大宮 氷川神社 車椅子での参拝ルート バリアフリー情報

埼玉県さいたま市の「武蔵一宮氷川神社」は、車椅子での参拝が難しい神社です。現地の状況と車椅子で移動可能なルート情報を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年8月の取材に基づいています。

 

○創建から2400年

「武蔵一宮氷川神社」で「大宮」という地名はつきません。280社以上ある氷川神社の総本社。2400年以上前に創建されたという伝承です。

一の鳥居はさいたま新都心の近く。そこから約2km直線の参道が伸びます。

二の鳥居から三の鳥居までも約500mあり、それほどバリアフリーではありません。

三の鳥居から境内までの間も、車椅子で楽な道ではありません。

境内周辺は、各所で段差と砂利が車椅子の行く手を阻みます。それでも決定的な段差を回避するスロープが数か所設置されています。

 

○参拝の起点は第二駐車場

参拝者用の無料駐車場が4か所、第一駐車場、第二駐車場、第三駐車場、西駐車場とあります。

徒歩、タクシ-、車。いずれのアクセス方法でも、第二駐車場を参拝の起点にして下さい。車のお祓いを受けるためのルートを進みます。

第一駐車場を起点にしても車椅子で何とかなりますが、歩道路面がデコボコで、車道への段差が高く、且つ境内に入ってからも段差や砂利があります。

第二駐車場の脇に、1台分の障害者用駐車可区画があります。分かり難い上に、駐車に苦労する場所です。

 

○第二駐車場から境内へ

第二駐車場から境内へ向かいます。境内の入口は「桜門」です。

「神池」を渡る「神橋」は車椅子での通行は困難です。

駐車場から「神池」を迂回するルートは段差路ですが、端にスロープがあります。かなり雑なスロープですが、慎重に進めば車椅子でなんとか通過できます。

スロープを上るとその先は砂利路面です。この砂利路面を無理して横断して「桜門」へ向かいます。

「桜門」は段差構造ですが、雑なスロープがあります。これを車椅子で上れば、境内に入ります。

参拝の起点は第二駐車場

○本殿拝殿へ

境内の囲み通路は舗装路です。中央部は砂利路面。拝殿の正面は砂利路面で、拝殿は段の上です。

車椅子で砂利路面を横断出来る人は、直線的に拝殿へ向かいます。それでも最後は拝殿の段の下からの参拝になります。

砂利路面を避けるなら、舗装された囲み通路を左回りで拝殿へ向かいます。そして拝殿の横から参拝します。ただし横からですので、奥の本殿を拝むことは出来ません。

本殿拝殿へ

○白鳥の池のまわりは車椅子散策が可能

境内および周辺には、幾つものお末社、数多くのパワースポットがありますが、ほとんどは車椅子での散策が苦労するルートです。

唯一「白鳥の池」の周囲は、ある程度フラットで堅い路面です。無理のない範囲で、車椅子で散策ができます。池には龍神が住んでいたそうです。古社のパワーを感じる池です。

 

氷川神社にはバリアフリーな参拝ルートはありません。車椅子にとっては無理をして進む悪路を通り、参拝することになります。

埼玉県立歴史と民俗の博物館 車椅子バリアフリー情報

埼玉県さいたま市の「埼玉県立歴史と民俗の博物館」は、1971年の開館ですが改修されて車椅子で利用できる施設になっています。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年8月の取材に基づいています。

○博物館の歴史

大宮公園の一角に建つ「埼玉県立歴史と民俗の博物館」は、1971年に県立博物館として開館。府県レベルの博物館としては全国でも先駆的な存在で、以後各地に誕生した同種の施設に大きな影響を与えました。

建物設計者は前川圀男氏。ル・コルビュジエに学んだ建築家です。博物館の建物は鑑賞する価値がある名建築です。

博物館と民俗文化センターが統合されて現在の施設になったのが2006年。その際にバリアフリー改修されているので、建物は1970年代のものですが車椅子で利用できます。

○アクセスの状況

大宮公園駅から徒歩5分の案内です。

来館者専用駐車場があります。収容台数は20台で、内障害者用駐車区画が2台分あります。

大宮公園利用者の無断駐車が心配されますが、週末は駐車場管理スタッフが常駐して、駐車場利用目的を確認。不正利用を監視しています。それでも満車の場合があります。

駐車場の出入口付近は小さなデコボコや傾斜があり、慎重に車椅子で進む必要があります。博物館敷地内に入れば、車椅子での通行に障害はありません。駐車場から博物館入口までは屋外を約100m通ります。

大宮公園

○博物館内のバリアフリー状況

博物館エントランス周辺も段差はありません。

館内に入ると右側が無料エリアで、ミュージアムショップや休憩コーナーがあります。ここのミュージアムショップ&カフェがある中二階スペースへは、スタッフに操作していただく昇降機の利用になります。やや気軽には利用しにくい雰囲気ですが、もちろん使えます。

正面がインフォメーションセンターとチケット売場です。有料展示ゾーンは、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。インフォメーションセンターで障害者手帳を提示して減免措置を受けてください。

常設展示室は1FとB1で、エレベーターがあります。

企画展示室は1Fの奥にあり、建物内から中庭の竹林を眺めながら進みます。この通路の途中に障害者用トイレがあります。

展示室内はフラットで、車椅子から見難い展示は特にありません。展示室内はバリアフリー面での大きな問題はありません。

博物館内のバリアフリー状況

○面白くてレベルの高い展示内容

展示内容のレベルが高い博物館です。スペースに余裕があるので、豊富な資料が展示されています。その内容が深い。日本史の勉強になります。

そこに解りやすく、ちょっと面白い解説が付きます。歴史や民俗文化に興味のある中学生以上なら楽しめます。ボランティア解説員が、各展示室で待機しています。

埼玉という枠を超えて、歴史好き、文化史好きにお薦めできる博物館です。

「埼玉県立歴史と民俗の博物館」は、車椅子で利用できる施設です。

さいたま市 大宮盆栽美術館 車椅子バリアフリー情報

埼玉県さいたま市の「大宮盆栽美術館」は、車椅子で利用出来る施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2017年8月の取材に基づいています。

 

○大宮盆栽村とは

土呂駅から大宮公園駅にかけて、現在6軒の盆栽業者があり、大宮盆栽村と呼ばれています。「大宮盆栽美術館」は、そのエリアにさいたま市が2010年に開館した美術館です。

 

○アクセス方法

土呂駅から徒歩5分の案内です。

来館者専用駐車場があります。2時間までは無料。障害者用駐車区画は屋根無しで2台分用意されます。

駐車場は舗装路面ではなく、固い未舗装路面に薄く砂利がまかれています。障害者用駐車区画も同様です。車椅子で移動はできますが、多少車椅子のタイヤに砂利がからみます。

駐車場は美術館入口の反対側にあります。建物の横の舗装された細い通路を移動して入口へ向かいます。

 

○施設の全体概要

大宮盆栽美術館の入口を入ると、1Fにミュージアムショップ、2F盆栽テラスがある無料エリアになります。1Fと2Fをむすぶエレベーターはあります。

その先が有料エリア。屋内展示コーナー、企画展示室、屋外の盆栽庭園があります。

障害者用トイレは、駐車場にある独立棟のトイレ、東門横の外から利用するトイレ、館内1F無料エリアのトイレにそれぞれ用意されています。

 

○障害者減免制度

大宮盆栽美術館の観覧料は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が半額に減免されます。1F受付で手帳を提示して減免措置を受けます。

 

○無料エリアのバリアフリー状況

エントランスから館内に入ると「情報コーナー」や「季節の一鉢」があるロビー空間になります。その横はミュージアムショップです。フラットな路面でスペースの余裕があり、車椅子での移動や見学は可能です。

エレベーターで2Fへ上ると「盆栽テラス」があります。テラスはフラットな構造なので車椅子で利用可能です。テラスからは、屋外の盆栽庭園を見下ろす眺望になります。

展示される盆栽は一部を除き撮影不可ですが、「盆栽テラス」からの盆栽庭園の撮影は可能です。

無料エリアのバリアフリー状況

○有料エリアのバリアフリー状況

受付の先から有料の展示エリアになります。

「プロローグ」展示から「コレクションギャラリー」、「座敷飾り」へとフラットな展示空間がつながります。車椅子での見学に問題はありません。

「コレクションギャラリー」で5席、「座敷飾り」で3席の名品が展示されます。展示作品は週替わりです。

その先は屋外に出て「盆栽庭園」の見学になります。庭園内はフラットな通路があり、車椅子での見学は可能です。

庭園には50点程度の盆栽が展示されます。一部を除き、盆栽を360°から鑑賞できるのが特徴です。

展示されている盆栽コレクションは、市が5億円を拠出して買い求めたもの。大変市場価値の高いコレクションです。

有料エリアのバリアフリー状況

○多言語対応

世界に広がるBONSAI文化。世界で唯一の盆栽美術館ということです。外国人観光客のために、有料の音声ガイドは4か国語対応、展示の説明版には英文表記があります。

世界に広がるBONSAI文化

○雨天は濡れる構造

美術館ですが、駐車場からエントランスまではやや距離があり、完全な屋根はありません。

また「盆栽庭園」と「盆栽テラス」は、屋外施設です。

 

施設のコンセプトは斬新。「大宮盆栽美術館」は、車椅子で利用出来ます。