長野県長野市の長野県立美術館は本館を建て直し、善光寺を正面に望むロケーションにある「ランドスケープ・ミュージアム」として2021年4月に新築オープンしました。

アクセスは車が便利ですが、一般来館者用の駐車場はありません。近隣の善光寺有料駐車場などを利用します。
身障者用駐車スペースは用意されています。HPなどの案内では「信州パーキング・パーミット制度にて指定された方の専用駐車場」と規定されていますが、現地の管理スタッフに確認したところ、各都道府県が制定する正式な制度に登録されている車両またはそれに準する人の利用は認められるそうです。お持ちの登録証を掲示して利用してください。

東山魁夷館の北側駐車場に計12台分と、傾斜地に建つ美術館なので本館2階南側に2台分、3階東側に2台分身障者用駐車スペースが設けられています。

もっとも収容台数が多い、東山魁夷館北側駐車場から館内にアクセスするルートを紹介します。

北側駐車場から歩道を進むと、東山魁夷館のエントランスに向かいます。段差の無いバリアフリー通路です。

水の上の浮かぶような東山魁夷館のエントランスが正面に見えてきます。車椅子で問題なく移動できます。

横を見ると水面の向こうに東山魁夷館があります。1Fは眺めの良いロビー空間で、2F が展示室です。美術館の美しい外観と水の庭園を楽しみながら入館します。

長野県立美術館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。本館または東山魁夷館の受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。

東山魁夷館から先に観覧する順で館内のバリアフリー状況を紹介します。東山魁夷館のエントランスは1Fで受付があります。

展示室がある2Fへは通常は階段での移動です。車椅子ではエレベーターで移動します。

エレベーターホールの先に展示室入口があります。車椅子で問題なく観覧できるバリアフリーな展示室です。東山魁夷氏から寄贈された約970余点のコレクションを所蔵する美術館です。定期的に展示替えが行われます。

展示室内をすべて観覧すると、入口と反対側が出口で、そこから階段で1Fへ下りる構造です。出口付近に業務用サイズのエレベーターがあり、車椅子で1Fへ下りることができます。

1Fへ下り「順路」案内に従って移動します。

すると水面を望む1Fロビー空間に出ます。全く段差のない構造です。

ロビー空間を本館に向かい移動します。室内から美しい風景を楽しめます。

東山魁夷館の1Fは連絡ブリッジで本館の2Fへつながります。ブリッジは車椅子で問題なく移動できます。

連絡ブリッジの大きなガラス窓から「水辺テラス」が見えます。

「水辺テラス」には中谷芙二子氏の「霧の彫刻」があります。

本館は2Fにコレクション展示室と展示室2,3、1Fに展示室1とミュージアムショップなどがあります。エレベーターがあるので車椅子で上下階移動ができます。

1F及び2Fともに車椅子での観覧に問題のないバリアフリー展示室です。展示室1,2,3は、国宝や重要文化財の展示が可能な環境条件を満たす仕様になっています。
2Fの通路は休憩スペースも兼ねています。窓から信州の美しい風景が楽しめます。

本館の3Fが「風テラス」です。信州の山並みを背景に善光寺を望む展望広場です。

段差なく車椅子で利用できるテラスです。カフェとレセプションルームが併設されています。

テラスからは善光寺の本堂がよく見えます。この風景を楽しめるのは、風テラスしかありません。
善光寺のバリアフリー状況は、別稿「信州善光寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報」を参照してください。

多目的トイレは合計で7か所用意されています。下の写真は東山魁夷館のトイレです。一般的なサイズの個室でウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

リニューアルを契機に「長野県信濃美術館」から名称変更されました。長野県立美術館は素晴らしいコレクションと建築デザイン、そして善光寺の風景が楽しめるバリアフリー美術館です。
(本稿は2022年5月に執筆しました)