長野県長野市の戸隠神社は、戸隠高原の山中に五社が祀られている古代からの神域にあるパワースポットです。
五社のなかで車椅子参拝が可能なのは「中社」です。「宝光社」と「火之御子社」は参道が階段路しかなく、「奥社」と「九頭龍社」は参道が長距離の未舗装路で、車椅子では行けるところまでの参拝になります。
「中社」もバリアフリーではありませんが、少し無理をすれば、拝殿の段の手前まで車椅子で行くことができます。
アクセスは車が便利です。駐車場は無料の「西参道入口参拝者専用駐車場」を目指します。鳥居の手前の20台程度を収容する駐車場が利用できればベストです。
ここが満車の場合は、少し高台にある駐車場を利用しても、坂道を通行しますが車椅子で西参道入口まで移動できます。
西参道から境内に入ります。鳥居から手水舎までの区間は未舗装路面ですが、路面が固いので車椅子は動きます。
手水舎は車椅子から手を浄めることができる構造です。
手水舎から先の西参道は坂道で、中央部が舗装通路になっています。力は必要ですが、車椅子で上がることができます。
坂道の西参道を上がりきると、境内はフラットな地形です。砂利路面ですが見た目よりも車椅子が動きました。段差箇所を避ければ、境内は車椅子で移動できます。
拝殿は10段の階段の上です。車椅子では段の手前からの参拝になります。
拝殿に並んで社務所があります。入口に大きな段差はありません。
社務所の窓口が別にあり車椅子で近づくことができます。御朱印が人気で列ができていました。
境内のご神木は推定樹齢700年です。ご神木の先に大鳥居からの階段の参道があります。
拝殿の裏側は滝が流れ落ちています。
拝殿の横に宝物館兼参集館の「青龍殿」があります。今回参拝時はコロナ対策で宝物館は閉館していました。
青龍殿の入口は段差迂回スロープが設置されています。
今回は外観の見学だけで内部は未確認ですが、青龍殿は車椅子で入館できそうな雰囲気です。
戸隠神社の中社は、坂道と砂利路面を通行しますが、車椅子で拝殿の前まで進み、参拝することができるパワースポットです。
戸隠高原の「戸隠森林植物園」のバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年5月に執筆しました)