮で、年間約50万人が参拝に訪れる「日本で唯一の夢叶え神社」です。境内には数々のパワースポットがあります。

あんばさま総本宮大杉神社

毎週土日は神崎駅から直行バスが運行されています。

大杉神社は小高い丘の上に境内がある立地で、周辺からのアクセスは階段か急坂を通ります。「かない天狗」「ねがい天狗」が鎮座する「一の鳥居」から「二の鳥居」を通るメインの参道は階段路です。

あんばさま総本宮大杉神社

「二の鳥居」横の傾斜路は、車椅子での通行は苦戦する急坂路です。

あんばさま総本宮大杉神社

車椅子利用者は車での参拝が便利ですが、一般参拝客用の駐車場からは階段路で境内に入ります。

あんばさま総本宮大杉神社

車椅子利用者は車でアクセスして身障者用駐車スペースを利用することをお薦めします。現地には身障者用駐車スペースへのルート案内掲示がありません。場所は「葦舟神社」前の駐車場です。

あんばさま総本宮大杉神社

出入口に近い場所に3台分の身障者用駐車スペースがあります。

あんばさま総本宮大杉神社

身障者用駐車スペースから「安穏寺本堂」横の傾斜路を通り、車椅子で大杉神社の境内に進むことができます。車椅子で境内に入ることができるのは、このルートです。

あんばさま総本宮大杉神社

安穏寺(あんのんじ)は天台宗の寺院です。本堂は明治11年の築と伝えられます。

あんばさま総本宮大杉神社

安穏寺本堂は見事な彫刻装飾があります。大杉神社参拝の前にお参りしてください。

あんばさま総本宮大杉神社

安穏寺本堂の横に、幾つもの供養塔があります。ここも舗装路面からお参りができます。

あんばさま総本宮大杉神社

葦舟神社から安穏寺経由で大杉神社の境内に入ります。ここから先の境内は、ほぼフラットな地形です。このルートで最初に出会うのは「あんば七福神」の「毘沙門天」様です。車椅子でお参りができます。

あんばさま総本宮大杉神社

その横に樹高28ⅿの御神木「三郎杉」があります。巨杉に鎮座する神様が「あんばさま」です。大杉神社の御神木は、霞ヶ浦を航行する舟が灯台のかわりに目印にした巨木です。その「太郎杉」は1778年に倒れました。樹齢1000年樹高40ⅿの「次郎杉」は急坂の先にある一般駐車場の奥にそびえています。

あんばさま総本宮大杉神社

舗装路を進むと左側に「瑞垣」が見えています。孝行に関わる24のレリーフが飾られています。

あんばさま総本宮大杉神社

砂利路面に立ち入る必要がありますが、レリーフの下に、一枚ごとに主人公と孝行に関わる内容の説明があります。

あんばさま総本宮大杉神社

2022年11月にかけて、さらなる工事が予定されているようです。

あんばさま総本宮大杉神社

舗装路を進むと右側に「天満宮」「白山神社」などのお末社が並びます。いずれも車椅子で参拝ができる構造です。

あんばさま総本宮大杉神社

お末社の横の舗装路は屋根付きです。柱と天井に鮮やかな装飾が施されています。

あんばさま総本宮大杉神社

舗装路を本殿側に曲がると、更に鮮やかな装飾になります。天井から下がっている升は、賽銭箱です。100円玉用と500円玉用があり、下から投げいれます。

あんばさま総本宮大杉神社

ここを通り抜けると本殿拝殿前に出ます。色鮮やかに装飾された拝殿です。

あんばさま総本宮大杉神社

賽銭箱は一段の上にありますが、段の手前から参拝しても違和感のない距離です。お賽銭は硬貨と紙幣で分類し、大きな賽銭箱は硬貨用、その上の小さな賽銭箱が紙幣用です。

あんばさま総本宮大杉神社

拝殿の横に「厄除のかわらけ御納処」があります。「悪縁切のかわらけ」という土器を割り、ここに納めて悪縁を切ります。大杉神社には、このような「夢を叶える」作法が幾つもあります。

あんばさま総本宮大杉神社

そのため「参拝前に」いろいろな準備が必要です。先に授与所に行き、必要なものを授かってください。それが大杉神社参拝の作法です。

あんばさま総本宮大杉神社

境内のフラットな舗装路を通り、車椅子で授与所に移動できます。

あんばさま総本宮大杉神社

「悪縁切のかわらけ」は、定められた呪言を心中で唱えながら割ります。

あんばさま総本宮大杉神社

悪縁を切るもう一つの方法は、木製の「悪縁切の人形」を「悪縁切堂」で護摩焚きにします。

あんばさま総本宮大杉神社

願いを叶える「ねがい矢」は、願いを書いた用紙を矢に結び、的に矢を放ちます。

あんばさま総本宮大杉神社

車椅子ではできませんが、健脚・健康を願う自分だけの御守りを作る「碁盤石」です。碁石を踏んで飛び降り、碁石を専用の御守袋に入れます。

あんばさま総本宮大杉神社

健康長寿を願う「兎歩御守」も自分だけの御守りです。

あんばさま総本宮大杉神社

兎歩斎場の路面の指示に従って歩きます。

あんばさま総本宮大杉神社

兎歩御守を持たずに歩くと危険ということです。御守は一年間有効です。

あんばさま総本宮大杉神社

季節によっては茅の輪くぐりがあります。この茅の輪は車椅子では通ることが出来ませんでした。

あんばさま総本宮大杉神社

「御祈祷受付所」の出入口は段差解消されています。その先を進むとお末社とトイレがあると案内されています。

あんばさま総本宮大杉神社

案内に従い、灯籠が並び絵馬がかかる通路を進みます。

あんばさま総本宮大杉神社

稲荷神社からは階段路です。この先に競馬ファンの聖地「勝馬神社」があります。反対側の駐車場からアクセスしても階段があるので、車椅子では勝馬神社の参拝はできません。

あんばさま総本宮大杉神社

大杉神社のトイレはインパクトがあります。

あんばさま総本宮大杉神社

男性用トイレ内の天井と壁面は光り輝いています。

あんばさま総本宮大杉神社

女性用トイレ内は、少しシックな内装です。

あんばさま総本宮大杉神社

バリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

あんばさま総本宮大杉神社

バリアフリートイレの天井は物語が描かれているようです。

あんばさま総本宮大杉神社

バリアフリートイレの壁面には、トイレの神様が祀られています。

あんばさま総本宮大杉神社

境内の他の施設を紹介します。二の鳥居の横に「御膳処縁」が営業しています。メニューは、縁御膳、天狗様御膳などです。

あんばさま総本宮大杉神社

二の鳥居から境内に入る箇所に「神門」があります。段差の無い構造です。

あんばさま総本宮大杉神社

2010年に再建された麒麟門です。素晴らしい装飾で覆われています。

あんばさま総本宮大杉神社

精密な彫り物です。それぞれに意味があります。

あんばさま総本宮大杉神社

現地にはいくつもの解説版があり、理解が深まります。

あんばさま総本宮大杉神社

知識を得てから、改めて麒麟門を見上げると、その世界観が理解できます。

あんばさま総本宮大杉神社

神輿殿の装飾も鮮やかです。

あんばさま総本宮大杉神社

鐘楼は砂利路面の先にあります。

あんばさま総本宮大杉神社

神楽殿も砂利路面の先にあります。

あんばさま総本宮大杉神社

神楽殿は少し傷みがあります。

あんばさま総本宮大杉神社

最後に本殿周辺の装飾を紹介します。後利益がありそうな拝殿の美しい彫刻です。

あんばさま総本宮大杉神社

拝殿は横から見ると、また違う装飾と出会えます。

あんばさま総本宮大杉神社

本殿横の「厄除桃」は、車椅子でお参りができます。

あんばさま総本宮大杉神社

本殿にかけて見事な装飾が連続します。「茨城の日光東照宮」です。

あんばさま総本宮大杉神社

以上で境内を参拝しました。傾斜路を通り葦舟神社前の駐車場へ戻ります。

あんばさま総本宮大杉神社

あんばさま総本宮大杉神社は、車椅子では境内へのアクセス路が問題です。境内に入れば、勝馬神社周辺を除いて、車椅子でお参りができます。

稲敷市に建つ古刹、小野の観音様「逢善寺」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年6月に執筆しました)

小野の観音様 逢善寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

茨城県稲敷市の新利根地区小野に建つ古刹です。創建は平安時代の826年。現在の本堂は江戸時代の1842年に再建されたものです。仁王門と金剛力士像は明治元年に東京の日枝神社から移築したもので、1402年の作とされています。本堂と本堂天井画、仁王門と金剛力士像などは県または市の指定文化財です。

小野の観音様逢善寺

逢善寺はバリアフリーではありません。仁王門へ延びる参道の入口が、駐車区画の線引きがない参拝者用駐車スペースです。

そこから2段を上がり参道を進み、仁王門内の段差を越えなくてはなりません。

小野の観音様逢善寺

参拝者用駐車場から決定的な段差を回避して仁王門の内側の境内に行くルートがあります。駐車場から仁王門を正面に見て、右方面に大きく迂回します。途中から未舗装路を通り、遠回りをして本堂の前に行くことができないことはありません。

本堂前の中央部は舗装された参道があります。車椅子で本堂に近づき、江戸後期の装飾彫刻を眺めることができます。賽銭箱は階段の上です。車椅子では段の手前からのお参りになります。

小野の観音様逢善寺

小野の観音様として古くから信仰される逢善寺は、車椅子での参拝は苦戦します。無理のない範囲でお参りしてください。

常設展示室「相撲」がある相撲ファン必見の資料館「稲敷市立歴史民俗資料館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年6月に執筆しました)