伊香保町 水澤観世音 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

参道は「水沢うどん街道」。群馬県渋川市伊香保町の水澤寺は、通称「水澤観世音」とよばれる天台宗のお寺です。推古天皇・持統天皇の勅願により、高麗の高僧「恵灌僧正」によって開基されました。およそ1300年の歴史がある古寺です。

水澤観世音

水沢うどん街道からの参道は階段路です。その途中に建つ「仁王門」は車椅子ではお参りできません。参拝者用の無料駐車場から境内にアクセスしてください。

水澤観世音

駐車場には身障者用駐車スペースが3台分設けられています。駐車場に隣接して建つのは「釈迦堂」です。今回参拝時はコロナ対策で休堂でした。

水澤観世音

駐車場から境内へ、下り坂の舗装路を進みます。

水澤観世音

坂道の脇にはお店が数軒営業しています。

水澤観世音

このルートで最初にあるのが「納札堂」です。入口までは段差解消されていますが、内部へは靴を脱いで上がります。

水澤観世音

坂道を下りきると境内へでます。境内は未舗装路面ですが、砂利が薄い固い路面なので、意外に車椅子が楽に動きます。

水澤観世音

浄水が竹筒から流れ出ています。柄杓を利用して車椅子から手を浄めることができます。

水澤観世音

境内には「本堂」「六角堂」「鐘楼」「龍王弁財天」「十二支の守り本尊」「飯縄大権現」などがあります。それぞれのバリアフリー状況を紹介します。

水澤観世音

車椅子が動く未舗装路面を移動して本堂に向かいます。

水澤観世音

本堂の正面は石畳の短い参道で香炉があります。香炉までは車椅子で正面から移動できます。

水澤観世音

その先の正面は段差構造で両脇が段差解消されています。車椅子では右か左に迂回してください。

水澤観世音

正面右側からはお札を頒布している寺務所窓口の前を通ります。

水澤観世音

賽銭箱は階段の上です。車椅子では段の手前からのお参りになります。見事な装飾をご覧ください。すべての彫刻は彫り抜きです。

水澤観世音

六角堂は六道輪廻の地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を守る地蔵尊が祀られています。

水澤観世音

堂の中に入り、左に3回廻して真心の供養を望みます。ただし廻す棒があるポジションに行くには、一段上がらなくてはなりません。

水澤観世音

段の上には6本の廻し棒があります。

水澤観世音

六道を守る地蔵尊を見上げながら廻り、そして祈ります。

水澤観世音

ゆっくり廻すので、段の上に上がることが出来れば、車椅子で3周できないことはありません。一緒に廻す人が他にいる場合は、車椅子のスピードに合わせてゆっくり動いてもらいましょう。

水澤観世音

鐘楼は階段を上がり、自由に突くことができます。御志納金は一打100円です。車椅子での回向は困難です。

水澤観世音

龍王弁財天は、階段の下に霊泉があります。

水澤観世音

車椅子では階段の上からのお参りになります。

水澤観世音

十二支の守り本尊は、十二の方位を守る8体の守護仏が横一列に祀られています。

水澤観世音

仏の前は未舗装路面ですが、ここも車椅子で移動できる路面です。

水澤観世音

守り本尊のお名前と守っている方位が案内されています。

水澤観世音

飯縄大権現は鎮守の神様です。本堂と六角堂の間に鎮座しています。

水澤観世音

祠の前は未舗装路面ですが、車椅子で参拝できます。

水澤観世音

水澤観世音の境内は未舗装路面ですが、車椅子で移動できる路面です。階段路の参道は無理ですが、境内の多くの仏や神は車椅子でお参りができます。

源頼朝公が創建した古社、群馬のパワースポット「玉村八幡宮」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年4月に執筆しました)

等々力渓谷 車椅子で散策ができるバリアフリースポット観光情報

等々力渓谷は矢沢川が武蔵野台地を侵食して形成した、延長約1㎞ある東京都区内唯一の渓谷です。昭和36年から39年にかけて整備され、渓谷沿いに遊歩道などが造られました。

等々力渓谷

しかしながら遊歩道へ至る道はすべて階段路で、車椅子では渓谷に下りることができません。また渓谷沿いの歩道路面はバリアフリー仕様ではなく、散策路の途中には段差箇所が多数あります。

等々力渓谷

一般的な意味での等々力渓谷の散策は車椅子では出来ませんが、等々力渓谷周辺で車椅子が立ち寄れるスポットが3か所あります。「等々力不動尊」「日本庭園の芝生広場」「玉川野毛町公園」です。それぞれのバリアフリー状況を紹介します。

〇等々力不動尊のバリアフリー状況

創建は平安時代後期と伝えられる古刹です。アクセスは等々力駅から徒歩8分の案内。門前に参拝者用の無料駐車場があり、約20台を収容します。身障者用駐車スペースはありません。

等々力渓谷

参拝者専用駐車場で16時半には閉められます。

等々力渓谷

不心得な車には「警告」書が挿まれていました。駐車場は正しく利用してください。

等々力渓谷

門前の道路歩道から、大きな段差はない舗装路面を通行して山門に行くことができます。等々力不動尊は霊場です。

等々力渓谷

お堂への参道はフラットな舗装通路です。車椅子で問題なく移動できます。

等々力渓谷

参道横の浄水は使用できないようになっていました。浄水までの路面はデコボコの石畳みです。

等々力渓谷

お堂前の香炉は車椅子でお参りできます。

等々力渓谷

拝殿に向かい両脇に段差回避スロープが設置されています。等々力不動尊は、段差なく車椅子でお参りができます。

等々力渓谷

正面からみてお堂の右側にテイクアウト喫茶「四季の花」が営業しています。段差迂回スロープを通行して車椅子で利用できます。コーヒー100円、ソフトクリーム300円でした。

等々力渓谷

正面左側に寺務所があります。拝殿前の路面からフラットにそのまま移動できます。事務所の奥の方面が等々力渓谷です。

等々力渓谷

境内に等々力渓谷を見下ろす展望台がありますが、階段を上がらなくてはなりません。

等々力渓谷

上がらなくても、展望台の付近からある程度は等々力渓谷を見渡すことができます。車椅子で無理なくできる等々力不動尊の参拝はここまでです。

等々力渓谷

横をみると、少し低い位置に等々力不動尊の施設の一部が見えます。等々力不動尊は等々力渓谷の不動の滝に不動明王を安置したのが始まりです。バリアフリーな境内から階段を下りるルートで行く等々力渓谷まで、等々力不動尊です。

等々力渓谷

ここから先は階段路を通行するので車椅子でのお参りは困難ですが、どのような施設があるのか、概要を紹介します。階段を下りるとすぐに手水舎があります。今回参拝時が浄水は止まっていました。水面はウクライナカラーのお花が浮かべられています。

等々力渓谷

階段路の途中に祠などがあります。階段を下りきった場所に、等々力渓谷の有名店「お休み処雪月花」があります。靴を脱いで上がるお座敷席のお茶屋さんです。

等々力渓谷

「雪月花」から傾斜路を進むと、不動の滝と等々力不動尊発祥の社があります。

等々力渓谷

現在の不動の滝は、龍の口から細々と水が流れ落ちています。

等々力渓谷

不動の滝の横から段差のある橋を渡ると、等々力渓谷の遊歩道にでます。

等々力渓谷

車椅子でお参りができる「世田谷山観音寺」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

〇日本庭園芝生広場のバリアフリー状況

日本庭園は等々力不動尊の対岸に、昭和36年に造営された施設です。等々力渓谷の崖を階段路で巡る庭園なので、車椅子では散策できません。

等々力渓谷

唯一、等々力渓谷の崖の上に位置する正門から芝生広場のエリアは、車椅子で立ち寄れる場所です。正門から庭園内に入った場所に、身障者用駐車スペースが1台分あり、隣接してバリアフリートイレがあります。

等々力渓谷

バリアフリートイレはスペースに余裕がある個室で、設備はシンプルなトイレです。

等々力渓谷

正門付近から芝生広場付近は、ほぼフラットな地形です。

等々力渓谷

芝生広場の路面はほぼフラットな芝生です。芝が乾いていれば、車椅子で移動できます。限定的な範囲ですが、日本庭園の植栽を上から眺めることができます。車椅子で無理なく利用できる範囲はここまでです。

等々力渓谷

芝生広場の横にある書院は、デコボコが激しい路面を通行するので、車椅子での利用は困難です。

等々力渓谷

〇玉川野毛町公園のバリアフリー状況

玉川野毛町公園は、「野毛大塚古墳」がある公園です。荏原台古墳群の中心となる5世紀初頭に築かれた帆立貝形古墳で、等々力渓谷の観光スポットの一つになっています。古墳の上部に階段で上がることができますが、車椅子では周囲から大型の帆立貝形古墳を見学する観光になります。

等々力渓谷

玉川野毛町公園はテニスコートや遊具広場などがある公園で、18台を収容する来園者用の駐車場があり、身障者用駐車スペースは1台分設けられています。駐車料金の障がい者減免制度があり、公園事務所で手続きをすると無料に減免されます。

等々力渓谷

車椅子で駐車場から出るには、「通り抜け禁止」用パイロンをどかす必要がありました。

等々力渓谷

公園の公衆トイレには、バリアフリートイレがあります。スペースは余裕がある個室で、設備はシンプルなトイレです。

等々力渓谷

野毛大塚古墳は全長104ⅿ、墳丘長82ⅿ、後円部幅28ⅿ、前方部幅28ⅿと大きく、この地の大首長の墓と推定されています。

等々力渓谷

車椅子では見学できませんが、古墳の上部には古墳内の状況を解説する石板が用意されています。

等々力渓谷

古墳内部の実寸大の様子を解説する石板もあります。

等々力渓谷

等々力渓谷の周辺は古墳エリアです。車椅子では見学できませんが、等々力渓谷には3つの横穴墳墓があります。一号横穴と二号横穴は分かりにくい状況ですが、現地に碑があります。

等々力渓谷

完全な形で現存している横穴墳墓は三号横穴で、等々力渓谷の観光スポットの一つです。現地には解説版が設置されています。

等々力渓谷

等々力渓谷は基本的にはバリアフリーではなく、車椅子での散策はできません。「等々力不動尊」「日本庭園の芝生広場」「玉川野毛町公園」の3か所は、限定的ではありますが、車椅子で等々力渓谷観光を楽しむことができます。

(本稿は2022年4月に執筆しました)

千葉の枝垂れ桜 山武市 長光寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

千葉県山武市の昌谷山長光寺の境内には、市の天然記念物に指定されている樹齢300年の枝垂れ桜があります。創建は1514年、1669年に現在の地に移りました。

山武市長光寺

当地への移転をすすめたのは、幕府の弾圧から地域の日蓮宗徒を護った日禅上人で、長光寺に安置される日禅上人坐像は、市の指定文化財です。

山武市長光寺

長光寺は駐車場と舗装参道が整備された、車椅子で枝垂れ桜の鑑賞と、無理のない範囲でのお参りができるお寺です。アクセスは車が便利。参拝者用駐車場は約50台を収容します。ただし、そのほとんどは未舗装路です。

山武市長光寺

境内寄りの場所が舗装路面の駐車スペースです。空いていれば、舗装路面駐車スペースを利用してください。身障者用駐車スペースの設定はありません。

山武市長光寺

駐車場から舗装路を通行して山門に向かいます。山門横の枝垂れ桜が参拝者を出迎えてくれます。

山武市長光寺

山門から参道にかけて舗装路が続きます。車椅子で問題なく移動できます。

山武市長光寺

本堂に向かい、まっすぐな舗装路参道が伸びています。

山武市長光寺

参道に横には歴史を感じる石塔などがあります。趣のある参道です。

山武市長光寺

手水舎はなく、岩をくりぬいた浄水で手を浄めます。岩の周囲は車椅子では近づきにくい、デコボコがある路面です。

山武市長光寺

舗装路参道は本堂の前まで続きます。屋外に賽銭箱はなく、本堂の前で靴を脱いで階段を上がり、本堂内でお参りします。車椅子では本堂の前でお参りをすることになります。

山武市長光寺

樹齢300年の枝垂れ桜は、本堂のすぐ近くにあります。高さ15ⅿ、幹の太さは5mと案内されています。

山武市長光寺

昭和56年に西側の枝が突然折れてしまったそうです。

山武市長光寺

それに先立つ昭和40年に接木により二世の枝垂れ桜が作られています。現在では二世も大木に成長し、見事な花を咲かせています。

山武市長光寺

境内には他にも数多くの枝垂れ桜が植栽されて咲いています。境内は各方面に舗装路が整備されているので、ほとんどの枝垂れ桜を車椅子から鑑賞できます。

山武市長光寺

舗装路を通り、本堂の横側まで車椅子で移動できます。この位置からは、本堂の屋根の装飾を鑑賞できます。

山武市長光寺

本堂の中でのお参りは出来ませんが、山武市の長光寺は車椅子から枝垂れ桜を鑑賞できる名刹です。

(本稿は2022年3月に執筆しました)

枝垂れ桜が美しい山武市の「大丞山妙宣寺」を別稿で掲載しています。ご参照ください。